石川浩司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。RJANKA (会話 | 投稿記録) による 2016年3月25日 (金) 22:42個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎経歴)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

石川 浩司
出生名 石川浩司
生誕 (1961-07-03) 1961年7月3日(62歳)
出身地 日本の旗 日本東京都
学歴 和光大学中退
職業 パーカッショニスト・歌手
担当楽器 パーカッションリコーダーギター
活動期間 1981年 -
レーベル 地球レコード・ウキュピレコード
共同作業者 たま・パスカルズ・ホルモン鉄道
公式サイト 石川浩司のひとりでアッハッハー
突然段ボール

石川 浩司(いしかわ こうじ、1961年7月3日-)は、日本ミュージシャン東京都出身。東京農業大学第二高等学校卒業、和光大学中退。身長170cm。通称はたまのランニング

経歴

父は東大卒の国家公務員(I種・キャリア)、母は皇后美智子の学友というハイソな家庭に長男(他に弟が二人)として出生。生まれは東京だが父が“転勤族”状態であったため、幼少時から高校時代にわたり、神奈川県藤沢市群馬県前橋市など住居を転々とする。高校卒業後、受験勉強を口実に単身上京。浪人を一年したのち和光大学に合格するも、三日間通っただけで中退。友人のすすめで芸能山城組に所属するが、太鼓の基本を習ってすぐに辞めてしまう。

その後、病院の深夜受付のアルバイトをかたわらに、北千住の「甚六屋」江古田の「マーキー」両国の「フォークロア・センター」などで弾き語りをはじめる。またたく間に彼の住む高円寺のアパートは、アンダーグラウンドで表現活動をしていた「地下生活者」たちのたまり場となる。その中に、知久寿焼柳原陽一郎(当時・幼一郎)もおり、後のバンドたま』結成へとつながっている(詳細はたまの項目を参照されたい)。

『たま』ではパーカッショニストとして活動(ドラマーと呼ばれることもあるが、ドラムセットの演奏はできないことを理由に本人が否定している)。太鼓の他に湯桶などを打楽器として使い、それらを組み合わせたパーカッションセットには、マダムソースの前掛けもあしらっている。その音楽はシュールな歌詞に、アコースティックなサウンドを合わせた個性的なものだった。楽曲によってはオルガンなども演奏している。TBS系音楽番組『三宅裕司のいかすバンド天国』出身バンド(イカ天バンド)の代表格となり、ヒット曲『さよなら人類』で1990年NHK紅白歌合戦にも出場。

バンド内では、テレビドラマ裸の大将放浪記』にて芦屋雁之助演じる画家山下清に類似した、坊主頭と白のランニングシャツ(タンクトップ)・半ズボンの服装がトレードマークであり、通称「たまのランニング」と呼ばれた(命名はダウンタウン松本人志)。本人曰く、毎回ライブ中に暑くなって服を脱ぎ、最後には上半身裸になってしまうので、始めからランニング姿でライブに出るようになったとのこと[1]

その後も地道にバンド活動を続けていたが、2003年10月バンド解散、新しい活動を模索。ソロや他のミュージシャンとの共演、一般からの依頼による「出前ライブ」などの音楽活動を続ける他、『たま』メンバーであった知久と共に音楽ユニット『パスカルズ』に参加・活動。ヨーロッパなど海外公演を多く行い、フランス新聞ル・モンド」に紹介されたり、音楽チャートで1位になるなどの人気を獲得している。

音楽活動のほかに、雑誌でのエッセイ連載や、書籍なども数冊執筆。その個性的なキャラクターで『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』『たけしの誰でもピカソ』などのTV番組出演、また映画害虫』をはじめ、いくつかの映画・舞台役者として参加している。2012年公開の大林宣彦監督映画『この空の花 -長岡花火物語』では山下清役として出演。

空き缶コレクターであり、自分がこれまでに飲んだドリンク類の空き缶を約2万種類ほど所蔵している。その数は非公認ながらおそらく世界一。地方や海外での旅行の際に見つけたという珍品も多く、そのきっかけは、和歌山県に行った時に買った「掛布みかんジュース」(当時阪神タイガースで活躍していた掛布雅之のイラストの描かれたジュース)だと言う。他にもインスタントラーメンの袋(ベビースターラーメンの様なラーメンスナックの袋も含む)やカップ麺の蓋(下述の「イラスト図鑑 インスタントラーメン」は、石川がコレクションしている物を掲載した書籍)や納豆のパッケージ、また衛生用マスク(サージカルマスク)もパッケージごとコレクションしている。コレクションの一部は、公式ホームページでも紹介している。

2000年、アート系レンタルショーケース(貸し箱ギャラリー)の先駆けとされるアートショップ「ニヒル牛」(西荻窪)をプロデュース開店。手作りによる雑貨・アクセサリー、自主制作のアート作品などを展示販売するスペースを賃貸する形式であり、現在では同様の形態をとる店舗が都内を中心に広まっている。

CD

※たま時代の作品についてはたまの欄を、パスカルズについてはパスカルズ公式HP内を参照されたい。

ソロ

  • おいしいうそがいっぱい(2003年)
    現在廃盤。2013年7月より自主音楽配信サイト・ウキュピレコードにて配信。
  • 玄関(2015年)
    ライブ会場・ニヒル牛・ウキュピレコード配信にて販売。

参加ユニット

ホルモン鉄道
大谷氏(旧:大谷シロヒトリ)とのユニット。
  • ホルモン鉄道(1996年)
  • ニューホルモン鉄道(2008年)
  • Go!Go!ホルモン鉄道(2014年)
石川浩司+突然段ボール
  • ワカラナイ(1995年)
  • 管轄外/石川浩司+突然段ボール+おにんこ(2001年)
THE LOCAL PROJECT
BARAMON、ミックスナッツハウスとのユニット。
  • 里もっちEP(2015年)[2]
えんがわ
カイ(BELLRING少女ハート)、宇佐蔵べに(あヴぁんだんど)とのユニット[3]
  • おばんざいTOKYO/オー・シャンゼリゼ(2016年)

その他

  • 雨の日の水族館(朗読参加)(2002年)

書籍

俳優業

※バンド時代を除く単独での出演。

映画

舞台

  • 雰囲気のある死体(2006年・劇団うわの空・藤志郎一座
  • 12人はご機嫌ななめ(2006年・劇団うわの空・藤志郎一座)
  • 桜 -sakura -(2007年・劇団うわの空・藤志郎一座)
  • どん底(2008年・シアターコクーン公演)
  • 祈りと怪物(2012年〜2013年・シアターコクーン公演)

テレビ吹替・ナレーション

脚注

  1. ^ 『たま』解散後はランニングを「封印」し、メディア出演等でランニング姿のオファーも原則的に断っていたが、2012年の映画『この空の花』出演に際して「封印」を解き、翌2013年よりライブ等にも再びランニング姿を披露するようになった。
  2. ^ “福井の名所、東尋坊の餅屋を歌った「里もっち音頭」”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2015年12月17日). http://natalie.mu/music/news/169636 2016年3月20日閲覧。 
  3. ^ “ベルハー・カイ×あヴぁ・うさべに×石川浩司がユニット「えんがわ」結成”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2016年3月18日). http://natalie.mu/music/news/180266 2016年3月20日閲覧。 
  4. ^ 石川浩司「「たま」という船に乗っていた石川浩司のひとりでアッハッハー、2007年5月。(参照:2008年1月9日。)

外部リンク