石川昔信

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石川 昔信(いしかわ せきしん、生没年不詳)とは、江戸時代浮世絵師

来歴[編集]

石川を名乗ることから石川豊信の門流とされる。本姓は阿達氏、円月堂、照葩と号す。作画期は江戸時代中期、「若衆人形遣図」(紙本着色、ニューオータニ美術館所蔵)と「花魁と禿」(絹本着色)の2点の作が知られる。「若衆人形遣図」は奥村政信紅絵人形を遣う佐野川市松」の左右を反転させた類似の図様である。画風は豊信に同じと評されている。

参考文献[編集]

  • 藤懸静也 『増訂浮世絵』 雄山閣、1946年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。99頁、85コマ目。
  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年
  • ニューオータニ美術館編 『幻の浮世絵美人たち -大谷コレクション肉筆浮世絵-』 ニューオータニ美術館、1991年 ※145頁