白金高輪駅

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白金高輪駅
改札口(2008年2月10日)
しろかねたかなわ
Shirokane-takanawa
所在地 東京都港区高輪一丁目3-20
北緯35度38分34.4秒 東経139度44分2.9秒 / 北緯35.642889度 東経139.734139度 / 35.642889; 139.734139座標: 北緯35度38分34.4秒 東経139度44分2.9秒 / 北緯35.642889度 東経139.734139度 / 35.642889; 139.734139
所属事業者 東京地下鉄(東京メトロ)
東京都交通局(都営地下鉄)
電報略号 シタ(東京メトロ)
白高(東京都交通局、駅名略称)
駅構造 地下駅
ホーム 2面4線(共用)
乗車人員
-統計年度-
(東京都交通局)12,208人/日(降車客含まず)
-2014年-
乗降人員
-統計年度-
(東京メトロ)40,020*人/日
(東京都交通局)24,937人/日
-2014年-
開業年月日 2000年平成12年)9月26日
乗入路線 2 路線
所属路線 N 東京メトロ南北線**
駅番号 N 03
キロ程 2.3 km(目黒起点)
N 02 白金台 (1.0 km)
(1.3 km) 麻布十番 N 04
所属路線 I 都営地下鉄三田線**
駅番号 I 03
キロ程 2.3 km(目黒起点)
I 02 白金台 (1.0 km)
(1.7 km) 三田 I 04
備考 共同使用駅(東京メトロの管轄駅)
* 直通連絡人員含む。
** 目黒 - 白金高輪間は両線の共用区間。
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白金高輪駅(しろかねたかなわえき)は、東京都港区高輪一丁目[1][2]にある、東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局都営地下鉄)のである。

概要

東京メトロの南北線と、都営地下鉄の三田線が乗り入れている。当駅から目黒方はこの両路線の重複区間であり、当該区間は東京メトロが第一種鉄道事業者、東京都交通局が第二種鉄道事業者である。そのため当駅と白金台駅は東京メトロと東京都交通局が同一構内を共用する共同使用駅(東京メトロの管轄駅[2])となっている。

駅番号は南北線がN 03[1]、三田線がI 03[2]となっている。

歴史

駅名の由来

「しろねたかなわえき」と読まれる場合もあるが、当駅の正しい読み方は「しろねたかなわえき」であり、濁音は付かない。この詳細に関しては、由来となった地名の片方である白金の項目も参照。

この駅名は、複数の地名「白金」と「高輪」に由来する。他の例では若松河田駅落合南長崎駅溜池山王駅小竹向原駅などと同様の複合駅名であり、「白金高輪」と称する地名そのものは存在しない。

なお、開業前の仮称は「清正公前駅」となっていた。

清正公前の仮称は都電の停留所に由来し、都バスの停留所名として現存していたため、決定に近い仮称だったとされる。南北線の開通の見通しがたった当初より配布されていた首都圏地下鉄路線図(開通前で南北線は路線が点線表示)にも駅名は清正公前として載せられ、車両の行先表示にも「清正公前」表示が用意されていた。

しかし、清正公(覚林寺)は駅から少し離れており、白金台にある。対して、白金高輪駅は白金と高輪の境界にある。加えて、白金台には南北線白金台駅ができる予定で、駅名を清正公前にすると白金あるいは高輪に関係した名前の駅ができず、白金台区域の地名表示駅が二つできることになる。また、地元の一部では「魚籃坂」、「白金一丁目」、「白金志田町」を駅名にしようとする動きもあった。紆余曲折を経た結果、地元の町会が「白高町会」に改名されていることにもちなみ、二地区の住所表示を取り入れた現在の駅名に至っている。

駅構造

コンコース階・正面奥が改札口(2007年4月21日)

島式ホーム2面4線を有する地下駅[7]。外側2線を三田線、内側2線を南北線が使用し、方向別に配置されている[7]。両路線の目黒方面から来た列車が同じホーム(1・2番線)に、目黒方面への列車も同じホーム(3・4番線)に発着する構造のため、同じ方向の列車間の乗り換えをスムーズに行うことができる[7]

東京メトロ・都営地下鉄でプラットホームと改札口を共用している[7]。このため、両社局の接続駅でありながら、中間改札なしで乗換が可能となっている[7]。この点は西隣の白金台駅もほぼ同様である。

改札階とホーム階の間には、エスカレーターエレベーターが設置されている[7]。それ以外にもエスカレーターは改札外コンコースと各出入口間を、エレベーターは改札外コンコースと1・2番出入口を連絡している[7]トイレは改札内にあり、多機能トイレも併設されている[7]。ホームにはフルスクリーンタイプのホームドアが設置されている。

自動券売機は東京メトロと都営地下鉄の2種類のものが設置されているので、目的地に応じた券売機を利用する必要がある。ただし、白金台駅目黒駅への乗車券購入は東京メトロ・都営地下鉄のどちらのものを利用しても差し支えなく行える。

のりば

ファイル:Shirokanetakanawa-station-platform.jpg
1・2番線ホーム(2006年4月23日)
番線 路線 行先
1 I 都営三田線 三田巣鴨西高島平方面
2 N 南北線 四ツ谷赤羽岩淵浦和美園方面
3 目黒日吉方面
4 I 都営三田線 目黒・日吉方面

白金台駅方に引き上げ線があり、南北線・三田線とも、当駅終着の列車は一旦引き上げ線に入った後、始発列車として1・2番線に入線する。この引き上げ線は東京メトロ専用、都営地下鉄専用と分けず、両線の列車が2本の線路のどちらを問わず使用する。これはラッシュ時には南北線より三田線の列車本数の方が多いことによる。なお、ラッシュ時に当駅の引き上げ線が満杯になった時の対策として、南北線で麻布十番折り返しの列車が設定されている[注釈 1][注釈 2]。これとは別に異常時の非常渡り線(両渡りシーサス)が南北線の麻布十番側に設置され、これを使用しての折り返し運転も可能となっている。この場合、引き上げ線は三田線専用となる。

2003年3月19日のダイヤ改正では、昼間時間帯に目黒 - 白金高輪間を増発により埼玉高速鉄道線浦和美園および三田線西高島平方面からの列車のそれぞれおよそ半分が当駅終着とし、一方の路線で当駅終着となる列車のほぼすべてがもう一方の路線の目黒方面行の列車に接続するようになり、当駅での時間調整を減らした。同様に目黒方面からの一方の路線の列車はもう一方の路線の始発列車に接続していた[8]。しかし、2008年6月22日のダイヤ改正により両方向とも東急目黒線武蔵小山駅での緩急接続が増えたため、当駅での列車の接続は減少した。

2003年11月1日に浦和美園 - 高島平間で運行された特別列車「くるっトレイン」は、乗客を乗せた状態で当駅の引き上げ線で進行方向を変えて南北線から三田線に移った[9]

2005年9月17日から同年10月16日まで三田線・目黒線・南北線直通運転5周年記念企画「アニマル横町どき☆どきGO!GO!スタンプラリー」が開催され[10]、駅構内の柱やベンチなどに『アニマル横町』のキャラクターが貼られていた。

配線図

東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局都営地下鉄) 白金高輪駅 鉄道配線略図

目黒
武蔵小杉
日吉 方面
東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局(都営地下鉄) 白金高輪駅 鉄道配線略図
永田町駒込
赤羽岩淵
浦和美園 方面
大手町春日巣鴨
西高島平 方面
凡例
出典:* 以下を参考に作成。
** 久多羅木吉治、「【特集】東京圏の鉄道網整備 各線の概要-帝都高速度交通営団 南北線半蔵門線延伸・13号線」、
電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』、第50巻第4号 通巻第683号、2000年4月号、「図-2 7号線(南北線)配線略図」、55頁。


利用状況

  • 東京メトロ - 2014年度の1日平均乗降人員40,020人である[11]
    • 白金台駅、目黒駅、東急目黒線方面の乗降人員を含む値である。
  • 都営地下鉄 - 2014年度の1日平均乗降人員は24,937人乗車人員12,208人、降車人員12,739人)である[12]
    • 白金台駅、目黒駅、東急目黒線方面の乗降人員を含まない値である。

開業以降の1日平均乗降人員は下表のとおりである。

年度別1日平均乗降人員[13]
年度 東京メトロ 都営地下鉄
1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率
2003年(平成15年) 21,053 11.3% 15,406 9.9%
2004年(平成16年) 22,714 7.9% 16,208 5.2%
2005年(平成17年) 25,423 11.9% 17,467 7.8%
2006年(平成18年) 30,176 18.7% 20,971 20.1%
2007年(平成19年) 35,917 19.0% 24,111 15.0%
2008年(平成20年) 37,731 5.1% 25,534 5.9%
2009年(平成21年) 38,088 0.9% 26,056 2.0%
2010年(平成22年) 39,449 3.6% 26,759 2.7%
2011年(平成23年) 39,497 0.1% 26,611 -0.6%
2012年(平成24年) 40,985 3.8% 27,595 3.7%
2013年(平成25年) 39,270 -4.2% 24,354 -11.7%
2014年(平成26年) 40,020 1.9% 24,937 2.4%

開業以降の1日平均乗車人員は下表のとおりである。

年度別1日平均乗車人員[14][15]
年度 東京メトロ 都営地下鉄 出典
2000年(平成12年) 5,759 4,396 [* 1]
2001年(平成13年) 8,647 6,058 [* 2]
2002年(平成14年) 9,630 6,978 [* 3]
2003年(平成15年) 10,773 7,743 [* 4]
2004年(平成16年) 11,542 8,169 [* 5]
2005年(平成17年) 13,101 8,893 [* 6]
2006年(平成18年) 15,597 10,712 [* 7]
2007年(平成19年) 18,445 12,029 [* 8]
2008年(平成20年) 19,288 12,697 [* 9]
2009年(平成21年) 19,479 12,877 [* 10]
2010年(平成22年) 20,181 13,195 [* 11]
2011年(平成23年) 20,178 13,145 [* 12]
2012年(平成24年) 20,942 13,605 [* 13]
2013年(平成25年) 20,118 11,943 [* 14]
2014年(平成26年) 12,208

駅周辺

2出口・魚籃坂下方面(2006年11月1日)
2出口・魚籃坂下方面(2006年11月1日)
3出口(2006年11月25日)
3出口(2006年11月25日)
4出口・白金アエルシティ内(2006年12月9日)
4出口・白金アエルシティ内(2006年12月9日)

1出口[16]

2出口[16]

3出口[16]

4出口[7]

バス

最寄の停留所は、目黒通り桜田通り東京都道305号芝新宿王子線にある、白金高輪駅前[17]高輪地区総合支所前、および2出口の先にある魚籃坂下[17]である。以下の路線が乗り入れ、東京都交通局東急バスフジエクスプレスにより運行されている。

白金高輪駅前

高輪地区総合支所前

魚籃坂下

隣の駅

東京地下鉄
N 南北線
白金台駅 (N 02) - 白金高輪駅 (N 03) - 麻布十番駅 (N 04)
東京都交通局
I 都営三田線
白金台駅 (I 02) - 白金高輪駅 (I 03) - 三田駅 (I 04)

脚注

注釈

  1. ^ これは引き上げ線が都営地下鉄三田線の折り返し列車で2本とも埋まっているため。
  2. ^ かつては同じ理由(引き上げ線が東京メトロ南北線の折り返し列車で2本とも埋まっている理由)で三田線で御成門折り返しの列車が設定されていたが、いたばし花火大会の臨時列車と非営業列車を除き、2008年6月22日に廃止された。

出典

  1. ^ a b 白金高輪駅 東京地下鉄 2014年7月20日
  2. ^ a b c 白金高輪駅 東京都交通局 2014年7月20日
  3. ^ 平成15年度の収支予算・事業計画決まる。 - 東京地下鉄(リリース時点では帝都高速度交通営団)3.サービスの向上に努めます>(5)駅冷房
  4. ^ 「営団地下鉄」から「東京メトロ」へ - 東京地下鉄(リリース時点では帝都高速度交通営団)2004年1月27日(2011年11月9日閲覧)
  5. ^ 平成16年建設常任委員会本文 - 港区議会 平成16年建設常任委員会 2004年9月21日
  6. ^ 南北線の発車メロディをリニューアル! (PDF) - 東京地下鉄 ニュースリリース 2015年3月2日
  7. ^ a b c d e f g h i j 白金高輪駅 構内図 - 東京地下鉄 2014年7月20日
  8. ^ 有楽町線・南北線のダイヤ改正を行います。 - 東京地下鉄(リリース時点では帝都高速度交通営団)2003年1月24日(2011年11月9日閲覧)
  9. ^ 鉄道4社・局共同企画 営団南北線・都営三田線全線開業および東急目黒線との直通運転開始3周年記念 - 東京地下鉄(リリース時点では帝都高速度交通営団)2003年9月19日(2011年11月9日閲覧)
  10. ^ 三田線・目黒線・南北線 相互直通5周年記念イベントを開催します!(別紙) - 東京地下鉄 2005年8月30日(2011年11月9日閲覧)
  11. ^ 東京メトロ 各駅の乗降人員ランキング
  12. ^ 東京都交通局 各駅乗降人員一覧
  13. ^ 各種報告書
  14. ^ 東京都統計年鑑
  15. ^ 行政資料集 - 港区
  16. ^ a b c d e f g h 白金高輪駅 出入口情報 - 東京都交通局 2014年7月20日
  17. ^ a b c d e f g h バスのりば>白金高輪駅 - 東京都交通局 2014年7月20日
  18. ^ バス路線図|東急バス、東急バス公式ホームページ、2013年4月27日閲覧
  19. ^ 高輪ルート路線図、ちぃばす高輪ルート路線図、フジエクスプレス公式ページ、2013年4月27日閲覧

利用状況の出典

東京都統計年鑑

関連項目

外部リンク