白蓮紅蓮

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白蓮紅蓮
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著者 菊池幽芳
発行日 1922年 全2巻
発行元 大阪毎日新聞社
ジャンル 小説家庭小説
日本の旗 日本
言語 日本の旗 日本語
公式サイト opac.ndl.go.jp
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白蓮紅蓮』(びゃくれんぐれん)は、1921年大正10年)に発表された菊池幽芳による日本小説であり、同作を原作とし、翌1922年(大正11年)、松竹蒲田撮影所帝国キネマ演芸がそれぞれ製作・公開した日本のサイレント映画である。

略歴・概要[編集]

小説『白蓮紅蓮』の初出は、菊池幽芳の勤務先が発行する『大阪毎日新聞』、および『東京日日新聞』紙上で、1921年(大正10年)に掲載された。翌1922年(大正11年)、大阪毎日新聞社から『白蓮紅蓮』上下全2冊が刊行されている[1]

菊池の小説は、『己が罪』(1899年 - 1900年)、『乳姉妹』(1903年)、『月魄』(1908年)、『百合子』(1913年)、『毒草』(1916年)と発表されるたびにベストセラーになり、「家庭小説」のジャンルを確立したと言われ[2]、初期の日本映画において多く映画化された[3]

本作に関しても、新聞での連載の翌年、単行本が刊行された同年に、松竹蒲田撮影所、帝国キネマ演芸がそれぞれ映画化し、松竹蒲田版が4月11日、帝キネ版は正確な日付は不明だが同年中にそれぞれ公開された[3]

映画『白蓮紅蓮』は、いずれのヴァージョンも、東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されていない[4]

小説『白蓮紅蓮』は、2020年(令和2年)4月現在、1924年(大正13年)版の全集の復刻である、1997年(平成9年)版以外は、すべて絶版である。青空文庫にも収録されていないが、国立国会図書館の「国立国会図書館デジタルコレクション」には収録されており、閲覧・ダウンロードが可能である[5]。 ⇒ #ビブリオグラフィ

フィルモグラフィ[編集]

1922年 松竹蒲田版[編集]

白蓮紅蓮
監督 賀古残夢
脚本 伊藤大輔
原作 菊池幽芳
出演者 諸口十九
製作会社 松竹蒲田撮影所
配給 日本の旗 松竹キネマ
公開 日本の旗 1922年4月11日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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白蓮紅蓮』(びゃくれんぐれん)は、1922年(大正11年)製作・公開、松竹蒲田撮影所製作、松竹キネマ配給による日本のサイレント映画女性映画である。日本映画データベース上の表記『白蓮赤蓮』[6]は誤り。

スタッフ・作品データ[編集]

キャスト[編集]

1922年 帝キネ版[編集]

白蓮紅蓮
監督 不明
原作 菊池幽芳
出演者 伊村義雄
製作会社 松竹蒲田撮影所
配給 日本の旗 帝国キネマ演芸
公開 日本の旗 1922年
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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白蓮紅蓮』(びゃくれんぐれん)は、1922年(大正11年)製作・公開、帝国キネマ演芸製作・配給による日本のサイレント映画、女性映画である。

スタッフ・作品データ・キャスト[編集]

ビブリオグラフィ[編集]

国立国会図書館蔵書[1]

[編集]

  1. ^ a b OPAC NDL 検索結果、国立国会図書館、2009年11月30日閲覧。
  2. ^ 菊池幽芳、『講談社 日本人名大辞典』、講談社 / 『百科事典マイペディア』、日立システムアンドサービスコトバンク、2009年11月30日閲覧。
  3. ^ a b 菊池幽芳、日本映画データベース、2009年11月30日閲覧。
  4. ^ 所蔵映画フィルム検索システム東京国立近代美術館フィルムセンター、2020年4月20日閲覧。
  5. ^ 幽芳全集(第12巻)、国立国会図書館、2020年4月20日閲覧。
  6. ^ 白蓮赤蓮、日本映画データベース、2009年11月30日閲覧。

外部リンク[編集]