登張正実

登張 正実（とばり まさみ、男性、1916年3月27日 - 2006年2月20日）は、ドイツ文学者。東京大学名誉教授。

ドイツ文学者・登張信一郎（竹風）の子として宮城県に生まれる。1941年、東京帝国大学独文科卒業、1943年、広島高等学校教授、1951年、一橋大学助教授、1964年、「ドイツ教養小説の成立」で文学博士、東大文学部助教授、1967年、教授。1976年、定年退官後、成城大学教授。1988年、日本学士院会員、1990年、勲二等瑞宝章受章。

著書

• ドイツ教養小説の成立 弘文堂, 1964
• 潮騒集 郁文堂, 1979
• ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』 郁文堂, 1986

翻訳

• 光のふるさとへ ヘルマン・ヘツセ 三笠書房, 1955
• 大いなる流れの中に クレーマー・バドーニ 岩波書店, 1956
• 眠られぬ夜のために カール・ヒルティ 小池辰雄,小塩節共訳 白水社, 1963
• 郷愁、車輪の下で　ヘッセ　世界文学全集、講談社、1974
• 世界の名著 続第7巻 ヘルダー ゲーテ　小栗浩，七字慶紀と共訳　中央公論社，1975
• ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代 ゲーテ全集 8 潮出版社 1981

記念論集

• しんせい会（編）：　教養小説の展望と諸相（登張正実教授還暦記念） 三修社，1977
• ドイツ文学における古典と現代 登張正実先生古稀記念論文集刊行会 第三書房, 1988