異国の丘

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異国の丘』(いこくのおか)は、シベリア抑留の兵士の間で歌われていた日本の歌謡曲の楽曲であり、およびそれをモチーフとして1949年(昭和24年)に製作・公開された日本の映画である。

歌謡曲

作詞作曲

増田幸治作詞(佐伯孝夫補詞)、吉田正作曲。

1943年(昭和18年)に陸軍上等兵として満州にいた吉田正が、部隊の士気を上げるため作曲した「大興安嶺突破演習の歌」が原曲である。戦後、シベリア抑留されていた兵士の間で歌われ、抑留兵のひとりだった増田幸治が作詞した。非常に強い望郷の思いを歌っている。原題は『昨日も今日も』である。

歌唱

竹山逸郎中村耕造の歌唱で、1948年(昭和23年)9月、ビクターレコードから発売された。

シベリアから帰還した兵士の一人中村耕造が『NHKのど自慢』に出て歌ったことから有名となった。様々な歌手によって歌い継がれている。シングルとしては1961年三浦洸一のカバーが発売されている(レコード番号:VS-601)。

映画

異国の丘
監督 渡辺邦男
脚本 渡辺邦男
北沢誠
原作 芹沢光治良
製作 渡辺邦男
佐藤一郎
出演者 上原謙
花井蘭子
大日方傳
宮川玲子
水原久美子
浦辺粂子
音楽 飯田信夫
撮影 平野好美
製作会社 新東宝
渡辺プロダクション
配給 日本の旗 東宝
公開 日本の旗 1949年4月25日
上映時間 91分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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1949年にはこの曲をモチーフとして新東宝・渡辺プロダクション共同製作で映画化され、東宝が配給した。渡辺プロダクションとは、ジャズミュージシャンの渡辺晋が創業したいわゆるナベプロではなく、渡辺邦男のプロダクションである。原作は芹沢光治良の『夜毎の夢に』である。作曲者の吉田正が本人役で出演している。

キャスト

ミュージカル

劇団四季公演。歌と直接の関係はなく、映画とは異なるストーリーである。