狛江駅

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狛江駅
狛江駅北口(2009年6月13日)
こまえ
Komae
OH 15 喜多見 (1.1 km)
(0.6 km) 和泉多摩川 OH 17
地図
所在地 東京都狛江市東和泉一丁目17番1号
北緯35度37分56秒 東経139度34分38.5秒 / 北緯35.63222度 東経139.577361度 / 35.63222; 139.577361座標: 北緯35度37分56秒 東経139度34分38.5秒 / 北緯35.63222度 東経139.577361度 / 35.63222; 139.577361
駅番号 OH16
所属事業者 小田急電鉄
所属路線 小田原線
キロ程 13.8 km(新宿起点)
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線*
乗降人員
-統計年度-
48,921人/日
-2019年-
開業年月日 1927年昭和2年)5月27日
備考 *通過線2線含む
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狛江駅(こまええき)は、東京都狛江市東和泉一丁目にある、小田急電鉄小田原線である。駅番号OH 16

概要

駅名称は自治体名「狛江」から取られた。

旧・小田原急行鉄道の路線計画時にはなかったが、住民の要望で設置された。このため駅の開業は路線開業より2か月遅れている。狛江市の中心に位置するが、駅周辺は住宅が密集していたため大規模商業施設やバスターミナルの設置が困難であった。路線の高架事業に伴い、駅前再開発事業も行われ、駅前施設「エコルマ」および北口ロータリーが完成した。

両隣の喜多見駅和泉多摩川駅とともに成城学園前駅の管理管区に属する。2004年5月16日より、始発から7:30までの時間帯は駅員無配置である。

狛江市内の駅は、当駅と和泉多摩川駅のみである。なお、喜多見駅はホームの一部が狛江市内となっているが、登記上の所在地は世田谷区となっている。

歴史

高架化直前の狛江駅構内(1995年3月25日)
  • 1927年昭和2年)5月27日 - 開業。当初は多摩川駅(現和泉多摩川駅)のみの設置予定だったが、同駅が市の中心部から離れていることから村内中心部への新駅建設を望む陳情書が村側から出され、拒絶した小田急側に対し、村は停留所と用地を地元の募金で買収し小田急に寄付することで駅設置の合意を取り付け、狛江駅の開業が実現した[1]
  • 1937年(昭和12年)9月1日 - 片瀬江ノ島駅行「直通」の停車駅となる(小田原方面行「直通」は、通過)。
  • 1948年(昭和23年)9月 - 桜準急が設定され、停車駅となる。
  • 1951年(昭和26年)4月 - 準急の停車駅となる。
  • 1964年(昭和39年)11月5日 - 準急の通過駅となる。
  • 1995年平成7年)3月26日 高架化[2]
  • 1996年(平成8年)12月1日 - 上り新ホームの使用開始。
  • 1997年(平成9年)
    • 3月 - 喜多見 - 和泉多摩川間の複々線化竣工。
    • 4月27日 - 現駅舎供用開始[3]
    • 6月23日 - 複々線の使用開始。
  • 1998年(平成10年)5月28日 - 小田急マルシェオープン。
  • 2004年(平成16年)
  • 2016年(平成28年)3月26日 - 区間準急が廃止され、再び各駅停車のみの停車となる[4]
  • 2018年(平成30年)3月17日 - 54年ぶりに準急の停車駅となる[5]

駅名の由来

百済国王が高麗人を日本に帰化させた地で、「狛(高麗)の里」と呼ばれていたことを由来とした「狛江」という地名から。

旧駅舎

駅舎、路線とも地上にあった。駅舎は下りホーム側にあり、上りホームとは跨線橋により連絡された。上りホームには臨時改札口があった。

駅構造

南口(2016年2月)
1番ホーム(2016年2月)

狛江駅
配線図

喜多見駅

2 1


STRg STRg STRf STRf
STR+BSr STR STR STR+BSl
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和泉多摩川駅

間に通過線をはさんだ相対式ホーム2面4線を有する高架駅である。線路・ホームは高架上に、改札口は地上にある。複々線区間なので各停の動きにかかわらず、特急ロマンスカー快速急行急行などが追い越すことができる。

改札口は喜多見駅側に1か所あり、北側と南側、および改札正面の公共通路への出口がある。臨時改札口はない。屋根はホームの全面を覆っているが、線路部分は覆っていない。駅舎両脇の高架下を商業施設、自転車置き場として利用している。

世田谷区内をほぼ直線状に進んできた路線が、多摩川橋梁に合わせてカーブする途上にあるため、ホームは緩やかにカーブしている。

駅舎デザインは、内側外側とも改札階は薄い茶色、ホーム階は白色が基調となっている。出入り口付近の装飾(駅名が掲げてある箇所)、改札階の窓枠、およびホーム階の窓枠は、濃い茶色で、上部が半円状のデザインに統一されている。

隣りの和泉多摩川駅では、淡いグリーン色、上部が三角形となっており、両駅間のデザイン上の差異となっている。

また、ホーム上屋(屋根)については、喜多見駅などの世田谷区内の新設高架駅では、丸みを帯びたもの(横から見て)に統一されているが、狛江市内にある狛江駅と和泉多摩川駅は、直線状のものに統一されている。

ホーム有効長は10両編成に対応している。

2013年12月頃に、行先案内表示器が設置された[6]

2013年9月1日より、接近メロディとして狛江市の歌「水と緑のまち」が使用されている[7]

のりば

ホーム 路線 方向 軌道 行先
1 OH 小田原線 下り 緩行線 小田原箱根湯本唐木田片瀬江ノ島方面
通過線 □小田原線 下り 急行線 (下り列車の通過)
通過線 上り (上り列車の通過)
2 OH 小田原線 上り 緩行線 新宿C 千代田線方面

※下りの東北沢 - 登戸間、上りの向ヶ丘遊園 - 東北沢間の急行線・緩行線は原則として以下の通り使い分けられている。

〔急行線〕
特急ロマンスカー・快速急行・通勤急行・急行が使用する。成城学園前駅 - 経堂駅間のみ通勤準急も使用する。
〔緩行線〕
準急・各駅停車が使用する。通勤準急も上記以外の区間で使用する。
ただし、千代田線直通の上り急行は、経堂駅以東で緩行線を使用する。

出入口

駅設備

南口(2016年2月)

駅舎は1990年代にできたため、設備は比較的充実している。多目的トイレオストメイトに対応している。

  • トイレ - 改札内(上り線の直下付近)にある。女性用、多目的トイレ、男性用がある。
  • 水飲み場 - 各ホームに1か所ずつ、合計2か所ある。
  • 休憩コーナー - 改札内側に2か所ある(旧・喫煙所)。
  • 待合室 - 各ホームに1か所ずつ、合計2か所が2004年秋に設置された。
  • エレベーター - 改札階と各ホーム階を連絡する。ホーム毎各1基の合計2基がある。
  • エスカレーター - 改札階と各ホーム階を連絡する。両方向各1基の合計4基がある。

商業設備・施設

利用状況

2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員48,921人であり[8]、小田急線全70駅中25位。

近年の1日平均乗降人員・乗車人員の推移は下表の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[9]
年度 1日平均
乗降人員[10]
1日平均
乗車人員[11]
出典
1948年(昭和23年) [12]3,570
1990年(平成02年) 22,126 [* 1]
1991年(平成03年) [12]44,808 22,372 [* 2]
1992年(平成04年) 22,079 [* 3]
1993年(平成05年) 21,841 [* 4]
1994年(平成06年) 21,441 [* 5]
1995年(平成07年) 21,615 [* 6]
1996年(平成08年) 21,614 [* 7]
1997年(平成09年) 21,474 [* 8]
1998年(平成10年) 22,197 [* 9]
1999年(平成11年) 21,648 [* 10]
2000年(平成12年) 21,433 [* 11]
2001年(平成13年) 21,342 [* 12]
2002年(平成14年) 42,093 21,093 [* 13]
2003年(平成15年) [13]41,718 20,964 [* 14]
2004年(平成16年) [14]41,632 20,945 [* 15]
2005年(平成17年) [15]41,997 21,082 [* 16]
2006年(平成18年) 42,533 21,425 [* 17]
2007年(平成19年) 43,450 21,779 [* 18]
2008年(平成20年) 43,594 21,797 [* 19]
2009年(平成21年) 43,202 21,597 [* 20]
2010年(平成22年) 42,738 21,329 [* 21]
2011年(平成23年) 42,102 21,003 [* 22]
2012年(平成24年) 43,031 21,476 [* 23]
2013年(平成25年) 44,158 22,049 [* 24]
2014年(平成26年) 44,947 22,403 [* 25]
2015年(平成27年) 45,650 22,754 [* 26]
2016年(平成28年) 46,431 23,137 [* 27]
2017年(平成29年) 46,890 23,364 [* 28]
2018年(平成30年) 48,346 24,090 [* 29]
2019年(令和元年) 48,921

駅周辺

北口と南口にそれぞれ駅前広場ロータリーがある。北口ロータリーは狛江通りに、南口ロータリーは世田谷通りに通ずる。また、高架下には商業施設の小田急マルシェ狛江がある。

2018年4月から狛江交番の隣にある空き地は「えきまえ広場」としてイベントなどに開放されている。

北口

南口

小田急マルシェ

ダイソー狛江店や啓文堂書店狛江店などが出店する。出店テナントの一覧・詳細情報は公式サイト「店舗一覧」を参照。

バス路線

狛江駅北口

小田急バス京王バス東の路線が駅前ロータリーに乗り入れる。

のりば 運行会社 系統・行先 経由地 備考
0 小田急 成05系統 成城学園前駅西口ゆき 和泉狛江消防署・仙川駅入口 深夜バス含む
小田急 渋26系統 渋谷駅ゆき 喜多見駅入口砧中学校下成育医療研究センター上町三軒茶屋
小田急 成城学園前駅西口ゆき 喜多見駅入口・砧中学校下
小田急 狛01系統 多摩川住宅中央ゆき 深夜バスは3番のりば
小田急 玉08系統 二子玉川駅ゆき 喜多見駅入口・砧中学校下・吉沢 朝方のみ中耕地経由
京王東 丘31系統 つつじヶ丘駅ゆき 和泉狛江消防署・神代団地北口
1 小田急 境91系統 武蔵境駅南口ゆき 松原・狛江営業所慈恵医大第三病院前・国領駅調布駅北口
小田急 渋26系統 調布駅南口ゆき 松原・狛江営業所・慈恵医大第三病院前
小田急 調布駅南口ゆき 松原・狛江営業所・慈恵医大第三病院前
小田急 玉08系統 調布駅南口ゆき 松原・狛江営業所・慈恵医大第三病院前
京王東 丘31系統 調布駅南口ゆき 松原・狛江営業所・慈恵医大第三病院前
2 小田急 こまバス 狛江市内循環(北ルート) 狛江駅北口ゆき
小田急 こまバス 狛江市内循環(北ルート) 狛江駅北口ゆき 慈恵医大第三病院前
小田急 こまバス 狛江市内循環(南ルート) 狛江駅北口ゆき 和泉多摩川駅・南部地域センター
小田急 臨時 味の素スタジアムゆき 直行便がJリーグの試合時のみ運行
3 小田急 狛江営業所ゆき 松原 深夜バス含む
小田急 狛01系統 慈恵医大第三病院前ゆき 松原・狛江営業所
小田急 狛01系統 狛江営業所ゆき 松原
小田急 狛01系統 多摩川住宅中央ゆき 深夜バスのみ、日中便は0番のりば
小田急 狛02系統 国領駅ゆき 松原・狛江営業所・慈恵医大第三病院前 境91系統の区間便、夜間のみ、深夜バス含む
狛江駅南口

南口より若干和泉多摩川駅よりの駅前ロータリーに乗り入れる。かつては以下の小田急バスの路線のほかに不定期ながら京王閣行の京王バスが運転されていた。

隣の駅

小田急電鉄
OH 小田原線
快速急行・通勤急行・急行・通勤準急
通過
準急
成城学園前駅 (OH 14) - 狛江駅 (OH 16) - 登戸駅 (OH 18)
各駅停車
喜多見駅 (OH 15) - 狛江駅 (OH 16) - 和泉多摩川駅 (OH 17)

脚注

  1. ^ 私鉄会社による路線・駅舎用地買収と地域社会永江雅和, 専修経済学論集,48(2),77-92 (2013-11-30) ,
  2. ^ “小田急・喜多見-和泉多摩川間 26日から複線高架に”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1995年3月15日) 
  3. ^ “小田急 連続立交化6月完成 喜多見-和泉多摩川 新駅舎27日から使用”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1997年4月18日) 
  4. ^ "2016年3月26日(土)小田急線ダイヤ改正を実施します ロマンスカー停車駅の新設および東京メトロ千代田線直通列車の増発" (PDF) (Press release). 小田急電鉄. 18 December 2015. p. 6. 2019年6月6日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年5月10日閲覧
  5. ^ "代々木上原〜登戸間の「複々線化」により小田急の通勤が変わる! 2018年3月、新ダイヤでの運行開始 〜ラッシュピーク混雑率150%、町田〜新宿間の最大12分短縮を実現〜 〜快速急行の登戸停車や列車種別の新設で、都心へのアクセス向上〜" (PDF) (Press release). 小田急電鉄. 1 November 2017. 2019年4月15日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年5月10日閲覧
  6. ^ 2013年度の鉄道事業設備投資計画 (3)サービスの向上 ③行先表示装置の新設 (PDF) - 小田急電鉄(2013年4月30日閲覧)
  7. ^ 9月1日(日曜日)から狛江市の歌「水と緑のまち」が狛江駅の電車接近音に!”. 狛江市役所 (2013年8月28日). 2013年9月8日閲覧。
  8. ^ 1日平均駅別乗降人員 - 小田急電鉄
  9. ^ 統計情報 - 狛江市
  10. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  11. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  12. ^ a b 狛江市民活動・生活情報誌 第44号(2007年4月) - 狛江市
  13. ^ 関東交通広告協議会「平成15年度1日平均乗降人員・通過人員」
  14. ^ 関東交通広告協議会「平成16年度1日平均乗降人員・通過人員」
  15. ^ 関東交通広告協議会「平成17年度1日平均乗降人員・通過人員」

出典

東京都統計年鑑

関連項目

外部リンク