狂詩曲
狂詩曲(きょうしきょく)またはラプソディ(英: rhapsody、独: Rhapsodie、仏: rhapsodie、伊: rapsodia)は、自由奔放な形式で民族的または叙事的な内容を表現した楽曲[1]。異なる曲調をメドレーのようにつなげたり、既成のメロディを引用したりすることが多い。
19世紀半ばにフランツ・リストが作曲した『ハンガリー狂詩曲』(全19曲)がおそらく最も大規模かつ有名な作品であり、後年の作品はそれに何らかの影響を受けたものと考えられる。
またガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』は知名度が大変高く、ポピュラー音楽の分野にも影響を与えている。
代表的な作品
クラシック音楽
生年順。
- リスト 『ハンガリー狂詩曲』、『スペイン狂詩曲』
- ラロ 『ノルウェー狂詩曲』
- ブラームス 『2つのラプソディ』(ピアノ曲)、『アルト・ラプソディ』(管弦楽と合唱)
- サン=サーンス 『オーヴェルニュ狂詩曲』
- シャブリエ 狂詩曲『スペイン』
- ドヴォルザーク 『スラヴ狂詩曲』(第1番ニ長調、第2番ト短調、第3番変イ長調)
- スタンフォード 『アイルランド狂詩曲』
- ヤナーチェク 狂詩曲『タラス・ブーリバ』
- ハーバート 『アイルランド狂詩曲』
- ディーリアス 『アメリカ狂詩曲』、『ブリッグの定期市』(イングランド狂詩曲)
- ドビュッシー 『リストの様式による狂詩曲』(紛失)、『サクソフォーンと管弦楽のための狂詩曲』、『クラリネットと管弦楽のための第1狂詩曲』
- アルヴェーン 『スウェーデン狂詩曲』(第1番『夏至の夜の徹夜祭』、第2番『ウプサラ狂詩曲』、第3番『ダーラナ狂詩曲』)
- ヴォーン=ウィリアムズ 『ノーフォーク狂詩曲第1番』
- ラフマニノフ 『パガニーニの主題による狂詩曲』(ピアノと管弦楽のための作品)
- ホルスト 『サマセット狂詩曲』
- ラヴェル 『スペイン狂詩曲』
- ブロッホ ヘブライ狂詩曲『シェロモ』
- エネスク 『ルーマニア狂詩曲』
- バルトーク 『ピアノと管弦楽のためのラプソディー』(Op.1, Sz26)、『ヴァイオリンと管弦楽のためのラプソディー第1番・第2番』
- ガーシュウィン 『ラプソディ・イン・ブルー』
- 鈴木静一『狂詩曲「海」』
- 伊福部昭 『日本狂詩曲』
- 大栗裕 『大阪のわらべうたによる狂詩曲』、『吹奏楽のための小狂詩曲』
- 芥川也寸志『オーケストラのためのラプソディ』
- 外山雄三 『管弦楽のためのラプソディ』
ポピュラー音楽
- クイーン『ボヘミアン・ラプソディ』
- Raphael『秋風の狂詩曲』
- 堂島孝平『葛飾ラプソディー』
- ゴスペラーズ『狂詩曲』
- ALI PROJECT『ヴェネツィアン・ラプソディー』
- angela『新宿狂詩曲』
- 井上陽水『新しいラプソディ』
- RAG FAIR『半熟ラプソディ』『早春ラプソディ』
- 藤山一郎『東京ラプソディ』
- 山下達郎『新・東京ラプソディー』
- ゆず『人間狂詩曲』
- 海原千里・万里『大阪ラプソディー』
- 中村美律子『空港ラプソディー』
- RCサクセション『ラプソディー』
- ももいろクローバーZ『DNA狂詩曲』
- GLAY『RHAPSODY』
- SEKAI NO OWARI『マーメイドラプソディー』