片眼鏡
片眼鏡(かためがね)とは、眼鏡の一種。単眼鏡、モノクル(monocle)とも言う。眼窩にはめ込んで装着する方式が一般的であるが、鎖や紐で吊す方式、或いはブリッジで鼻に掛ける方式も存在する。
眼窩にはめ込む方式やブリッジで鼻に掛ける方式は、彫りの深い顔をしていなければ装着が難しいため、顔が平面的な日本人にはあまり使用されない。
軽量だが掛心地の調整の余地が少なく、片目の視力だけが低下した場合には、コンタクトレンズの使用や、片方のレンズに度が入っていない眼鏡を掛ける方が現実的である。このような理由で近年では使用されることが少なく、特に日本で現実に見ることは殆どない。
歴史
19世紀のヨーロッパの上流階級で流行し、日本でも明治の頃やや流行した。基本的に片眼鏡を使用するのは男性で、女性が装着することはめったにない。
貴族階級が付けるものであったが、イギリス等では主人の富を象徴させるため、執事に片眼鏡を付けさせることも流行した。
フィクションにおける片眼鏡
元が上流階級での流行なので、ある程度地位のある男性に使われることが多い。特に、紳士のシンボルとしてシルクハット・コート、片眼鏡は定番ともいえる。怪盗や執事などが片眼鏡をつけていることも多い。
片眼鏡をつけている人物
- 歴史上の人物
- アントン・チェーホフ
- ヴェルナー・フォン・フリッチュ
- ヴァルター・ネルンスト
- オースティン・チェンバレン
- ガストン・ルルー
- ジョゼフ・チェンバレン
- ジョルジュ・ビゼー
- セオドア・ルーズベルト
- ハンス・フォン・ゼークト
- ハインリッヒ・シュリーマン
- フランクリン・ルーズベルト
- ベドルジハ・スメタナ
- ロベルト・コッホ
- 後藤新平
- 吉田茂
- フリッツ・ラング(映画監督)