激走戦隊カーレンジャー

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スーパー戦隊シリーズ > 激走戦隊カーレンジャー
スーパー戦隊シリーズ
第19作 超力戦隊
オーレンジャー
1995年3月
- 1996年2月
第20作 激走戦隊
カーレンジャー
1996年3月
- 1997年2月
第21作 電磁戦隊
メガレンジャー
1997年2月
- 1998年2月
激走戦隊カーレンジャー
ジャンル 特撮テレビドラマ
原作 八手三郎
脚本 浦沢義雄
監督 小林義明
出演者 岸祐二
増島愛浩
福田佳弘
本橋由香
来栖あつこ
七瀬理香
オープニング 「激走戦隊カーレンジャー」
歌:高山成孝
「激走戦隊カーレンジャー 〜フルアクセルヴァージョン〜」
歌:高山成孝
エンディング 「天国サンバ」
歌:高山成孝
製作
プロデューサー 梶淳岩本太郎太田賢司(テレビ朝日)
髙寺成紀(東映)
矢田晃一(東映AG)
制作 テレビ朝日
放送
音声形式ステレオ(一部モノラル放送)
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1996年3月1日 - 1997年2月7日
放送時間金曜 17:30 - 17:55
放送分25分
回数全48
公式サイト(東映)

特記事項:
スーパー戦隊シリーズ」 第20作
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激走戦隊カーレンジャー』(げきそうせんたいカーレンジャー)は、1996年(平成8年)3月1日から1997年(平成9年)2月7日まで、テレビ朝日系列で毎週金曜17:30 - 17:55(JST)に全48話が放送された東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。「スーパー戦隊シリーズ」第20作目に当たる。

概要

本作品では「全てをモチーフに作る」ことを前提として企画が立ち上げられており[1]、特に放映当時一大ブームとなっていたレクリエーショナル・ビークル(RV)や、第二次ブームの最中であったミニ四駆などの要素が多く取り入れられている。また、キャラクターや技のネーミング、サブタイトルなどにも自動車や交通関係の語句が多く取り入れられている。

それまでのシリーズには必ず登場していた戦隊メンバーのバイクに相当するものとして、本作品では個人用の移動手段としてカート「スピーダーマシン」、中盤からはスポーツカー「ペガサスサンダー」とバギー「ドラゴンクルーザー」が登場している。このうち後者は、企画段階で物語後半に登場させる予定のあった巨大ロボを、「全て車のロボットでは視聴者の混乱を招くのではないか」という意見もあって見送った代わりに出された案であり、これに伴い巨大ロボの数が多かった前作に比べ、本作品での巨大ロボの総数は4体に留まっている[2]。またそれまで何らかの形で取り入れられてきた、スーパー合体などを始めとするロボ同士のギミックも一旦排されている。一方で合体前のビークルがロボ形態にも変形するVRVロボや、後年の作品に多く見られる「マルチ合体」の走りである浪速ロボスペシャルなどといった画期的な試みも行われている。

作風

不条理なギャグやスーパー戦隊シリーズのセルフパロディが盛り込まれたシュールな物語が展開される[3]。ギャグが目立つ一方でシリアスな話もあり、これらのバランスは絶妙なものとなっている[4]。このような従来とは異なるコミカルな味付けの作風には、本作品が『秘密戦隊ゴレンジャー』から数えて20作目であることから、同作品にオマージュを捧げる意味合いも込められていたという[5]。またキャラクターデザインを手がけた野崎明は、企画の打ち合わせに出席した際「今までにないギャグ戦隊にしたい」と高寺成紀プロデューサーが熱心に語っていたことを、後年のインタビューにて述懐している[6]

オープニングのタイトルコールおよび本編での名乗りの際の言い回しも特徴的であり、「カ〜〜〜ンジャー!」と「カ」と「レ」の間を極端に伸ばして「レ」にアクセントを置く言い回しを行うというユーモラスなもの[注 1]となっている。この演出は当初の予定にはなく、第1話の試写を見たスタッフが「(普通の名乗りでは)クセがなく印象に残らない」と判断して、台詞の再録を行った結果誕生したものである[7]

また、本作品では主人公の5人を「鍛え抜かれた戦闘のプロ」や「生まれもっての特別な戦士」ではない等身大のヒーローとして描いており、会社員である5人の給料についての会話など、作中の随所においてこうした要素がちりばめられている[注 2]。さらに1990年代以降の戦隊シリーズとしては珍しく、一部の例外を除きヒーローの正体が敵に知られていない設定となっており、ヒーローの変身後の姿が本当の姿と思われている描写もなされている。

技術面

第6話から、同時期に放映されていた『ビーファイターカブト』と共に送出マスターがポジフィルムシネテープの組み合わせから「ファイン・ネガ・ビデオシステム」によるD2-VTRに変更された[注 3]。それと同時にOP・ED・予告のみ、シリーズ初のステレオ放送となった[注 4]。また、本作品から新たにデジタル合成が導入され、第32話ではその技術をふんだんに活かし、巨大ロボボディ上での等身大アクションシーンが描かれている。

テロップの書体にはゴナの斜体が利用されている。

評価

路線変更の影響もあってか、前作程ではないものの苦戦が続いていたが、一方で物語が進むにつれて従来の人気を回復するに至っている[5]。また売上面においては『オーレンジャー』よりは下がったが、総売上118億円[8]、内玩具売上64億円[9]を記録した。

備考

戦隊シリーズのヒーローショーが上演されている後楽園ゆうえんちでは、前年まで行われていた新旧戦隊ヒーローの競演に代わり、素顔の俳優達が登場して行われる最終公演がこの年から行われるようになった。

7月12日放送の第20話「試乗最高の名車!!」で戦隊シリーズ通算1000回目の放送を達成した。これにより、スーパー戦隊シリーズは長寿番組の仲間入りを果たした。

2010年5月から10月まで、東映チャンネルの「スーパー戦隊ワールド」枠にて放送が行われた。2012年10月から2013年3月まで、「アンコールアワー」枠にて再放送が行われた。

2013年7月から12月まで、Youtubeの「東映特撮 YouTube Official」にて配信が行われた。

2016年1月22日より、ニコニコ動画の「東映特撮ニコニコおふぃしゃる」にて配信が行われている。

あらすじ

宇宙中を暴れ周り、狙った星を超豪華花火にして爆破してしまう宇宙暴走族ボーゾックが地球からはるか遠く離れたハザード星に襲来し、滅ぼしてしまった。

脱出に成功したハザード星人の少年・ダップは母親が死の直前に語った「星座伝説」の戦士「カーレンジャー」がいるという惑星「地球」に向かい、ボーゾック打倒を誓う。一方、ボーゾックもまた、次なる暴走の舞台を惑星チーキュ(=地球)に定め、手始めにニッポンポン(=日本)を襲うことに。

ダップが辿り着いたのは小さな自動車会社「ペガサス」。彼はここで働く5人の若者に素質を見出し、自身の力「クルマジックパワー」をはじめ、あの手この手を使ってカーレンジャーに変身させていく。最初は乗り気でなかったものの、ボーゾックの本格的侵攻を目撃した5人はカーレンジャーとしてボーゾック退治の決意を固める。そこまでは良かったのだが…?

登場人物

激走戦隊カーレンジャー

5人の苗字の頭文字をそれぞれ合わせると「じどうしゃ」となる[10]

決め台詞は「戦う交通安全!激走戦隊!カ〜〜〜レンジャー!

陣内 恭介(じんない きょうすけ) / レッドレーサー
カーレンジャーのリーダーで23歳(1973年10月10日生まれ)。
自動車会社ペガサスのテストドライバーだが、ペガサスは町工場レベルの規模なので、実態は代行運転等の雑用係。サボり・居眠りの常習犯。左利き。毎月の給料は税込みで19万3千円[ep 1]。カツ丼が好物らしく、劇中でよく食べている。
ノリがよくて能天気ではあるが、やるときはやる男で、リーダーの自覚も強い。その性格が良い方向へ暴走した結果、敵に奪われ操られていたRVロボに単身乗り込んで奪還してしまった程である。元はレーサー志望で、ドライビングテクニックはメンバー中一番。車に対する思い入れや愛着も人一倍強い。
ゾンネットにレッドレーサーとしての姿を惚れられたが[ep 2]、恭介が変身した姿であることは知られておらず、ゾンネットをはじめとするボーゾック幹部からは正体が発覚するまで「サル顔の一般市民」と認識されていた。
土門 直樹(どもん なおき) / ブルーレーサー
カーレンジャーの参謀格。ペガサスのカーデザイナー。最年少の17歳で、途中18歳になる(1978年5月12日生まれ)。
その才能は大手メーカーからも引き抜きの声がかかるほどで[ep 3]、給料は5人の中で一番高い21万円[ep 1]。いつも図面を引いているが、天馬社長の意向により、実際の車としては作ることは出来ていない。劇中では牛丼をよく食べている。
口調は穏やかであり、誰に対しても必要以上と思える丁寧な言葉遣いをし、語尾には「でございます」を付けるのが口癖であるが、この話し方は幼少の頃からすでに始まっていた模様。しかし、LLオネネに付けられた鉢巻きで性格が変化した際や[ep 4]、宇宙生物ビーガーを狙うCCパッチョーネに対して怒りを露にした時など[ep 5]、荒い口調で話す場面もあった。温厚で女性が苦手な超純情青年で、綺麗な女性に話しかけられるとうろたえてしまう[ep 6][注 5]
幼い頃、捨てられた動物を助けられなかったことがトラウマになっており、それ故にかわいそうな生き物を放っておけない一面もある[ep 5]
状況によっては眼鏡をかけることがある[ep 7]
上杉 実(うえすぎ みのる) / グリーンレーサー
カーレンジャーのサブリーダー。ペガサスの営業担当で、給料は5人の中で一番安い17万8千円[ep 1]。チーム最年長の24歳(1972年3月2日生まれ)。
営業という職業柄、メンバーの中では唯一スーツを着用している。鰻が好物なのだが、劇中でよく食べるのは中華丼。
ひょうきんな三枚目でそそっかしい性格からかなり失敗が多く、時にはカーレンジャーに関することで大きなミスを犯してしまう事さえあるため、年上の威厳は皆無に近い。そんな人柄ゆえか、恭介と対立して自ら「新リーダー」を名乗った際、誰も付いて来なかった[ep 8]。一方で自分の失敗の責任は自分で取ろうとするなど、責任感は強い。パワーとスピードに優れている。
大阪出身であり、話し方はバリバリの関西弁。毎年神社に優勝祈願するほど熱狂的な阪神タイガースのファンでもある[注 6]。また自宅には大量のタイガースグッズがある。
幼少時代に鰻を釣った時に雷に打たれたトラウマから雷が大の苦手だが、電気鰻を食べて克服した[ep 9]。同期入社の恭介とは漫才コンビ状態。
レッドレーサーに惚れたゾンネットのことを敵と承知しつつ「結構いい女や」と言ったり、カーレンジャーファンとして接近してきたラジエッタに大喜びするだけでなく、シグエ相手でもデレデレするなど、かなり女好きな一面もある。
志乃原 菜摘(しのはら なつみ) / イエローレーサー
負けん気の強い19歳(1977年2月23日生まれ)で、ペガサスのメカニック担当者。
スパナ片手にどんなメカでも直したりばらしたりする腕前を持ち、安全ピンだけでアクセルチェンジャーを修理したこともある[ep 10]。恭介と直樹に仕事が回ってこないため、実質的に社内の仕事はほぼ彼女がこなしている状態であり、周りからの信頼も厚い。給料は20万2千円[ep 1]
姉御肌で直樹のことを非常に可愛がっており、また、子どもっぽい洋子にアドバイスを行うこともある。メンバーの中では一番の常識人であり、実が新リーダーを名乗った時には、直樹と洋子は実ではなくて彼女についたということもあったが[ep 8]、直樹を無理矢理弟にしようとするなど[ep 4]、時折見せる暴走の度合いは他のメンバーにも引けを取らない。
女性らしさも洋子以上で、ゾンネットがレッドレーサーに送ってきたラブレターを読み、それが敵の策略などではなく本音であることを感じ取り、恭介に「ヘタに断ってはいけない」と忠告もしている[ep 11]
幼い頃に修理好きの近所のおじいさんと親しくなって、おじいさんからスパナを貰ったことでメカニックの道へと進んだ[ep 12]。そのスパナ(宇宙伝説ではどんな修理もこなせるスパナ)がMMシューリスキーに奪われた時に落ち込んで戦えなくなってしまったこともあった[ep 12]
八神 洋子(やがみ ようこ) / ピンクレーサー
19歳(1977年12月8日生まれ)。ペガサスの経理担当者。
自動車会社に勤務しているとは思えないほどメカが苦手。給料は本人曰く、20万とちょっと[ep 1]
仕事柄お金には厳しく、修理経費などで菜摘とやりあったりもしているが、自身の性格は乙女チックで甘えん坊で、しかも怒らせると怖い。極度の方向音痴でもある。食いしん坊でスイーツ好きな面があるものの、自身の体重を極度に気にしているようで、「数値」を操るPPラッパーは、彼女の体重計をも操ったと誤解された末に倒されている[ep 13]。実際はスタイルが良くビキニ姿を2種類披露した事もある[ep 13][ep 14]

周囲の人々

ダップ
ハザード星人の少年。故郷のハザード星をボーゾックに花火にされて滅ぼされた。母の死ぬ間際の言葉を頼りにクルマジックパワーを習得、星座伝説を元に地球に降り立ち、ペガサスの5人を半ば無理矢理カーレンジャーにする[ep 1]
「クルクルクルマジック」と唱えると魔法が使える他、高速移動が可能。複数のワンパー程度なら素手で倒し、ゼルモダと交戦しても倒される演技をする余地を残すなど、単体でもそれなりに戦える。
本作品における指揮官的存在だが、年齢が年齢だけに基本的に子供っぽい。語尾に「だっぷ」を付けるのが口癖だが序盤はあまり付けていない。また、本作品に登場する宇宙人は皆地球の事を「チーキュ」と発音するのに対し、ハザード星人の彼と父親(VRVマスター)だけはちゃんと「地球」と呼んでいる。だが、決して日本語が堪能というわけではなく、シグナルマンの身勝手な行動に激怒する恭介を「みぃみぃみぃ」と宥めていた(菜摘に指摘され、「まぁまぁまぁ」と言い直した)普段は、ペガサスの工場裏にクルマジックパワーで作った亜空間秘密基地に潜んでいる。
ハザード星人の習性上、冬季には冬眠しなければ生きて行けない体質だが、地球の環境や時期のせいか、ダップは夏の終わり頃から眠ってしまった。
当初はカーレンジャーになることに乗り気でなかった5人には、その後にも戦士としての気構えが不十分なことからしばしば手を焼かされ、第37話では連戦連勝で気が緩んでいた5人を諫めたり[ep 15]、オーレッドをさらわれる醜態をさらした5人に激怒し、特訓を課した三浦参謀長に厳しく指導するよう進言したりしているが[ep 16]、様々な経験と戦いを通じ、5人とは強い信頼と友情で結ばれていく。
最終決戦後には再会した父と共にビクトレーラーで宇宙へ旅立ったが[ep 17]、ビデオ『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』では父を置いて、再び地球に戻って5人と再会した。
当初はハザード星の服を着用していたが、第18話以降はバスケのユニフォーム(背番号は23番)を基調とした服装に変更するが、黄色いマフラーは変えずにいた。最終回でVRVマスターと共に旅に出た際には元の服装に戻る。
シグナルマン
第12話より登場。ポリス星からやってきた宇宙の警察官。実際の名はシグナルマン・ポリス・コバーン。ボーゾックを逮捕するため、妻子を残し地球に単身赴任してきた。一人称は「本官」。地球を「チーキュ」と発音しレッドレーサーに突っ込まれたが最後まで変わらなかった。
武器は、通信機・電磁警棒・銃に変形する万能ツール「シグナイザー」。愛車はポリスピーダーというバイク。
頑固者かつ融通が利かない性格で、その点では宇宙でもかなり有名。さらに交通ルールに異様に(ガイナモいわく宇宙一)うるさい交通安全体質で(ただし空は管轄外らしい)、宇宙でもルール(特にスピード違反)を守らない者に対してはたとえカーレンジャーであっても容赦しないため、ボーゾックの追跡が遅れてしまうことやそのまま見失ってしまうことすらある。「本官の許可なく」が口癖。
移動式の交番「コバーンベース」で活動しているが、裏通りの橋の上や資材置き場脇の歩道など、人通りのない辺鄙な場所にばかり設置する上、本人はそのような場所に人があまり通らないことを自覚していないので、誰も通らないことをよく嘆いている。さらには以前取調べをしたリッチハイカーの顔を覚えていなかったというやや記憶力に乏しい面もある。
融通が利かない面が目立つが、『宇宙お笑い君こそスター誕生』に出て4週間勝ち抜いたというくだけた一面もある。歌も上手であり、それを活かして事件を解決したこともある[ep 16]
また、非常に目立ちたがりでもあり、彼抜きでロボ戦が始まると、大抵「本官の許可無く勝手に戦うんじゃない!」などと言って、サイレンダーで割り込んでくるというハタ迷惑なことをしでかし、ひどい時には彼の乱入によってそれまで優勢だったカーレンジャーが敵に反撃されて追い込まれてしまうこともあった。
職務には忠実だが、前述した数々の行動からして警察官としてはお世辞にも優秀とはいえず、ゆえに結構な歳ながら出世できない、実質的に左遷状態の交通巡査である。第38話でPPチープリの若返りパックによって幼児化してしまった事でサイレンダーをまともに操縦できない状態にも関わらず、無理矢理乱入してきたりと、カーレンジャーの足を引っ張ってしまうことも少なくないため、カーレンジャーからはしばしば邪魔者扱いされることもあり、一度ダップから「(シグナルマンは)当てにできない」と散々な評価をされた事もある[注 7]
妻・シグエ、息子・シグタロウを愛する家庭的な心優しい父親であり、息子と同じくらいの年頃の市太郎には息子の面影を見ており、市太郎とはとても仲が良い。
変身前のカーレンジャーの面々ともよく会っているが、彼もまたボーゾックと同様に終盤までカーレンジャーの正体が地球人であることを知らなかった[注 8]
シグタロウと運動会の二人三脚に出場するという約束を果たすためにポリス星へ帰る[ep 18]。その後エグゾスの策謀に嵌りポリス星で5色の排気ガスを吸ってカーレンジャーを憎むよう洗脳され[ep 19][注 9]ボーゾックと手を組むが、サイダーを飲んで排気ガスをゲップで吐き出し正気に戻った[ep 20]。ボーゾック解散後には地球での任を終了し、ポリス星に帰還して警部補になるため、試験勉強を始めた[ep 17]
本作品における6人目の戦士に相当し、人間体を持たない戦士でもある[注 10]。人間体を持たない追加戦士は『忍者戦隊カクレンジャー』のニンジャマン以来2人目となるが、シリーズで唯一巨大化せずロボに搭乗し、変形能力を一切持たない(2014年現在)。[独自研究?]
天馬 市太郎(てんま いちたろう)
総一郎の息子。工場によく遊びに来るため、5人とは仲が良い。シグナルマンとも仲が良く、時々コバーンベースで留守番したり一緒に「勤務」することも。ませた性格で、女の子に関しては恭介よりも積極的。だが時には5人を励ましたりもしていた。
グラッチに地球の食べ物を教えたことが、ボーゾックが芋羊羹を食べると巨大化することを知るきっかけとなった。
第46話でクルマジックパワーの封印によりカーレンジャーの変身が解ける瞬間を目撃し、彼らの正体を知った[ep 17]
ラジエッタ・ファンベルト
第25話から登場。ファンベル星出身の第2王女。カーレンジャーに憧れ、はるばる地球までやって来たゾンネットの妹。14歳。やはり地球を「チーキュ」と呼ぶ。
カーレンジャー6人目の「ホワイトレーサー」を名乗るも、本当は「ティラミス・コンニャク・ミルフィーユ」の呪文を唱えて発動する魔法であらゆる姿に変身できるだけのただのファン。しかし6人目を名乗るだけあってそれなりの強さも備えており、カーレンジャーの窮地を救う活躍も見せた。キャッチフレーズは「夢見る交通安全、激走少女ホワイトレーサー!」。
持っているステッキは変身前は傘に変化させることができ、そこから光の粒子を出して攻撃を行う。変身後の得意技は、時間内に彼女のなぞなぞに答えられないと爆発する爆弾を敵に投げつける「ホワイトなぞなぞ爆弾」。因みに、変身を解除する呪文は「ミレッタ・ハレッタ・ラジエッタ」。
初登場である第25話では、 SSパマーン率いる暴走戦隊ゾクレンジャー(後述)とカーレンジャーの戦闘中に乱入、当時建設中だったフジテレビ社屋を背景に変身し、「必殺ホワイトなぞなぞ爆弾」でゾクレンジャーを撃退。その後ゾクレンジャーに拉致されるが、総長ガイナモに変身し難を逃れるなど意外にも健闘した。頑張り屋な一面もあり、2度目の登場ではラジエッカーをリモコン操作でロボに変形して戦えるよう改造し[ep 21]、3度目には更にそれを巨大化して戦えるように改造していた[ep 22]
戦いが終わり、ゾンネットがファンベル星に帰ってきてからは、彼女に見合いをすすめているが、その相手はどれも豚鼻や馬面の宇宙人ばかりを選ぶなど少々異性を選ぶセンスが悪い[ep 17]
名の由来は車のラジエーターから。2度目の登場以降は演じていた濱松の体調不良により女優が交代しているが、その事も作中でネタにされており、グリーンレーサーの「なんかちょっと見ん間に雰囲気変わったんちゃうか?」の一言で片付けられてしまった[ep 21]
VRVマスター
第29話から登場。ダップが冬眠中に登場した、黒いマスクとスーツを纏った謎の男。
性格はクールで飄々としており、何を考えているのかよく分からない。地球においては、パチンコをした後にところてんを食べて、床屋さんに行くという生活をしており、パチンコの景品は大抵ドロップに変わる。やたらと格好のつけた臭い台詞を吐き、その台詞の最中も含め、手の甲を向けたVサインをする癖がある。
正体はダップの父親で、訳の分からない宇宙美学を追求するあまり、ブラリと旅に出ては長く家を空ける習性のある、気まぐれな風来坊だった。そのため妻(ダップの母親)にも、ほとんど諦められていたらしい。
ある時、久しぶりに旅から帰ってみると既にハザード星はボーゾックに花火にされ消滅してしまったことを知り、失意のうちにあてもなく宇宙をさまようようになり、その後自称「敵か?味方か?宇宙の一匹狼」を名乗るようになる。そんな中、息子・ダップの生存とカーレンジャーの噂を耳にし、ダップが眠ってしまうことによるカーレンジャーのピンチを予期し、急遽VRVシステムを完成させ地球に飛来、予想通りピンチに陥っていた彼らにVRVシステムを授けた。この時、ペガサスの地下に基地も作っていた。マスクとスーツを纏っていたのも、こういった経緯からダップに対して負い目があり、ダップを支えていたいものの顔を合わせ辛いという気持ちから名乗らず、ダップが敵に捕まり救出する時にはダップでなければ正体を見抜けない言動に終始していた。
コーヒー牛乳が大好物で[注 11]、放浪時代は朝から晩まで浴びるように飲んでいたため、ハザード星人であるにも拘らず冬眠しない体質になってしまった。コーヒー牛乳のフタを武器として使う“シュラシュシュシュ”なる遊びをダップに教えていた。
第33話でのダップの回想シーンでヘルメットを外した姿が初登場(息子であるダップ似)し、第42話でダップもその正体に気付いた。最終決戦後には、ダップと共に宇宙へと旅立ち、ヘルメットとスーツも脱いでいた[ep 17]
声を担当した小林清志のキャスティングはプロデューサーの高寺成紀によるものとされる[14]
天馬 総一郎(てんま そういちろう)
株式会社ペガサスの社長。市太郎の父親。
恭介に言わせれば皆をこき使う存在とのことだが、5人を旅行に連れて行くなど、基本的にフレンドリーな性格。また、カーレンジャーのサインを貰って喜んだり、自分の会社の地下に基地を作られても気付かないなど、かなりのおとぼけキャラでもある。恭介たちの「夢の車」を作ることを約束して彼らを社員として雇うが、夢の車は模型として作っただけであった。恭介と衝突することもしばしば。
第28話を最後に出演しなくなる。
天馬 良江(てんま よしえ)
市太郎の母親であり、総一郎の妻。当初は総一郎同様かなりとぼけたキャラクターだったが、グラッチが巨大化した際に気を失ったりなど、ボーゾックに振り回されたことから異星人に対しては神経質になっており、市太郎がボーゾックにさらわれた際には、「一緒にいたせいだ」と激しくシグナルマンを叱責した。
総一郎、市太郎以上に出演回数は少なく、夫婦ともども第28話を最後に出演しなくなる。
芋長(いもちょう)主人
宇宙人を巨大化させる芋羊羹を唯一売っている和菓子屋「芋長」の店主[注 12]
グラッチに最初に芋羊羹を売った際は500円をもらい去って行くまでは普通の客と思って笑顔で応対したが、帰っていくグラッチの後ろ姿を見てようやくその姿の異常性に気付き「変なのが芋羊羹買って行った〜」と腰を抜かしてしまった。結局慣れたのかその後は普通に売っており[注 13]、ゾンネットが買いに来た時には恋愛相談にも乗っている。自分の作った芋羊羹でボーゾックが巨大化するという事実は一切知らず、ボーゾックも彼に対する扱いはそれなりに丁重。
芋羊羹には並々ならぬこだわりをもっており、自宅の床の間に飾ってある掛け軸には「芋羊羹」と書いてある。その一方で「本当はケーキ屋になりたかった」と話している。ちなみに芋羊羹一個の値段は100円。
第38話では芋羊羹を作るばかりの生活に嫌気が差し、年齢もあって一度は芋羊羹作りからの引退を宣言するが、「芋羊羹が作られなくなると巨大化できなくなる」と慌てたボーゾックによってエグゾスの若返りパックで無理矢理若返させられてしまい、その際若い時はかなりの美形であったことが判明、混乱しつつかなり羽目を外していた[注 14]。その一件が解決した後は再びやる気を取り戻し、彼の作る芋羊羹もさらに味がよくなったらしい。
芋羊羹は『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』にも登場している。
芋長の奥さん
芋長主人の妻で、名前は「うめ」。50年にわたり芋長主人と一緒に芋羊羹を作ってきた。
登場は第38話のみだが、登場回以外に芋長主人が「ばあさん」と呼ぶ=その場に居ることを示唆するシーンがたびたびある。
ボーゾックによって若返った芋長主人が洋子と出会い、「ケーキ屋になってやり直そう」と言い出した時には、説得して思い直させた。
シグエ
シグナルマンの妻。頭の3方に信号が付いている。夫と同じく警察官であり、交通ルールには非常にうるさい。
シグナルマンの回想場面で初登場した時には頭部以外は通常の衣服だったが、後に再登場した時にはシグナルマン同様の青いボディになっている(シグタロウも同様)。
デザインは阿部統が担当した[15]
シグタロウ
シグナルマンの息子。腕白だが単身赴任中の父・シグナルマンが大好き。
第35話では、エグゾスの洗脳ガスで喘息にかかったものと思いこまされた。
デザインは阿部統が担当した[15]。第38話でシグナルマンがPPチープリによって幼児化した時には、シグタロウのスーツにシグナルマンの頭が替えられたものになった。

宇宙暴走族ボーゾック

宇宙各地の荒くれ者が、ガイナモを中心に集まって結成された宇宙暴走族。健康と馬鹿が取り柄らしく、平和な星を面白半分で襲い、花火のように爆発させ滅ぼすことを楽しみにしている。人工惑星・バリバリアンを根城とし、多種多彩な巨大装甲車「バリッカー」で地球を暴走する。暴走族だが何故か月給制。

ダップの故郷ハザード星を滅ぼした後、今度は地球を花火にしようと企み襲来するも、カーレンジャーの活躍によって失敗を重ねる。作戦では真面目にやることもあるが、オイキムチスイカの調達や弁当の買出しなど下らないことで仲間を派遣することもある。上司や部下といった概念がなく、ガイナモやゼルモダたちの指示には従うものの、荒くれ者は基本的に彼らを呼び捨てにし、タメ口で話す。

巨大化アイテムは芋羊羹。それもペガサスの近所の和菓子屋「芋長」製の物に限られ、コンビニで売られている物では逆に手の平サイズまで縮小してしまう。ボーゾック(荒くれ者のほか、宇宙ゴキブリや宇宙バチも含む)が芋長の芋羊羹を食べると、顔を紅潮させ口から煙を吹き出しながら巨大化する。この芋羊羹をフィーチャーしたエピソードが作られた他、結末においての重大な伏線となる。

一時期は「ヘルスボーゾック」「デビルボーゾック」などと改名してみるも[注 15]、一向に成果は上がらず、挙句の果てに連戦連敗とそのマヌケぶりから、「ボーゾック、ボロ負け記録更新」「宇宙一弱い暴走族」などとスポーツ新聞に大々的に書かれるなど、カーレンジャー以外の地球人からも半ばバカにされるようになってしまう。

ボーゾックたち宇宙人の発音では地球は「チーキュ」(グラッチだけは「チーキュウ」と語尾をのばすような発音)、日本は「ニッポンポン」となる。なお、地球に住む人間は「一般市民」、その中でも子供は「子供さん」と呼んでいる。カーレンジャーの姿を素顔と思っており、終盤まで地球の一般市民が変身した装備の姿だとは夢にも思っていなかった。

実は暴走皇帝エグゾスに利用されていたが、終盤で見限られたことで決別し、カーレンジャーと共闘することになった。エグゾスを打倒後、組織を解散し、所属メンバーは散り散りとなってそれぞれの生活を送っている。

幹部の名前のほとんどは自動車部品のもじりとなっている。デザインは知性があることを示すために服を着た姿となっている[6]

総長ガイナモ
ボーゾックの総長。
当初は悪の親玉らしい威厳を見せていたが、中盤からは頭の悪さがクローズアップされ、完全なギャグキャラクターと化していった。かなりのケチで、猛暑の中クーラーを売りつけるリッチハイカー教授に電気代がかかることに文句を述べたり、チーキュの回転寿司でも安物ばかり食べたことをボヤいている。ゾンネットにベタ惚れしているが、全く相手にされておらず、いいようにこき使われている。「トゥ」「ティ」などが発音できず、ノリシロン-12(トゥエルブ)を「エルブ」と言ったり、PPチープリを紹介する際「ボーゾック一のメーキャップアースト」と呼んでいた。
暴走皇帝エグゾスの登場により、彼の独裁的かつ高圧的な言動に文句を言う仲間を宥めたり、彼らを代表して文句を言ったりと、中間管理職にも似た立場になる。
肩から破壊光線を放ち、頭部は胴体とチューブで繋がれた状態で分離可能。他にも対象を凍結・破壊したり、乗り物を兵器に変化できるという能力を持つが、総長という立場からか基本的には前線に出ることはなく、作戦の遂行や戦闘はゼルモダや荒くれ者たちが行う。
リッチハイカー教授にボーゾックを乗っ取られてしまった際には、バリバリアンを追い出されてパチンコ屋でバイトするはめにあった(だが本人はゾンネットと一緒にパチンコ屋でのバイト生活を満喫していた)。
第47話で一度はカーレンジャーを倒すが、それにより用済みとなってエグゾスにバリバリアンを勝手にゴミ捨て場にされた挙句、それらのゴミもろとも焼き捨てられそうになったことを怒り、今までの所業をあっさり謝罪して、「昨日の敵は今日の友」とカーレンジャーと手を組んだ。最終決戦では命を賭けてでも戦うカーレンジャーに心打たれ、地球に進攻したエグゾス・スーパーストロングに芋羊羹を食べて巨大化して挑む勇敢さを見せようとしたが、芋羊羹が期限が切れていたため腹を壊して失敗に終わり、赤っ恥をかいてしまう。しかしそれがきっかけで、腐った芋羊羹をエグゾス・スーパーストロングに食べさせることで弱体化させるという奇策を思いつき、それを実行してカーレンジャーの勝利に繋げた[ep 17]
ボーゾック解散後は焼肉・スタミナ料理店「宝苑」に就職[ep 17]。『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』では独立して焼き肉と仕出し料理の店「キッチンがいなも」を開店させたという設定で、本人の出番はないが「キッチンがいなも」の弁当が登場している。
ネーミングはダイナモに由来したものとなっている[16]。検討時には数十枚のラフデザインが描かれ、結果的に暴走族の要素が薄いデザインが選ばれた[16]
副長ゼルモダ
ボーゾックのNo.2。ガイナモとは弱小暴走族時代から共に艱難辛苦を乗り越えた仲であるが、金に目が眩んで裏切るなど割と現金な一面もある。稀にカーレンジャーを倒すための作戦を立案することもある。
初期は冷酷かつ残虐な一面が強調され、執拗にダップの命を狙っていたが、最終的には無意味にギャル語を使ったり、真面目な顔でトンチンカンなことを言うなど、ガイナモに劣らぬ頭の悪さや茶目っ気を見せるようになった。
得意技は「ぱちき」と「ランニングヘッドバッド」で、トランプを重ね合わせたデザインの剣を武器としている。VRVマスターに扮してダップを完全に騙すなど意外にも変装が得意。旗色が悪くなると「撤収!」の掛け声と共にさっさと逃げてしまう。
戦闘員を詰めた壺に乗り浮遊して登場することが多い。バイクに乗る時は、服の背中部分の飾りが頭を覆ってヘルメットになる。
幼少時代に雷を馬鹿にして火傷をしたトラウマから雷が大の苦手だったが、バキバキ伝説に挑み、突破したことで克服した[ep 9]。これはエレキンタが与えた試練で、褒美に電気バイク「バキバキルガー」を1台もらったが、エレキンタの死と共にバキバキルガーを失ってしまった。
 エグゾスのことを「とっつぁん」と呼ぶ。
ボーゾック解散後は、グラッチと共に義務教育をやり直すために小学校に入学した[ep 17]
ネーミングはセルモーターに由来したものとなっている[16]。姑息に悪巧みをしているタイプとして、他の幹部よりも悪辣な面構えとなっている[16]
発明家グラッチ
ボーゾックの発明家だが、機能よりも趣味とノリでデザインばかり重視するため、発明するものはほとんど役に立たない。さらにガイナモの逆鱗にビビり、市太郎が泣きだした(実際はウソ泣き)だけで慌てふためく臆病な性格。
食べることが大好きで、芋長の芋羊羹による巨大化作用を偶然にも発見。芋羊羹を買いに行くのは大体彼の役目で、毎回ちゃんと代金500円を払っている。
念力で相手を転ばせることができるが、戦闘能力自体はあまり高くなく、劇中ではMMモグーの巨大化に失敗した際、天馬親子から反撃を食らって逃げた場面もある。服の顔の辺りとへその辺りにそれぞれ窓が付いており、開くことが可能(本人曰くへそは30年間ずっと掃除していないらしく、強烈な臭いを放つ。)。リッチリッチハイカー教授が奪ったRVロボをボーゾック乾電池で悪の尖兵としたこともある。
番組後半は暴走皇帝エグゾスの出現と、彼からの雑誌による武器供与により印象が薄いが、ノリシロンの組み立てにも立ち会った。しかし、腕の割りピンを付け忘れるという失敗をし、エグゾスから電撃でお仕置きを食らう。更には最終局面で新しい芋羊羹を買い忘れており、期限切れの腐った芋羊羹をガイナモに食べさせた。
彼もまたゼルモダ同様、無知無学であったため、ボーゾック解散後は、ゼルモダと共に小学校に入学した[ep 17]
デザインは宇宙飛行士や深海用機密服をイメージしている[16]。ガラス窓の中に顔があるため撮影では表情が見えづらく、スーツアクターが常に首を前に突き出していなければならず、撮影現場では不評であったという[16]
美女ゾンネット
ボーゾックのアイドル。その正体はファンベル星の第一王女バニティーミラー・ファンベルトで、お姫様暮らしが嫌で家出し、ボーゾックに転がり込んだ。
可愛いけれどもワガママな家出不良少女。ガイナモに惚れられているが、本人はそれを利用して彼を顎でこき使う。ゾンネットから本来の姿に戻る際には、「ラビオリ・キシメン・リングイネ」の呪文を唱える。ときめきを感じると胸から「きゅん」と描かれたハート形のクッションが飛び出すという奇妙な能力も持つ。専用車ゾンネッカーに乗りながら金だらいを敵の頭上目掛けて落とす「金だらい地獄落とし(かな-じごくお-)」が必殺技。
レッドレーサーに一目惚れするが[ep 2]、「住む世界が違う」と恭介を通じて[注 16]ふられてしまう[ep 11]。以降はふてくされた態度をとりつつも、内心では想いを抱き続けていた。後にその正体が恭介自身だと知り、憧れの人がサル顔の一般市民であったことにかなりのショックを受けたが、EEムスビノフから自分を救おうと必死で戦う恭介の姿に心が動き、晴れて敵味方の立場を超えて相思相愛の仲となる。
ラジエッタから故郷の星が「大宇宙ハイウェイ計画」の被害に遭っていることを聞かされ、ボーゾックを脱退。一度はファンベル星に帰るも、カーレンジャーとボーゾックの仲介のために地球へと戻り、ガイナモに「エグゾスがカーレンジャー、ボーゾックの共通の敵」と教えた。
ボーゾック解散後はファンベル星で毎日見合いをさせられているが、恭介のことを想い続けている[ep 17]
デザインは2種類のデザイン案から上半身と下半身を組み合わせて完成デザインとなった[17]
リッチハイカー教授 / リッチリッチハイカー教授
第16話から登場。ボーゾックの悪事を成功させるべく、ガイナモが雇った犯罪コンサルタント。自己紹介の時には「リーッチハイカー教授」または「リッチリーッチハイカー教授」と妙なイントネーションで名乗り、ガイナモや実もそのように呼んでいた。笑い声は「リーチッチッチ!」。
インテリ系な性格でプライドが高いが、本性は短気でサディストなエロオヤジ。武器は伸縮自在の電磁鞭。安い料金で依頼を引き受けることを売り文句としている割に、実際に請求している給料はやたらと高い[注 17]が、ガイナモによってかなりまけさせられていた様子。人間の姿[注 18]に変身することができる。電話番号は「868-315」であり、「ワルハサイコー」(悪は最高)の捩りとなっている。
「ボーゾックとしては割りと高い給料で雇っている」ことから遅々として地球を花火にできないことをガイナモやゼルモダに指摘されており、その場しのぎについたウソで荒くれ者を派遣することもあった。
後にボーゾック祭りにおいて、手違いで全宇宙の邪悪エネルギーを一人で浴びてしまい、顔の色が金色に変わり、服の白黒が反転してパワーアップ。リッチリッチハイカーと名乗り、自分の手持ち資金に加え、ガイナモがゾンネットとの結婚資金として貯めていた秘密定期預金を勝手に下ろし、その金でゼルモダとグラッチを買収、強力な怪獣メカ「ブレーキング」を製作し、ガイナモとゾンネットをボーゾックから追放することで二代目総長に就任。RVロボを打ち破り奪い去ったが、VRVマシンの出現により撤退に追い込まれる。その後、ブレーキングを改造して再度挑むも、VRVロボのビクトリーツイスターによって敗北し、ブレーキングの爆発に巻き込まれ死亡した。
デザインは当初、野崎明がVRVマスターを自分が担当すると誤解してそのイメージで描かれたものであり、他のボーゾック幹部とは一線を画したラインとなっている[17]
宇宙ゴキブリ・ゴキちゃん
元々はボーゾック基地の内にいた宇宙ゴキブリだったが、グラッチに芋長の芋羊羹を食べさせられたことで、ガイナモ達と同じサイズに巨大化。グラッチのように時間経過で元の大きさに戻ることはなく、後述のエピソードでは芋羊羹を食べてさらに巨大化したこともある。「ゴキ!」や「ゴキー!」といった言葉しか話せないものの、準レギュラーとして最終回まで登場した。
第15話ではグラッチの発明品である「パワフルダンサー製造機」によって「GGゴキちゃん」に、第41話ではやはりグラッチ特製の「エネルギー吸い取り唇」を装備し相手のエネルギーを吸収できる「IIゴキちゃん」にそれぞれパワーアップしている。ボーゾック解散後は宇宙ゴロツキの劇団メンバーとして所属した[ep 17]
デザインは阿部統が担当し[18]、宇宙ゴキブリという設定から顔が星型にデザインされている[17]。GGゴキちゃんのフリンジはにしきのあきらなどを[19]、IIゴキちゃんの衣装はシャ乱Q[20]それぞれイメージしている。
兵士ワンパー
ボーゾックのカラフルな下級戦闘員。赤・青・緑・白の4種類がおり、白のワンパーは落ちこぼれ的存在で、常に1人しかいないが人間の姿に変身する能力を持つ。敵なのにも関わらず、EDではカーレンジャーのレースを観戦・応援している。元はらしく、普段は「NO FUTURE NO WAY」と書かれた蛸壺に入っており、倒されると蛸の姿になってしまうことも。また、たまに日干ししないとカビ臭くなってしまう。
ゼルモダやボーゾックの荒くれ者の号令で一気に飛び出し、口から吐く墨やビーム砲にもなる剣を武器にして戦う。ちなみに壺からは大抵一気に飛び出すため、ゼルモダはよく足を踏まれるらしい。返事は基本的に「チース」。
デザインは蛸壺から現れるという案からタコをモチーフとしている[17]
ボーゾックの荒くれ者
ボーゾックの構成員たちで、名前の最初にアルファベット2文字(ほとんどが当て字になっている)が並ぶ。それぞれ「ボーゾック一の○○」といった肩書き(一部例外あり)を持ち、名前の一部が口癖となっている者が多い。大半の荒くれ者は倒されたときの断末魔も名前である。「ボーゾック一のキムチ好き」や「ボーゾック一の植木職人」など、暴走族らしからぬ肩書きを持つ者がほとんどである。基本的にはガイナモやゼルモダの命令で出動するが、LLオネネやXXミレーノなどは個人的な理由でチーキュに向かった。
デザインには当時流行していたアメリカン・コミックス的な要素が盛り込まれており、物語初期に登場した構成員は特にその傾向が色濃いものとなっている[6]
宇宙ゴロツキ
バリバリアンの基地内にたむろする宇宙人。普段バリバリアンから出ることはないが、一部のゴロツキはSSパマーンと共にゾクレンジャーとして登場している。ガイナモやゼルモダたちには基本従順であるが、時々彼らのバカさを呆れたり、からかったりすることもある。カーレンジャーに倒されたのはJJジェットンのみで、生き残ったゴロツキたちはボーゾック解散後、劇団を発足させた[ep 17]
デザインは髙寺の要望により動物をモチーフとしている[17]
暴走戦隊ゾクレンジャー
第25話に登場。SSパマーンをリーダーとする5人組のゴロツキ集団。カーレンジャーと同じ5色のメンバーで、決めポーズや、5人で使用するゾクレンジャーボール、5人で発射するゾクレンバズーカ、戦闘BGMに主題歌のセルフパロディ(暴走戦隊ゾクレンジャー)が流れるなど、随所にパロディが盛り込まれている。
「悪の戦隊」を自称しているが、実際にやっている悪事といえば、花を銃撃する、子供に意地悪を働くといった、お世辞にも凶悪とは呼べないせこい悪事ばかりである。その割にカーレンジャーとの戦いでは研究と対策を重ねた戦法で彼らを圧倒する活躍を見せ、ラジエッタの加勢なしには勝てない強敵であった。
また、SSパマーンは、巨大戦では剣を使って「大銀河電撃科学暗黒剣・稲妻電撃プラズマサイバーオーロラ遠心重力スーパーサンダー…(以下不詳)」という技を繰りだそうとしたが、技の名前を叫んでいる途中に、「技の名前が長いんだよ!」とレッドレーサーにツッコまれながら「RVソード・激走斬り」で倒されてしまった。
轟轟戦隊ボウケンジャー』の「全戦隊大全集」では、悪の戦隊として紹介された。
暴走皇帝エグゾス(ぼうそうこうてい-)
終盤から本格的に登場した黒幕で、ハザード星の正義の星座伝説と対を成す悪の星座伝説の力を持つ。ボーゾックに属しておらず、宇宙暴走族でもないが、彼もまた地球を「チーキュ」と呼ぶ。5つの車型星座を全て飲み込んでしまうなど計り知れないスケールを見せ、その大きさは地球やバリバリアンが掌に乗るほどで、歴代のスーパー戦隊の中では敵味方問わず最大級の巨体を持つ。ボーゾックとは比べ物にならない程の正統派の悪だが、宇宙の悪人たち向けの『宇宙ランド』なる雑誌を発行[注 19]するという庶民派な一面も持つ。本を読むのも作るのも好きで、一番の楽しみは暴走する車を見ること。
全宇宙に君臨する悪の支配者を名乗るが、その実はスピード違反は当たり前、交通事故も起こし放題の「恐怖の大宇宙ハイウェイ」を建設することを目論む宇宙の地上げ屋。本来ボーゾックとは無関係だったが、ハイウェイの建設予定地にハザード星や地球などの惑星が点々と存在していることを邪魔に思い、自分の手を汚さずにそれらの惑星を始末しようという考えからボーゾックを唆して操っていた。一方のボーゾックはエグゾスを「ボーゾックのファンで、色々物をくれる気前の良いおっさん」程度の認識しか持っていなかった。事実エグゾス考案の作戦はエグゾスが資金や必要な材料を提供し、ボーゾックに行わせている。
「占い師スゾグエ」を名乗り、ガイナモに「『ハ』で始まる星を滅ぼすと良いことがあるでしょう」という年賀状を送って、ハザード星を滅ぼさせるよう仕向けた。同様に地球も消滅させようとしたのだが、ボーゾックがうまい具合に地球に向かったためそのまま静観していた。しかしいつまで経っても地球が無くならない上、彼らがスランプに陥ってしまったことに業を煮やし、遂にボーゾックの前に姿を見せ、雑誌の付録・ノリシロンシリーズを与えたりとあれこれ手を出すようになる。しかし命令は絶対で、作戦が失敗すると左手からの電撃でボーゾックを罰する。作戦のレベルはボーゾックよりもはるかに高く、まだ敵味方双方ともエグゾスの存在を知らなかった頃の作戦であるシグナルマンの洗脳について、ダップからは「ボーゾックの作戦にしては偏差値が高すぎる」と評されたこともあった。
最終決戦ではクルマジックパワーを封印し、さらにボーゾックも用済みとして見限るが、これがカーレンジャーとボーゾックの結束を招き、カーレンジャーが操縦するバリバリアンの特攻を受けてクルマジックパワーを奪還されてしまう。
デザインに当たってはツタンカーメンやエジプトのテイストが盛り込まれた[17]
エグゾス・スーパーストロング
カーレンジャーの特攻を受けた直後に、全宇宙の邪悪のエネルギーを集めて復活・変貌を遂げた形態。この形態では右腕が変質した刃や、口から吐き出す破壊光線、両手にエネルギーを集めて放つ光弾、再生能力などを用いて戦う。VRVロボ、RVロボを立て続けに戦闘不能にし、圧倒的な戦闘力でカーレンジャーを絶体絶命の危機に追い詰めるも、一瞬の隙を突かれてガイナモに食べさせられた「腐った芋羊羹」で腹痛を起こして、一気にパワーダウン。元のエグゾスの姿から更に人間サイズへと縮小された後も抵抗を見せたものの、オートパニッシャー一斉射撃とカーレンジャー・クルマジックアタックを受け、「大宇宙ハイウェイ計画」共々消滅した[ep 17]
足はラジアルタイヤ、全身の模様は高速道路がモチーフとなっている[21]

カーレンジャーの装備・技

共通装備

アクセルチェンジャー
カーレンジャーに変身するためのアイテム。左腕に装備されている通信機としても使用可能なブレスレットのアクセルブレスとエンジンキー型のアクセルキー(5人ともそれぞれ異なるキーホルダーを付けている)からなる。右手にもったアクセルキーを掲げ、「激走!」と叫び、左手にはめたアクセルブレスに差し込んでエンジンを掛ける時と同様のようにして「アクセルチェンジャー!」と叫んで変身する。
クルマジックスーツ
ハザード星の特殊繊維・プラネリオンでできている、カーレンジャーの強化スーツ。通常は微粒子状態になってアクセルブレス内に圧縮収納されている。軽量でしなやかだが鋼鉄よりも強い。マスク部は特殊合金ステラメタルで作られており、5人の夢の車と車型星座が同じ形だったことから、夢の車=レンジャービークルのフロントバンパーを模したマスクとなった。
地球人やボーゾックたちはおろか、多くの宇宙人たちはカーレンジャーを宇宙人だと思っており、マスクは顔、スーツは服と考えている。
オートブラスター
右腰のホルスターに入っている光線銃。トリガーを引くと100m離れた場所から厚さ10cmの鉄板に穴を開ける光線を放つ。
オートパニッシャー
オートブラスターの変形強化型。「シフトアップ」と叫んで後部を引っ張り、前部が展開、イオン吸収タービンが露出。命中精度は落ちるものの、吸収した空気中のイオンによってオートブラスターの20倍もの威力がある光線を撃てる。
バイブレード
バックルに入っている剣。柄部分に超小型クルマジックエンジンが内蔵されており、柄の下部のグリップを引っ張ると破壊力がアップするフルパワーモードになる。
カーナビック
第21話から登場。カーナビ型アイテム。
男性陣を捕虜としたAAアバンバの透明化に対抗すべく、菜摘と洋子とダップの手で開発された。ちなみに、第21話以降、もう1つ開発された。
ナビックコム
カーナビ形態。捜索・エネルギーメーター・自動操縦の機能を備える。ペガサスサンダー、ドラゴンクルーザー、巨大マシンに搭乗している際にも用いられる。主にイエローレーサーが使用。
ナビックショット
銃形態。姿を消した敵でも追尾して命中することができ、障害物に対しては曲折して避けることもできる。
ナビックブラスター
オートパニッシャーの後部にナビックショットを合体させた銃。オートパニッシャーの3倍の威力を発揮し、命中精度も向上している。

ギガフォーミュラー

第2話から登場。3つの形態を持つフォーミュラーマシン型メカ。日本語で書かれた取扱説明書が付属する。ダップがカーレンジャー結成後に開発。細部の調整が済んでおらず、未完成だったが、総一郎が「5人がサボって作ったおもちゃ」だと思い込んで床に落とした際、その衝撃で完成した。

フォーミュラーマシン
ギガフォーミュラーの車両形態。移動の際に用いられる。
フォーミュラーウェポン
ギガフォーミュラーの個人武器形態。
フェンダーソード
レッドレーサー用のフォーミュラーウェポン。フォーミュラーマシンのフェンダー部分が変形したステラメタル製の特殊な剣。どんなに硬いものでも一刀両断する。フェンダーソードとバイブレードの二刀流で体当たりして敵を切り裂く「ツインソード・ツインカムクラッシュ」も用いる。
フォーミュラーノバ時は砲門の前部上部を形成。
マフラーガン
ブルーレーサー用のフォーミュラーウェポン。フォーミュラーマシンのマフラーが変形した2丁の大型銃。2700度の超高温ヒート火弾を撃ち出す。
フォーミュラーノバ時は砲門の左右部分を形成。
エンジンキャノン
グリーンレーサー用のフォーミュラーウェポン。フォーミュラーマシンのエンジン部分が変形したバズーカ砲。破壊力抜群の強力なエネルギー弾を、マッハ1の速さで発射する。命中率は、百発百中。
フォーミュラーノバ時は砲門を形成。
サイドナックル
イエローレーサー用のフォーミュラーウェポン。フォーミュラーマシンのサイドバンパーが変形したナックルガード。巨大な岩も打ち砕くほどにパンチ力を倍増させ、電撃を流して敵を痺れさせる。これを使用した「ナックルボンバー」という技もある。
フォーミュラーノバ時は砲門と台車の中間部分を形成。
バンパーボウ
ピンクレーサー用のフォーミュラーウェポン。フォーミュラーマシンのバンパー部が変形したアーチェリー。二つの発射口からライトニングアローを発射する。
フォーミュラーノバ時は砲門の後部上部を形成。
フォーミュラーノバ
ギガフォーミュラーを組み換えたエネルギー砲。シャーシの上からフォーミュラーウェポンを組み替えて完成。ドラゴンクルーザーの武器にもなる。

ギガブースター

第26話から登場。3つの形態を持つブースターメカ。営業疲れで寝ていた実を除く4人とダップの手で開発された。完成した直後は、宅配用の箱に偽装されていたが、知り合いの赤ん坊の乳母車を入れた箱と間違えた実によって、北海道に宅配便で送り出されてしまい、それを慌てて追いかけるというハプニングが発生した。

ブースターマシン
ギガブースターの車両形態。フォーミュラーマシンと同型のシャーシが使われている。放送当時に発売された玩具では、ギガフォーミュラーのシャーシを使うことで再現可能。
ブースタージェット
ギガブースターの飛行形態。通常はこの形態でドラゴンクルーザーに装備され、ドラゴンクルーザーの武器にもなっている。
ブースターキャノン
ギガブースターのバズーカ砲形態。フォーミュラーノバの5倍の破壊力を持つ。レッドレーサーの「キャノンモード」を合図に変形。全員の「イグニッション」の発声でタービンが回転。ビームを発射する。

個人技

ドライビングアタック
レッドレーサーの技。体をきりもみ回転させて敵に突撃する。
ピストンブロー
レッドレーサーの技。きりもみ回転で勢いを付け、アッパーカットを食らわす。
ヘアピンキック
ブルーレーサーの技。高速回転しながらキックする。ジャンプしながらより高速で何度も蹴るハイパーヘアピンキック、宙返りしながら敵を蹴り上げるバック転ヘアピンキックという応用技もある。
ハッシングフラッシュ
ブルーレーサーの技。頭部のライトから放つ閃光。ドラゴンクルーザーのライトと同時に放つこともある。
激走カーウォッシャー
ブルーレーサーの技。水と木の葉で、相手の身体についた毒物を一瞬で洗い落とす。
ピットインダイブ
グリーンレーサーの技。地面にうつ伏せになった状態から地面を泳ぐように突進する。
グリーンレーサー浪花蹴り
グリーンレーサーの技。空中できりもみ回転しながら両足でキックする。「なにわげり」ではなく「なにわけり」と呼称する。
スクランブルチョップ
グリーンレーサーの技。ジャンプで敵に突撃して決めるダブルチョップ。
チェッカーチョップ
イエローレーサーの技。高速回転チョップで敵の弱点を攻撃する。
激走メカニックばらし
イエローレーサーの技。スパナ一本で、猛スピードで走る敵マシンを一瞬のうちに分解する。
ホイルスピンキック
ピンクレーサーの技。素早く前転しながら敵を蹴り上げる。
ホイルスピンシールド
ピンクレーサーの技。空中で高速前転して敵の攻撃を跳ね返す。
ピンク爆弾パンチ
ピンクレーサーの技。怒りを込めた強烈なアッパー。
ピンクジャイアントスウィング
ピンクレーサーの技。敵の足を掴んで振り回して遠くへ投げる。
ピンクフライングアタック
ピンクレーサーの技。しなやかに飛び、敵に素早くクロスチョップを放つ。
バイブレードおかえしワイパー
ピンクレーサーの技。バイブレードをワイパーのように高速で左右に振り、毒ガスなどを跳ね返す。
ピンクヒッププレス
ピンクレーサーの技。全体重をかけ、お尻で敵を押しつぶす。

必殺技

カーレンジャー・クルマジックアタック
5人が突進しながら光と化して一つに固まり、体当たりする。最終回で使用。

シグナルマンの専用装備

シグナイザー
シグナルマンが携帯している宇宙警察官警察手帳。通常のIDモードから、放電可能な警棒のポリスバトンモードや、拳銃のガンモードに変形する。IDモードには1000時間分の録音機能がある。ガンモードでは超高熱ヒートビーム、ショック波のスマッシュビーム、超冷凍弾のコールドビームといった三種類のエネルギー弾を発射可能。先端にチョークを付けて地面に線を引くことも可能。
シグナルホイッスル
シグナルマンが専用メカのポリスピーダーやサイレンダーを呼ぶ際に使用する笛。

スピーダーマシン

カーレンジャー各人専用の車両で、レンジャービークルのコクピットにもなる。

レッドスピーダー1
レッド用カート。スピーダーガンを装備。
ブルースピーダー2
ブルー用カート。最高速度は5機の中では最大。武器は無し。
グリーンスピーダー3
グリーン用カート。スピーダーミサイルを装備。
イエロースピーダー4
イエロー用カート。スピーダーカッターを装備。
ピンクスピーダー5
ピンク用カート。スピーダーレーダーを装備。

野生の車

隕石に閉じこめられていた意思を持った自動車形機械生命体であり、誰も乗りこなすことのできなかった銀河に伝わる伝説の車。宇宙空間では自在に走れるが、ドラゴンクルーザーは大気圏内では飛べない。

第20話でボーゾック一の発掘野郎・WWワリッチョの手で封印を解かれて地球へ降り立ち、捕獲しようとするワリッチョとカーレンジャーとの戦いの中でカーレンジャーに力を貸すようになった。名前は2台とも、伝説に因んでカーレンジャーのメンバーが名づけたものである。車自体が意志を持った生命体故に、カーレンジャーの味方となった後には、仲間として認めており、第44話で落ち込んだイエローレーサーをドラゴンクルーザーが傷つきながらも動いて激励したことがある。

海外メーカーの車両をベースとしている都合上、2台とも左ハンドルとなっている。

ペガサスサンダー
スポーツカータイプの赤い車で、その走りは天馬のように優雅だという。地上走行形態のランドモードから飛行形態のスカイモードに変形することができる。レッドレーサーとピンクレーサーが搭乗し、運転はレッドレーサーが行う。
屋根にビーム砲・ペガサスレーザーを装備。飛行時に全砲門からビームを一斉射撃するペガサスファイナルバーニングという必殺技を持つ。ベース車は4代目シボレー・カマロ[要出典]
第37話ではレッドレーサーとピンクレーサーが買い物に使用し、第43話ではレッドレーサーとダップが乗り、ダップのクルマジックパワーで作った雪を降らせ、『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』ではレッドレーサーとシグナルマンが乗り、バリバリアンに家出しようとする自動車たちをチーキュに送り返すためシグナルマンが「ふるさと」を歌い、チーキュの自動車たちをチーキュに送り返した。
ドラゴンクルーザー
ジープタイプの青い車で、その走りは竜のように力強いという。ブルーレーサー、グリーンレーサー、イエローレーサーが搭乗し、ブルーレーサーが主に運転を担当。
車体前部にウインチ・ドラゴンクローを装備。フォーミュラーノバやブースタージェットを装備することもできる。ベース車はクライスラー初代ジープ・ラングラー[要出典] 車体上部の砲門からボンバー・ノバを放つ。
第26話ではグリーンレーサー[注 20]が運転し、第44話ではイエローレーサーが修理・運転した。

シグナルマンのマシン

ポリスピーダー
シグナルマンの白バイ。宇宙空間も飛べる。前部のエンブレムとオレンジ色のライトからレーザー光線を発射する。シグナルホイッスルで召喚する。第28話でシグナルマンがポリス星に帰還する際、カーレンジャーがカーナビックを取り付けて自動操縦モードにしたこともある。
シグエのミニパト
シグエが第44話で地球のシグナルマンを訪ねる時に、シグタロウを連れて乗ってきたミニパトカー。カラーリングはサイレンダーのそれを模している。
同話でカーレンジャーと共にボーゾックを追跡して活躍はしたものの、敵の攻撃によって故障し、動けなくなってしまう。

レンジャービークル

カーレンジャー5人の「夢の車の模型」をカーレンジャーとダップが力を合わせて具現化させた巨大なRV。カーレンジャーがスピーダーマシンごと搭乗する[注 21]。合体してRVロボとなる。クルマジックパワーで動くため、排気ガスは出さない。全て四輪駆動である。

レッドビークル
レッド用クーペ四駆。RVロボの頭と胸になる。ライトからペガサスレーザーを放つ。走行中にRVロボの顔を出して喋らせることも可能。巨大な車であるためか、タイヤのインチ数は400。[要出典]
ブルービークル
ブルー用ピックアップ型四駆。RVロボの腹と大腿部になる。 上のライトからレグルスフラッシュと、前のライトからはレグルスビームを放ち、レグルスフラッシュは合体時にはプラグネードスパークに強化される。タイヤの数値は前輪が800、後輪が1000。[要出典]
グリーンビークル
グリーン用ミニバン型四駆。RVロボの右足になる。ライトから敵のマシンを狂わせる機能を持つショックビームプレアデスウェーブを放つ。タイヤ数値は800。[要出典]
イエロービークル
イエロー用SUV型四駆。RVロボの左足になる。ライトから故障した味方のマシンを修復する効果を持つミラーシャワーを放つ。タイヤ数値はグリーンと同じ800。[要出典]
ピンクビークル
ピンク用ステーションワゴン型四駆。RVロボの両腕になる。ライトからシリウスビームというレーザー探査光を放ち、敵を見つけたり、弱点を見つけ出す。両腕になる都合上分離して敵の攻撃を回避することができる(5話で披露)。また、普通の車と同じようにエアーバッグも付いている。タイヤ数値は600。[要出典]

VRVマシン

第30話でVRVマスターがカーレンジャーに与えた巨大な「働く車」。VRVマスター曰く「絶対に勝つことを約束されたマシン」であり、レンジャービークル以上の戦闘能力を持つ。合体してVRVロボとなるが、それぞれが単独でロボットのVRVファイターに変形することもできる。VRVロボに合体する際は操縦席に備えられた「青いスイッチ」を押して「必勝合体」を合図とし、VRVファイターに変形する際は「赤いスイッチ」を押して「ファイターチェンジ」を合図とする。合体時に大量のクルマジックパワーを消費するため、クルマジックパワーが少ない場合には単体で闘う。

第45話では、ファイヤーファイターを欠いた4ファイター(ラジェッカーロボも加勢したが)で、 ビクトリーツイスター・ファイターバージョンを決めた。

Vファイヤー
レッド用消防車。リキッドディスチャージャーから岩をも砕く強力放水をする。変形後は消防士型のファイヤーファイターになる。消火器を使った放水の他、全身に炎を纏ったファイヤーファイターアタックを必殺技とする(劇中未使用)。VRVロボの頭と胸になる。
Vポリス
ブルー用パトロールカー。全マシン中最速を誇り、ポリスサイレンソニックを装備し、体当たり攻撃のVポリスアタックを用いる。空中戦に対応。変形後は警察官型のポリスファイターになる。得意技はポリスキック。VRVロボの腹と大腿部になる。
Vダンプ
グリーン用ダンプカー。荷台から大量の鉄球を転がして敵を転ばせる。変形後は工事員型(アメリカンヘルメット装備)のダンプファイターになる。全ファイター中最高のパワーを誇り、パンチを主体としている。VRVロボの右足になる。
Vドーザー
イエロー用レーシングカーブルドーザーの二段変形車。前部のバケットは倒壊するビルも受け止める。変形後は工事員型(安全ヘルメット装備)のドーザーファイターになる。ダンプファイター同様にパワーに優れるが、パンチ主体のダンプファイターに対して、ドーザーファイターはキックを主体としている。VRVロボの左足になる。
Vレスキュー
ピンク用救急車。上部から注射器形ミサイルを発射する。変形後は救命士型のレスキューファイターになる。戦闘能力では他のファイターに劣るものの、器用さに優れることから爆弾解除や避難誘導に適している。VRVロボの両腕になる。

巨大ロボ

RVロボ
第5話から登場。5機のレンジャービークルが「激走合体」した巨大ロボ。ブルービークルを中心にピンクビークル→グリーンビークル&イエロービークル→レッドビークルの順で合体。頭部のコクピットに移動したカーレンジャーの「バトルモード、チェンジアップ」の合図とアクセルキーの挿入により人型ロボットに変形。「エンジン快調! RVロボ」の合図で戦闘開始。合体を終えた直後に「RV」の文字が出るのが特徴。スピード面では「アクセル全開」の掛け声と共に高速滑走を行うこともできる。カーレンジャーのロボは、クルマジックパワーを持つ者しか操縦できず、遠隔操縦では6割程度の出力で動ける。
レッドレーサーの操作で右拳から湧き上がった蒸気から出現する剣のRVソードとピンクレーサーの操作で出現する盾のラジアルシールドを手持ち武器とし、ブルーレーサーの操作で胸のハイパワーランプからはプラグネードスパークを発射。四肢からは、グリーンレーサーの操作で右足跳び蹴りのRVロボ浪速蹴り(なにわけ-)イエローレーサーの操作で左足回転蹴りのイエロービークル回転キック、ピンクレーサーの操作で右パンチのピンクビークルパンチを放つ。必殺技はRVソードを手にした状態で高速滑走を行い、そのまま回転して切り裂くRVソード激走斬り。これの強化版として、激走斬りのモーションで相手の懐に飛び込み、RVソードで刺し貫くRVソード激走斬り・ハイパークラッシャーがある。また、この他にも回転スイカ割りという縦斬りや分身マーキュを跳ね返す激走返しも使用された。VRVロボのVバズーカを使用したこともある。
ブレーキング戦で敗北・強奪された際には、クルマジックパワーを持たないボーゾックが操縦できるように巨大なバッテリー(ボーゾック乾電池)を取り付けられた状態でZZギューリとワンパー4人が操縦して[注 22]、VRVロボと戦うが、レッドレーサーの奮闘で奪還に成功した。主力の座をVRVロボに譲った後は、VRVロボが使用不能になった状況で出撃するようになるが[注 23]、復帰戦であるOOバットン戦では両手足を破壊され、マリンザブーン戦では辛うじて倒しながらもエネルギー切れになり、エグゾス・スーパーストロングとの戦いでは必殺技も通用せず、戦闘不能状態にまで追い込まれた。戦い終えた後のパーティーでは修復され、VRVロボとサイレンダーと共に並んでいた。
電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』では、RVロボが用いられた。
VRVロボ
第31話から登場。5機のVRVマシン(もしくは5体のVRVファイター)が必勝合体した巨大ロボ。合体後「エンジン絶好調! VRVロボ」の合図で戦闘開始。 VRVマスター曰く「必ず勝つことを約束されたロボット」で、合体時には胸部Vファイアー部のコクピットにカーレンジャーが集結する。RVロボ以上の戦闘能力を持ち、パワー主体の戦闘を展開。
手持ち武器は、二丁拳銃のVガンとVファイヤーの放水ノズル。必殺技は、ビクトレーラーより送られる2本の巨大なバズーカ砲VバルカンVバズーカの同時発射攻撃ビクトリーツイスター。RVロボとの連携技として、VRVロボのビクトリーツイスターをRVロボが回転斬りで弾いて分散させ、特定の場所以外に命中させるRVソードツイスターカッターも披露[注 24]
エグゾス・スーパーストロングとの最終決戦ではエグゾスの圧倒的な攻撃の前に、一切の攻撃が通用せず、追い込まれながらも、最後の力を振り絞って密着・自爆した。最終決戦後のパーティーでは修復され、RVロボとサイレンダーと共に並んでいた。
ビクトレーラー
第30話から登場。VRVマシンを運ぶ超巨大トレーラー。トレーラー形態のキャリアモードからロボットタイプのバトルモードに変形するが、戦闘用ではなく、ロボのパーツとなるマシンを運ぶ母艦。先頭車の後に連結された車輌二台が続き、それぞれがコンテナ車であり、1号車にVファイヤー、2号車にVレスキューとVダンプ、3号車にVポリスとVドーザーを格納。東京ドームの地下から発進する。
3号車上部に据え付けられ、ロボット時には両腕になるVバルカン(右側)とVバズーカ(左側)がVRVロボの必殺武器になる。これはVRVロボ以外が使用する事も可能で、RVロボがVバズーカを使用したり、前述のレッド以外のVRVファイターが4体で持って使用した。
バズーカの先端にクローのようなパーツがあり、DX玩具でもクローモードにできる。VRVマシンの代わりにレンジャービークルを搭載する事も可能だが、どちらの機能も番組中では結局使われなかった。
天下の浪速ロボスペシャル
第40話のみ登場。RVロボの両手足(グリーン・イエロー・ピンクビークル)とVRVロボの胴体(Vファイヤー・ポリス)が破壊されて行動不能に陥った際、グリーンレーサーの機転で無傷だったRVロボの胴体(レッド・ブルービークル)とVRVロボの両手足(Vダンプ・ドーザー・レスキュー)を緊急処置として合体させたもので[注 25]、グリーンが勝手に命名し、他のメンバーから総ツッコミを受けた。また、センターにはレッドではなく、グリーンが座っている。RVロボのように合体完了時に横に浪速の文字が出る[注 26]
RVソードとビクトリーツイスターの両方が使用可能で、必殺技はビクトリーツイスターとプラグネードスパークの同時発射するビクトリーツイスター浪速ロボバージョン
轟轟戦隊ボウケンジャー』の「30戦隊大全集 スペシャルファイル』では「マルチ合体」のバリエーションとして紹介された。マルチ合体は『百獣戦隊ガオレンジャー』以降の戦隊シリーズで定番となる要素であり、その先駆けともなった。
サイレンダー
第12話から登場。シグナルマンの巨大パトカー。シグナルホイッスルにより召喚される。ポリス星の警察官は全員このタイプのパトカーを持っているらしい。乗り込んだシグナルマンの台詞と共に、長いトンネルに突入し、そのトンネル内で「スタンドアップ!サイレンダー」の合図と共にロボットに変形する。変形後、シグナルマンの「無駄な抵抗はやめろ」という警告と共に戦闘開始。ゴーグル部はバイザーになっている。第36話で洗脳中のシグナルマンが操縦した際には、シグナルマン同様に信号の色が黒一色になった。
両腕からはナイフのサイレンダガー、右腕からは機関砲サイレンバルカン、左腕からは巨大手錠サイレンワッパーと射出銃ワッパガンを展開。盾のサイレンシールドも持つ。必殺技はサイレンバルカンの連続発射。パトカーモードとロボットモード共通の装備は信号(ロボットモード時は胸部)から放つビームのシグナルフラッシュ
第47話では、墜落寸前のバリバリアンの突入を阻止しようとし、地球激突による落下の衝撃は和らげたが、出力限界でオーバーヒートし、そのまま倒れてしまった。そのために最終決戦には参加しなかったが、戦いの後のパーティーでは、RVロボとVRVロボと共に並んでいた。
ラジエッカーロボ
第34話から登場。宇宙も走行できるラジエッタの愛車ラジエッカーが変形したロボで、変形コードは「チェンジ!ラジエッカーロボモード」。ネコのようなファンシー系。人は乗り込まず、遠隔操作で動く。外見に反して異常に強いが、地球では1分しか稼動できない欠点もある。当初は等身大ロボだったが、その後の改良で「ゴー!ラジエッカー・ジャイアントモード」の掛け声と共に巨大化も可能になり、第45話で披露した。
デザインは阿部統が担当した[15]

マシンスペック

数値は特記のない限り『激走戦隊カーレンジャー超全集』に基づく[22]

名称 全長 全幅 全高 重量 スピード
レッドビークル 22m 10.6m 8.5m 900t マッハ1.5
ブルービークル 26.5m 17.8m 18.2m 2500t 800km/h
グリーンビークル 25.8m 12.8m 14.8m 1500t 840km/h
イエロービークル
ピンクビークル 23m 6.9m 1100t 889km/h
Vファイヤー 26m 14m 12m 2300t 800km/h
Vポリス 30m 15m 11m 2400t マッハ1.5
Vダンプ 26m 16m 13.5m 2500t 700km/h
Vドーザー 29m 17m 15m 750km/h
Vレスキュー 22m 15m 12m 1550t
ビクトレーラー(キャリアモード) 120m 53m 20m 50000t 300km/h(地上)
光速の40倍(宇宙)
サイレンダー(パトカーモード) 28m 17.5m 10m 2500t マッハ1.5
フォーミュラーマシン 1.20m 1m 28kg 600km/h
ブースタージェット 1.735m 1.285m 47.5cm 120kg マッハ2
スピーダーマシン 2.3m 1.05m 81cm 60kg 350km/h(ブルー以外)
450km/h(ブルースピーダー2)
ペガサスサンダー(ランドモード) 5.3m 2.055m 1.855m 1820kg 走行速度:600km/h
ペガサスサンダー(スカイモード) 6.015m 4.21m 2.08m 飛行速度:マッハ1.2
ドラゴンクルーザー 4.16m 1.93m 1.735m 1770kg 550km/h
ポリスピーダー 2m 0.8m 1.5m 160kg 500km/h
名称 全高 全幅 重量 出力
RVロボ 55m 30.8m 7500t 2000万馬力
VRVロボ 60m 45m 11250t 3000万馬力
ファイヤーファイター 31m 20.5m 2300t
ポリスファイター 33m 18m 2400t
ダンプファイター 31m 17m 2500t 500万馬力
ドーザーファイター 30.5m 21m 450万馬力
レスキューファイター 31m 20m 1550t
ビクトレーラー(バトルモード) 66m 54m 50000t
サイレンダー(ロボモード) 40m 22.5m 2500t 1800万馬力

ボーゾックの戦力

バリバリアン
ボーゾックの本拠地である、高速道路で覆われた人工惑星型宇宙基地。内部には酒場がある。
最終決戦でカーレンジャーがこれに乗り込み、エグゾスに特攻を仕掛けて地球に墜落、大破した。

暴走車

ボーゾックの構成員が使用する車両で、飛行も可能。様々な種類がある。

デザインは阿部統が担当した[15]

バリランダー
サイを模した形状の暴走車。角部分からビームを撃つ。量産化もされている。
バリアクバー
アンコウを模した形状の暴走車。YYゴンザの専用車として登場したが、後に量産された。
ゾンネッカー
ゾンネットの専用暴走車。
エグゾスター
第44話に登場。カーレンジャーとの戦いで故障したバリランダーとバリアクバーが修理中の際、エグゾスがボーゾックにレンタカーとして貸し出した'97年型ニューモデルの暴走車。エンジンから放つ破壊光弾が武器。
MMシューリスキーが搭乗し、菜摘から伝説のスパナを奪った彼によって改造される。改造後は装備に後部の排気口から猛烈な勢いで排気ガスを噴出する「猛烈排気ガス」と後部のバズーカ砲、さらに後部から放つ回転ノコギリや後部のミサイル砲が加わった。

バリッカー

ボーゾックの構成員(第25話ではゾクレンジャー)が使用する巨大車両で、こちらも様々な種類がある。

ニャーバリッカー
ネコを模した形状のバリッカー。
ジョキバリッカー
サソリを模した形状のバリッカー。
モーバリッカー
ウシを模した形状のバリッカー。
パオバリッカー
ゾウを模した形状のバリッカー。
ブヒバリッカー
ブタを模した形状のバリッカー。

その他

ワンパッパー
ワンパーが使用するバイク。
ドンパッパー
BBドンパ専用のバイク。
暴走消防車
第1話に登場。ガイナモの手によって変貌した消防車。車体前方からのビームと梯子が武器。カーレンジャー5人のオートパニッシャーの一斉射撃を受けて倒された。
流星号
ボーゾックレディースを指揮するLLオネネ専用の暴走自転車。
バキバキルガー+
エレキンタの専用バイクで、電流を放つ。エレキンタが巨大化した際、電流を放つ棍棒となり、彼が倒されると共に破壊された。
バキバキルガー-
バキバキ伝説を制覇したゼルモダのバイクをエレキンタが強化した物で、こちらも電流を放つ。エレキンタが巨大化した際、電流を放つ棍棒となり、彼が倒されると共に破壊された。

巨大ロボ

ブレーキング
第29話から第31話に登場。リッチリッチハイカー教授が自身の手持ち資金とガイナモの秘密定期預金を使って製造した怪獣ロボットで、教授が自ら操縦する。
自動操縦も可能で、ブースターキャノンをも物ともしない防御力を持つ。武器は口や目からのビームと敵を絡め取って電流を放つ尻尾。
初戦でRVロボを倒してバリバリアンへ持って行くが、VRVマシンには太刀打ちできず、最後はガスタンクの爆発に巻き込まれてバリバリアンまで吹っ飛ばされる。その後、強化改造されて改造ブレーキングとなる。改造後の武器は頭部に装備したブーメラン「キングスラッガー」と目からのビーム、胸部の砲台から発射する砲弾と打撃技に使う尻尾。最後はVRVファイターに追い詰められ、VRVロボのビクトリーツイスターによってリッチリッチハイカー教授もろとも倒された。
デザインモチーフは自動車部品[23]。当初より改造を前提にデザインされた[23]
ノリシロン
エグゾスが毎月一回宇宙中の悪に配っている雑誌『宇宙ランド』の付録である巨大な組み立て式ロボットで、グラッチが組み立てた。製造法はペーパークラフトそのもの。
ノリシロン-12(ノリシロントゥエルブ)
第37話・第38話に登場。『宇宙ランド』12月号の付録。
ゼルモダが搭乗し、内蔵された加速装置により驚異的なスピードを誇る。斧と胸部のビーム砲、角からの電撃が武器で、必殺技は斧で敵を叩き切る「ノリシロン暴走切り」。
初戦でサイレンダーをワッパガンでグルグル巻きにしたあげく、連戦連勝で気が緩んだカーレンジャーが操縦するVRVロボを、あと一歩の所まで追い詰めるが、グラッチが右腕の割りピンを付け忘れたために右腕が取れてしまい撤退。その後、右腕を修理してPPチープリの作戦の援護に駆けつけるが、巨大化したPPチープリの若返りパックを顔に浴び、組み立て前の状態に戻った後、何故か爆発してしまった。
てれびくん』などの子供向けTV雑誌の記事[いつ?]によると、第40話の巨大OOバットンとも結託する予定だったという。
バリンガーZから急遽変更となったため、髙寺のラフデザインを基にデザインされた[23]
ノリシロン-最終(ノリシロンファイナル)
第46話に登場。エグゾスがボーゾックに与えたノリシロン-12の強化型で、ガイナモ・ゼルモダ・グラッチの3人が操縦する。斧と口から放つ強風「ファイナルタイフーン」、強力なドロップキック・「ファイナルキック」、目から放つ衝撃波「ファイナルフラッシュ」、二丁のランチャーから放つ破壊光線「ファイナルツイスター」が武器。
VRVロボと激戦を繰り広げ、ファイナルツイスターが当たる寸前にVRVファイターに分離され、翻弄される。VRVロボに再合体した直後の隙を狙うが、空中からのビクトリーツイスターで倒された。
ノリシロン増刊
激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』に登場。宇宙ランド増刊号の付録である巨大ロボット。詳細はこちらを参照。
スカイギギューン
第41話・第43話に登場。エグゾスがボーゾックに授けた「陸・海・空の覇者」と呼ばれる三体のロボットの一体で、型。コクピットにゾンネッカーが合体し、ゾンネットが操縦する。
武器は目からの破壊光線と口からの破壊光弾で、飛行能力を持つ。ゾンネッカーが合体した状態でコクピットの赤いボタンを押すと、ダップを騙すための偽の新聞がばら撒かれる。
エグゾスによる自動操縦が可能で、自動操縦状態でVRVロボと戦い、マリンザブーンがダップを連れ去るための時間稼ぎをした後、撤退。その後、ランドズズーンに遠隔操縦されて再参戦。クルマジックパワーが戻ったRVロボが装備したVバズーカで倒された。
3体のモチーフは髙寺からの指示によるもので、武器なども細かく注文されていた[20]
マリンザブーン
第41話から第43話に登場。「陸・海・空の覇者」の一体で、サメ型。コクピットにバリアクバーが合体し、グラッチが操縦する。
武器は左腕のドリルと右腕から発射する魚雷、ブーメランとして使う頭部のヒレと右手に持った錨で、水中活動が可能。ダップをバリバリアンに連れ去った。その後、再び地球に襲来。VRVロボをエネルギー切れ寸前に追い込むが、サイレンダーの乱入により逃がしてしまう。RVロボが参戦するも、これもエネルギー切れ寸前に追い込む。だが、残ったエネルギーを使ったRVロボの攻撃でグラッチが吹き飛ばされ機能停止し、同時にバリアクバーは故障となった。その後、ランドズズーンに遠隔操縦されて再参戦。クルマジックパワーが戻ったVRVロボのVバルカンで倒された。
ランドズズーン
第41話・第43話に登場。「陸・海・空の覇者」の一体で、ライオン型。コクピットにバリランダーが合体し、ガイナモが操縦する。
武器は両腕の鉤爪。顔の側面からコントロール装置を出し、スカイギギューンとマリンザブーンのコクピットに取り付けて遠隔操縦する。胸部からの光線で相手を引き寄せ、胸部に磔にする。これでダップを捕らえ、クルマジックパワーを悪の力・アクマジックパワーに変換する機能で他の2体と共にパワーアップする。3体でアクマジックパワーを溜めて放つ合体技・必殺ビームを使う。
カーレンジャーの必死の説得により、ダップがカーレンジャーとの友情を回復させたことでアクマジックパワーが暴走。クルマジックパワーが戻ったRVロボとVRVロボの連携技・RVソードツイスターカッターを受けて破壊され、同時にバリランダーは故障となった。ダップも爆発寸前に脱出に成功した。
バリンガーZ
劇中には未登場のまま終わった、終盤頃に登場予定だったボーゾックの巨大ロボット。
名前やデザインも『マジンガーZ』にそっくりで、放映時の雑誌[要文献特定詳細情報]等で登場が予告されていた。ガイナモを演じた大竹宏によれば、ノリにのった大竹が「ジャンジャジャーン」と『マジンガーZ』のキャラクター・ボスのセリフをアドリブで披露したと撮影の打ち上げパーティでの挨拶で語ったため、バリンガーZのことを知らされていなかった東映幹部に存在がばれてしまい、永井豪ダイナミック企画からクレームが来るのではないかとの懸念が生じ、急遽撮りなおしとなったという[24]
その後、コクピットのセットはノリシロン-最終に流用された。

設定

車型星座
ハザード星に伝わるクルマジックパワーの源となる星座で、それぞれ赤、青、緑、黄、桃の5色のカラーでかつ、レンジャービークルの形状をしており、地球でペガサスの社員だった5人が考えていたそれぞれの夢の車のデザインに一致していた。
ここからクルマジックパワーを貰い受けることによってハザード星人はクルマジックパワーを発揮できる他、カーレンジャーに変身と戦う能力を与え、レンジャービークルとVRVマシンといった巨大メカ類にも力を吹き込むことができる。
1997年1月24日[注 27]に、星座を酔わせる酒の星座によって、星座を護る力が弱った時、エグゾスに吸い込まれ、クルマジックパワーを失ってしまったが、最終決戦時、バリバリアンの特攻によって星座は解放され、クルマジックパワーは取り戻された。
ハザード星
ダップとVRVマスターの故郷の星。
クルマジックパワーによって平和な文明を築き、宇宙を守る5つの車型星座によって守護されていたが、占い師スゾグエ(エグゾス)の運勢口車にのせられたボーゾックによって、ダップは母と同胞達だけでなく、母星までも花火にされて失ってしまう。
ボーゾック探知機
カーレンジャー基地にある赤色灯で、ボーゾックを感知すると点滅し、ダップが即座に「ボーゾック発生だっぷ!!」とカーレンジャーに指示する。
悪巧みや邪悪な心にも反応し、第40話でのダップの弁によると、「改心したボーゾックには反応しない筈」であり、その言葉通り同話のOOバットンのウソが後に判明した。
ポリス星
シグナルマンの故郷である土星に似た輪のある惑星で、宇宙の治安を守る宇宙警察の本拠地。ここの警察官達は宇宙交通ルールを持って宇宙暴走族に対処していた。第35話では星の周囲に悪性の排気ガスが蒔かれ、これを吸ったポリス星の住人は喘息に陥って(作中では「喉が痛くなるよう洗脳された」とされている)運動会が中止されてしまった他、カーレンジャーに濡れ衣を着せたエグゾスの讒言による噂を真に受けたシグナルマンを狂暴化させ、悪に染まらせた。後にカーレンジャーによって特効薬として大量のサイダー(ゲップにより体内から排気ガスを排出させる)を送られたことで、排気ガス事件は解決した。
ファンベル星
ゾンネットとラジエッタの故郷の星。ゾンネットは元々はこの星の王女バニティミラーだったが、婚約者を捜して強引に跡を継がせようとする両親に嫌気がさし、自分に合ったいい男を捜す意味でボーゾックに入った。名の由来は「ファンベルト」から。
第45話ではこの星もエグゾスの宇宙征服の暴威に巻き込まれてしまい、星が荒らされていることがラジエッタの弁で語られ、ゾンネットは妹の説得から、星を救うためにボーゾックを離脱して母星に戻る。
レンジャービークル格納庫[25]
ダップがペガサスの地下に建造したレンジャービークルの格納庫。
ビクトリードッグ
VRVマスターが東京ドームの地下にクルマジックパワーを持って建造したVRVマシンの基地。VRVマシンの格納と整備を行える他、後にレンジャービークルもここで整備を受けるようになった。
DXロボ類と絡ませる基地玩具も発売されている。
コバーンベース
シグナルマンが常駐している移動交番。大抵は人通りのない所に置かれ、シグナルマンは独り寂しそうに勤務している。 シグナルマンがポリス星に帰っている間は放置されており、埃を被っていた。
宇宙スポーツ
宇宙中で配布されるスポーツ新聞で、ボーゾックも購読している。略称「宙スポ」。
地球のその手の新聞と同じく、大仰な記述や、胡散臭い触れ込みが多く、ダップからも「ガセネタが多い」とあまり信用されていない。[注 28]
また、ボーゾックはこれ以外にも地球のスポーツ新聞も取っており、そちらはカーレンジャーの活躍や、ボーゾックのマヌケぶりをバカにするような記事が書かれている。
少年ダッシュ
ボーゾックが読んでいる漫画雑誌
暴辞典
ボーゾックの百科事典で、様々な暴走用語などが記述されている。
宇宙ランド
エグゾスが発刊し、宇宙中の悪人達に配布している悪の宇宙雑誌で、付録にはノリシロン12などの悪の装備がある。徳間書店の『テレビランド』のパロディ[注 29]。本家『テレビランド』1996年12月号の綴じ込み付録として、同名の企画コーナーが存在した。

キャスト

戦隊メンバーでは最年長は大阪弁を話す上杉実役の福田佳弘であり、福田も実際に大阪出身である。最年少の土門直樹役には当時現役高校生の増島愛浩。増島と八神洋子役の来栖あつこは本作品がデビュー作となった。陣内恭介役の岸祐二は本作品以降もシリーズ作品に様々な役で出演している。志乃原菜摘役の本橋由香も本作品で名前を知られるようになった。

年間を通してナレーターが存在しない本作品では、複数話完結編や次回予告の際には、役者自らの声で説明が行われる。また、次回予告の終わりには毎回交通標語がその回の予告担当者によって読み上げられる。

ボーゾックのヒロインであるゾンネットには元AV女優である七瀬理香(旧名・水谷リカ)が起用されたが、このキャスティング傾向について東映のチーフプロデューサーを務めた髙寺成紀は、自身が少年時代に見た『恐竜100万年』や『バーバレラ』など、セックスシンボルと呼ばれた女性を起用したSF作品の影響を受けた、と当時の取材で述べている[26]。敵組織の幹部クラスにいわゆるセクシー系の女優を起用する傾向は、髙寺が携わった後続の戦隊作品においても踏襲されることとなる。

声優面では、ボーゾック側のレギュラーである総長ガイナモの声には悪役のボスやガキ大将の役柄を得意とする大竹宏を、また副長ゼルモダと発明家グラッチの声にはギャグキャラの役柄が多い津久井教生長嶝高士を起用。また加藤精三飯塚昭三渡部猛関智一肝付兼太などゲスト出演の面々も含め、前作同様若手やベテランを多く織り交ぜたキャスティングとなっている。

レギュラー・準レギュラー

声の出演

ゲスト

スーツアクター

スタッフ

前作から営業に専念した鈴木武幸に替わり、本作品からは当時若手の髙寺成紀がメインプロデューサーに就任。これにより、脚本や監督などの編成は意図的に前作『オーレンジャー』とは違う人員で固められることが多くなった。

脚本面では、戦隊初参加となる浦沢義雄がメインライターを務めることになり、戦隊シリーズで浦沢がメインライターを担当した作品はこれが唯一である。他の脚本担当には、荒川稔久や本作品を最後に東映ヒーローから離れた曽田博久が名を連ねている。

演出面では、パイロット作品を東映作品最後の担当となった小林義明が演出し、3話以降は浦沢との付き合いの長い坂本太郎を始め、渡辺勝也田﨑竜太の3人が中心となりローテーションを組んだ。特に渡辺は最多となる17作品を演出。シグナルマン登場編、2度に亘る新ロボ登場編、地方ロケ編、そして最終話に至るまで本シリーズの要となる作品を全て手掛けている。またその後の戦隊シリーズの演出陣の主力となった竹本昇も、本作品の第44話にて監督デビューを果たしている。

劇中音楽は本作品が東映作品初登板であり、その後も平成仮面ライダーシリーズなど東映特撮に多数携わることの多い佐橋俊彦が担当した。佐橋は、初回録音時に60から70曲を用意せねばならず録音に作曲が間に合わず、その後もアイデアを使い果たしてしまい試行錯誤するなどの苦心があったことを後年のインタビューで述べている[37]

キャラクターデザインは『特捜ロボ ジャンパーソン』などで東映特撮にも関わった経験を持つ野崎明と、前作より続投の阿部統が担当。また次作『メガレンジャー』にて本格的に参加となった下条美治も、ダップ関連のデザインという形で本作品に携わっている[38]

音楽

本作品より木村英俊に代って本地大輔ディレクターが戦隊シリーズを担当するのに伴い、音楽展開においてもそれまでとは大きな変化が見られるようになった。その最たるものが、主題歌を含めた合計32曲もの歌曲と、それらほぼ全て(4曲はシングル未発売)の先行シングルカット化である。これに伴い主題歌もOPとEDが別売仕様となり、各カップリングには挿入歌が収録されるようになった。

また、それまで「ヒット曲集」としてリリースされていた前出の歌曲のアルバムも「ソングコレクション」に、「音楽集」は「ミュージックコレクション」へと改題され、それぞれ3枚がリリースされた。これらの他にも、純然たる企画ものとして「激走戦隊カーレンジャー★Merry Xmas!From Carranger ソングコレクション」が発売されている。ここではシングル発売された「Merry Xmas! from カーレンジャー」の他、佐橋俊彦編曲による「ジングルベル・フルアクセルヴァージョン」が事実上の新曲であり、他に日本コロムビア学芸部製作のクリスマスソング用カラオケを流用したものが8曲収録された。歌唱は全て岸祐二ら出演者達によるもので、スーパーアクションサウンドのように恭介達の掛け合いセリフも収録されている(実が子供の頃の思い出を語る際に「仮面ライダーV3の変身ベルトが…」と発言する等、かなりテンションの高いやり取りが聴ける)。同様の企画CDはセーラームーンでも行われた。

コロちゃんパックではレギュラーメンバーがラジオのDJ形式で曲紹介やミニドラマを展開する『げきそうドキドキ放送局』が製作され、こちらも3タイトルに渡ってリリースされている。

上述の通り、本作品の主題歌・イメージソングの数は、バージョン違いを含め30曲以上にもおよぶ。これはシリーズ史上最多で、2000年代に入ってもまだ記録継続中である。また、本作品に参加した歌手・作詞家・作曲家は、スタッフである八手三郎、荒川稔久[注 31]と速水けんたろう[注 32]、山野さと子[注 33]、奥慶一[注 34]以外は全員シリーズの楽曲制作初参加である。

主題歌
前期オープニングテーマ「激走戦隊カーレンジャー」(第1 - 13話)
作詞:森雪之丞 / 作曲・編曲:小路隆 / 歌:高山成孝
本編の作風とは異なり、ギャグ面はほとんどない純粋なヒーローソングである。最終回ではEDとして使用された。
フルサイズ版は2番で終了し、演奏時間は2分41秒とシリーズ最短のOP曲となっている。
後期オープニングテーマ「激走戦隊カーレンジャー 〜フルアクセルヴァージョン〜」(第14 - 48話)
作詞:森雪之丞 / 作曲:小路隆 / 編曲:奥慶一 / 歌:高山成孝
第14話よりOP曲が別アレンジバージョンとなり、シリーズで初めてOP曲が変更された[注 35]。この変更に関してプロデューサーの髙寺は、「シンセの軽快さに、生ブラスの豪快さやゴージャスさもプラスした方がいい」との思いから変更したと語っている[39]
原曲は2番で終了するが、こちらは2番のサビの後にもう1回サビが存在し、演奏時間が延長されている。
余談だがフルアクセルヴァージョンが使われるようになってからのOPでは、「役者陣によるタイトルコールが行われた直後に番組のタイトルロゴが表示される」という、シリーズでも珍しい手法が採られている。
本作品から『タイムレンジャー』まではOP曲の英語バージョンも製作された。
エンディングテーマ「天国サンバ」(第1 - 47話)
作詞:森雪之丞 / 作曲・編曲:小路隆 / 歌:高山成孝
OPとは異なり、本作品の特徴であるギャグ面がふんだんに取り込まれた楽曲で、歌詞は完全に敵サイドからのものとなっている。作中ではグラッチと小さくなったMMモグーが口ずさんでいた。
第48話(最終回)では本編内でインストゥルメンタル版が使用された。
映像も敵サイドが中心で、カーレンジャーは変身後の姿のみ登場。主演俳優陣が顔出しで出演しない最後のEDとなっている(2014年現在)。
挿入歌
「くる! クルマジックパワー!」(第21話)
作詞:荒川稔久 / 作曲・編曲:亀山耕一郎 / 歌:速水けんたろう
第21話ではインストゥルメンタル版と併用され、第26・32話ではインストゥルメンタル版のみが使用された。
「青春サーキット」(第11・18・44話)
作詞:洲崎千恵子 / 作曲・編曲:出口雅生 / 歌:朝川ひろこ
百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、歴代の女戦士(ファイブマンのファイブピンク以降)を紹介する際の挿入歌として使用されている。
「心のままに」
作詞:洲崎千恵子 / 作曲:出口雅生 / 編曲:亀山耕一郎 / 歌:渕上祥人
劇中使用は無かったが、歌詞が最終回の台詞に引用された。
「激走合体!! RVロボ」(第6・7・9・12・40話)
作詞:森雪之丞 / 作曲・編曲:小路隆 / 歌:高山成孝
第5・10・11・16・18・23・24・25話ではインストゥルメンタル版が使用された。
「俺達はカーレンジャー」(第8・19話)
作詞:森雪之丞 / 作曲・編曲:小路隆 / 歌:高山成孝
第9話ではインストゥルメンタル版が使用された。
「白バイ野郎シグナルマン」(第12・13・17・22話)
作詞:小泉卓 / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:高尾直樹
第12話ではAパートで歌唱版、Bパートでインストゥルメンタル版をそれぞれ使用、
第13話ではカラオケ版と併用され、第27・28・44話ではインストゥルメンタル版のみが使用された。
「CATCH THE WIND」(第18話)
作詞:妹尾研祐 / 作曲・編曲:亀山耕一郎 / 歌:前田達也
第46話ではインストゥルメンタル版が使用された。
「CARRANGER THE UNSTOPPABLE~オープニングテーマ英語ヴァージョン~」(第38話)
作詞:T.CRANE / 作曲・編曲:小路隆 / 歌:Mickey / コーラス:TOULOUSE
「ダップのうたダップ!」(第29話)
作詞:まるたまり / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:ダップ(まるたまり
秘密基地内でダップが歌っていた。
「ペガサスサンダー GO! GO! GO!」(第20話)
作詞:渡辺勝也 / 作曲・編曲:三宅一徳 / 歌:坂井紀雄
第20話ではインストゥルメンタル版と併用され、第21・36話ではインストゥルメンタル版のみが使用された。
ソングコレクション用に、台詞部分をカットし2番サビの歌詞をドラゴンクルーザーのものとした「type B」が存在する。
「カーレンジャー音頭」(第23話)
作詞:小泉卓 / 作曲・編曲:見里朝生 / 歌:朝川ひろこ
「カーレンジャー輝く」(第39話)
作詞:中沢祥次郎 / 作曲・編曲:亀山耕一郎 / 歌:高尾直樹
「うたおう! 交通安全 〜カーレンジャーになれるんジャー〜」
作詞:八手三郎 / 作曲・編曲:見里朝生 / 歌:山野さと子、森の木児童合唱団
「だから戦うカーレンジャー」(第32・47話)
作詞:荒川稔久 / 作曲・編曲:三宅一徳 / 歌:渕上祥人
第42話ではインストゥルメンタル版が使用された。
「夢見るゾンネット」(第15・21・29話)
作詞:浦沢義雄 / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:ゾンネット(七瀬理香
第21話ではバリバリアンで、第29話ではカラオケボックスでゾンネットが歌っていた。
「激走体操カーレンジャー」(第33話)
作詞:サイトウシゲツグ / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:速水けんたろう、森の木児童合唱団
第43話ではインストゥルメンタル版が使用された。
「SHOOT! カーレンジャー」(第26話)
作詞:小泉卓 / 作曲・編曲:奥慶一 / 歌:坂井紀雄
第26話ではインストゥルメンタル版と併用され、第43話ではインストゥルメンタル版のみが使用された。
「Samba Pradiso~エンディングテーマ英語ヴァージョン~」
作詞:T.CRANE / 作曲・編曲:小路隆 / 歌:Mickey / コーラス:TOULOUSE
「絶対勝利だ! VRV」(第31・33・34・36・43話・VSオーレンジャー)
作詞:小泉卓 / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:坂井紀雄
第31・36・43話ではインストゥルメンタル版と併用され、第29話ではインストゥルメンタル版のみが使用された。
「かぞえてバトルだ! カーレンジャー!!」(第31話)
作詞:只野太陽 / 作曲・編曲:一ノ瀬響 / 歌:高山成孝
作詞の「只野 太陽」は、徳間書店テレビランド』副編集長(当時)の治郎丸慎也のペンネーム[40]
第39話ではインストゥルメンタル版が使用された。
「くもり空の夜だから」(第32話)
作詞:洲崎千恵子 / 作曲・編曲:出口雅生 / 歌:陣内恭介(岸祐二
第32話では恭介がペガサスで歌っていた。第45話ではインストゥルメンタル版が使用された。
「夢見るらぶらぶラジエッタ」(第34話)
作詞:荒川稔久 / 作曲・編曲:亀山耕一郎 / 歌:ラジエッタ(須藤実咲
「RED ZONE バトルはBIN! BIN! BIN!」(第46話)
作詞:或部諧(阿部活) / 作曲・編曲:亀山耕一郎 / 歌:高尾直樹
作詞の「或部 諧」は、小学館てれびくん』カーレンコール担当(当時)の阿部活のペンネーム[40]
「どこまでも、いつまでも」
作詞:八手三郎 / 作曲・編曲:出口雅生 / 歌:渕上祥人
「暴走戦隊ゾクレンジャー」(第25話)
作詞:荒川稔久 / 作曲・編曲:小路隆 / 歌:高山成孝
ゾクレンジャー登場時、戦闘BGMとして流れたオープニングテーマのセルフパロディ(替え歌)。歌詞の内容は原曲と反対で、悪への勧めや悪の心情を歌う内容となっている。
CDのブックレットなど多くの媒体で作詞者が「宮場勝行」とされているが、これはコロムビア側の手違いであり、実際には番組のメインライターを務めた荒川稔久が作詞を担当している[41]。なお、選曲担当・作曲家の宮葉勝行とは無関係である。
「ビクトレーラー 巨大なるマシン」
作詞:東映テレビプロ文芸室 / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:VRVマイスタージンガー
第30・31・35・43話およびVSオーレンジャーではカラオケ版が使用された。
「げきそうマシン大集合!!」
作詞:田神悠[注 36] / 作曲・編曲:一ノ瀬響 / 歌:坂田おさむ森の木児童合唱団
「Merry Xmas! from カーレンジャー」(第43話)
作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:佐橋俊彦 / 歌:カーレンジャー(岸祐二、増島愛浩福田佳弘本橋由香来栖あつこ、まるたまり)
インストゥルメンタル版と併用された。
上記の他、第2話で総一郎が「自動車ショー歌」を、恭介が「カローラIIに乗って」を口ずさむシーンが存在し、また第23話では「BREAK OUT!」、第31話では「You're my sunshine」が挿入歌として使用された。

ドラマ入りコロちゃんパック

本作品では3種のドラマ入りカセットが発売された。これ以前にあったスーパーアクションサウンドシリーズに比べ、戦いを描くシーンはほとんど無く、あくまでドキドキ放送局という番組進行の形になっている。以下にタイトルと概要を紹介する(挿入曲は割愛)。

  • COTZ971「激走戦隊カーレンジャー〜げきそうドキドキ放送局」各コーナー冒頭にはカーレンジャー標語が紹介される。
    • sideA
      1. 〔おしゃべり (1)〕恭介の「げきそうドキドキ放送局!!」…選曲担当のダップはいきなり前作の曲をかけてしまう
      2. 〔おしゃべり (2)〕直樹の「なんでもナンバー1!」…直樹の独断で決めた結果に恭介は不満を漏らす
      3. 〔おしゃべり (3)〕実の「発見!ごっつうまい店!!」…芋丁へ現地取材に向かうとグラッチと遭遇となりカーレンジャー出動
      4. 〔おしゃべり (4)〕もうすぐB面 …芋丁に向かうところでA面終了
    • sideB
      1. 〔おしゃべり (5)〕菜摘の「知ってトクする交通ルール」…クイズ形式だがシグナルマンが登場して彼のペースに
      2. 〔おしゃべり (6)〕洋子の「よいこ電話相談室」…電話の相手は聞き覚えのある声であった
      3. 〔おしゃべり (7)〕5人そろって出動「激走!アクセルチェンジャー!!」…番組の締めに入ろうとするとボーゾック発生で出動
  • COTZ980「激走戦隊カーレンジャー〜げきそうドキドキ放送局2」コーナーのラストによっては「歌え!カーレンジャーの歌」という題名でカーレンジャーのメンバーがOPやEDの替え歌を披露する。
    • sideA
      1. 〔おしゃべり1〕恭介の「マジでげきそうドキドキ放送局!!」…寝坊した恭介達はダップの電話でスタジオへ急ぎ、放送開始
      2. 〔おしゃべり2〕洋子の「1分間クッキング!」…まるで上手くいかない洋子の料理
      3. 〔おしゃべり3〕直樹の「美しい日本語講座」…直樹がダップに正しい日本語を教えるが、最終的には直樹がおかしくなってしまう
      4. 〔おしゃべり4〕VRVマスター登場で、もうすぐB面 …最後の最後までギャグが盛り込まれている
    • sideB
      1. 〔おしゃべり5〕菜摘の「激走カーナビック占い」…VRVマスターの正体を探るべく、菜摘がインタビュー
      2. 〔おしゃべり6〕実の「激走むかしばなし」…『カーレンたろう』なる昔話を披露するが、しどろもどろに…
      3. 〔おしゃべり7〕出動!VRVマシン!!…ボーゾックが出現し、VRVマシンで戦いを挑む
      4. 〔おしゃべり8〕おはようダップで、じゃあまたね!…この時点で第3弾クリスマス編の予告を告げている
  • COTZ984「激走戦隊カーレンジャー〜げきそうドキドキクリスマス!!」:12月24日クリスマスイブにおける恭介達のドラマである。挿入曲もクリスマスアルバムに準じている。
    • sideA
      1. 〔おしゃべり (1)〕クリスマスだよ!カーレンジャー」…ペガサスでパーティの準備を開始する五人とダップ
      2. 〔おしゃべり (2)〕わくわくパーティー準備中…ダップの勘違いなどありつつ
      3. 〔おしゃべり (3)〕いきなりサンタのプレゼント!?…サンタクロースからプレゼントが届くが、それは配送代行依頼であった
      4. 〔おしゃべり (4)〕出動!カーレンジャーサンタ!! …変身して配達に向かうカーレンジャーサンタ
    • sideB
      1. 〔おしゃべり (5)〕ぬき足さし足大さわぎ…子供たちに気付かれないようプレゼントを届ける
      2. 〔おしゃべり (6)〕いい子じゃない子はもらえない!…げきそうドキドキシリーズ初の対グラッチバトルシーン。最大の聴きどころといえる掛け合いが炸裂する
      3. 〔おしゃべり (7)〕ホントのサンタのプレゼント…:ボーゾック撃退となり、楽しくパーティ開始。サンタからのご褒美は1本のカセットテープであった

放送日程

サブタイトルには特に決まったフォーマットはないが、いずれも交通用語や自動車に関連する言葉が含まれたものとなっている。

特番などによる放送休止は以下の通り。

放送日 放送回 サブタイトル 登場怪人 脚本 監督
1996年03月01日 1 戦う交通安全 浦沢義雄 小林義明
3月08日 2 踊る騒音公害
  • 宇宙のベートーヴェン・BB(ビービー)ドンパ(声:田中和実[注 38]
  • ボーゾック(声:相川冬也、渡部るみ)
3月15日 3 正義の初心者印(マーク)
  • ボーゾックの根性叩き直し屋・RR(リーリー)リー(声:細井治
坂本太郎
3月22日 4 巨大化に赤信号
  • ボーゾック一の大食い・MM(モーモー)モグー(声:河本浩之
  • 巨大グラッチ
3月29日 5 この先激走合体
  • ボーゾック一の大食い・MM(モーモー)モグー
  • バリッカー
渡辺勝也
4月05日 6 私達…一方通行
  • ボーゾック一の探しもの名人・QQ(キューキュー)キュータン(声:加藤精三
4月12日 7 青(ブルー)は進入禁止?!
  • ボーゾック一の落書き名人・NN(ネーネー)ネレンコ(声:梅津秀行
田﨑竜太
4月19日 8 変身腕輪(ブレス)不携帯
  • ボーゾック一の走り屋・YY(ヤーヤー)ビンゴ(声:千田義正
  • ボーゾック一の走り屋・YY(ヤーヤー)ゴンザ(声:塩屋浩三
4月26日 9 星(スター)へのUターン
  • ボーゾックの皿洗い・KK(クークー)エス / 宇宙のスピード王マックス(声:二又一成
  • BB(ビービー)ドドンパ[注 39]
坂本太郎
5月03日 10 大逆転!! 自転車教習
  • ボーゾックレディースの女番長・LL(レーレー)オネネ(声:柳沢三千代
曽田博久
5月10日 11 怒りの重量オーバー
  • ボーゾック一の数字の魔術師・PP(パーパー)ラッパー(声:江原正士
荒川稔久 渡辺勝也
5月17日 12 宇宙から来た信号野郎
  • UU(ウーウー)ウーリン(声:渡部猛
浦沢義雄
5月24日 13 出動!! 自慢の緊急車両
  • 再生UU(ウーウー)ウーリン(声:渡部猛)
5月31日 14 雷地獄へフルアクセル 曽田博久 田﨑竜太
6月07日 15 悪まで仮免恋愛中! 荒川稔久
6月14日 16 ワル知恵合流注意
  • JJ(ジェージェー)ジェットン(声:高戸靖広
浦沢義雄 坂本太郎
6月21日 17 押し着せ正面衝突!
  • ボーゾック一のファッションデザイナー・ZZ(ゼーゼー)ゼリ(声:西村智博
6月28日 18 うそつきハート整備中
  • ボーゾック一の温泉研究家・OO(オーオー)オーパ(声:上田敏也
曽田博久 渡辺勝也
7月05日 19 恋のあて逃げ娘!
  • ボーゾック一のピッチャー・HH(ヒューヒュー)デーオ(声:関智一
荒川稔久
7月12日 20 試乗最高の名車!![注 40]
  • ボーゾック一の発掘野郎・WW(ワーワー)ワリッチョ(声:八代駿
浦沢義雄 田﨑竜太
7月19日 21 カーナビを超えたカーナビ
  • ボーゾック一の祈祷師・AA(アーアー)アバンバ(声:青木和代
7月26日 22 悲劇の交通ルール体質
  • ボーゾック一の虫とり名人・CC(チャーチャー)チャッコー(声:志賀克也
坂本太郎
8月02日 23 王女様にオーバーヒート!
  • ボーゾック一のアスリート・VV(ヴゥーヴゥー)ゴリーン(声:江川央生
荒川稔久
8月09日 24 急発進?! ニューリーダー
  • ボーゾック一偏差値が高い・TT(テーテー)テルリン(声:肝付兼太
浦沢義雄 渡辺勝也
8月16日 25 ナゾナゾ割り込み娘!
  • 暴走戦隊ゾクレンジャー
    • ボーゾック一のヒーロー研究家・SS(スースー)パマーン / ゾクレッド(声:林一夫
    • ゾクブルー(声:細井治)
    • ゾクグリーン(声:宮田浩徳
    • ゾクイエロー(声:千田義正)
    • ゾクピンク(声:塩野勝美
荒川稔久
8月23日 26 ノンストップ宅配武器
  • ボーゾック一の通販マニア・DD(ドードー)ドンモ(声:龍田直樹
田﨑竜太
8月30日 27 単身赴任の分岐点…
  • ボーゾック一のピザ作り名人・XX(クスクス)ミレーノ(声:納谷六朗
浦沢義雄
9月06日 28 さらば信号野郎!!
  • ボーゾック一のお祭り野郎・HH(ホイホイ)ワッショイショイ(声:峰恵研
坂本太郎
9月13日 29 予期せぬ大怪獣事故!!
  • ブレーキング
9月20日 30 衝撃のデビュー! はたらく車!! 渡辺勝也
9月27日 31 フルモデルチェンジだ! VRVロボ
  • 改造ブレーキング
10月04日 32 RVロボ大逆走!
  • ボーゾック一のキムチ好き・ZZ(ヅケヅケ)ギューリー(声:山下啓介
10月11日 33 おめざめ! 激走ダップ
  • ヘルスボーゾック一暑苦しい男・UU(ウスウス)ウッス(声:亀山助清
荒川稔久 松井昇
10月18日 34 恋の世話焼き割り込み娘
  • デビルボーゾック一の追っかけ激写野郎・FF(フィルフィル)ムンチョリ(声:大森章督
10月25日 35 裏切りの信号野郎
  • 悪のシグナルマン
  • ボーゾック一のお使い野郎・GG(ゴンゴン)ボーン(声:篠田薫
浦沢義雄 坂本太郎
11月01日 36 怪しい排ガス一掃作戦
  • 悪のシグナルマン
  • ボーゾック一の植木職人・BB(ブンブン)コイヤ(声:神山卓三
  • 宇宙バチ
11月08日 37 恐怖の大宇宙ハイウェイ計画
  • ノリシロン-12(トゥエルブ)
田﨑竜太
11月15日 38 バックオーライ!? イモヨーカン人生
  • ボーゾック一のメイクアップアーチスト・PP(プリプリ)チープリ(声:飯塚昭三
  • ノリシロン-12(トゥエルブ)
曽田博久
11月22日 39 道路好き好き!! 宇宙ペット
  • ボーゾック一の調教師・CC(チャムチャム)パッチョーネ(声:柴田秀勝
  • 宇宙生物ビーガー(声:木藤聡子
渡辺勝也
11月29日 40 浪速ともあれスクランブル交差ロボ!?
  • ボーゾック一口が上手い・OO(オロオロ)バットン(声:矢尾一樹
荒川稔久
12月13日 41 暴走皇帝戦慄の燃料チェック
  • II(イケイケ)ゴキちゃん(声:桜井敏治)
  • スカイギギューン
  • マリンザブーン
田﨑竜太
42 全車エンスト! 巨大ロボ絶体絶命!!
  • マリンザブーン
12月20日 43 メリークルマジッククリスマス!!
  • スカイギギューン
  • マリンザブーン
  • ランドズズーン
1997年01月10日 44 不屈のチキチキ激走チェイス!
  • ボーゾック一のメカニック・MM(メチャメチャ)シューリスキー(声:沢りつお
  • エグゾスター
曽田博久 竹本昇
1月17日 45 ホントの恋の出発点
  • ボーゾック一の縁結び名人・EE(エンエン)ムスビノフ(声:真殿光昭
荒川稔久
1月24日 46 突然失効!? 変身パワー
  • ノリシロン-最終(ファイナル)
浦沢義雄 渡辺勝也
1月31日 47 当って砕けろ!? 決死の宇宙ドライブ -
2月07日 48 いつまでも交通安全!!
  • エグゾス・スーパーストロング

放映ネット局

対象地域 放送局 備考
関東広域圏 テレビ朝日 キーステーション
北海道 北海道テレビ
青森県 青森朝日放送
岩手県 岩手朝日テレビ 放送期間:96年10月 - 97年2月/時差ネット[注 41]
宮城県 東日本放送
秋田県 秋田朝日放送
山形県 山形テレビ
福島県 福島放送
新潟県 新潟テレビ21 時差ネット
富山県 北日本放送 他系列局
石川県 北陸朝日放送 時差ネット
福井県 福井テレビ 他系列局
山梨県 山梨放送 他系列局
長野県 長野朝日放送
静岡県 静岡朝日テレビ
中京広域圏 名古屋テレビ
近畿広域圏 朝日放送
鳥取島根県 山陰中央テレビ 他系列局
広島県 広島ホームテレビ
山口県 山口朝日放送 時差ネット
徳島県 四国放送 他系列局
香川岡山県 瀬戸内海放送
愛媛県 愛媛朝日テレビ
高知県 テレビ高知 他系列局
福岡県 九州朝日放送
長崎県 長崎文化放送
熊本県 熊本朝日放送
大分県 大分朝日放送
宮崎県 宮崎放送 他系列局
鹿児島県 鹿児島放送
沖縄県 琉球朝日放送
未放送地域:佐賀県

映像ソフト化

  • ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は1997年4月~1998年2月にかけて全11巻が東映ビデオよりリリースされている。
  • テレビシリーズを再編集したHEROクラブのビデオが4巻リリースされている。
  • 2007年7月21日から10月21日にかけてDVDが東映ビデオより発売された。全4巻の各2枚組で各巻12話収録。

DVDの表紙デザインはテレビ絵本雑誌のような絵柄になっている。デザイン担当は放送当時のメインスポンサーの講談社ではなく、小学館てれびくん編集部である。

オリジナルビデオ

漫画版

『てれびくん』で上山道郎による漫画版が2度掲載された。内容は第1話をベースにしたもの(1996年3月号)と、シグナルマン登場の回をモチーフにしたもの(1996年6月号)である。上山は本作品以外に『忍者戦隊カクレンジャー』、『オーレンジャー』、『メガレンジャー』の漫画版も担当しているが、本作品が「一番描いていて楽しかった」と振り返っている[42]

2011年には『海賊戦隊ゴーカイジャー』における元レッドレーサー・陣内恭介と6人目の戦士の登場を記念し、上山のブログ[43]Pixivでこれらに修正を加えたものが掲載された[44]

ゲーム作品

シリーズ内の他作品への登場

各作品における詳細はそれぞれの項目を参照。

スーパー戦隊大集合
未来戦隊タイムレンジャー』第51話として放送された特別総集編。タイムレンジャー5人がタイムジェットで本作品の世界を見に来たという設定で、本作品の映像が流用されている。
百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊
百獣戦隊ガオレンジャー』のスーパー戦隊Vシネマ作品で、レッドレーサーとVファイヤーが登場。
海賊戦隊ゴーカイジャー
関連する映画も含め、複数のキャラクターが同作品にて登場。
TVシリーズ:恭介(第14話)、シグナルマン(最終回)
ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦:シグナルマン、RVロボ
海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船:ワンパー

脚注

注釈

  1. ^ 未来戦隊タイムレンジャー』の第51話(スーパー戦隊大集合)や『轟轟戦隊ボウケンジャー』の30戦隊紹介コーナー、『スーパー戦隊VSシリーズ劇場』においても本編と同じ発音で紹介されている。
  2. ^ 実際俳優と戦闘員とのアクションは、物語終盤まで無かった。
  3. ^ 但し、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』から『超力戦隊オーレンジャー』のビデオソフトと、東映チャンネルの『ジュウレンジャー』と『五星戦隊ダイレンジャー』とスーパー戦隊VSシリーズの元祖『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』も「ファイン・ネガ・ビデオシステム」によるネガテレシネのタイプになっている。
  4. ^ なお、次作『電磁戦隊メガレンジャー』〜『救急戦隊ゴーゴーファイブ』も同様に本編はモノラル(OP・ED・予告はステレオ放送)で、全編がステレオ放送になるのは『未来戦隊タイムレンジャー』第5話からである。
  5. ^ 菜摘や洋子と知り合った直後も、その性格のため慣れるまでかなり苦労したとのこと。
  6. ^ 奇しくも放送時期は本作品同様いわゆる低迷期であり、放送された1996年も阪神は最下位だった。第40話ではそういった現実を反映した演出がなされていた。
  7. ^ ただし、第29話のブレーキング戦で敗北した後、恭介が「俺達はダップやシグナルマンが居ないとボーゾックには勝てないのか・・・・・・」と嘆く台詞があるなど、信頼されている節もある。
  8. ^ カーレンジャーの面々が変身後は本名で名乗ったり呼び合ったりしないことも原因の一つである。第16話では恭介がシグナルマンに対して言った陰口がシグナイザーに録音されており、本人はそれをレッドレーサーの仕業と判断したものの、二人が同一人物である事に気付かなかった。
  9. ^ 関連書籍では名称を「悪のシグナルマン」と記載している[11][12][13]。身体の信号がすべて消え黒一色となり、一人称は「本官」から「俺」に変わった他、ゾンネットに対し言い寄るなど少々スケベな性格になっていた。第35話の予告では危険な交通安全の教えを発し、レッドレーサーに制止されている。
  10. ^ このため所謂「番外戦士」に該当する。作中でもエグゾスがダップのことを6人目のカーレンジャーと呼ぶなどカーレンジャーとは別の存在として認識されていたが、小学館から発売された関連誌[要文献特定詳細情報]に掲載されている公式設定では彼は完全なる6人目の戦士として扱われている。
  11. ^ 第30話ではカーレンジャー5人にコーヒー牛乳をあげ、第43話ではカーレンジャーとダップの6人分のコーヒー牛乳が入ったクリスマスプレゼントを託した。
  12. ^ 後年制作された『仮面ライダー響鬼』や『海賊戦隊ゴーカイジャー』、アニメ『もえたん』でも、「芋長の芋羊羹」に絡んだ描写や設定がなされている。
  13. ^ 芋長主人に限らず、地球でボーゾック(人間と同じサイズの時限定だが)等地球外の生物の面々が街を歩いていても、戦闘行動など迷惑行為さえしなければ、ほとんどの地球人は怪しいと思うこともなく普通に応対しており、せいぜい気が弱い人が驚くか、人混みの中を歩いた時にその姿を見た何人かが物珍しそうに振り向く程度である。また、通貨の換金に関する描写はないものの、地球人と同様に買い物や労働などを行うこともある。
  14. ^ イモタク」と名乗ったり、年甲斐もなく洋子とデートしたり、芋羊羹作りを強制するボーゾックに対し力道山気取りで攻撃したり、若返りを機にケーキ屋として再出発を図る、など
  15. ^ 結局ネタ切れを理由にガイナモが独断でやめてしまい、元のまま落ち着く。
  16. ^ 当時はレッドレーサーの正体を知らず、恭介のことはサル顔の一般市民としか認識していなかった。
  17. ^ 初回のコンサルタント料は1800万円だった。
  18. ^ 声を担当した田中信夫本人が演じている。
  19. ^ 毎月一回発行で価格は500円。12月号の付録は組み立て式ロボットノリシロンだった。
  20. ^ グリーンレーサーはドラゴンクルーザーに乗って北海道に向かっていたが、向かっている最中に子供たちからの注目を集めて目立ってしまうため、ドラゴンクルーザーを戻した後、実本人の姿でレンタカーを運転して北海道に辿り着いた。なお、実はサイレンダーに投げ飛ばしてもらって東京に戻ったが、レンタカーが返却されたどうかは劇中では描かれなかった。
  21. ^ ただし、最終話ではスピーダーマシンなしで操縦されていた。
  22. ^ 当初の目的は戦闘ではなく、韓国にキムチを買いに行くため。
  23. ^ 『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』では、VRVロボが使用不能ではない状態ながらも、RVロボを操縦して、オーレンジャーロボと交戦した。
  24. ^ この時、RVロボはレッドレーサーが単独で操縦した。
  25. ^ スチールではVRVロボにRVロボの手脚を付け替えたものはあるが、劇中未登場。
  26. ^ RVロボと文字色が異なる。
  27. ^ 第46話の放映日。
  28. ^ しかし、第41話ではカーレンジャー5人と喧嘩状態になり、父への思いが強くなったダップは、宙スポ記事(エグゾスの策略)での書き込みが気になって罠に嵌り、捕まってしまう。
  29. ^ なお、この年を最後にテレビランドは休刊となり、特撮番組のパロディネタに使われる事で終わらせることが出来たとのこと。『宇宙船』 (1997年)[いつ?]
  30. ^ 第41話エンディングより、1996年秋に制定されたネットワークシンボルが付加。
  31. ^ 過去に『鳥人戦隊ジェットマン』の挿入歌の作詞を担当。
  32. ^ 前作の『オーレンジャー』の主題歌・挿入歌の歌唱を担当。
  33. ^ 過去に『光戦隊マスクマン』の挿入歌の歌唱を担当。
  34. ^ 過去に『超新星フラッシュマン』の主題歌の編曲を担当。
  35. ^ 次々作『星獣戦隊ギンガマン』から『タイムレンジャー』までは、総集編のみ別ヴァージョンが使用され、『特命戦隊ゴーバスターズ』では後期より全く別のOP曲が使用されている。
  36. ^ バンダイB-CLUB』のライター。
  37. ^ 同日放送予定だった41話は、関東地区では翌週の17:05 - 17:30にて、他地域については各局のローカル枠にてそれぞれ放送が行われた。また、一部の地方では12日の17:30 - 17:55に先行放送された[要検証]
  38. ^ オープニングではノンクレジットとなっていた
  39. ^ 恭介の夢の中に登場。
  40. ^ 同話数でスーパー戦隊シリーズ通算1000回目の放送を迎えた。
  41. ^ 1996年10月 - 1997年2月、ただし時差ネット。第1話 - 第30話は岩手県では未放送(『オーレンジャー』までをネットしていたIBC岩手放送でも放送されず)。

参照話数

  1. ^ a b c d e f 第1話。
  2. ^ a b 第13話。
  3. ^ 第7話。
  4. ^ a b 第10話。
  5. ^ a b 第39話。
  6. ^ 第23話。
  7. ^ 第1話など。
  8. ^ a b 第24話。
  9. ^ a b 第14話。
  10. ^ 第18話。
  11. ^ a b 第15話。
  12. ^ a b 第44話。
  13. ^ a b 第11話。
  14. ^ 第25話。
  15. ^ 第37話。
  16. ^ a b ビデオ『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』。
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m 第48話。
  18. ^ 第28話。
  19. ^ 第35話。
  20. ^ 第36話。
  21. ^ a b 第34話。
  22. ^ 第45話。

出典

  1. ^ 完全マテリアルブック 下巻 2002, p. 50.
  2. ^ 完全マテリアルブック 下巻 2002, pp. 51–52.
  3. ^ 『特撮ザテレビジョン「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」公式読本』63頁。
  4. ^ スーパー戦隊画報 2006, p. 204.
  5. ^ a b 完全マテリアルブック 下巻 2002, p. 52
  6. ^ a b c 百化繚乱 下之巻 2012, pp. 102–103, 「DESIGNER'S INTERVIEW04 野崎明」
  7. ^ 完全マテリアルブック 下巻 2002, pp. 50–51.
  8. ^ 『アニメ・ビジネスが変わる―アニメとキャラクター・ビジネスの真実』 日経BP社、1999年
  9. ^ トイジャーナル2001年1月号
  10. ^ スーパー戦隊画報 2006, p. 206.
  11. ^ 超全集 1997, p. 39.
  12. ^ スーパー戦隊画報 2006, p. 208.
  13. ^ 30大戦隊超全集 2007, p. 288.
  14. ^ 『超合金魂』(徳間書店 1997年)から。
  15. ^ a b c d 百化繚乱 下之巻 2012, p. 95
  16. ^ a b c d e f 百化繚乱 下之巻 2012, p. 23
  17. ^ a b c d e f 百化繚乱 下之巻 2012, p. 25
  18. ^ 百化繚乱 下之巻 2012, pp. 25、29、35、96.
  19. ^ 百化繚乱 下之巻 2012, p. 29.
  20. ^ a b 百化繚乱 下之巻 2012, p. 35
  21. ^ 百化繚乱 下之巻 2012, p. 37.
  22. ^ 超全集 1997, pp. 10–21.
  23. ^ a b c 百化繚乱 下之巻 2012, p. 32
  24. ^ 『不滅のスーパーロボット大全』(二見書房)掲載の「大竹宏インタビュー」より[要ページ番号]
  25. ^ スーパー戦隊画報 2006, p. 210.
  26. ^ 竹書房刊 『スーパーヒロイン大全』
  27. ^ 朝日ソノラマ「宇宙船」1996年春号
  28. ^ a b c 激走戦隊カーレンジャーミュージックコレクション ブックレット
  29. ^ a b c d 激走戦隊カーレンジャー 第33話”. 東映. 2011年5月3日閲覧。
  30. ^ 「東映仮面俳優列伝 大藤直樹」『東映ヒーローMAX Vol.41』辰巳出版、69頁頁。ISBN 978-4777810277 
  31. ^ カ~レンジャー!”. motoブログ(中川素州オフィシャルブログ) (2011年5月22日). 2011年5月23日閲覧。
  32. ^ そういえば・・・”. 「motoブログ」 (2009年2月16日). 2011年4月29日閲覧。
  33. ^ a b iphone!ドコモへ”. 「motoブログ」 (2013年9月21日). 2015年11月15日閲覧。
  34. ^ a b c d 激走戦隊カーレンジャー 第38話”. 東映公式サイト. 2011年5月3日閲覧。
  35. ^ 激走戦隊カーレンジャー 第42話”. 東映. 2011年5月3日閲覧。
  36. ^ 激走戦隊カーレンジャー 第36話”. 2011年5月3日閲覧。
  37. ^ 「musician INTERVIEW 佐橋俊彦」『獣電戦隊キョウリュウジャー公式完全読本』ホビージャパン、2014年6月20日、pp.78-79頁。ISBN 978-4-7986-0828-0 
  38. ^ 百化繚乱 下之巻 2012, pp. 104–105, 「DESIGNER'S INTERVIEW05 下条美治」.
  39. ^ Twitter / 大魔神カノン公式アカウント
  40. ^ a b 激走戦隊カーレンジャー 第47話”. 東映. 2011年5月3日閲覧。
  41. ^ 激走戦隊カーレンジャー 第43話”. 東映. 2011年5月3日閲覧。
  42. ^ 戦う交通安全”. 別冊兄弟拳blog (2007年10月17日). 2011年9月21日閲覧。
  43. ^ カーレンジャーまんが本人のブログ、2015年7月13日観覧
  44. ^ 緊急出動!シグナルマン本人のPixiv

参考文献

関連項目

外部リンク

テレビ朝日系列 金曜17時台後半
前番組 番組名 次番組
超力戦隊オーレンジャー
(1995年3月3日 - 1996年2月23日)
激走戦隊カーレンジャー
(1996年3月1日 - 1997年2月7日)
電磁戦隊メガレンジャー
(1997年2月14日 - 3月28日)