渡部暁斗
渡部暁斗 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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2008年3月 オーストリア アイゼンエルツ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
名前 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
カタカナ | ワタベ アキト | ||||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | Watabe Akito | ||||||||||||||||||||||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | 日本 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
種目 | ノルディック複合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
所属 | 北野建設 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
使用メーカー | フィッシャー | ||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1988年5月26日(35歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕地 | 長野県白馬村 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
ワールドカップ戦歴 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
デビュー年 | 2005-2006シーズン | ||||||||||||||||||||||||||||||||
最高成績 | 1位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
通算成績 | 7勝(準優勝20回、3位13回) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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渡部 暁斗(わたべ あきと、1988年5月26日 - )は、長野県白馬村出身のノルディック複合選手。ソチオリンピック個人銀メダリスト。同じくノルディック複合選手の渡部善斗は実弟。
来歴
長野県白馬高等学校在籍中の2006年にトリノオリンピックに出場。早稲田大学スポーツ科学部進学後は2009年世界選手権の団体戦(湊祐介、加藤大平、渡部暁斗、小林範仁)では日本14年ぶりの金メダル獲得に貢献した。2010年1月、ノルディック複合・ワールドカップ(W杯)オーストリア・ゼーフェルト大会で3位となり、初めてW杯個人戦の表彰台に登った。2月にはバンクーバーオリンピックに出場し、個人(ラージヒル)では日本勢最高の9位。
大学卒業後は、北野建設に所属。2011/12シーズンは序盤から好調で、ワールドカップ開幕戦の フィンランド・クーサモ大会でW杯自己最高順位となる2位。12月のゼーフェルト大会でも同順位に入ると、2月5日 イタリア・ヴァル・ディ・フィエンメ大会で念願の初優勝を果たした。日本人のW杯優勝は2004年3月の高橋大斗以来4人目である。その後も好調を維持し、このシーズンは4勝を挙げて最終戦まで総合優勝の可能性を残した。結局ジャゾン・ラミー=シャプイ(フランス)に優勝は譲ったものの、日本人としては1995/96シーズンの荻原健司以来のW杯総合2位という快挙を果たした。
2012-13シーズンは世界選手権で出場4種目中3種目で4位と表彰台をあと一歩で逃し続け、「(4位が)僕の居場所という感じですね」とコメントを残すなど悔しさを味わった[1]。しかし、世界選手権後はW杯で2大会連続で2位に入り、うち3月15日のノルウェー・オスロ大会では弟・善斗も3位に入り、1995年の荻原兄弟以来となる日本人の兄弟選手によるW杯表彰台獲得を果たした。シーズン個人総合では3位。
2013-14シーズンは夏から好調な滑り出しを見せ、サマーグランプリでは初の総合優勝を果たした。オリンピック前のW杯では優勝こそなかったものの、第2戦・リレハンメル大会の2位をはじめ、3位が4回、出場10戦全てで8位以内に入る安定感を見せた。年末にインフルエンザを発症するアクシデントはあったものの、オリンピック前最後のW杯となったオーベルストドルフ大会でも3位に入り、個人総合2位と好調を維持してオリンピック本番を迎えた。
ソチオリンピックでは初戦の個人ノーマルヒルで、前半ジャンプでトップだったエリック・フレンツェル(ドイツ)から6秒差の2位につけると、後半クロスカントリーではフレンツェルと共にトップ集団を形成。終盤までフレンツェルと互いにトップに出ながら激しく競り合い、スタジアムに入ったところで仕掛けたフレンツェルのスパートに離されたものの、4.2秒差で2位に入り銀メダルを獲得した。オリンピックでのノルディック複合の個人でのメダルは、1994年・リレハンメルオリンピックで銀メダルを獲得した河野孝典以来20年ぶり2人目[2]。次の個人ラージヒルでも2個目のメダルが期待されたが、終盤クロスカントリーでの転倒が響いてしまい6位入賞に留まった。団体戦(ラージヒル)は5位入賞だった。
五輪後のW杯では、最終戦・ファルン大会でシーズン初勝利(通算5勝目)をあげた。個人総合では1試合のみ22位に沈んだ大会が有ったため五輪前の総合2位から順位を落としたが、2シーズン連続で3位入賞。
2014-15シーズンは個人第1戦のルカ大会で4位となるスタート。1月4日のショーナッハ大会で2位となり、シーズン初の表彰台を獲得。2月にファルンで開催された世界選手権では個人・団体とも表彰台獲得はならなかったが、世界選手権後のW杯では2勝をあげ(通算7勝)、W杯個人総合では3シーズンぶりの2位となった。
2015-16シーズンは初戦のリレハンメル大会で2位でスタートすると、優勝こそなかったが、自身最多のシーズン8度の準優勝、4度の3位など安定した成績を残し、2年連続の総合2位となった。
主な戦績
オリンピック
- 2006年トリノオリンピック( イタリア)
- 個人スプリント19位
- 2010年バンクーバーオリンピック( カナダ)
- 個人(グンダーセン、ノーマルヒル)21位
- 個人(グンダーセン、ラージヒル)9位
- 団体6位(加藤大平、高橋大斗、渡部暁斗、小林範仁)
- 2014年ソチオリンピック( ロシア)
- 個人(グンダーセン、ノーマルヒル)2位
- 個人(グンダーセン、ラージヒル)6位
- 団体5位(永井秀昭、湊祐介、渡部善人、渡部暁斗)
ノルディックスキー世界選手権
- 2007年札幌( 日本)
- 個人スプリント31位、個人グンダーセン35位、団体8位
- 2009年リベレツ( チェコ)
- 個人(グンダーセン、ノーマルヒル)33位、団体優勝
- 2011年オスロ( ノルウェー)
- 個人ノーマルヒル5位、団体ノーマルヒル6位、個人ラージヒル13位、団体ラージヒル5位
- 2013年ヴァル・ディ・フィエンメ( イタリア)
- 個人ノーマルヒル9位、団体ノーマルヒル4位、個人ラージヒル4位、団体スプリント4位
- 2015年ファールン( スウェーデン)
- 個人ノーマルヒル6位、団体ノーマルヒル6位、個人ラージヒル7位、団体スプリント6位
FISワールドカップ
- 初出場 2006年3月18日 日本・札幌大会マススタート
個人総合成績(※2014/15シーズン終了時点) | ||||
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シーズン | 総合 | 優勝 | 準優勝 | 3位 |
2005/06 | 47位 | 0回 | 0回 | 0回 |
2008/09 | 38位 | 0回 | 0回 | 0回 |
2009/10 | 18位 | 0回 | 0回 | 1回 |
2010/11 | 11位 | 0回 | 0回 | 0回 |
2011/12 | 2位 | 4回 | 3回 | 2回 |
2012/13 | 3位 | 0回 | 5回 | 1回 |
2013/14 | 3位 | 1回 | 2回 | 4回 |
2014/15 | 2位 | 2回 | 2回 | 1回 |
2015/16 | 2位 | 0回 | 8回 | 4回 |
合計 | --- | 7回 | 20回 | 13回 |
ワールドカップ表彰台 | |||||
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シーズン | 開催日 | 開催地 | 種目 | 成績 | |
2009–10 | 2010年1月30日 | ゼーフェルト | HS100/10.0km | 3位 | |
2011–12 | 2011年11月25日 | クーサモ | HS142/10.0km | 準優勝 | |
2011年11月26日 | クーサモ | HS142/10.0km | 3位 | ||
2011年11月26日 | ゼーフェルト | HS109/10.0km | 準優勝 | ||
2012年2月5日 | ヴァル・ディ・フィエンメ | HS134/10.0km | 優勝(1) | ||
2012年2月10日 | アルマトイ | HS140/10.0km | 3位 | ||
2012年2月11日 | アルマトイ | HS140/10.0km | 準優勝 | ||
2012年2月18日 | クリンゲンタール | HS140/10.0km | 優勝(2) | ||
2012年2月26日 | リベレツ | HS134/10.0km | 優勝(3) | ||
2012年3月9日 | オスロ | HS106/10.0km | 優勝(4) | ||
2012–13 | 2013年1月6日 | ショナッハ | HS106/10.0km | 準優勝 | |
2013年1月12日 | ショー=ヌーヴ | HS118/10.0km | 3位 | ||
2013年2月9日 | アルマトイ | HS140/10.0km | 準優勝 | ||
2013年2月10日 | アルマトイ | HS140/10.0km | 準優勝 | ||
2013年3月8日 | ラハティ | HS130/10.0km | 準優勝 | ||
2013年3月15日 | オスロ | HS134/10.0km | 準優勝 | ||
2013–14 | 2013年12月7日 | リレハンメル | HS100/10.0km | 準優勝 | |
2013年12月8日 | リレハンメル | HS138/10.0km | 3位 | ||
2013年12月21日 | ショナッハ | HS106/10.0km | 3位 | ||
2013年12月22日 | ショナッハ | HS106/10.0km | 3位 | ||
2014年1月26日 | オーベルストドルフ | HS137/10.0km | 3位 | ||
2014年2月28日 | ラハティ | HS130/10.0km | 準優勝 | ||
2014年3月15日 | ファルン | HS100/10.0km | 優勝(5) | ||
2014-15 | 2015年1月4日 | ショナッハ | HS106/10.0km | 準優勝 | |
2015年1月18日 | ゼーフェルト | HS109/15.0km | 3位 | ||
2015年1月24日 | 札幌 | HS134/10.0km | 準優勝 | ||
2015年3月6日 | ラハティ | HS130/10.0km | 優勝(6) | ||
2015年3月14日 | オスロ | HS134/15.0km | 優勝(7) | ||
2015–16 | 2015年12月5日 | リレハンメル | HS138/10.0km | 準優勝 | |
2016年1月23日 | ショー=ヌーヴ | HS118/10.0km | 3位 | ||
2016年1月24日 | ショー=ヌーヴ | HS118/10.0km | 3位 | ||
2016年1月29日 | ゼーフェルト | HS100/10.0km | 準優勝 | ||
2016年1月30日 | ゼーフェルト | HS100/10.0km | 準優勝 | ||
2016年1月31日 | ゼーフェルト | HS100/10.0km | 準優勝 | ||
2016年2月9日 | オスロ | HS134/10.0km | 準優勝 | ||
2016年2月10日 | トロンヘイム | HS140/10.0km | 準優勝 | ||
2016年2月19日 | ラハティ | HS130/10.0km | 準優勝 | ||
2016年2月21日 | ラハティ | HS130/10.0km | 3位 | ||
2016年2月23日 | クオピオ | HS130/10.0km | 準優勝 | ||
2016年3月5日 | ショナッハ | HS106/10.0km | 3位 |
ノルディックスキージュニア世界選手権
- 2005年 フィンランド・ロヴァニエミ大会 スプリント50位 団体8位
- 2006年 スロベニア・クラーニ大会 個人スプリント2位 個人グンダーセン7位 団体11位
- 2007年 イタリア・タルヴィージオ大会 スプリント18位 グンダーセン19位 団体7位
- 2008年 ポーランド・ザコパネ大会 スプリント4位 グンダーセン13位 団体13位
関連項目
脚注
- ^ 世界ノルディック:「僕の居場所…」渡部暁また4位 毎日新聞 2013年3月3日閲覧
- ^ 渡部暁斗 ノルディック複合で銀メダル! 複合では20年ぶり スポーツニッポン 2014年2月12日閲覧
外部リンク
- 公式ブログ
- Akito Watabe (WTBAKT) - X(旧Twitter)
- 日本オリンピック委員会によるプロフィール
- FIS Biography WATABE Akito(英語)
- 渡部暁斗 - バイオグラフィーとオリンピックでの成績(Sports Reference)(英語)