渡辺哲

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わたなべ てつ
渡辺 哲
本名 非公表
生年月日 (1950-03-11) 1950年3月11日(74歳)
出身地 日本の旗 日本愛知県常滑市
身長 181 cm[1]
血液型 A型
職業 俳優声優
ジャンル 映画テレビドラマ
配偶者 あり
著名な家族 アントーニオ本多
本多英一郎
事務所 今井事務所( - 2015年3月31日)
株式会社アウルム(2015年4月1日 - )
主な作品
テレビドラマ
徳川家康
リング~最終章~
私の青空
池袋ウエストゲートパーク
ブスの瞳に恋してる
ドリーム☆アゲイン
任侠ヘルパー
映画
ミンボーの女
ソナチネ
冷たい熱帯魚
ヒミズ
シン・ゴジラ
アテレコ
こちら葛飾区亀有公園前派出所
もののけ姫
猫の恩返し
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渡辺 哲(わたなべ てつ、1950年3月11日[1] - )は、日本俳優声優。本名非公表。愛知県常滑市出身[2]。株式会社アウルム所属[1]

来歴・人物[編集]

愛知県立半田高等学校卒業[3]東京工業大学工学部化学工学科中退[4]。大学在学中は柔道部に所属[4]。同じ下宿にいた舞台芸術学院の学生に誘われてシェイクスピア劇の劇団に参加、1975年に劇団シェイクスピア・シアターを旗揚げする[4]。メンバーには佐野史郎田代隆秀(現劇団四季)がいた[4]。当初は制作志望だったが主宰者に俳優としても参加するように言われ、同年から始まった全38作品の連続公演中37作品に参加[2][5]。裏方として経理を担当していて抜けるに抜けられない状態だったということもあったが、この時、3本ほど主役をやったことで芝居をすることが楽しいと思うようになり[4]1985年黒澤明監督の『』で映画デビュー[6]。俳優として生きていくことを決意したが、それだけでは食べていけず、アルバイトと掛け持ちしていた[4][5]。1991年、オーディションでたまたま合格したオーストラリアの映画『アンボンで何が裁かれたか』への出演がきっかけでドラマや映画の出演が次々と決まり、40歳でアルバイトを辞め、俳優に専念することになる[5]

2015年4月1日、今井事務所のHPにて、福士誠治沢井正棋と共に株式会社アウルムへの移籍が発表された[7]。2015年3月31日までは今井事務所に所属していた[7]

プロレスラーアントーニオ本多俳優の本多英一郎は息子(双子)である。

特技は英会話と乗馬[1][6]。柔道は2段[1]

エピソード[編集]

  • 強面で剛健な顔立ちをしており[2]、90年代にはVシネマヤクザ役や殺し屋の役で多く出演した[5]。その後も叩き上げの刑事役や頑固オヤジ役などが十八番となっている[5]。一方、コメディ、お笑い、ラブストーリーなどのテレビドラマにも多く出演しており、スタジオジブリの劇場用映画への声優としての出演、バラエティ番組への出演もある。
  • 劇団わらび座に同姓同名の俳優がいるが、別人である。
  • 2013年8月17日に開催されたDDTプロレスリング両国国技館大会にて、「哲元帥」なるキャラクターで息子のアントーニオ本多と共演した(対戦相手には、渡辺と同じポジションとして坂口憲二がいた)[8]
  • 大の猫好きであり、自宅では19歳になる猫を飼っている(2022年時点)。その縁で猫専門番組「ねこ自慢」にゲスト出演し(2022年6月8日放送分)、猫カフェで猫に囲まれ悦に浸っていた。

出演[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

Vシネマ[編集]

  • 極道ステーキⅡ(1992年)
  • (暴)株式会社1・2・3(1993年 - 1994年)- 塚田組組長 塚田達吉
  • 雀豪列伝 海に眠る月(1994年)
  • OL博徒 緋牡丹のお龍1・2(1994年)
  • ブラックマネー(1994年)
  • コンプレックス・ブルー(1994年)
  • 用心坊 極道狩り(1994年、東映ビデオ)
  • 極道の門 流血の盃(1995年)
  • 極道の門 最後の首領(ドン)(1995年)
  • 喧嘩ラーメン(1996年) - 鉄五郎
  • 82分署 Rebirth(1996年)
  • 本気!5 死闘篇(1996年)
  • XX(ダブルエックス)美しき機能(1996年)
  • リップスッティック 堕ちていく女(1996年)
  • 仁義7 代理戦争勃発(1996年)
  • Zero WOMAN 名前のない女(1996年)- タドコロ
  • 鉄砲玉、散る〜ゲスは殺ったれ!〜(1997年)
  • キタの帝王 闇の咆哮(1997年) - 刑事 ※友情出演
  • 疵血の黙示録1・2(1998年)
  • 平成残侠伝 獅子が哭く!(1998年)ー 蘇我
  • 極道一匹狼(1998年)
  • ザ・ハングマン MISSION-2000(1999年)
  • 仁義23 ボディーガード(2000年)
  • 女形気三郎1・2(2001年)
  • 実録・竹中正久の生涯 荒らぶる獅子 外伝(2004年) - 岡山検察庁検事 高田
  • 武闘派極道史 竹中組〜組長邸襲撃事件〜(2005年) - 正和会副会長 カモ組組長
  • ビジネスマン必勝講座 ヤクザに学ぶ指導力(2007年)第一話「ヤクザに学ぶ自己管理術」 - T組長
  • 裏社会の男たち(2015年) - 警視庁 警部 浜田
  • 欲望の代償1・2(2016年) - 三代目関東侠仁会会長 戸越玄一
  • 極道天下布武 第五章(2018年) - 室八連合会特別顧問 三与木一家総長 三与木長慶
  • 極道十勇士 第二章(2018年) - 森工業社長 森武治
  • CONFLICT 〜最大の抗争〜7・8(2019年) - 警視庁 警視総監 笠原吾郎
  • 日本統一35(2019年) - 丸神会極山会みちのく一家総長 春日巳代松(先代極山会舎弟)

舞台[編集]

Webドラマ[編集]

テレビアニメ[編集]

OVA[編集]

劇場アニメ[編集]

吹き替え[編集]

連載[編集]

バラエティ[編集]

CM[編集]

プロレス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 渡辺哲 PROFILE”. 株式会社アウルム. 2015年4月18日閲覧。
  2. ^ a b c d 渡辺哲ひとり芝居 校長失格” (PDF). トム・プロジェクト (2009年). 2015年3月19日閲覧。
  3. ^ handa (2018年11月16日). “半田高等学校100周年記念式典を挙行 | 愛知県立半田高等学校ホームページ”. 2023年6月20日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 渡辺哲(インタビュアー:井上理江)「ひとインタビュー 映画は参加することに意義あり 舞台はいい役の方が楽しい 第二百六回 渡辺哲さん(2/3)」『どらく』、2012年1月16日。 オリジナルの2012年1月21日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20120121072503/http://doraku.asahi.com/hito/interview/html/120116_02.html2015年3月19日閲覧 
  5. ^ a b c d e f 渡辺哲(インタビュアー:田中誠)「ベテラン扱い困るなあ…渡辺哲」『YOMIURI ONLINE』、2015年3月18日。 オリジナルの2015年3月18日時点におけるアーカイブhttps://archive.is/wPjic2017年11月16日閲覧 
  6. ^ a b 渡辺哲(インタビュアー:井上理江)「ひとインタビュー 映画は参加することに意義あり 舞台はいい役の方が楽しい 第二百六回 渡辺哲さん(3/3)」『どらく』、2012年1月16日。 オリジナルの2012年1月21日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20120121074945/http://doraku.asahi.com/hito/interview/html/120116_03.html2015年3月19日閲覧 
  7. ^ a b 今井事務所公式Twitter2015年4月1日の発言
  8. ^ “坂口憲二“プロレスデビュー”兄のセコンドからリングに乱入”. Sponichi Annex. (2013年8月18日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/08/18/kiji/K20130818006439120.html 2015年8月9日閲覧。 
  9. ^ “黒木メイサ成宮寛貴深田恭子北村一輝主演!”. とれたてフジテレビ. (2016年10月1日). オリジナルの2016年10月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161004074403/http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2016/161001-i267.html 2016年10月3日閲覧。 
  10. ^ おあもな登場人物(キャスト)”. やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる. NHK (2018年). 2018年6月2日閲覧。
  11. ^ フナタニ (2018年12月19日). “「ぬけまいる」スタッフブログ(18) ゲスト!”. ドラマスタッフブログ. NHK. 2019年3月9日閲覧。
  12. ^ 藤波辰爾&LEONA親子『ドロ刑』でドラマ初共演 体格生かしボディガード熱演”. ORICON NEWS. オリコン (2018年12月12日). 2019年3月9日閲覧。
  13. ^ 榎木孝明、渡辺哲ら名バイプレイヤー集結!真木よう子主演『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!』”. テレビドガッチ (2019年2月25日). 2019年3月9日閲覧。
  14. ^ 相関図|ワンモア”. ワンモア. メ〜テレ (2021年). 2021年7月14日閲覧。
  15. ^ 石橋蓮司、金田明夫、渡辺哲、鈴木もぐら、銀粉蝶 『ラストマン』最終章に出演決定”. Real Sound|リアルサウンド 映画部. blueprint (2023年6月11日). 2023年6月12日閲覧。
  16. ^ 中島健人“栗橋”、おじさん上司を愛でるデレデレの姿に「まさかの相思相愛」”. TVerプラス. TVer (2023年8月2日). 2023年8月6日閲覧。
  17. ^ 倉島颯良・渡辺哲がメトロンズのドラマ「向かいのアイツ」に出演、主題歌も解禁”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年2月27日). 2024年2月27日閲覧。
  18. ^ 須賀健太×荒牧慶彦『奪われた僕たち』に志磨遼平、福澤侑ら出演 主題歌はドレスコーズ”. リアルサウンド映画部. blueprint (2024年3月18日). 2024年3月18日閲覧。
  19. ^ 渡辺哲(インタビュアー:井上理江)「ひとインタビュー 映画は参加することに意義あり 舞台はいい役の方が楽しい 第二百六回 渡辺哲さん(1/3)」『どらく』、2012年1月16日。 オリジナルの2012年1月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20120118195644/http://doraku.asahi.com/hito/interview/html/120116.html2015年3月19日閲覧 
  20. ^ “キャスト”. 映画「シン・ゴジラ」公式サイト. http://shin-godzilla.jp/cast/ 2016年4月16日閲覧。 
  21. ^ キャスト”. 映画『終わった人』公式サイト (2018年). 2018年11月7日閲覧。
  22. ^ 泣き虫しょったんの奇跡|CAST”. 『泣き虫しょったんの奇跡』公式サイト (2018年). 2018年11月7日閲覧。
  23. ^ “阪元裕吾×福士誠治×芋生悠のアクション「ある用務員」公開、舞台は戦場と化した学校”. 映画ナタリー. (2020年12月11日). https://natalie.mu/eiga/news/408413 2020年12月15日閲覧。 
  24. ^ ディーン・フジオカの目に狂気が宿る!「Pure Japanese」本予告&本ビジュアル完成”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム (2021年10月8日). 2021年10月8日閲覧。
  25. ^ 映画『茶飲友達』キャスト・登場人物・出演者一覧”. ORICON. 2023年4月9日閲覧。
  26. ^ 高石あかり×伊澤彩織「ベイビーわるきゅーれ」続編に丞威、濱田龍臣、水石亜飛夢ら”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年1月23日). 2023年1月23日閲覧。
  27. ^ “井桁弘恵主演映画「釜石ラーメン物語」公開、岩手県を舞台に家族の再生描く”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年3月6日). https://natalie.mu/eiga/news/515443 2023年3月6日閲覧。 
  28. ^ 吉高由里子主演『風よ あらしよ 劇場版』 2024年2月9日公開へ 共演に永山瑛太、稲垣吾郎ら”. リアルサウンド映画部. blueprint (2023年10月27日). 2023年10月27日閲覧。
  29. ^ ピエール瀧の主演映画「水平線」公開決定、「凶悪」で共演した小林且弥の初監督作”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年10月12日). 2023年10月12日閲覧。
  30. ^ “夢の中で同じ男を見た女性が多発、海外の都市伝説もとにした「THIS MAN」公開”. 映画ナタリー. (2024年1月31日). https://natalie.mu/eiga/news/559153 2024年1月31日閲覧。 
  31. ^ 都市伝説をもとにした「THIS MAN」公開日決定、日常が崩れていく人々捉えた場面写真も”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年3月27日). 2024年3月27日閲覧。
  32. ^ “熊林弘高演出「かもめ」に、満島ひかり×田中圭×坂口健太郎×渡辺大知”. ステージナタリー. (2016年4月4日). https://natalie.mu/stage/news/181761 2016年4月5日閲覧。 
  33. ^ 渡辺 哲が昭和の代表“田中角栄”を12年ぶりに演じる ひとり芝居 「カクエイはかく語りき」6月上演決定”. SPICE. イープラス (2018年3月9日). 2018年6月2日閲覧。
  34. ^ “オフィスリバープロデュース第3弾は水谷龍二×渋川清彦「お目出たい人」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2023年9月13日). https://natalie.mu/stage/news/540853 2023年9月13日閲覧。 
  35. ^ ピース又吉原作「火花」追加キャストに渡辺哲、温水洋一、今田耕司ら多彩な顔ぶれ”. 映画ナタリー. ナターシャ (2016年3月2日). 2017年11月16日閲覧。
  36. ^ 父と娘の絆物語『家族になれたら』配信決定”. 船橋屋:こよみ. 2019年3月19日閲覧。
  37. ^ こちら葛飾区亀有公園前派出所”. メディア芸術データベース. 2016年8月7日閲覧。
  38. ^ 株式会社アウルム公式Twitter2015年8月1日の発言
  39. ^ 「ドラゴンクエスト」シリーズ公式Twitterアカウント2017年11月8日の発言
  40. ^ 「未来の農業」が守る、父と娘の“約束” TV-CM『For Promise.』篇 2022年2月3日(木)からオンエア開始”. 共同通信PRワイヤー. 2022年2月2日閲覧。

外部リンク[編集]