涼紫央

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涼 紫央(すずみ しお、1977年3月9日[要出典] - )は、元宝塚歌劇団星組男役スター。大阪府出身。愛称は「とよこ」、「すずみん」。

略歴

宝塚ファンの母親に連れられ、小学校のころから宝塚歌劇の舞台はよく見ていた。が、本人が宝塚にはまるきっかけは『戦争と平和』を見たことから。本人曰く「前売りに並んだり、楽屋入り待ちや、出待ち・立ち見・ディナーショーなど、ファンとしてのあらゆることを経験した」とのこと。しかし、宝塚を受験できることを知ったのは中学3年生の時だったという。それまで習っていなかったバレエ声楽を習い始め、小学校時代からやっていた乗馬も辞めてレッスンに励み、3度目の受験で合格する。

1994年宝塚音楽学校入学。芸名は憧れの存在だった紫苑ゆうから「紫」と、自身が好きな漢字の「涼」を組み合わせたもの。

1996年3月、第82期生として宝塚歌劇団に入団。宝塚入団時の成績は38人中2位[1]。同期には紺野まひる(元雪組トップ娘役)、蘭寿とむ(元花組トップスター)、壮一帆(元雪組トップスター)、遼河はるひ(元月組男役スター)などがいる。同年『CAN-CAN』で初舞台後、5月8日[1]に星組に配属。

2002年、『プラハの春』で新人公演初主演。2003年、バウ・ワークショップ『恋天狗』バウホール公演初主演。2005年、『それでも船は行く』でバウホール公演主演し、同年『ベルサイユのばら』全国ツアーではオスカル役を演じ、真飛聖の花組異動後は星組の中堅男役スターとして活躍する。

2006年。『ベルサイユのばら』本公演ではジェローデル役を演じる。中国琵琶奏者エンキとコラボレーションライブ『ESpecically!!』開催。また、初のディナーショー『l'Avenir』開催。6月『フェット・アンペリアル―帝国の祝祭―』に出演。8月『愛するには短すぎる/ネオ・ダンディズム!』へ出演。

2007年『さくら/シークレット・ハンター』へ出演(マックス役)。博多座公演『シークレット・ハンター/ネオ・ダンディズム!II」ではセルジオ役を演じる。同年11月『エル・アルコン-鷹-』では陸軍大佐エドウィン・グレイム役。ショー『レビュー・オルキス』では女役(クラブ蘭のマダム)を演じ話題を呼んだ。

2008年赤と黒」ノルベール伯爵役。同年6月『THE SCARLET PIMPERNEL』ではアンドリュー・フォークス役を演じる。同年11月からの星組全国ツアー『外伝ベルサイユのばら〜ベルナール編〜』では再びオスカル役を演じる。

2009年『My dear New Orleans -愛する我が街-』では音楽プロモーター、アルバート・ジョーダン役。6月『太王四神記ver.II』では悪役の大長老・プルキルを演じる。

2010年1月『ハプスブルクの宝剣 -魂に宿る光-』ではフランツの側近、ジャカン役。同年4月、『激情-ホセとカルメン-』星組全国ツアー、メリメとガルシア(カルメンの夫)の二役。5-6月、第2回のディナーショー『Profile』開催。7月、『ロミオとジュリエット』梅田芸術劇場・博多座公演、ベンヴォーリオ役をそれぞれ演じる。この公演では役作りのためプラチナブロンドの髪色で挑んだ。

同年10月、『愛と青春の旅だち』でペリマン役。

2011年『Dream Trail - TAKARAZUAK Way to 100th Anniversary 宝塚伝説』外部出演。同年2月25日、凰稀かなめ宙組異動後は、実質2番手スターとなる。同年4月『ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び-My only shinin’ star』の『ノバ・ボサ・ノバ』でルーア神父役。

2012年、バウホール公演『天使のはしご』主演を置き土産に退団を決意。8月5日[1]、『ダンサセレナータ/celebrity』の東京公演千秋楽をもち、当時の娘役スター・白華れみ、娘役スター・稀鳥まりや、男役・碧海りまらとともに宝塚歌劇団を退団。

同年、『エリザベート・スペシャルガラコンサート』で退団後舞台初出演を果たし、舞台出演後に結婚[2]

2013年に第1子の女児を出産、2016年に第2子を妊娠[3]

宝塚歌劇団時代の主な舞台主演作

新人公演

バウホール公演

宝塚歌劇団時代の主な出演

舞台

  • 1996年3月-5月『CAN-CAN』(月組)*初舞台
  • 2000年6月-7月『宝塚 雪・月・花』/『サンライズ・タカラヅカ』(ドイツベルリン公演)
  • 2002年5月『プラハの春』新人公演:堀江亮介 役
  • 2002年12月『ガラスの風景』新人公演:ジョーイ・バクスター 役
  • 2002年9月-10月『蝶・恋(ディエ・リエン)』/『サザンクロス・レビュー・イン・チャイナ』(第二回中国ツアー公演)
  • 2003年1月『恋天狗』弥太 役(宝塚バウホール公演)
  • 2005年2月-3月『それでも船は行く』ジョニー・ケイス 役(宝塚バウホール公演)
  • 2005年9月-10月『ベルサイユのばらオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ 役(全国ツアー)
  • 2005年11月『ベルサイユのばら』オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ 役/『ソウル・オブ・シバ!!』(韓国公演)
  • 2006年1月-2月『ベルサイユのばら -フェルゼンとマリー・アントワネット編-』ジェローデル 役
  • 2006年6月『フェット・アンペリアル』ニール・ハマンド 役(宝塚バウホール公演)
  • 2007年3月-4月『さくら』山法師 役/『シークレット・ハンター』マックス 役
  • 2007年11月-12月『エル・アルコン-鷹-』エドウィン・グレイム 役
  • 2008年6月-8月『THE SCARLET PIMPERNEL』アンドリュー・フォークス 役
  • 2009年2月-3月『My dear New Orleans』アルバート 役
  • 2009年6月-7月『太王四神記 Ver.II』大長老 役
  • 2009年10月『コインブラ物語』ビメンタ 役(シアター・ドラマシティ公演)
  • 2010年1月-2月『ハプスブルクの宝剣 -魂に宿る光-』ジャカン 役/『BOLERO』ホワイトライオン 役
  • 2010年4月-5月『激情-ホセとカルメン-』プロスペル・メル/ガルシア 役(全国ツアー)
  • 2010年7月-8月『ロミオとジュリエット』ベンヴォーリオ 役(梅田芸術劇場・博多座公演)
  • 2010年10月-11月『宝塚花の踊り絵巻』若衆 役/『愛と青春の旅だち』ペリマン 役
  • 2011年4月-5月『ノバ・ボサ・ノバ』ルーア神父 役/『めぐり会いは再び』マリオ・ド・オルゴン 役
  • 2011年11月-12月『オーシャンズ11』ラスティ・ライアン 役
  • 2012年3月『天使のはしご』フィッツウィリアム・ダーシー 役(東京特別・宝塚バウホール公演)
  • 2012年5月-6月『ダンサ セレナータ』ジョゼ 役/『Celebrity』グラン・エレガンス(宝塚大劇場公演)
  • 2012年7月-8月『ダンサ セレナータ』/『Celebrity』(東京宝塚劇場公演)*退団公演
参考文献:『歌劇』2012年7月号 p.132-133(阪急コミュニケーションズ)

ライブ

  • 2006年『ESpecically!!』(中国琵琶奏者エンキとのコラボレーションライブ)

ディナーショー

  • 2006年『l'Avenir』(宝塚ホテル・第一ホテル東京)
  • 2010年『Profile』(宝塚ホテル・東京会館)
  • 2011年『0〜Love〜』(宝塚ホテル・第一ホテル東京)
  • 2012年『HOME〜宝・夢〜』(宝塚ホテル・第一ホテル東京)

脚注

  1. ^ a b c 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』、阪急コミュニケーションズ2014年4月1日、P108。ISBN 9784484146010
  2. ^ ご報告(本人ブログ、2012年12月18日)
  3. ^ 元宝塚・涼紫央が第2子妊娠をブログで報告”. スポーツ報知 (2016年2月1日). 2016年2月1日閲覧。

関連項目

外部リンク