沖縄セルラー電話

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KDDI > au (通信) > au (携帯電話) > 沖縄セルラー電話
沖縄セルラー電話株式会社
Okinawa Cellular Telephone Company
種類 株式会社
市場情報
東証JQ 9436
1997年4月15日上場
略称 沖縄セルラー・セルラー電話・
au沖縄セルラー・OCT
本社所在地 日本の旗 日本
900-8540
沖縄県那覇市久茂地1-7-1
設立 1991年6月1日
業種 情報・通信業
法人番号 5360001000413 ウィキデータを編集
事業内容 携帯電話サービスの提供
代表者 代表取締役会長 知念榮治
代表取締役社長 北川洋
資本金 14億1,458万1,000円
2012年3月31日現在)
発行済株式総数 27万3,420株
売上高 連結:495億777万円
単独:477億7,326万7,000円
(2012年3月期)
営業利益 連結:84億7,300万3,000円
単独:80億3,926万2,000円
(2012年3月期)
純利益 連結:51億8,156万5,000円
単独:50億3,442万9,000円
(2012年3月期)
純資産 連結:488億2,752万6,000円
単独:474億7,098万円
(2012年3月31日現在)
総資産 連結:605億7,682万1,000円
単独:566億6,202万3,000円
(2012年3月31日現在)
従業員数 連結:221人 単体:145人
2011年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 KDDI 51.51%
沖縄銀行 1.72%
沖縄電力 1.72%
琉球放送 1.72%
琉球銀行 1.72%
オリオンビール 1.72%
(2012年3月31日現在)
主要子会社 沖縄通信ネットワーク 50.1%
関係する人物 取締役相談役 稲盛和夫
外部リンク http://www.au.kddi.com/okinawa_cellular/
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建設中の新社屋(2013年6月撮影)

沖縄セルラー電話株式会社(おきなわセルラーでんわ、: Okinawa Cellular Telephone Company、略称:OCT)は、日本電気通信事業者沖縄県携帯電話事業を行う地域会社である。通称au沖縄セルラーまたはau沖縄

KDDI連結子会社であり、親会社のKDDI同様、auブランドを展開する。

概要

全国にあったDDIセルラーグループが何度かの再編を経て現在のKDDIに統合された中、唯一、沖縄県だけが地域企業として残った。他キャリアは沖縄県を九州会社のエリアとしていたのに対し、この会社は地元に特化した経営を行っており、沖縄県内の携帯電話事業で2009年平成21年)現在50%近いシェアを有し、シェア首位を誇る(ソフトバンク子会社のウィルコム沖縄も、Y!mobileブランドが開始された2014年8月1日以降は、それまでのPHSに加えて、沖縄県域を対象とした携帯電話事業を行っているので、現在は沖縄県に特化した事業者は2社体制。ただし、PHS以外の旧契約とSoftBankブランドはソフトバンク本体が担当)。

シェアの高さから、電気通信事業法等の一部を改正する法律(平成13年法律第62号)によって、市場支配力のある事業者に対するドミナント規制(非対称規制制度)の指定対象事業者にリストアップされたが、政治決着によって翌2002年(平成14年)4月に除外された。

2012年(平成24年)3月現在はKDDI株式の過半数を所有しているが、同社は主に沖縄地域の財界・有力企業が出資し、同県の経済振興を第一義として設立されたという経緯と、本土の日本移動通信(KDDIの前身の一つ)やDDIセルラーグループ各社(京セラ第二電電《KDDIの前身》の合弁)が単体では非公開企業であるなか1997年(平成9年)4月15日店頭公開(現ジャスダック上場)していることから、他の地域会社のように吸収合併を行わなかった。

現社長の北川洋興銀(現みずほ銀行)出身で、2000年から2008年まで第二電電取締役やディーディーアイ(現KDDI)の執行役員などを歴任。前社長の起橋俊男は、現在のKDDIに吸収合併される直前に関西セルラー電話が社名変更した株式会社エーユーの社長を務めている。

携帯電話サービス

KDDIが提供するauと同一であるが、家族割でKDDI契約と沖縄セルラー契約の同一請求が出来ない等、一部のサービスに制限が存在する。具体的な詳細はauを参照。

  • ロゴについては、端末はKDDIと同一の端末であることから「au by KDDI」(2012年春モデル以降は筆記体風「au」ロゴ)となっている。端末の取扱説明書や端末内部に貼られている銘板シール(コーションラベル[1]に関してはKDDI(株)、沖縄セルラー電話(株)と両社の社名が記載されている。auショップの看板やチラシ、CMなど沖縄セルラー独自のものでは「au」のみ、もしくは「au 沖縄セルラー(電話)」などと記載されている。
  • 紙面での請求書についてはKDDI同様に有料となっている。紙請求書発行手数料は1請求書あたり50円(税別)がかかる。一部の顧客、および同社都合により発行する「紙請求書」については無料。
  • 2015年5月(同年4月利用分)より、利用料の収納をKDDI本体に委託することになった[2]。このため、沖縄県内の金融機関からの引き落としなどを除き、SMBCファイナンスサービス収納代行させていたが、沖縄県外での契約者と同様の料金収納体制となった(一部の内容で相違点もあり)。なお、本取扱変更に伴い、引落に利用する口座に変更がなくとも、再度引落の手続きを要するケースがあると案内されている[2]

沿革

  • 1991年平成3年)6月 - 沖縄セルラー電話株式会社設立
  • 1992年(平成4年)
    • 3月 - 第一種電気通信事業許可を受ける
    • 7月 - セルラー電話サービス契約約款の認可を受ける
    • 10月 - 携帯・自動車電話TACS(アナログ)方式のサービス開始
    • 12月 - 日本移動通信とローミング、相互接続開始
      • KDD(KDDIの前身の一つ)国際電話との相互接続サービス開始
  • 1993年(平成5年)10月 - セルラーメッセージサービス開始
  • 1994年(平成6年)
    • 4月 - 移動機売切り制の実施
    • 6月 - ちょっとコールサービス開始
  • 1996年(平成8年)
    • 3月 - 稼働台数5万台突破
    • 7月 - 大口割引サービスおよび長期割引サービス開始
    • 11月 - PDC(デジタル)方式のサービス開始。サービス名称は「Pデジタルサービス」。
    • 12月 - 新規加入料廃止
      • 稼働台数10万台突破
  • 1997年(平成9年)
    • 4月 - 株式を店頭登録(現ジャスダック上場)
    • 12月 稼働台数15万台突破
  • 1998年(平成10年)
    • 4月 - 119番(消防)、104番(番号案内)接続開始
    • 7月 - CDMA方式(CdmaOne)のサービス開始
      • なかよし割引の導入
    • 12月 - コミコミコールサービス開始
  • 1999年(平成11年)
    • 1月 - 稼働台数20万台突破
    • 2月 - B.B.プランおよびたのしメールサービス開始
    • 4月 - Cメールサービス開始
    • 5月 - EZwebサービス開始
    • 6月 - イヤートークプランサービス開始
      • 自動音声応答サービス開始
    • 7月 - ながーく家族DE割引導入
      • 株式分割実施
    • 9月 - セルプリホン(プリペイド電話)発売開始
  • 2000年(平成12年)
    • 1月 - CDMAシングルモード移動機発売
    • 7月 - 全国シームレスブランド「au(エーユー)」の導入
    • 8月 - 国際ローミング機「グローバル パスポート」発売開始
    • 9月 - アナログ(TACS)方式のサービスを終了
    • 11月 - 学生向け割引サービス「ガク割」の開始@mail(アットメール)サービス開始
    • 12月 - 「ez!an(イージャン)」開設
  • 2001年(平成13年)
    • 2月 - モバイルバンキングサービス開始
    • 4月 - 「ez!an(イージャン)メンバーズ」開設
    • 5月 - ゆいまーるパックサービス開始
    • 9月 - 稼働台数30万台突破
    • 11月 - ポイントプログラムサービス「ポイントα」開始
    • 12月 - 「ez!an(イージャン) club mare」開設
  • 2002年(平成14年)
    • 4月 - 「CDMA 1X」サービス開始
    • 11月 - 本店所在地を那覇市久茂地に移転
  • 2003年(平成15年)
    • 3月 - デジタル(PDC)方式のサービスを終了
    • 6月 - 稼働台数35万台突破
    • 9月 - auユビキタスワールド「U-biq」開設
    • 11月 - 障害者向け割引サービス「スマイルハート割引」の導入
      • 「CDMA 1X WIN」サービス開始
      • CDMA 1X WIN パケット通信料定額サービス「EZフラット」の導入
  • 2004年(平成16年)8月 - EZフラット廃止、「ダブル定額」の導入
  • 2010年(平成22年)
  • 2012年(平成24年)9月21日 - iPhone 5の発売に併せ「au 4G LTE」サービス(開始当初は2.1GHz帯のみ)を順次開始

キャラクター

沖縄セルラースタジアム那覇のロゴと、野球のダイヤモンドに囲まれたauシカのマーク

鹿の「auシカ」。プロフィールは以下の通り。

  • 慶良間諸島のとある島の生まれで、その島に海人のオジーと一緒に住んでいる。
  • 種類はケラマジカ[3]。自分が天然記念物であるという自覚はない。
  • 気は優しく臆病で、人見知りする。このため、オジー以外の知らない人間が近づくとすぐに逃げてしまう。
  • 大好きなものへのこだわりが強く、特にauの携帯電話の話になると自己主張が激しくなる。
  • 好物はキノコで、食べる時は目を血走らせ、狼のように変貌するという攻撃的な一面も併せ持っている(実際に鹿はキノコを食べることがあるという)。

このように、NTTドコモのマスコットであるドコモダケをかなり意識している。

沖縄セルラーのプロモーション担当社員の賀数仁然が考案。賀数手作りの販売代理店のセールスマニュアル「auシカ選べない50の理由」が評判になり、本格キャラクター化。一般へは沖縄県内2005年春に展開したキャンペーン新聞チラシ広告が初出。

その後「やり方が露骨すぎる」などの批判があった[誰?]ことから露出が控えられたため、一部では「幻のキャラクター」視されてきた[誰?]が、同年6月から7月にかけてのキャンペーンで本格的に登場し、人気が再燃。公式ブログ[1] [リンク切れ]も開設され、2007年9月1日-2008年6月30日にかけて更新、現在は更新停止中となっている。

現在では沖縄セルラー公式サイトおよび、EZweb公式コンテンツの「地域別オススメ」にあたるサイト「auパラダイスネット」のデザインにもauシカが前面に押し出されている。 auパラダイスネット内には「auシカ!サイト」という名のauシカ公式コンテンツが存在し、auシカのミニゲームや、待ち受け画像・着ボイスのダウンロードができる。

また、auシカはその人気ゆえか、沖縄以外のエリアでも時々auショップなどの販売店で見ることができる。

関連項目

脚注

  1. ^ ただし、端末本体に装着されている電池パックが交換可能な一部の端末に限定される。スマートフォンによっては画面上の認証情報からも確認できる。
  2. ^ a b 請求会社変更に関するご案内(2015年2月4日)2015年3月18日閲覧
  3. ^ auシカ!ブログ 2008年6月26日[リンク切れ]

外部リンク