沖島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。118.238.49.159 (会話) による 2015年9月12日 (土) 05:47個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎島内の施設)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

沖島
ファイル:OkiShimaInBiwaKo.jpg
沖島
所在地 日本の旗 日本 滋賀県
所在海域 琵琶湖
座標 北緯35度12分28秒 東経136度3分58秒 / 北緯35.20778度 東経136.06611度 / 35.20778; 136.06611座標: 北緯35度12分28秒 東経136度3分58秒 / 北緯35.20778度 東経136.06611度 / 35.20778; 136.06611
面積 1.52[1] km²
海岸線長 6.8 km
最高標高 225 m
最高峰 蓬莱山
沖島の位置(滋賀県内)
沖島
沖島 (滋賀県)
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

沖島(おきしま)または沖ノ島(おきのしま)は、琵琶湖の沖合約1.5 kmに浮かぶ小島。琵琶湖最大の島である。琵琶湖国定公園第2種特別地域。

概要

沖島の空中写真。1982年撮影の4枚を合成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

滋賀県近江八幡市沖島町に属する。約350人が居住する有人島で、島の南西部に集落が形成されており、市立小学校や郵便局なども設置されている。日本で唯一の「淡水湖に浮かぶ有人島」であり、汽水湖を含めると中海大根島江島浜名湖弁天島があるが、いずれも架橋されているため、離れ小島なのは沖島のみである。島内の道路には信号機がないが、一方で自家用車並みに、一軒あたり一隻以上のが所有されている。

戦国時代には琵琶湖水運の重要拠点としてここに関所が設置されていた。ここを通過する船は、陸上の関所と同様に関銭を徴収される代わりに沖島の住民によって航行の安全が保証されていた。関所は当初は六角氏の影響下にあったが、後に本願寺系の自治都市堅田の保護を受け、さらに織田信長近江平定に従って関所の存続が特に許され、豊臣政権下の天正13年(1585年)頃まで存在していた[2]

2013年6月、離島指定基準の見直しにより国土交通省の諮問会議において離島地域に加えられることが決定した。

島内の施設

交通

  • 堀切新港から船で沖島港へ渡航。
  • 長命寺港から渡し舟で渡航。

警察

島内で事件・事故が発生した場合は近江八幡警察署の署員が近江八幡市本土から警備艇で駆けつける。

消防

島内で火災が発生した場合は消防艇「おきしま」が湖水を汲み上げて消火する。消防団員は女性も多い。[3]

ライフライン

水道水は、湖水を島内の沖島浄水場で濾過したものである[4]。電気・通信は、本州と沖島の間に湖底ケーブルがある。

ギャラリー

脚注

  1. ^ 本州の島面積” (2009年4月1日). 2009年9月14日閲覧。
  2. ^ 鍛代敏雄「戦国時代の関所についての一試論-近江国沖島の湖上関をめぐって-」(初出:『日本歴史』507号(1990年)/所収:『中世後期の寺社と経済』(思文閣出版、1999年)第三編第三章「関所試論-戦国期の新関-」)
  3. ^ 滋賀県立びわ湖フローティングスクール
  4. ^ 近江八幡市-各浄水場・配水池の概要

関連項目

外部リンク