池端雪浦

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池端 雪浦(いけはた せつほ、女性、1939年7月2日 - 2023年9月20日)は、日本の歴史学者。元東京外国語大学学長(2001年9月 - 2007年8月)。東京外国語大学名誉教授。文学博士東京大学、1990年)。東南アジア史を専門とする。

来歴・人物[編集]

日本領朝鮮京城(現韓国ソウル)生まれ。日本の敗戦に伴い家族と引き揚げ、親類を頼って宮崎県へ。次いで長崎県で中高生時代を過ごした。長崎県立長崎西高等学校卒業。 東京大学文学部東洋史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科東洋史学専攻修士課程修了。人文学名誉博士フィリピン大学)。

愛知大学文学部助教授、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、東南アジア史学会会長(1998年1月 - 1999年12月)を歴任。

略歴[編集]

  • 1966年4月 東京大学東洋文化研究所 助手
  • 1974年4月 財団法人東洋文庫 研究員
  • 1975年4月 愛知大学文学部 講師
  • 1976年4月 同 助教授
  • 1981年4月 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 助教授
  • 1989年4月 同 教授
    • 1995年4月 同 研究所 所長(1997年3月まで、併任)
    • 1995年4月 東京外国語大学評議員(1997年3月まで、併任)
    • 1997年4月 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所附属情報資源利用研究センター長(1999年3月まで、併任)
    • 1998年4月 東京外国語大学評議員(2000年3月まで、併任)
    • 2000年4月 東京外国語大学附属図書館長(2001年8月まで、併任)
    • 2000年4月 東京外国語大学評議員(2001年8月まで、併任)
  • 2001年9月 東京外国語大学長 (2004年3月まで)
  • 2004年4月 国立大学法人東京外国語大学長
    • 2007年8年31日 任期満了退職
  • 2023年9月20日 老衰のため死去[1]。84歳没。叙正四位瑞宝中綬章追贈[2]

社会的活動[編集]

エピソードと発言[編集]

著書[編集]

共著・編[編集]

  • 『東南アジア現代史 2フィリピン・マレーシア・シンガポール』生田滋共著 (世界現代史 山川出版社、1977年)
  • 『変わる東南アジア史像』編(山川出版社、1994年)
  • 『東南アジア史 2(島嶼部) 』編(新版世界各国史 山川出版社、1999年)
  • 『近現代日本・フィリピン関係史』リディア・N.ユー・ホセ共編. 岩波書店、2004年)

翻訳[編集]

  • レナト=コンスタンティーノ『フィリピン民衆の歴史 1 往事再訪. 1』永野善子共訳 (フィリピン双書 井村文化事業社、1978年)

脚注[編集]

  1. ^ “池端雪浦氏死去(東京外国語大元学長・東南アジア史)”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2023年9月20日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2023092000908 2023年9月20日閲覧。 
  2. ^ 『官報』第1090号、令和5年10月26日


先代
奥島孝康
文部科学省科学技術・学術審議会学術分科会長代理
2003年 - 2005年
次代
笹月健彦