水族館ガール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

水族館ガール』(すいぞくかんガール)は、木宮条太郎日本青春恋愛小説シリーズ。第1作『アクアリウムにようこそ』が2011年3月実業之日本社より刊行、『水族館ガール』と改題し2014年6月実業之日本社文庫より文庫化された後、同文庫よりシリーズ化された。全9巻。市役所勤務から水族館イルカ課への出向を命じられたOLが、女子飼育員として失敗や挫折を繰り返しつつ動物たちと格闘する姿を描いた、青春お仕事ノベル。

ジュニア版が、実業之日本社ジュニア文庫より2016年6月に刊行されている。既刊2巻(2017年6月現在)。

2016年6月17日からNHK総合ドラマ10」にて松岡茉優桐谷健太ダブル主演でテレビドラマ化された。

あらすじ[編集]

役所で働く由香は突然水族館への出向を言い渡される。その先で出会ったのは意地悪で毒舌だけれど動物には優しい梶良平だった。

登場人物[編集]

  • 嶋 由香
  • 梶 良平
  • 兵藤(ヒョロ)
  • 岩田
  • 吉崎
  • 今田修太
  • 倉野
  • 内海
  • 磯川
  • 沖田
  • 奈良岡咲子
  • 鬼塚(チーフ)
  • 遊楽師匠(桂亭遊楽)
  • 井達(イタチ)
  • マイヤー博士
  • 黒岩

書籍情報[編集]

オーディオブック[編集]

第1巻の内容が、2020年8月5日よりaudiobook.jpオトバンク)でデータ配信でオーディオブック化されている[1]。朗読は大関英里が担当した[1]

漫画[編集]

木宮条太郎原作、天樹あおい作画により、2016年5月28日にリュエルコミックスより刊行された。(ISBN 978-4-408-41437-9

テレビドラマ[編集]

水族館ガール
ジャンル テレビドラマ
原作 木宮条太郎
脚本 荒井修子
演出 谷口正晃
山内宗信
東田陽介
出演者 松岡茉優
桐谷健太
澤部佑
内田朝陽
足立梨花
西村元貴
木下ほうか
西田尚美
山西惇
木場勝己
戸田恵子
石丸幹二
伊東四朗
音楽 千住明
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
製作
制作統括 篠原圭(NHK
黒沢淳テレパック
プロデューサー 金澤友也
製作 NHK
テレパック
放送
放送チャンネルNHK総合
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2016年6月17日 - 9月2日
放送時間22:00 - 22:49(第1回 - 第5回)
22:00 - 23:14(第6回、最終回)
放送枠ドラマ10
放送分49分(第1回 - 第5回)
74分(第6回、最終回)分
回数7
公式ウェブサイト

特記事項:
(放送休止)
7月1日は参議院選挙比例代表政見放送(22:25 - 23:19)のため[2]
7月22日は2016年東京都知事選挙政見放送(22:25 - 22:45・関東地方のみ)のため[3]
8月5日は夏季特集番組のため
8月12・19日はリオデジャネイロオリンピック中継のため
テンプレートを表示

2016年6月17日から9月2日までNHK総合ドラマ10」にて放送された。全7話[4]松岡茉優桐谷健太ダブル主演作品[4][5][6]松岡茉優は本作がNHKの連続ドラマ初主演となる[7]

第54回ギャラクシー賞(テレビ部門)奨励賞を受賞[8]

キャスト[編集]

主要人物[編集]

嶋 由香(しま ゆか)〈24〉
演 - 松岡茉優(幼少期 - 大友望愛
大手商社『四つ星商事』勤務のOL。本社から系列の『はまかぜ水族館』への出向を命じられる。
梶 良平(かじ りょうへい)〈30〉
演 - 桐谷健太
海獣課のチーフ。由香の上司、後に恋人。
今田 修太(いまだ しゅうた)〈30〉
演 - 澤部佑
魚類課のチーフ。
磯川 陸(いそかわ りく)〈35〉
演 - 内田朝陽
海獣課の獣医兼トレーナー。
小柴 久美子(こしば くみこ)〈24〉
演 - 足立梨花
『四つ星商事』本社のOL。由香の高校時代からの友人。
矢神 拓也(やがみ たくや)〈26〉
演 - 西村元貴
『四つ星商事』本社の若手エリート。由香の元カレ。
森下 洋司(もりした ようじ)〈48〉
演 - 木下ほうか
『四つ星商事』本社の管理職。由香の元上司。
吉崎 一子(よしざき いちこ)〈42〉
演 - 西田尚美
海獣課スタッフ。主にペンギン担当。
嶋 晴彦(しま はるひこ)〈48〉
演 - 山西惇
由香の父。
嶋 香子(しま かおるこ)〈48〉
演 - 戸田恵子
由香の母。
コウさん/嶋 孝三郎(コウさん/しま こうざぶろう)〈69〉
演 - 木場勝己
謎の老人。→由香の祖父。海洋環境学の著名な研究者。
倉野 久幸(くらの ひさゆき)〈47〉
演 - 石丸幹二
水族館総務課長。
内海 良太郎(うちみ りょうたろう)〈69〉
演 - 伊東四朗
水族館長。

その他[編集]

多田 かなで(ただ かなで)
演 - 梶原ひかり
魚類課スタッフ。
塩田 舞美(しおた まみ)
演 - 今井れん
本社の後輩OL。合コン仲間。梶のファン。
秋津 亜里沙(あきつ ありさ)
演 - 秋月三佳
本社の後輩OL。合コン仲間。梶のファン。
植木 隆志(うえき りゅうじ)
演 - 水間ロン
魚類課スタッフ。
増渕 勝昭(ますぶち かつあき)
演 - 渡辺光
魚類課スタッフ。
後藤 喜代子(ごとう きよこ)
演 - 和田菜々
魚類課スタッフ。

ゲスト[編集]

ラブホテルのおばちゃん
演 - 角替和枝(第1回)
泥酔した由香を介抱した。
猪田 太一(いのた たいち)
演 - 六角精児(第2回、最終回)
設備会社の主任。水槽メンテナンス日程の事で今田たちと衝突する。
清宮夫人
演 - 杉田かおる(第3回、最終回<回想>)
地元名士の夫人。団体客を紹介するなど水族館の大切なサポーターなのだが、初対面時に由香が怒らせてしまう。
東郷 弥生(とうどう やよい)
演 - 酒井美紀(第4回、最終回)
磯川の恋人。
沢渡 夏子(さわたり なつこ)
演 - 中村アン(第4回(写真)、第5回、最終回<回想>)
カリフォルニアで活躍するイルカトレーナー兼イルカセラピスト。梶とは学生時代からの親友。
佐藤 壮真(さとう そうま)
演 - 佐藤汛(第5回、最終回<回想>)
故人。梶の親友で夏子の恋人。梶と二人でダイビング中に事故死。
ケンジの母・君子
演 - 村岡希美(第5回)
親子で水族館を訪れる客。夏子から、サンショウウオの水槽からなかなか離れない息子の好奇心を大切に育てるように諭される。
倉野 咲子(くらの さきこ)
演 - 須藤理彩(第6回、最終回)
倉野の妻。離婚の意思を固めており倉野に同意を迫っている。
倉野 初美(くらの はつみ)
演 - 北村優衣(第6回、最終回)
倉野の娘。
田所 章一(たどころ しょういち)
演 - 織本順吉(第6回、最終回<回想>)
田所 厚子(たどころ あつこ)
演 - 富田恵子(第6回、最終回<回想>)
以上の二人は水族館の常連客夫婦。由香にラバースベンチの想い出を語る。
貴恵(たかえ)
演 - 片岡富枝(第6回)
正造(しょうぞう)
演 - ビートきよし(第6回)
以上の二人は由香を幼少期から知る夫婦。由香の実家・嶋材木店付近の自治会に所属しており、帰省の歓迎会を開こうとする。ラバースベンチ用に畑から生花を提供。
大原(おおはら)
演 - 小沢仁志(第6回)
喜多見(きたみ)
演 - 小沢和義(第6回)
エリナ
演 - 吉田桃華(第6回)
以上は水族館で何度も狼藉を働いた招かれざる客の一行。
猪田 七海(いのた ななみ)
演 - 八木優希(最終回)
猪田の姪。自動車事故により全盲となった。
弥生の父
演 - 井上肇(最終回)
医師。娘の説得が実り、嬉しい許しと共に新作ライブに来場。
赤木 伸作(あかぎ しんさく)
演 - 堀内正美(最終回)
本社常務。水族館閉館を強力に推進。
越川 耕哉(こしかわ こうや)
演 - 名高達男(最終回)
本社専務。本社会議に水族館閉館を上程。

スタッフ[編集]

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル 演出 備考
第1回 6月17日 世界一の水族館 谷口正晃
第2回 6月24日 調餌千本ノック
第3回 7月08日 潜水士(ダイバー)デビュー! 山内宗信
第4回 7月15日 生命(いのち) 谷口正晃
第5回 7月29日 ライバルはシャチガール 山内宗信
第6回 8月26日 恋の水族館 東田陽介 74分・拡大版
最終回 9月02日 旅立ち 山内宗信

当初は7月29日までで最終回とする予定だったが、[要出典]下記の事情により放送が延期・休止された。

受賞[編集]

関連商品[編集]

CD[編集]

  • 千住明『NHKドラマ10「水族館ガール」オリジナルサウンドトラック』(2016年7月22日、Ax Vox Record、ASCD-0007)
NHK総合 ドラマ10
前番組 番組名 次番組
コントレール〜罪と恋〜
(2016.4.15 - 2016.6.10)
水族館ガール
(2016.6.17 - 2016.9.2)
運命に、似た恋
(2016.9.23 - 2016.11.11)

脚注[編集]

  1. ^ a b 水族館ガール - 日本最大級のオーディオブック配信サービスaudiobook.jp”. audiobook.jp. 2021年3月6日閲覧。
  2. ^ 22:00 - 22:25は『ドキュメント72時間』を繰り上げ放送した。
  3. ^ 22:00 - 22:25は『ドキュメント72時間』を繰り上げ放送したほか、22:25以降関東地方以外では東京・放送センターからの裏送りによる別番組が放送された。
  4. ^ a b 松岡茉優×桐谷健太「水族館ガール」制作開始!”. NHKドラマ. NHK ONLINE (2016年4月19日). 2016年6月17日閲覧。
  5. ^ ゲストプロフィール 桐谷健太”. スタジオパークからこんにちは (2016年6月16日). 2016年7月4日閲覧。
  6. ^ 海を越えて”. ホットロード. ホットロード通信 (2016年4月29日). 2016年7月4日閲覧。
  7. ^ “松岡茉優:NHK連ドラ初主演 「水族館ガール」で飼育員に”. MANTANWEB(まんたんウェブ) (MANTAN). (2016年4月1日). https://mantan-web.jp/article/20160331dog00m200047000c.html 2016年6月17日閲覧。 
  8. ^ a b 第54回奨励賞受賞作品”. 放送批評懇談会. 2016年11月24日閲覧。
  9. ^ 東京都知事候補者 経歴・政見放送(NHK番組表)。なお政見放送配信の対象は関東地方山梨県除く)のみで、それ以外の地域には別番組を放送

外部リンク[編集]