水のソルティレージュ

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水のソルティレージュ』(みずのソルティレージュ)は、わかつきめぐみによる日本漫画作品。1990年2月の『LaLa WINTER CLUB』(白泉社)に掲載。単行本化されていない。

概要

So What?」(1987-89年)の連載を終えた作者が、異世界ファンタジーとして手がけた異色の中編作品。作者は1991年刊行の単行本『グレイテストな私達』第2巻で、同作品を表題作とする単行本化への意欲を示していたが、その後刊行の動きはなく、作者の過去の雑誌掲載作で唯一の単行本未収録作品となっている。

作者がファンと公言している音楽ユニット「ZABADAK」が1987年、漫画家萩尾望都の同名作品に影響を受けて制作したアルバム『銀の三角』に、カバー曲「水のソルティレージュ」が所収されている。

あらすじ

生きていくために他者を食べる自らの存在に疑問を持つ獣「豺虎(さいこ)」の天水(たかみ)と、自らが存在する意義を求めつづける少女翡翠(ひすい)は、ともに周囲から避けられていた。満月の夜、2人の額に、迷い出たほかの豺虎の魂が入り込んだことを示す「月病みの印」が現れる。