横浜ばっくれ隊

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横浜ばっくれ隊』(よこはまばっくれたい)は、楠本哲により『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)に連載された日本漫画作品。OVA化、映画化もされた。

横浜を舞台に、高校生のヤンキー・成田常松が、ハチャメチャ騒動を起こす不良ギャグ漫画である。作者の楠本曰く、本作は「少年漫画の三大原則、友情・努力・勝利を全く無視した漫画」であるという[1]

主な登場人物[編集]

成田常松
本作の主人公。山下丸高校に通うヤンキー男で、横浜では最強のヤンキーである。ただしかなりのバカであり、一度は2年生を留年になった。いつも後輩の直次、親友の寿七とともに行動し、騒ぎを起こすが、その一方で美奈に対しては純情一直線で、強い思いを寄せている。また、美奈や後輩の直次がピンチになると、男らしさを見せることもある。家庭は保育園であり、父母とともに児童の保育をしている。
有賀美奈
本作のヒロイン。メガネが特徴的な美少女で、とてもまじめな性格。自分に思いを寄せる常松を受け入れ、自らも思いを寄せている。ストーリー中盤で山下丸高校を卒業し、横浜国大に進学する。
岡直次
山下丸高校に通う常松の後輩。いつも常松の騒ぎに巻き込まれる。常松に比べバカではなく、工作の才能もあるのだがヤンキーとしては弱く、他のヤンキー達に襲われるとすぐに負けてしまう。
今井寿七郎
山下丸高校に通う常松の同級生。通称・寿七。いつも常松の騒ぎに巻き込まれる。
成田定松
常松の父親。常松同様のバカで、高校の卒業には6年かかったという。常松とは妙な争いをすることが多い。
常松の母親
常松や定松をいつも心配している。
スティーブ
常松の家庭教師。2年生を留年した常松に向けて、旧友の関係にあった定松が雇った船乗りだが、日本語が話せず、「ベンキョシナサーイ」としかしゃべれない。
醍醐大志

単行本[編集]

少年チャンピオン・コミックス(秋田書店)より刊行。全8巻。

  1. ISBN 4-253-04928-1
  2. ISBN 4-253-04929-X
  3. ISBN 4-253-04930-3
  4. ISBN 4-253-04931-1
  5. ISBN 4-253-04932-X
  6. ISBN 4-253-04933-8
  7. ISBN 4-253-04934-6
  8. ISBN 4-253-04935-4

映画[編集]

第一作[編集]

『横浜ばっくれ隊』1994年3月5日公開

キャスト
スタッフ

第二作[編集]

『横浜ばっくれ隊 夏の湘南純愛篇』1994年9月24日公開

キャスト
スタッフ
  • 製作者:市村将之、石川茂夫、石川博、鈴木ワタル
  • プロデューサー:井手正義、杉田智、中原研一、中澤宣明
  • 監督:中田信一郎
  • 脚本:七福昇天、中田信一郎
  • 撮影:小松原茂
  • 音楽:埜邑紀見男
  • 助監督:田村浩太郎
  • 美術:稲垣尚夫
  • 編集:神谷信武
  • 製作:イメージファクトリー・アイエム、セガ・エンタープライゼステレビ東京パル企画

第三作[編集]

『横浜ばっくれ隊 純情ゴロマキ死闘篇』1995年7月22日公開

キャスト
  • 梶原聡(成田常松)
  • 辺見えみり(有賀美奈)
  • 野村祐人(剛島丈二)
  • 大森嘉之(直次)
  • 酒井一圭(寿七)
  • 日村勇紀(寛一)
  • 藤原秀樹(正記)
  • 田口洋(兼松)
  • 池田奈津美 (ユカリ(冴子))
  • 神崎恵(愛子)
  • 毛利賢一(黒崎)
  • 岡本秀寿(野口)
  • 石橋保(ブラックホール店長)
スタッフ
  • 製作:市村將之 中山晴喜 石川博 鈴木ワタル
  • プロデューサー:井手正義 杉江幸一郎 五十嵐智之 古屋正博
  • 監督:太田達也
  • アクション監督:齋藤英雄
  • 監督補:吉川威史
  • 脚色:上代務
  • 脚色協力:中田信一郎 我妻正義
  • 脚本協力:杉田宣洋
  • 撮影:町野誠
  • 音楽:野島健太郎
  • 美術:尾関龍生
  • 編集:飯塚勝

OVA[編集]

「東映VANIME」レーベルのOVAとして、1993年から1995年に計4作品製作された。

横浜ばっくれ隊(1993年)[編集]

スタッフ
  • 原作:楠本哲(秋田書店刊「月刊少年チャンピオン」連載)
  • 企画:西野聖市/伊藤源郎
  • プロデューサー:瀬戸恒雄/西野範子
  • 監督:ごとうみねお
  • 脚本:雨村俊介
  • 作画監督:小林一三
  • 美術監督:長尾仁
  • 音響監督:田中英行
  • 音楽:桑原芳郎
  • 主題歌:『ワッショイ ワッショイ』(唄:桑原芳郎)
  • 制作:ナック映画
声の出演

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「横浜ばっくれ隊」第2巻 表3 作者の言葉より