横浜FC LEOCトレーニングセンター

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横浜FC LEOCトレーニングセンター(よこはまエフシー レオックトレーニングセンター)は、いずれも神奈川県横浜市にあるJリーグ横浜FCの練習場。

  1. 保土ヶ谷区に所在 → #西谷トレーニングセンター
  2. 戸塚区に所在(旧横浜フリューゲルス横浜F・マリノスも練習場として使用) → #戸塚トレーニングセンター

西谷トレーニングセンター

クラブハウス
グラウンド

概要

横浜FCは2009年秋に、横浜市水道局が土地を所有する保土ヶ谷区西谷浄水場の体育施設活用事業者の募集に応募し、自チームの練習やトレーニング施設の拡充、地域貢献などが評価され、同年11月26日同事業者に認定された。[1]その後2010年3月19日、横浜市水道局から同年4月より10年間の賃貸借契約を結ぶことで合意した。

これを受けて横浜FCは練習場の機能を戸塚トレセンから西谷に移動することになり、4月1日から6月下旬にかけて工事を着手した。施設は屋外の練習グラウンド2面(天然芝人工芝それぞれ1面ずつ)を設置し、夜間練習にも対応できるナイター照明設備も完備。また西谷浄水場管理棟を改装したクラブハウスや体育館も設置される。[2]

この新練習場も引き続きLEOCが命名権を取得し、表題の名称を西谷の移転後も引き継ぐことになった。

移転の経緯

横浜FCは設立当初は固定した練習会場がなく、一般市民と同条件で横浜市内や周辺市町の施設利用の申し込みをして練習場を転々とする生活が続いた。2007年横浜F・マリノスマリノスタウンに練習拠点を移すにあたり、マリノスがそれまで使用していた戸塚トレセンの専用利用を開始したが、民間施設ゆえ賃貸料も安くなく、また下部組織の練習に使うに際してもグラウンドが手狭であるため、公共施設で賃貸料も低く抑えられると共に、練習施設の充実を図ることが可能な西谷トレセンへの移動を決めたという。[3]

交通

戸塚トレーニングセンター

横浜FC LEOCトレーニングセンター(東戸塚時代)
ファイル:Hodogayataiyo1988.jpg
9ホールのショートコースゴルフ場に転用された当時の保土ヶ谷大洋球場跡(1988年撮影) 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

概要

神奈川県横浜市戸塚区にあるサッカー練習用の施設。Jリーグクラブ・横浜FCが練習場として使用していた。施設の開発、保有、運営管理は横浜カントリークラブを経営する株式会社横浜国際ゴルフ倶楽部が子会社の株式会社横浜スポーツマンクラブを通じて行っていた。

歴史

元々は保土ヶ谷大洋球場(ほどがやたいようきゅうじょう)として開場し、1980年からプロ野球セントラルリーグのチーム・横浜大洋ホエールズ(現:横浜DeNAベイスターズ)が二軍(現:横浜DeNAベイスターズ (ファーム))のホームスタジアム兼練習場として使用していた。しかし、1986年平塚球場が完成すると同チームの二軍は移転、その後も練習場として使用されていたが、1987年には横浜大洋ホエールズ総合練習場(現:横浜DeNAベイスターズ総合練習場)が完成し練習場も移転。野球場としては供用廃止され、その後はパターゴルフ場として使用されていた。

1994年、Jリーグ・横浜フリューゲルスが練習場として使用するにあたり現在の姿に改修され、横浜フリューゲルス東戸塚トレーニングセンター(よこはまフリューゲルスひがしとづかトレーニングセンター)と改称される。

1998年のシーズン終了後、同クラブが横浜マリノスに吸収合併され、横浜F・マリノスとなったことに伴い、戸塚トレーニングセンター(とつかトレーニングセンター)と改称され引き続き使用されたが、2006年マリノスタウンの完成に伴い同クラブが練習場を移転すると、横浜FCが施設をそのまま引き継ぐ形で練習場として使用を開始した。ちなみに同クラブはそれまで、しんよこフットボールパークをメインに、日産フィールド小机など複数の施設を練習場として使用していたがクラブハウスはなく、この時点でクラブ史上初めてクラブハウスを手に入れたということになった。

2007年2月、株式会社LEOCが3年間の契約でネーミングライツを取得し現在の名称となった。2010年7月、施設拡充のため西谷(にしや)浄水場運動施設に新設された新トレセンに練習拠点を移転した。その後の使用状況については、西谷トレセンの天然芝グラウンドの生育状況が不十分であるため、2010年夏季までトップチームの練習は引き続きこの戸塚トレセンで行われた。

横浜FCの西谷への移転後は横浜スポーツマンクラブにより貸グラウンドとして運営されていたが、2013年5月より一般社団法人横浜FCスポーツクラブが賃借することとなった。それに伴いグラウンドが人工芝化されることとなり、天然芝グラウンドとしての運営は2013年7月をもって終了した。その後人工芝ピッチが整備され2013年10月より施設設名称『横浜FC東戸塚フットボールパーク in 横浜スポーツマンクラブ』(よこはまエフシーひがしとづかフットボールパーク イン よこはまスポーツマンクラブ)としてオープンした。東戸塚は女子チームの『横浜FCシーガルズ』が練習場として使用するほか、横浜FCサッカースクール東戸塚校の会場としても使用する。

施設概要

  • 収容人数:500人(座席数50・バックスタンド最前列及びホーム側最後列のみ固定座席、他は芝生席)
    • 現在でも野球場時代のスタンドをほぼそのまま使用しており、サッカー専用スタジアムでありながら、バックスタンドが、タッチラインに対して斜めに設置されている。なお、スタンドはこのバックスタンドのみであり、最前部と最後部を除きスタンドの大部分が芝生席であるが、木と杭で段状になっているので角度と高さがある。
    • 野球場として開場されたため扇形のグラウンド形状で芝の面積は広いが、現在はサッカー専用のためラインの外となるスペースが広い。Jリーグ公式戦は開催されないものの、練習試合等では横浜FCのホームゲームが行われている。
  • 周辺施設:横浜カントリークラブ横浜スポーツマンクラブ(ゴルフ練習場、ローンテニスクラブ、ロイヤルテニスクラブ、スポーツクラブエイモス、オート洗車場、フットスクエア横浜)

交通

関連項目

  • エフエム戸塚 - トレーニングセンターから約1キロの地点にある戸塚区のコミュニティラジオ放送局で、横浜FC関連の番組を放送している。
  • 日本の野球場一覧
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外部出典

  1. ^ 神奈川新聞・2009年11月26日「横浜FC、西谷浄水場内の体育施設を練習場に」
  2. ^ 横浜FC・2010年3月19日「横浜FCクラブハウス・西谷浄水場内体育施設へ移転正式決定のお知らせ」
  3. ^ J's GOAL・2010年6月23日「J2日記・横浜FC:7月から練習場が移転。過去にお世話になった全ての練習場に感謝しつつ、クラブの次へのステップアップにしたい」