横山光輝 三国志 (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

横山光輝 三国志』(よこやまみつてる さんごくし)は、エンジェルから発売されたスーパーファミコンゲームソフト、およびシリーズ作品名。

小説『三国志演義』を題材にした歴史シミュレーションゲームである。同名のテレビアニメ横山光輝 三国志』とタイアップしており、武将の顔グラフィックはアニメ版に準じたものになっている。

本項では、第2作である『横山光輝 三国志2』についても述べる。

横山光輝 三国志[編集]

横山光輝 三国志
ジャンル 歴史シミュレーションゲーム
対応機種 スーパーファミコン[SFC]
開発元 エンジェル
発売元 エンジェル
人数 1人
メディア 8メガビットロムカセット[1]
発売日 1992年6月26日
テンプレートを表示

横山光輝 三国志』は、1992年6月26日にエンジェルから発売されたスーパーファミコン用歴史シミュレーションゲーム。

ゲームシステム[編集]

本作は、月によって3つのフェイズに分かれている。これらのフェイズを繰り返し、最終的に中国全土を統一することを目指す。原作に登場しない司馬炎が追加されているが、他に三国時代後期の武将はほとんど登場しないため、元服215年と、史実の生年(236年)より大幅に早くなっている。

政略フェイズ(1月、4月、7月、10月)
開発や治水など、領地の統治を行うフェイズ。
軍略フェイズ(2月、5月、8月、11月)
策略や徴兵など、軍事に関することを行うフェイズ。
行軍フェイズ(3月、6月、9月、12月)
他都市への侵攻や都市の防衛など、戦闘を行うフェイズ。

シナリオ[編集]

群雄割拠(189年)[編集]

後漢末期、黄巾の乱によって中国全土が乱れ、群雄割拠の様相を呈してきた時期。

三国鼎立(219年)[編集]

劉備がを手に入れ三国鼎立が成立した後、荊州をめぐる情勢が緊迫してきた時期。

  • 選択可能君主

横山光輝 三国志2[編集]

横山光輝 三国志2
ジャンル 歴史シミュレーションゲーム
対応機種 スーパーファミコン[SFC]
開発元 エンジェル
発売元 エンジェル
人数 1人
メディア 12メガビットロムカセット[2]
発売日 1993年12月29日
テンプレートを表示

横山光輝 三国志2』は、1993年12月29日にエンジェルから発売されたスーパーファミコン用歴史シミュレーションゲーム。

ゲームシステム(2)[編集]

前作と異なり、月によるフェイズの区別はない。戦闘システムは戦闘の規模に応じて三段階に分かれており、前作と比べて大幅に変更が加えられている。

シナリオ(2)[編集]

桃園の誓い(189年)[編集]

前作の「群雄割拠」の時期に相当。

群雄割拠(200年)[編集]

董卓が討たれた後、中原の覇権をめぐり各地の群雄の間で争いが激化してきた時期。

  • 選択可能君主
    • 劉備 - 曹操 - 孫権 - 袁紹 - 馬騰 - 劉表
  • その他の君主

三国時代(215年)[編集]

劉備が蜀を手に入れ、三国鼎立が成立した後の時期。

  • 選択可能君主
    • 劉備 - 曹操 - 孫権
  • その他の君主
    • 張魯

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ スーパーファミコン パーフェクトカタログ 2019, p. 58, スーパーファミコンソフトオールカタログ 1992年.
  2. ^ スーパーファミコン パーフェクトカタログ 2019, p. 107, スーパーファミコンソフトオールカタログ 1993年.

参考書籍[編集]

  • 『スーパーファミコン パーフェクトカタログ』前田尋之 監修、ジーウォーク〈G-MOOK〉、2019年8月28日。ISBN 978-4-86-297913-1