森恵 (女優)

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もり めぐみ
森 恵
本名 森 恵
別名義 meg、光
生年月日 (1969-03-10) 1969年3月10日(55歳)
出生地 日本の旗 日本 熊本県熊本市
身長 158 cm[1]
血液型 O型[2]
職業 女優
歌手
セラピスト
ジャンル 映画テレビドラマ舞台
活動期間 1984年 - 1996年
公式サイト ☆光の中のめぐみ
主な作品
テレビドラマ
乳姉妹
超獣戦隊ライブマン
勝手にしやがれヘイ!ブラザー
 
受賞
KBC新人歌謡音楽祭 優秀新人賞(1986年
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森 恵(もり めぐみ、1969年3月10日[1][2][3][4] - )は、日本の元女優歌手アイドルタレントセラピスト。旧姓の本名は、芸名と同じ[1][2]。セラピストとしては、(ひかる)名義で活動している。特技は、日本舞踊。

熊本県熊本市出身[3]鎮西高等学校中退[3][1]ワン・ステップ・ミュージック[1]、オフィスギャラリーアンドエルフに所属していた[2]

人物[編集]

中学3年のとき[3]文化放送決定!全日本歌謡選抜』第9回「全国ヤング選抜スターは君だ」の全国大会ファイナリストに選出される(この時のファイナリストには真璃子段田男などがいた)。同オーディション出場時に芸能事務所バーニングプロダクションからスカウトを受け、TBS系『スクール☆ウォーズ』へのゲスト出演でドラマデビューを果たす。1985年のドラマ『乳姉妹』に松本耐子役でレギュラー出演[5]。また、歌手デビュー前からアイドル歌手雑誌『DUNK』にて「めぐみプロデュース研究会・会報」というレギュラー特集ページが組まれるなど話題であった。1985年に歌手デビューの予定が翌1986年に延期された。

デビュー直後、バーニングプロダクション系列事務所ワン・ステップ・ミュージックへ移籍。1986年「夢見るダンスアウェイ」でSMSレコードからアイドル歌手デビュー[3]。同曲のレコーディングでは、コーヒー牛乳を飲みながら挑み、非常にリラックスした状態でボーカルが録れたと本人が雑誌で語っている。

3rdシングル「東京街 (TOKIO TOWN)」(1987年)は、元々オリジナル・アルバム用に制作された楽曲。同系列事務所の先輩・長山洋子荻野目洋子の洋楽カバーブレイクを狙いオリコンチャート自己最高位36位まで上昇した。なお、オリジナルはSarahが1986年に発表した「Tokyo Town」。

1988年超獣戦隊ライブマン』において、岬めぐみ / ブルードルフィンを演じ子供たちの人気を得る[3]。同番組で挿入歌「スパーク!海へ」も歌唱。翌1989年には『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』にレギュラー出演[4]。以降は時代劇への出演が増え、中でも『暴れん坊将軍』『三匹が斬る!』では特に出演機会が多く、1シーズンに複数回出演することも珍しくなかった[6]

7thシングル「夢みる時間」(1989年)は、フジテレビアニメキテレツ大百科』の主題歌となり、B面曲「フェルトのペンケース」もエンディングテーマで使用された。

ラストシングル「彼女」は、当時事務所の先輩だった浅野温子が出演するライオン プレーンシャンプー&リッチリンスのCMソングで話題となったエイミ・カリーナ(EMI CALLINA)のカバー曲。森が歌うバージョンはCMではオンエアされていないが、日本語バージョンとして発売された。

自営業の男性と結婚し、家庭に入るも生活が安定せず「自分でも仕事を持たなくては」と思い、2人の子育てをしつつ36歳でセラピストとなった。42歳で離婚。離婚の翌年、会員制ヒーリングサロン『Light Ark』(ライトアーク)をオープンし、現在に至る[7]。芸能活動は引退したものの、NHKみんなのうたで作詞家デビューを果たし、これが好評で作詞活動を行っているが、ペンネームは明らかにされていない[4]。その一方でセラピストとしては「光」名義で活動している。

2019年7月20日新宿ロフトプラスワンにて『森恵復活祭』を開催。以降不定期でのテレビ番組やイベントなどへの出演などを行った[注釈 1]

2022年からは『鳥人戦隊ジェットマン』のホワイトスワン/鹿鳴館香役の岸田里佳と共に「特撮美熟女部」に新たに参加している。

『超獣戦隊ライブマン』に関するエピソード[編集]

メイン監督であった長石多可男が、森の歌をコンパクトカセットで聞き、キャストに強く推薦したという。森は出演を決めた理由について「子供のころにヒーロー番組を観ており、またとない機会であったから」としている[8]。1年間無休状態であったが、十代最後の1年として楽しい仕事であったと述べている[8]。アクションは苦手であったが、自ら志願して危険なアクションをこなすことも多かった[8]。共演した嶋大輔も、森はアクションに不向きながら、果敢に挑戦していたことを証言している[9]。第1話で初めてナパームを経験した際は、爆発より監督の「死ぬなよ」という言葉の方が怖かったという[8]

番組終了後も、森の出演を要望する手紙が東映に寄せられ、1993年には『特捜ロボ ジャンパーソン』にゲスト出演した[8]

引退後の2018年8月25日に開催された「赤祭16」に出演し、『超獣戦隊ライブマン』で共演した嶋大輔、スーツアクター新堀和男と番組終了から29年ぶりに再会を果たした[10]。翌年3月開催の「超獣魂」にも出演し、嶋と新堀の他、西村和彦中田譲治朱花伽寧(旧芸名:来栖明子)等当時のメインキャストと共演している[11]

出演[編集]

テレビドラマ[編集]

オリジナル・ビデオ[編集]

その他のテレビ番組[編集]

舞台[編集]

  • 原色★歌謡曲図鑑(2023年5月11日 - 14日、CBGKシブゲキ!!) - 森柳さん 役 ※主題歌も担当[12]

その他[編集]

音楽[編集]

シングル[編集]

# 発売日 A/B面 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
SMS Records
1 1986年
7月7日
A面 夢見るダンス・アウェイ 三浦徳子 Richie Zito
Joey Carbone
船山基紀 SM07-262
B面 夏のためいき 森浩美 瀬井広明 新川博
2 1986年
11月5日
A面 微熱に抱かれて 森浩美 タケカワユキヒデ 清水信之 SM07-266
B面 グラビアの少女 三浦徳子 大村雅朗
3 1987年
4月21日
A面 東京街(TOKIO TOWN) 篠原仁志 B.Wilson
M.Zai
西平彰 SM07-271
B面 パールムーンにくちづけ 森浩美 NOBODY 鷺巣詩郎
4 1987年
9月21日
A面 CRYING LOVE 許瑛子 J.V.Katwijk 西平彰 SM07-277
B面 星屑のランナウェイ 森浩美 NOBODY 新川博
日本コロムビア
5 1988年
9月21日
A面 もう一度ラブ・ストーリー 来生えつこ 都志見隆 西平彰 AH-978(EP)
10CA-8078(CD)
B面 アンフィニ〜無限〜 桐ヶ谷仁
6 1989年
4月8日
A面 バリエーション 三浦徳子 高埜秀一 京田誠一 AH-5029(EP)
CA-8199(CD)
B面 惑わず 来生えつこ 三谷泰弘
7 1989年
9月21日
A面 夢みる時間 吉元由美 林哲司 山本健司 AH-5058(EP)
CA-8301(CD)
B面 フェルトのペンケース 岩室後子 来生たかお
8 1990年
8月1日
01 彼女 魚住勉 Mark Davis CODA-8566
02 星の涙

アルバム[編集]

発売日 タイトル 収録曲 規格 規格品番
SMS
1st 1987年10月21日 少女
  1. 東京街[TOKIO TOWN] (extended remix version)
  2. 微熱に抱かれて
  3. 星屑のランナウェイ
  4. RAINY DAYS BLUE
  5. グラビアの少女
  6. CRYING LOVE
  7. 夏のためいき
  8. パールムーンにくちづけ
  9. 夢見るダンス・アウェイ
LP SM28-5437
CD MD32-5437
日本コロムビア
2nd 1989年4月21日 MEDIUM
  1. スパニッシュ・イン・ブルー
  2. バリエーション
  3. 雨上がりのストーリー
  4. 惑わず
  5. もう一度ラブ・ストーリー
  6. 霧の肖像
CD CORR-10532
SOLID RECORDS
企画盤 2015年6月3日 少女+1
  1. 東京街[TOKIO TOWN] (extended remix version)
  2. 微熱に抱かれて
  3. 星屑のランナウェイ
  4. RAINY DAYS BLUE
  5. グラビアの少女
  6. CRYING LOVE
  7. 夏のためいき
  8. パールムーンにくちづけ
  9. 夢見るダンス・アウェイ
  10. 東京街[TOKIO TOWN] (シングル・バージョン)
CD CDSOL-1656

タイアップ曲[編集]

楽曲 タイアップ
東京街 (TOKIO TOWN) 日本テレビ系『D&BLUE』テーマソング
夢みる時間 フジテレビ系アニメ『キテレツ大百科』オープニングテーマ
フェルトのペンケース フジテレビ系アニメ『キテレツ大百科』エンディングテーマ
彼女 ライオン プレーンシャンプー&リッチリンス CFソング

参加作品[編集]

発売日 作品 参加曲 概要
1988年6月21日 超獣戦隊ライブマン ヒット曲集 「スパーク!海へ」 テレビ朝日系『超獣戦隊ライブマン』挿入歌
1989年7月1日 Cuties in Summer〜60'S HIT PARADE〜 「It's My Party」
1993年3月21日 好き好き好き 「目覚めのクロッカス」 影山ヒロノブのシングル「好き好き好き」に収録
1995年9月30日 鬼神童子ZENKI キャラクター・ソングコレクション2〜怒りの鬼神 「鎮魂歌は聴こえない〜速水一恵のバラード」 テレビ東京系アニメ『鬼神童子ZENKI』関連曲
1996年7月20日 水色時代 キャラクター・ソング・コレクション Present 「Be Proud Of…」 テレビ東京系アニメ『水色時代』関連曲
2023年3月29日 原色☆歌謡曲図鑑 Vol.1 「迷宮のエトランジェ」 舞台「原色☆歌謡曲図鑑」の主題歌

写真集[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 同時期以降、同姓同名の1985年生まれの歌手は、混同を避けるためかTwitterアカウントなどに「シンガーソングライター」の肩書きを付加している。なお、メジャーデビュー日は偶然にも、どちらも7月7日であった。
  2. ^ meg」名義。
  3. ^ 「DX超合金 超獣合体ライブロボ」と「超獣合身 DXライブボクサー」のセット商品。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 『日本タレント名鑑'94』VIPタイムズ社、1994年、711頁。 
  2. ^ a b c d 『TVスター名鑑'96』東京ニュース通信社、1995年、88頁。 
  3. ^ a b c d e f 『テレビ・タレント人名事典』日外アソシエーツ、1992年、777頁。ISBN 4-8169-1144-8 
  4. ^ a b c ヒロイン危機一髪!!, p. 16
  5. ^ ヒロイン危機一髪!!, p. 16, 森恵インタビュー
  6. ^ ヒロイン危機一髪!!, p. 17
  7. ^ 『超獣戦隊ライブマン』の森恵、現在はセラピストとして活躍(SmartFLASH)”. LINE NEWS. 2023年2月12日閲覧。
  8. ^ a b c d e 超世紀全戦隊大全集 1993, p. 189, 「戦隊シリーズ キャストインタビュー 森恵」
  9. ^ 「SPECIAL INTERVIEW '88 嶋大輔」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1988』《超獣戦隊ライブマン講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年4月10日、18-19頁。ISBN 978-4-06-509615-4 
  10. ^ ライブマン、29年ぶりの再会…赤祭16その1”. 読売新聞. 2019年3月17日閲覧。
  11. ^ 放送から31年。『超獣戦隊ライブマン』の3人が揃った神イベント「超獣魂」をレポート”. 株式会社クラップス. 2019年3月17日閲覧。
  12. ^ 舞台「原色★歌謡曲図鑑」”. 舞台「原色★歌謡曲図鑑」by 自由が丘ミュージックロボットプロジェクト. 2023年8月4日閲覧。
  13. ^ 『玩具人生』第1号、音楽専科社、2000年8月4日、44頁。 

参考文献[編集]

外部リンク[編集]