森ビル
六本木ヒルズ森タワー (本社) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | 森ビル |
本社所在地 |
日本 東京都港区六本木六丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー |
設立 | 1959年(昭和34年)6月2日 |
業種 | 不動産業 |
法人番号 | 1010401029669 |
事業内容 | 総合ディベロッパー |
代表者 | 辻慎吾(代表取締役社長) |
資本金 | 670億円(2015年3月31日時点) |
売上高 | 2,557億0,900万円(2015年3月期連結) |
営業利益 | 623億4,700万円(2015年3月期連結) |
経常利益 | 571億6,000万円(2015年3月期連結) |
純利益 | 503億8,900万円(2015年3月期連結) |
純資産 | 4,742億5,100万円(2015年3月期連結) |
総資産 | 1兆7,467億8,900万円(2015年3月期連結) |
従業員数 | 1,216名(2015年3月) |
決算期 | 毎年3月 |
関係する人物 |
森泰吉郎(創業者) 森稔(前・代表取締役会長) |
外部リンク | http://www.mori.co.jp/ |
森ビル株式会社(もりビル)は、東京都港区を拠点とする都市デベロッパーであり不動産会社である。大型再開発施設であるアークヒルズや六本木ヒルズ、商業施設のラフォーレ原宿や表参道ヒルズの運営などで知られる。
多数の関連会社・関連事業を擁した森ビルグループであったが、創業者であった森泰吉郎の死後、跡を継いだ二人の兄弟の不和により森トラストが分離・独立した(詳細は後述)。
概要
本社を六本木ヒルズ森タワー(東京都港区)に置き、市街地再開発事業ならびに各種ビルの企画・開発・設計監理・営業・運営管理を主な事業としている。2003年(平成15年)に完成した六本木ヒルズや2006年(平成18年)に完成した表参道ヒルズなどは話題となり、一般にも広く知られる。また、日本国外では中国で、上海環球金融中心をはじめとするビルを開発・運営している。
1993年に創業社長・森泰吉郎が死去したのち、次男森稔が社長に就任し、路線対立から三男森章の森トラストをグループから分離するなどして、2012年3月8日に亡くなるまで長らくトップ(会長)を務めた。森稔は、信奉するル・コルビュジエの思想に基づいて[1]、港区を中心とした東京都心部での衣・食・住・文化を一まとめとした職住近接型の総合的な街作りを行っている。森ビルは、密集している低層建築物を高層ビル化と地中化により垂直に集積させ、緑地面積と公開空地を確保する再開発手法をとっており、このようにして生み出した都市を「垂直庭園都市(バーティカルガーデンシティ)」と呼称している[2]。森稔の都市や文化に寄せる強い思いは森ビルの経営に大きく反映されており、かつてのセゾングループと企業としての性格の類似性が指摘されている[誰?]。
また、市街地再開発に当たっては、自社の社員の手による地上げを行う数少ない大手不動産会社であり(他に住友不動産も自社で地上げする)、地域住民との折衝を辛抱強く重ねて説得する手法を取っている。
沿革
そもそも、森家の生業は東京・芝の田村町(現在の港区西新橋)で営む米穀店であったが、明治期に愛宕下(現在の港区新橋から西新橋にかけての地域)の江戸藩邸跡地に作られた貸家の差配を副業として始め、のちに借地権付建物の買収を進めて不動産賃貸業に進出した。関東大震災で、自宅および貸家のほとんどが焼失したが、以後太平洋戦争終結まで低額な底地を買い進め、2000坪あまりの土地を有していた[3][4]。
第二次世界大戦終戦後の1946年、家業を引き継いだ創業者森泰吉郎は、日本の地価が「等比級数的」に高騰することを予言し、預金封鎖の直前に引き出した資金をレーヨンに投資して得た利益などで虎ノ門周辺の土地を買い進めた[5]。その後も、港区を中心に土地の整理やビル建設に取り組み[6]、1955年(昭和30年)に森ビルの前身である森不動産を設立、翌1956年には泰成(現・森トラスト・ホールディングス)を設立して、4月に「西新橋2森ビル」[7]を竣工した。1957年(昭和32年)11月、「西新橋1森ビル[8]」を完成させ、以後、貸ビル業者として、竣工順に番号を付したナンバー・ビル(第○○森ビル)を新橋周辺に順次建設していった。後年、森泰吉郎は、港区で創業したことが幸運だったと述懐している[9]。
創業者森泰吉郎は、横浜市立大学商学部教授を務めた経営学者でもあったことから、アメリカで提唱されたオペレーションズ・リサーチをいち早く取り入れ、案件ごとのプロジェクトチームで縦割り組織の弊害を避けた。また再開発事業では地権者なども組織化することで、意思決定の効率化を図った。また、ビルの維持管理へのコンピュータシステムの導入を1970年代から進め、他社に先駆けてコストダウンを実現した[10]。
大規模再開発による事業は、1986年(昭和61年)に完成した赤坂アークヒルズ(アークヒルズ)が最初で、これによって森ビルのブランドは一躍全国的なものとなった[3]。以後は御殿山ヒルズ(現・御殿山トラストシティ)、城山ヒルズ(現・城山ガーデン)、愛宕山ヒルズ(現・愛宕グリーンヒルズ)、元麻布ヒルズと続いた。さらに、2003年(平成15年)には六本木ヒルズ、2008年(平成20年)には上海環球金融中心といった大型プロジェクトを完成させている[3]。2014年(平成26年)6月には環状第二号線との一体プロジェクトとして、虎ノ門ヒルズを開業した[11][12]。なお、創業者は森泰吉郎であるが、実質的な創業者は、泰吉郎が死去した1993年に社長についた次男の森稔ともされる[3]。
森トラストの分裂
1993年(平成5年)に創業者、森泰吉郎が死去すると、次男の森稔が森ビル、三男の森章がグループ会社である森ビル開発(現:森トラスト)や森ビル観光(現:森トラストの一部と森トラスト・ホテルズ&リゾーツ)を継いだ。
しかし、父の路線を引き継ぎ安定したグループ経営を目指す稔と、ホテルや不動産取得を主として積極的な投資、開発でグループの拡大を目指す章との溝は深まっていった。1999年(平成11年)に森章率いる企業群は森ビルグループからの離脱が決定、本社の移転や出向社員、役員の引き上げを経て、現在は一切資本関係も無い別会社となっている。さらに、2000年(平成12年)以降は森トラストは開発、管理、保有する物件から「森」や「ヒルズ」の文字を外すことが多くなっている[注 1](詳細は「森トラスト#概要」を参照)。
主な開発施設・地域
公式サイトの「森ビルのプロジェクト」も参照。
日本国内
- ヒルズブランド
- アークヒルズ(1986年竣工)
- 愛宕グリーンヒルズ(2001年竣工)
- 元麻布ヒルズ(2002年竣工)
- 六本木ヒルズ(2003年竣工)
- オランダヒルズ(2005年竣工)
- 表参道ヒルズ(2006年竣工)
- 虎ノ門ヒルズ(2014年竣工、環状第二号線との一体プロジェクト[11])
- その他
- ラフォーレ原宿(1978年竣工)
- 六本木ファーストビル/六本木ファーストプラザ(1993年竣工)
- ヴィーナスフォート(1999年竣工、借地・暫定利用施設)
- 赤坂溜池タワー(2000年竣工)
- プルデンシャルタワー(2002年竣工)
- 赤坂タワーレジデンス Top of the Hill(2008年竣工)
- 平河町森タワー(2009年竣工)
- AEL MATSUYAMA(2015年竣工)
- 銀座六丁目プロジェクト(2016年竣工予定、施設名称未定)
- 北仲通北地区超高層ビル開発計画(2018年竣工予定、高さは200m級・施設名称未定)[14][15]
日本国外
主な関連企業
- 森ビル流通システム
- ラップネット
- 森ビルホスピタリティコーポレーション
- 森ビル・インベストメントマネジメント
- 森ビル不動産投資顧問
- 森ビルシティエアサービス
- M&Iアート
- 宍戸国際ゴルフ倶楽部
- 森ビルエステートサービス
- ラフォーレエンジニアリング
- イーヒルズ
- プライムステージ
- ラフォーレ原宿
- 森ビル都市企画
- 六本木エネルギーサービス
エリア放送
地上一般放送局の免許を受けフルセグ・ワンセグエリア放送を六本木ヒルズ森タワー及びその周辺で実施している。 [16]
免許人 | 局名 | 識別信号 | 物理チャンネル | 周波数 | 空中線電力 | ERP | 業務区域 |
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森ビル株式会社 | 森ビル六本木ヒルズウエストウォークエリア放送 | JOXZ3AE-AREA | 39ch | 629.142857MHz | 40mW | 11mW | 六本木6丁目 六本木ヒルズ周辺 |
森ビル六本木ヒルズメトロハットエリア放送 | JOXZ3AF-AREA | 50mW | 14mW | ||||
森ビル六本木ヒルズけやき坂エリア放送 | JOXZ3AG-AREA | 40mW | 19mW |
リモコン番号は、11
- 予備免許年月日:平成24年5月1日[17]
- 初回免許年月日:平成24年8月16日
- 免許年月日:平成25年4月1日
- 免許の有効期限:平成30年3月31日
関連項目
- J-WAVE - 入居している六本木ヒルズ森タワーの家主であるため同局の番組「ヒルズ・エージェンシー」を一社提供。
脚注
注釈
- ^ 森トラストが管理する御殿山トラストシティは「御殿山ヒルズ」という名称で1990年に開業したが、後に「御殿山ガーデン」という名称に変更され、更に2013年12月には現在の名称にリブランドしている[13]。また、同社が管理する城山ガーデンも1991年の開業時には「城山ヒルズ」という名称であったが後に改称されたものである。
出典
- ^ 朝日新聞 2008年1月20日
- ^ 森稔インタビュー(森ビル公式サイト)
- ^ a b c d 森ビル会長森氏死去・粘りの交渉で超大型案件 『日本経済新聞』 平成24年3月13日朝刊 企業3面
- ^ 『私の履歴書 森泰吉郎』(日本経済新聞社、1993.2.)
- ^ 「『ストイックな強運』 森泰吉郎・森ビル社長」『日経ビジネス』1986年9月1日号、日経BP社、P.90
- ^ 「森泰吉郎氏が語る『近代家主学』」『日経ビジネス』1984年6月25日号、日経BP社、P.8
- ^ 港区西新橋1-10-8。現存
- ^ 港区西新橋1-12-1。2008年頃、解体。現存せず
- ^ 『私の履歴書 森泰吉郎』(日本経済新聞社、1993.2.)
- ^ 森泰吉郎『ビル経営とオペレーションズ・リサーチ』 経営の科学、Vol.33(7)、P.298-299、1988年
- ^ a b 虎ノ門ヒルズ:プロジェクト(A NEW LANDMARK)(公式サイト)
- ^ 「虎ノ門ヒルズ」が6月11日にオープン(THE PAGE, 2014年3月20日)
- ^ 森トラスト、『御殿山トラストシティ』12月3日誕生(スーモジャーナル 2013年10月30日)
- ^ 横浜市中区「北仲通北再開発等促進地区地区計画」都市計画の変更提案についてのお知らせ(森ビル株式会社 2013年10月21日)
- ^ 横浜市 「北仲通北地区A-4地区」は、地上57階、最高高さ223.200mと判明!(東京・大阪 都心上空ヘリコプター遊覧飛行 2013年10月25日)
- ^ エリア放送を行う地上一般放送局の免許状況(詳細)関東総合通信局
- ^ エリア放送を行う地上一般放送局の予備免許について ≪ホワイトスペースを活用したエリア限定の地上一般放送≫ 関東総合通信局(2012年5月1日プレスリリース)
参考文献
- 森稔『ヒルズ 挑戦する都市』(朝日新書・第200号)朝日新聞出版、2009年10月。ISBN 9784022733009
外部リンク
- 森ビル株式会社(公式ウェブサイト)
- 森ビル (moribuilding) - Facebook
- 森ビル MoriBuilding (@moribuilding) - X(旧Twitter)
- MORI NOW~森ビルのインフォメーション~ - YouTubeチャンネル
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