梅津昭典

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うめづ あきのり
梅津 昭典
本名 梅津 昭典
生年月日 (1963-09-21) 1963年9月21日(60歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
職業 俳優
ジャンル テレビドラマ
所属劇団 劇団ひまわり
主な作品
テレビドラマ
おらんだ左近事件帖
ウルトラマンA
円盤戦争バンキッド
映画
トラック野郎』シリーズ
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梅津 昭典(うめづ あきのり、1963年9月21日[1] - )は、日本の元俳優、元子役。本名同じ[1]

東京都出身[1]劇団ひまわりに所属していた[1]

人物[編集]

体が丈夫でなかったことから、1969年7月に劇団ひまわりに入団する[1]。1971年、テレビドラマおらんだ左近事件帖』でデビュー。『おらんだ左近』主演の高橋英樹に面倒を見てもらったことから高橋を尊敬する俳優に挙げている[1]。1972年、『ウルトラマンA』第29話より梅津ダン役でレギュラー出演。当時は小学三年生で、算数音楽を好きな科目に挙げており、趣味は野球水泳であった[1]

映画トラック野郎シリーズには、第1作『トラック野郎・御意見無用』より出演している。これは、主人公の相棒である松下金造(通称:ヤモメのジョナサン)の次男役で、以後レギュラー出演を続けていた。第5作『トラック野郎・度胸一番星』に登場していないのは、松下の妻である君江役の春川ますみが出演していない関係で、「君江が出ないのに子供たちだけを出したくない」と監督の鈴木則文が判断したためである[2]。次の第6作『トラック野郎・男一匹桃次郎』には登場したものの、第7作『トラック野郎・突撃一番星』には春川ともども登場していない。第8作『トラック野郎・一番星北へ帰る』から子役が全員入れ替えになったため、『〜男一匹桃次郎』が同シリーズ最後の出演となった。この入れ替えは、演出上の都合によるものだが、「(あと10作ぐらい続くと思っていたから変えたが)全10作で終わるなら、変えなくても良かった」と、監督の鈴木則文は述懐していた[3]

既に芸能活動は引退しており、かつての特撮番組を扱った書籍のインタビュー記事等にも登場することがなかったため、その後の消息は一般的には不明であったが、2021年3月6日、『ウルトラマンA』の主人公、北斗星司役の高峰圭二のTwitterで『吉村隊員、佐野さんのお陰で梅津ダン君と連絡が取れました。近い内に会いに行きます!』との書き込みがあり健在である事がわかった[4]。梅津はトラック運転手等の仕事を経て新橋の居酒屋「美味ぇ津」を2013年より経営しており翌4月、「美味ぇ津」にて高峰と『ウルトラマンA』の美川隊員役の西恵子、同じく吉村隊員役の佐野光洋と約50年ぶりに再会したことが高峰のTwitterにて報告された[5]。「美味ぇ津」は2019年のテレビ東京の『二軒目どうする?』や翌年のドラマ『今夜はコの字で』等で取り上げられ本人もドラマに出演している。

その後は2021年5月の配信イベント「輝け!エースチャンネル~高峰圭二と仲間たち」で高峰、西、佐野、『ウルトラマンA』の山中隊員役の沖田駿一郎と一緒に出演している。

出演作品[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ クレジットは「梅津照典」。
  2. ^ 初期はスーツアクターも兼任。
  3. ^ ノンクレジット。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g 『福島民報』1972年11月9日付朝刊、8面。
  2. ^ トラック野郎大全集 2010, p. 83.
  3. ^ トラック野郎大全集 2010, p. 91頁.
  4. ^ https://twitter.com/qjbJaTPk8u26S0a/status/1368200530632183818?s=20”. Twitter. 2023年5月12日閲覧。
  5. ^ https://twitter.com/qjbJaTPk8u26S0a/status/1382091499937046530?s=20”. Twitter. 2023年5月12日閲覧。
  6. ^ 東宝特撮映画全史 1983, p. 538, 「主要特撮作品配役リスト」

参考文献[編集]

  • 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5 
  • 鈴木則文、宮崎靖男、小川晋『映画「トラック野郎」大全集:日本最後のアナーキー・プログラム・ピクチャーの伝説」』洋泉社別冊映画秘宝 洋泉社MOOK〉、2010年。ISBN 978-4-86248-468-0 

外部リンク[編集]