桜木町駅
桜木町駅 | |
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空から見た桜木町駅(2005年4月) | |
さくらぎちょう Sakuragicho | |
所在地 | 横浜市中区 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本・駅詳細) 横浜市交通局(駅詳細) |
桜木町駅(さくらぎちょうえき)は、神奈川県横浜市中区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・横浜市交通局(横浜市営地下鉄)の駅である。
1872年(明治5年)、日本で最初に鉄道が開通した時に初代の横浜駅として開業した[1]。その後、東海道本線の延伸に伴い「横浜駅」の名称を現在の横浜駅に譲り、1915年(大正4年)に桜木町駅に改称された。また、2004年(平成16年)1月30日までは東京急行電鉄(東急)の東横線も乗り入れており、同線の終着駅であったが、同年2月1日のみなとみらい線の開業と共に廃止となった。本項ではその駅についても記述する。
乗り入れ路線
JR東日本の根岸線と、横浜市営地下鉄のブルーライン(3号線)が乗り入れている。なお、当駅におけるJRと横浜市営地下鉄との連絡運輸は設定されていない(隣の横浜駅と関内駅が指定されている)。
JR東日本の駅には、根岸線と直通運転を行っている京浜東北線の電車のほか、東神奈川駅から直通している横浜線の電車も日中の多くの電車と朝晩の一部電車が当駅へ乗り入れを行っている。また、当駅からは東海道本線支線(高島線)が分岐しているが、同路線は基本的に貨物列車専用であり、定期旅客列車の運行はない。
横浜線の昼間時の根岸線直通電車は全列車が当駅発着であり、横浜線快速電車も平日は全ての電車が当駅発着で運行されている[注 1]。
横浜市営地下鉄の駅には「B18」の駅番号が与えられている。
歴史
JR東日本
かつての横浜駅であり、品川駅と並ぶ日本初の鉄道の駅である。その説明板が駅構内及び関内方のガード沿い(旧駅前広場)にある。
- 1872年6月12日(明治5年5月7日):品川 - 横浜間で仮開業した日本初の鉄道の横浜駅として開業(日本の鉄道開業も参照)。
- 1873年(明治6年)9月15日:貨物の取り扱いを開始。
- 1887年(明治20年)7月11日:官設鉄道が国府津駅まで延伸開業、スイッチバック式の配線となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:東海道本線所属駅となる。
- 1915年(大正4年)
- 1923年(大正12年)9月1日:関東大震災により、開業時からの駅舎は焼失。
- 1927年(昭和2年):駅舎改築。
- 1951年(昭和26年)4月24日:構内で京浜線電車が全焼し、死者106名・負傷者92人を出す大惨事となる(桜木町事故、国鉄戦後五大事故の一つ)。
- 1964年(昭和39年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる。
- 1989年(平成元年)頃:横浜博覧会の開催に合わせて、駅舎を移転・新築(現駅舎)。
- 1998年(平成9年):「関東の駅百選」に選定される。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」供用開始。
- 2007年(平成19年):改札内にエレベーターを新設。
- 2014年(平成26年)
- 2015年 (平成27年)
- 7月25日:発車メロディが「線路は続くよどこまでも」に変更。
横浜市営地下鉄
- 1976年(昭和51年)9月4日:3号線横浜 - 伊勢佐木長者町間の開通時に開業。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)3月30日:3号線に「ブルーライン」の愛称を付与。
- 2012年(平成24年)5月1日 - docomo Wi-Fiによる、無線LANサービス開始。
- 2015年(平成27年)7月18日 - ダイヤ改正により運転を開始した快速の停車駅に設定される。
東京急行電鉄(廃止)
2004年1月30日までは東横線の終着駅だったが、2日後の2月1日の横浜高速鉄道みなとみらい線の開業により東横線が横浜駅より同線への相互直通運転を開始したため、廃止された。
- 1932年(昭和7年)3月31日:東京横浜電鉄(現在の東京急行電鉄)の東横線が高島町駅から延伸開業し、その終着駅として開業[4]。
- 1956年(昭和31年)9月10日:高島町 - 当駅間が複線化[5]。
- 2001年(平成13年)3月28日 - ダイヤ改正により東横線の特急運行が開始。
- 2004年(平成16年)1月30日:横浜高速鉄道みなとみらい線の開業に伴い、この日の終電をもって営業終了。翌31日付けで廃止。
駅構造
JR東日本
JR 桜木町駅* | |
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南改札東口、リニューアル後(2014年8月31日) | |
さくらぎちょう Sakuragichō | |
所在地 | 横浜市中区桜木町一丁目1 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | サチ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
66,217人/日(降車客含まず) -2014年- |
開業年月日 | 1872年6月12日(明治5年5月7日) |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 |
■根岸線 (■横浜線直通含む) |
キロ程 |
2.0km(横浜起点) 大宮から61.1km 八王子から46.4 km |
◄横浜 (2.0 km) (1.0 km) 関内► | |
所属路線 |
東海道本線(貨物支線) (高島線) |
キロ程 | 8.5 km(鶴見起点) |
◄東高島 (2.9km) | |
備考 |
みどりの窓口 有 横浜市内駅 |
JR東日本桜木町駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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島式ホーム2面3線を有する高架駅で、折り返し用の中線を2本のホームで共用している。この中線(2・3番線)は関内・磯子方面とはつながっておらず、横浜・東神奈川方面への折り返ししかできないため、2番線を降車専用、3番線を乗車専用としている。2015年3月時点におけるダイヤでは、折り返しは朝時間帯の一部列車とデータイム時(6 - 17時台 (土休日は18時台))に横浜線直通列車が、その他の時間帯は京浜東北線直通列車が使用している[6]。夜間駅留置の列車もこの中線を使用する。
また、当駅は高島線と根岸線の合流点にあたるため、両ホーム横浜方の上には信号扱い所が設けられ、終日運転取扱者がここに常駐する。また、忘れ物の取り扱いも終日ここで行っている。
エレベーターは改札内と上下各ホームを結ぶものが存在する[注 2]。改札口はこれまで関内方面の1つだけであったが、2014年7月1日に横浜方面に北改札が新設され[2]、これに伴い、従来の改札口は南改札とされた(なお、この改札口周辺もリニューアル工事が実施されている)[2]。同時に東西通路も整備され、みなとみらい方面や紅葉坂方面へのアクセスの改善が図られている[2][7][8]。
さらに同月16日には高架下を利用した駅併設の商業施設として、JR東日本のグループ会社である横浜ステーシヨンビルが管理・運営する「CIAL桜木町」が開業している[1][3]。
のりば
のりばは北東(横浜港)側を1番線として、順に下表のように割り当てられている。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■根岸線 | 下り | 関内・磯子・大船方面 |
2 | 降車専用ホーム | ||
3・4 | ■京浜東北線 | 北行 | 横浜・東京・大宮方面 |
■横浜線 | - | 新横浜・町田・八王子方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 備考
- 北行方面(3・4番線)も横浜駅までは根岸線ではあるが、当駅には横浜線の列車が多数乗り入れているため、のりばの案内では区別のため便宜上、直通先である「京浜東北線」の名称が記載されている。
- 1・4番線には高島線からの貨物列車も通過するため、これらのホームに設置されている電車の接近を示すランプには『電車がまいります』の表示の上に『通過列車』のランプがある。表示器はかつて横浜線で汎用されていたタイプの旧式のもので、同線と根岸線内で現在使用されている『電車が』『きます』を交互表示するタイプのものとは異なる。このタイプは2014年1月現在、当駅と八王子駅横浜線ホームでのみ使用されていたが当駅のものは2014年内にリニューアル工事及び北改札口設置工事の際、『電車がまいります』または『通過電車がまいります』が横にスクロールするタイプの新しいものに交換され2015年現在、八王子駅のものを残すのみとなっている。また、ATOS導入前、接近放送には貨物列車の通過放送も流れていた。
- 4番線の横浜方に設置されている根岸線出発信号機と高島線出発信号機にそれぞれ『電出』(電車線出発の意)と『貨出』(貨物線出発の意)と記されているのは、かつての京浜線が東海道本線の『電車線』、高島線が東海道本線の『貨物線』とそれぞれ同じ東海道本線の支流にあたっていたための名残りであり、『京浜東北・根岸線』や『高島線』などの通称が汎用される今日でもこの表記が残っている。
- 当駅の配線は、上下本線の間に中線の線路が1本だけ入り、これを両側のホームで共用する形となっている。同様の構造の駅には川越駅(3-6番線)や蒲田駅、東十条駅(京浜東北線)などがある。
- 3・4番線の発車メロディは、2005年12月5日まで同一のものを使用していたが、翌6日から3番線のメロディが変更された。その後、二代目横浜駅誕生100周年イベントにあわせ、2015年7月25日から降車専用ホームである2番線以外の全ホームで線路は続くよどこまでもに変更された。各ホームでアレンジが異なっている。
- 当駅のホーム上の方面案内サインは現駅舎への改良と同時に採用されたもので、現在のJR東日本のサインシステムのプロトタイプにもなっている。近年になりピクトグラム表示が追加されるなど、時代に合わせた修正も行われている。
- 2015年の7月18日〜8月16日まで桜木町駅周辺を含む横浜みなとみらいエリア一帯で、大型イベント「踊るピカチュウ大量発生チュウ」が開催されているのに伴って、駅名標がピカチュウ仕様に装飾されている。
-
南行ホームと折り返しの発車を待つ横浜線直通列車(2007年3月24日)
-
JR改札内(1・2番線への階段下から3・4番線へのエスカレーター方向、新エレベーターが設置された箇所付近)(2007年3月24日)
-
駅舎、現在の南改札東口付近(2010年8月28日)
-
北改札(2014年8月31日)
-
北改札東口(2014年8月31日)
-
駅舎とCIAL桜木町(2015年2月5日)
駅構内施設
以下の売店や飲食店などは、CIAL桜木町のテナントとして取り込まれている(改札内のテナントを除く、CIAL桜木町の詳細は後節参照)。
- NEWDAYS
- 桜木町店 - 改札外、南改札の前
- 桜木町北改札店 - 改札内、北改札脇
- BOOK EXPRESS CIAL桜木町店
- 横濱銘品館 桜木町店
- 川村屋(立ち食いそば店)
- 崎陽軒 - 改札内
- みどりの窓口(7:00 - 20:00)
- 指定席券売機
- コインロッカー
- 観光案内所
横浜市営地下鉄
横浜市営地下鉄 桜木町駅 | |
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さくらぎちょう Sakuragicho (県民共済プラザ前) | |
◄B17 関内 (0.7 km) (1.2 km) 高島町 B19► | |
所在地 | 横浜市中区花咲町一丁目34 |
駅番号 | ○B18 |
所属事業者 | 横浜市交通局(横浜市営地下鉄) |
所属路線 | B ブルーライン(3号線) |
キロ程 |
0.7km(関内*起点) 湘南台から20.4 km |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
17,758人/日(降車客含まず) -2014年- |
乗降人員 -統計年度- |
35,170人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1976年(昭和51年)9月4日 |
* 3号線の起点として |
島式ホーム1面2線の地下駅。副名称は「県民共済プラザ前」。
改札口は国道16号を挟んだぴおシティの地下3階、ホームは地下4階にある。JRの駅とは「野毛ちかみち」でつながっている。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | B ブルーライン | 関内・湘南台方面 |
2 | 横浜・あざみ野方面 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載している。
-
ホーム(2008年3月27日)
東京急行電鉄 (廃止)
東急 桜木町駅 | |
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さくらぎちょう Sakuragichō | |
◄ 高島町 (1.3km) | |
所在地 | 横浜市中区桜木町一丁目 |
所属事業者 | 東京急行電鉄(東急) |
所属路線 | ■東横線 |
キロ程 | 26.3 km(渋谷起点) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
46,413人/日(降車客含まず) -2003年- |
乗降人員 -統計年度- |
92,039人/日 -2003年- |
開業年月日 | 1932年(昭和7年)3月31日 |
廃止年月日 | 2004年(平成16年)1月31日 |
かつての終着駅だった東横線は、横浜高速鉄道みなとみらい線の開業に伴い、2004年1月31日付けで横浜 - 当駅間が廃止された。廃止時の駅構造は島式ホーム1面2線の高架駅であり、JRから続いて5・6番線となっていた。なお、廃線跡では高架を有効活用した遊歩道を整備する方針である(詳細は「東横フラワー緑道#関連する遊歩道整備計画」を参照)。
のりば(廃止時)
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
5・6 | ■東横線 | 菊名・自由が丘・渋谷方面 |
-
かつての東急桜木町駅に停車する9000系(2004年1月25日)
-
廃止間際の東横線桜木町駅構内(2004年1月)
利用状況
- JR東日本 - 2014年度の1日平均乗車人員は66,217人である[利用客数 1]。
- 同社の駅では第66位である。
- 横浜市営地下鉄 - 2014年度の1日平均乗降人員は35,170人である[* 1]。
年度別1日平均乗降人員(東横線廃止前)
各年度の1日平均乗降人員は下表のとおり(JRをのぞく)。
年度 | 東京急行電鉄 | 横浜市営地下鉄 | ||
---|---|---|---|---|
東横線 | ブルーライン | |||
1日平均 乗降人員 |
増加率 | 1日平均 乗降人員 |
増加率 | |
1998年(平成10年) | 29,513 | |||
1999年(平成11年) | 31,822 | 7.8% | ||
2000年(平成12年) | 34,660 | 8.9% | ||
2001年(平成13年) | 36,188 | 4.4% | ||
2002年(平成14年) | 97,020 | 37,084 | 2.5% | |
2003年(平成15年) | 92,039 | -5.1% | 34,923 | -5.8% |
年度別1日平均乗降人員(東横線廃止後)
年度 | 横浜市営地下鉄 | |
---|---|---|
1日平均 乗降人員 |
増加率 | |
2004年(平成16年) | 28,378 | -18.7% |
2005年(平成17年) | 28,730 | 1.2% |
2006年(平成18年) | 29,067 | 1.2% |
2007年(平成19年) | 29,427 | 1.2% |
2008年(平成20年) | 27,554 | -6.4% |
2009年(平成21年) | 30,665 | 11.3% |
2010年(平成22年) | 30,780 | 0.4% |
2011年(平成23年) | 30,552 | -0.7% |
2012年(平成24年) | 32,144 | 5.2% |
2013年(平成25年) | 34,555 | 7.5% |
2014年(平成26年) | 35,170 | 1.8% |
年度別1日平均乗車人員(東横線廃止前)
各年度の1日平均乗車人員推移は下表のとおりである。
年度 | JR東日本 | 東京急行電鉄 | 横浜市営地下鉄 | 出典 |
---|---|---|---|---|
1979年(昭和54年) | 5,704 | |||
1980年(昭和55年) | 37,408 | 6,057 | ||
1981年(昭和56年) | 39,214 | 5,838 | ||
1982年(昭和57年) | 40,921 | 5,855 | ||
1983年(昭和58年) | 42,175 | 5,711 | ||
1984年(昭和59年) | 42,534 | 5,847 | ||
1985年(昭和60年) | 42,811 | 7,281 | ||
1986年(昭和61年) | 44,049 | 8,954 | ||
1987年(昭和62年) | 44,060 | 10,355 | ||
1988年(昭和63年) | 43,367 | 11,197 | ||
1989年(平成元年) | 46,649 | 12,814 | ||
1990年(平成 | 2年)43,630 | 11,804 | ||
1991年(平成 | 3年)37,586 | 43,295 | 12,229 | |
1992年(平成 | 4年)40,874 | 42,215 | 12,231 | |
1993年(平成 | 5年)51,130 | 42,036 | 13,921 | |
1994年(平成 | 6年)54,916 | 41,811 | 13,653 | |
1995年(平成 | 7年)56,570 | 41,152 | 13,126 | [神奈川県統計 1] |
1996年(平成 | 8年)58,333 | 40,103 | 13,147 | |
1997年(平成 | 9年)62,993 | 41,916 | 14,108 | |
1998年(平成10年) | 65,397 | 43,142 | 14,219 | [神奈川県統計 2] |
1999年(平成11年) | [JR 1] 69,542 | 45,654 | 16,159 | [神奈川県統計 3] |
2000年(平成12年) | [JR 2] 70,610 | 46,720 | 17,543 | [神奈川県統計 3] |
2001年(平成13年) | [JR 3] 71,709 | 49,062 | 18,411 | [神奈川県統計 4] |
2002年(平成14年) | [JR 4] 71,973 | 48,881 | 18,695 | [神奈川県統計 5] |
2003年(平成15年) | [JR 5] 71,076 | [注 3] 46,413 | 17,649 | [神奈川県統計 6] |
年度別1日平均乗車人員(東横線廃止後)
年度 | JR東日本 | 横浜市営地下鉄 | 出典 |
---|---|---|---|
2004年(平成16年) | [JR 6] 65,933 | 14,654 | [神奈川県統計 7] |
2005年(平成17年) | [JR 7] 65,627 | 14,769 | [神奈川県統計 8] |
2006年(平成18年) | [JR 8] 63,487 | 14,706 | [神奈川県統計 9] |
2007年(平成19年) | [JR 9] 61,432 | 14,631 | [神奈川県統計 10] |
2008年(平成20年) | [JR 10] 60,440 | 13,795 | [神奈川県統計 11] |
2009年(平成21年) | [JR 11] 60,467 | 15,389 | [神奈川県統計 12] |
2010年(平成22年) | [JR 12] 61,536 | 15,483 | [神奈川県統計 13] |
2011年(平成23年) | [JR 13] 61,288 | 15,384 | [神奈川県統計 14] |
2012年(平成24年) | [JR 14] 63,823 | 16,198 | [神奈川県統計 15] |
2013年(平成25年) | [JR 15] 65,392 | 17,440 | [神奈川県統計 16] |
2014年(平成26年) | [JR 16] 66,217 | 17,758 |
CIAL桜木町
CIAL桜木町(シァル桜木町) | |
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野毛側の外観(「停車場ビュッフェ」ゾーン) | |
店舗概要 | |
開業日 | 2014年(平成26年)7月16日 |
施設管理者 | 株式会社横浜ステーシヨンビル |
延床面積 | 約6,140[9] m² |
商業施設面積 | 約4,030[9] m² |
店舗数 | 35店舗(開業時) |
駐車台数 | 17台台 |
外部リンク | http://www.cial.co.jp/sakuragicho/ |
高架下を利用したJR桜木町駅併設の商業施設として「CIAL桜木町(シァル桜木町)」が2014年7月16日に開業した。JR東日本のグループ会社である横浜ステーシヨンビルが管理・運営(店舗部分)している。
開発コンセプトは「横濱 ノスタルジック REVUE」とし、横浜の歴史的な「明治レトロ」「大正ロマン」の雰囲気を取り入れた施設を目指している。また、建物の外観デザインはみなとみらい側が白を基調に開放感のあるガラス張りとしており、初代駅舎の特徴的な三角屋根を表現している他、船のマストに見立てた天蓋(キャノピー)も施され、“港町横浜”らしさを表現している。一方、野毛側はレンガ調のタイルや飾り窓により鉄道発祥の地としての歴史感を表現しており、夜間には壁面を柔らかく照らすライトアップも実施されている[9][10][11]。
当施設は北改札正面の「紅葉坂ギャラリー」、みなとみらい側の「YOKOHAMA BAZAR」、野毛側の「停車場ビュッフェ」、南改札正面の「横濱情報プラザ」という4つのゾーンで構成され、開業時には35店舗が入居している[9][10][11]。
- 各ゾーンの特徴
各ゾーンにおけるテナントの詳細は、公式サイト内「フロアガイド」を参照。
- 紅葉坂ギャラリー:当施設で最も広く、飲食店の他にデリや惣菜、ドラッグストアなどを揃え日常生活にも便利な店舗構成となっている。名称は紅葉坂に由来する[9]。
- YOKOHAMA BAZAR:オリジナルバッグで有名なキタムラの他に雑貨、オープンカフェなどが入っている。名称は明治後期に存在した伊勢佐木町の勧工場[注 4]、「横濱館」の正面入口に掲示されていたサインに由来する[9]。
- 停車場ビュッフェ:1900年(明治33年)に創業したそば屋の「川村屋」など、横浜の老舗・銘店とされる飲食店が並んでいる。名称は当駅の前身である初代横浜駅がこの付近にあったことから、当時(明治時代)、列車の停車駅を指していた「停車場」という言葉に由来する[9][11]。なお、2階には駅関連施設が入っているため、テナントは1階がメインである[11]。
- 横濱情報プラザ:クロークサービス(手荷物預かり等)を併設する観光案内所の他に、横浜の土産品を揃える横濱銘品館やコンビニ、書店が入る。
-
紅葉坂ギャラリー
-
YOKOHAMA BAZAR(中央のテナントはスターバックスコーヒー)
-
停車場ビュッフェ(中央のテナントは川村屋)
-
横濱情報プラザ
駅周辺
当駅周辺地区(みなとみらい地区)は、横浜市における都心(ツインコア)の一つである「横浜都心」に指定されている[12]。
旧東急東横線ガード下の壁面は、スプレーで描かれたグラフィティ(ストリートアート)がいくつも並んでいる事で知られていた(旧高島町駅まで続いており、名物となっていた)。その旧東急東横線ガードでは高架の遊歩道(詳細は「東横フラワー緑道#関連する遊歩道整備計画」を参照)を整備する工事が進行中で、紅葉坂方面へのペデストリアンデッキの設置も計画されている。遊歩道の整備に伴う壁面工事によって、前述のストリートアートも現在では撤去されている。
当駅は1989年の横浜港開港130周年を記念して現在のみなとみらい地区で開催された「横浜博覧会」、さらには2009年の横浜港開港150周年を記念して同地区で開催された「開国博Y150」会場の最寄り駅の一つでもあった。
- みなとみらい・馬車道方面
- クロスゲート
- TOCみなとみらい(CIAL桜木町と屋根伝いに接続)
- 富士ソフト本社ビル
- 横浜桜木郵便局
- 郵便局株式会社 南関東支社
- 横浜みなとみらい21
- 横浜みなと博物館(旧称:横浜マリタイムミュージアム)
- 汽車道(横浜港駅への貨物支線廃線跡地を活用したもの)
- 横浜赤レンガ倉庫(当駅から徒歩約15分)
- 横浜ランドマークタワー
- 横浜ロイヤルパークホテル
- ランドマークプラザ
- クイーンズスクエア横浜
- 横浜ベイホテル東急(旧称:パンパシフィックホテル横浜)
- みなとみらい駅(横浜高速鉄道みなとみらい線)
- 日石横浜ビル
- 横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)
- 三菱重工横浜ビル
- 三菱みなとみらい技術館
- 横浜銀行本店ビル
- 横浜美術館
- 横浜アイランドタワー(北仲通地区)
- 馬車道駅(横浜高速鉄道みなとみらい線)
- 野毛・紅葉坂方面
- 野毛
- 桜木町
- ぴおシティ
- 健康福祉総合センター
- 神奈川県医師信用組合 本店
- 神奈川県歯科医師信用組合 本店
- 群馬銀行 横浜支店
- 県文化センター
バス路線
駅の東側にロータリーがあり、以下の様に各路線が乗り入れていて、桜木町駅前・桜木町駅と称している。一部のバス停はJRと横浜市営地下鉄の間の国道16号上に存在している。また、駅西側の県道218号線上には野毛大通り停留所があり、こちらも利用可能である。なお、同バス停は江ノ電バス(現:江ノ電バス横浜)だけが桜木町停留所を名乗っていたが、2008年7月1日から野毛大通り停留所となった。
桜木町駅前・桜木町駅
1番乗り場
- 神奈川中央交通
- 11(YAMATE LINER):保土ヶ谷駅東口行(港の見える丘公園前経由)
- 横浜市営バス
- 26:海づり桟橋・横浜港シンボルタワー・本牧車庫前行(大桟橋・山下公園前経由)
- 109:【循環】スカイウォーク前行(中華街入口経由)、日中2本のみ。
- 20:山手駅前ゆき(中華街入口・港の見える丘公園前経由)
2番乗り場
- 横浜市営バス
3番乗り場
4番乗り場
- 横浜市営バス
6番乗り場
- 横浜市営バス
- 113:磯子車庫前行(羽衣町・吉野町駅前経由)
7番乗り場
8番乗り場
9番乗り場
- 神奈川中央交通
10番乗り場
- 横浜市営バス
- 89:横浜駅行
- 156:滝頭行(日ノ出町駅前・吉野町駅前経由)
- 292:浅間町車庫前行(西区総合庁舎前・岡野町経由)
- 100円バス:日ノ出町駅前行
- フジエクスプレス
- 134:【循環】本牧元町行(みなと赤十字病院経由)
- 【直行】みなと赤十字病院行
- 直行:新山下ダイワコーポレーション前行(平日のみ)
11番乗り場
12番乗り場
- 横浜市営バス・横浜京急バス・神奈川中央交通
- 8・26・58・105・110・148・328:横浜駅行(148・328は急行運転で横浜駅改札口前までノンストップ)
- 101:保土ヶ谷車庫前行(洪福寺経由)
- 106:保土ヶ谷駅東口・境木中学校前行(戸部駅前・水道道経由)
- 横43・横44・港61:横浜駅東口行
路線バス用降車場
- 路線バスの他に乗り入れている会社の貸切バスが利用している。
貸切バス用降車場
- 神奈川県バス協会に加盟しているバス会社が利用できる。[13]
野毛大通り
- 横浜市営バス
- 89:横浜駅行/一本松小学校前行(野毛町経由)
- 156:パシフィコ横浜行/滝頭行(日ノ出町駅前・吉野町駅前経由)
- 292:パシフィコ横浜行/浅間町車庫前行(西区総合庁舎前・岡野町経由)
- 100円バス:赤レンガ倉庫行(けいゆう病院経由)/日ノ出町駅前行
- フジエクスプレス
- 134:本牧元町循環(みなと赤十字病院経由)
- 江ノ電バス横浜
横浜桜木町(横浜桜木町郵便局前)
歌手による駅周辺での撮影
- 2004年6月2日にリリースされた横浜出身の平成フォークデュオ・ゆずの通算20枚目のシングル「桜木町」は、東急東横線の桜木町駅を唄った歌である。ゆず本人達曰く、桜木町駅(特に東急東横線)は相当思い入れのある駅だったため、東急東横線の桜木町駅がなくなると聞いた時に思い出の場所を歌に残そうと思い、作った曲との事である。また、彼らの楽曲「雨と泪」(1998年)のプロモーションビデオに根岸線と東急東横線の桜木町駅ホームが登場している。
- 山崎まさよしのヒット曲「One more time, One more chance」の舞台でもある。
- いきものがかりの曲「花は桜 君は美し」のプロモーションビデオは、根岸線の駅舎の前で撮影された。
- 2008年2月20日にデビューした黒人演歌歌手ジェロのデビューシングル「海雪」のプロモーションビデオ撮影は、桜木町駅と隣の高島町駅の旧東急東横線高架下のストリートアート沿いやガード下で行った。
その他
- 1989年の横浜博覧会開催時、JR東日本の駅前に「夢空間'89」というイベントを開催し、試作寝台客車3両の公開を行った。また、駅改札周辺では人や車が逆さまになった彫刻などが展示されていた。
- 1998年、JR東日本の駅が関東の駅百選に選定された。選定理由は「明治5年に開業した鉄道発祥の地の駅で、現在は「みなとみらい21」都市の玄関口となっている駅」。横浜市営地下鉄と当時存在した東急の駅は選定の対象になっていない。
- 鉄道発祥の地であるため、構内に機関車の模型や日本の鉄道の恩人エドモンド・モレルの像が飾られている。
- 2007年9月14日から2010年3月31日まで、旧東急東横線桜木町駅舎を改修した展示・イベントスペース「創造空間9001」が開設されていた。この9001の名称は、東横線桜木町駅の廃止の日に最後に入線した渋谷発桜木町行最終電車に充当された9000系9001Fの渋谷方先頭車のクハ9001に因んで命名された。
- 1989年まで、駅近くの公衆トイレは旧駅舎から道路を跨いで反対側に汲み取り式のものがあるだけであったが、現在は水洗式に変わっている。また、新駅舎完成後に現在のみなとみらい方面にも水洗式の公衆トイレが設置された。
- みなとみらい地区への動く歩道と駅舎の間は屋根がつながっていない。
- 根岸線での乗り換え案内放送では横浜市営地下鉄を省略するが、E233系1000番台の液晶モニターには乗り換え案内が表示されている。また、当駅では連絡定期券の取り扱い指定駅になっていない。
- 市営地下鉄からJRへ乗り換える通路の案内の一部には、東急桜木町駅の日本語部分のみ削られ、英語部分はそのままとなっているところがある。
- 高島線は、東海道貨物支線の一部であるが、将来、貨客併用化される計画がある。計画が実現された場合、当駅が旅客線の駅となるので、京浜東北線の混雑緩和が期待される。
- 1993年に駅舎の増築を実施した際、担当の施工業者が駅員用便所の配管を間違え、本来は下水管に繋げるべきところを雨水管に繋げるミスを犯したため、汚水が20年に亘って付近の大岡川に流入していたことが、2013年になって判明。JR東日本ではこの便所を含めた施設の使用を中止している[15]。
隣の駅
- ■横浜線
- ■快速
- 横浜駅 - 桜木町駅
- ■各駅停車
- 横浜駅 - 桜木町駅 (- 関内駅)
- ■快速
- 東海道本線貨物支線(高島線)
- 東高島駅 - 桜木町駅
- 横浜市営地下鉄
- B ブルーライン(3号線)
かつて存在した路線
- 東京急行電鉄
- ■東横線
- ■特急・□通勤特急・■急行
- 横浜駅 - 桜木町駅
- ■各駅停車
- 高島町駅 - 桜木町駅
- ■特急・□通勤特急・■急行
脚注
注釈
- ^ 当駅始終着ではない横浜線快速電車は、土・休日のみ設定されている磯子行き・大船行きの各1本ずつと大船始発の八王子行き1本のみである。
- ^ エレベーターは現駅舎に改良してから関内方に新設されていたが、2007年に現在の形に改良されるまでは、ホームと改札外を結ぶため、車椅子利用者などの障害者が係員の付き添いのもと利用しなければならなかった。
- ^ 2004年2月1日廃止。
- ^ 勧工場(かんこうば)とは明治時代に日本の各地に存在した、百貨店の前身ともされるテナント(各種商店)が集まった商業施設のこと。
出典
- ^ a b “「CIAL桜木町」今夏オープン、地元色豊かな35店舗入居”(神奈川新聞:カナロコ 2014年4月17日付)
- ^ a b c d “JR桜木町駅に北改札を新設 1日から利用スタート にぎわい期待”(神奈川新聞:カナロコ 2014年7月1日付)
- ^ a b “「駅と街 一体に」 CIAL桜木町オープン”(神奈川新聞:カナロコ 2014年7月17日付)
- ^ 50年史、pp.117-118。
- ^ 50年史、pp.456-458。
- ^ JR東日本:駅の時刻表(桜木町駅・横浜方面)
- ^ “JR東日本が桜木町駅リニューアルを正式発表、改札口や東西通路を新設、14年夏開業へ/横浜”(神奈川新聞:カナロコ 2012年11月22日付)
- ^ JR東、桜木町・茅ケ崎両駅再開発に100億円 (日本経済新聞 2012年11月23日付)
- ^ a b c d e f g 〜歴史ある「桜木町」の駅が新しくなって、ますます便利に快適に!〜 「CIAL 桜木町」35店舗決定 〜鉄道発祥の地、港町“横浜”の雰囲気を演出〜 今夏グランドオープン予定(株式会社横浜ステーシヨンビル 2014年4月15日/PR TIMES)
- ^ a b CIAL桜木町が今夏グランドオープン-テナント35店舗決定(ヨコハマ経済新聞 2014年4月17日付)
- ^ a b c d 2014年7月16日にオープンする「CIAL桜木町」はどんな感じ!?(はまれぽ.com 2014年5月24日付)
- ^ 横浜市都市計画マスタープラン(全体構想) (PDF) (編集・発行:横浜市都市整備局企画部企画課 平成25年 (2013年) 3月)
- ^ 開設されるまでは一般車乗降場を利用していた
- ^ 横浜まちあるき・汽車道ルート - YouTube(蚕都上田プロジェクト主催「日本シルクロード学びあい講座・港都横浜編」/ガイド:横浜シティガイド協会 2011年11月28日公開)
- ^ 駅トイレの汚水、川に流し20年 JR桜木町、配管ミス(朝日新聞 2013年8月2日付)
利用状況の出典
- JR・地下鉄の1日平均利用客数
- JR東日本の1999年度以降の乗車人員
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(1999年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2000年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2001年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2002年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2003年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2004年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2005年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2006年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2007年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2008年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2009年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2010年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2011年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2012年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2013年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2014年度)
- JR・私鉄・地下鉄の統計データ
- 神奈川県県勢要覧
- ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度)
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成14年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成15年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成16年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成17年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成18年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成19年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成20年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成21年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成22年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成23年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成24年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成25年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成26年度) (PDF)
参考文献
- 『東京急行電鉄50年史』東京急行電鉄株式会社、1973年4月18日。