東舞鶴駅

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東舞鶴駅
南口(2019年6月)
ひがしまいづる
Higashi-Maizuru
地図
所在地 京都府舞鶴市浜町5-3
北緯35度28分6.87秒 東経135度23分41.26秒 / 北緯35.4685750度 東経135.3947944度 / 35.4685750; 135.3947944座標: 北緯35度28分6.87秒 東経135度23分41.26秒 / 北緯35.4685750度 東経135.3947944度 / 35.4685750; 135.3947944
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
電報略号 ヒル
駅構造 高架駅[1]
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
1,537人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1904年明治37年)11月3日
乗入路線 2 路線
所属路線 L 舞鶴線
キロ程 24.6 km(綾部起点)
西舞鶴 (6.9 km)
所属路線 小浜線
キロ程 84.3 km(敦賀起点)
*松尾寺 (6.1 km)
備考 直営駅
みどりの窓口
みどりの券売機プラス設置駅[2]
* この間に近畿統括本部金沢支社境界標あり(当駅から西舞鶴寄りは近畿統括本部管内)
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東舞鶴駅
ひがしまいづる
Higashi-Maizuru
(1.6 km) 北吸
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 舞鶴線(中舞鶴線
キロ程 0.0 km(東舞鶴起点)
廃止年月日 1972年(昭和47年)11月1日
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北口(2022年11月)

東舞鶴駅(ひがしまいづるえき)は、京都府舞鶴市浜町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)のである。

概要[編集]

京都府北部における行政・経済の中心都市である舞鶴市において、拠点性を持つ駅の一つである。

舞鶴線小浜線の終点であり、小浜線の初電・終電以外の全列車が当駅で折返す。舞鶴線は近畿統括本部、小浜線は金沢支社が管轄しているため、当駅の上り場内信号機(松尾寺方)に両支社の境界標が併設されている。当駅構内は近畿統括本部の管轄である。

京都駅 - 当駅間を特急まいづる」が1日上り7本、下り8本運転されている。

かつて新舞鶴町、後に東舞鶴市と呼ばれた舞鶴市東部(東舞鶴)は、1901年(明治34年)に日本海側唯一の軍事拠点として開府した舞鶴鎮守府を中心にして軍都として急速に発展した街であり、第二次世界大戦までは度々皇族が訪れたことから貴賓室が設置される程の大きな駅舎を有していたほか、戦後は大陸から舞鶴港への引揚者が当駅より各地へと帰還した。現在は京都府北部における行政の中心都市として官公庁が集中することから、出張利用が多い。なお1972年(昭和47年)までは中舞鶴線などの支線や多くの留置線を有しており構内は広かったが、支線は高架化に伴い廃止され、現在は跡地に高層マンションなどが建設されている。

歴史[編集]

高架化前の駅舎(1988年7月)

駅構造[編集]

現在の駅舎は1996年(平成8年)の高架化に伴う建替で新築されたもので、島式ホーム1面2線を有する高架駅[1]。2路線の終点駅ではあるが線路名称上の終点に過ぎず、駅構造自体は途中駅(交換可能駅)と変わりはない。7両編成に対応。基本的にホームの西舞鶴寄りに綾部方面行きが、小浜寄りに敦賀方面行きが停車する。同一線路に小浜線の列車と舞鶴線の列車が縦列停車することがある。

ホーム上には待合室と飲み物の自動販売機がある。改札を出て1階にはセブン-イレブンキヨスク、待合室、舞鶴市観光案内所がある。1階の改札からはエスカレーターエレベーターが設置されており、バリアフリー化されている[1]直営駅で、みどりの窓口みどりの券売機プラス[2]設置駅。早朝夜間は駅員不在となり、改札業務を行わない。駅舎入口にあるガラスの三角屋根はヨットの帆をイメージしたものである[1]

2021年3月13日より綾部方面でICOCA等の交通系ICカードが使用出来るようになった[10]。小浜線小浜・敦賀方面はICOCA等の交通系ICカードは使用できない。

のりば[編集]

のりば 路線 行先
1・2 L 舞鶴線 西舞鶴綾部福知山京都方面[11]
小浜線 小浜敦賀方面[11]
付記事項
  • 舞鶴線・小浜線共にのりばは固定されていない。1番のりばが上下本線、2番のりばが上下副本線という扱いとなっており、一応は一線スルーとなっているが、当駅で双方向に折返す形となる。なお、小浜線列車のうち、始発列車と最終列車の1往復は西舞鶴駅発着のため当駅を跨ぐ運行となる。
  • 夜間留置は設定されていない。そのため、当駅 - 西舞鶴駅間に回送列車が設定されている。

利用状況[編集]

「京都府統計書」によれば、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1999年(平成11年) 1,471
2000年(平成12年) 1,534
2001年(平成13年) 1,504
2002年(平成14年) 1,488
2003年(平成15年) 1,479
2004年(平成16年) 1,384
2005年(平成17年) 1,370
2006年(平成18年) 1,345
2007年(平成19年) 1,356
2008年(平成20年) 1,345
2009年(平成21年) 1,288
2010年(平成22年) 1,296
2011年(平成23年) 1,336
2012年(平成24年) 1,422
2013年(平成25年) 1,526
2014年(平成26年) 1,482
2015年(平成27年) 1,497
2016年(平成28年) 1,510
2017年(平成29年) 1,537[12]

駅周辺[編集]

住宅が多く建ち、商店が点在するが、駅付近には商業施設がある。駅から北へ進むと八島商店街を経て、舞鶴フェリーターミナル前島埠頭に至る。駅から南へ進むと舞鶴市立倉梯小学校を経て、東舞鶴公園野球場併設)[13]や八反田南公園に至る。南北とも駅前ロータリーが設置され、高速バスや路線バス(路線案内は後述)が運行される。

冬季は、舞鶴工業高等専門学校の学生によるイルミネーションの展示が行われる[14][15]

北口[編集]

南口[編集]

バス路線[編集]

バスは北口のロータリーに発着する。

運行事業者 路線・行先
高速バス
京都交通 〜海の京都〜舞鶴赤れんがエクスプレス号京都駅
日本交通(大阪)
京都交通
大阪梅田線:阪急梅田
大阪なんば線:大阪なんば
日本交通(神戸)
京都交通
神戸線:神戸三宮
一般路線バス
京都交通 東西循環線(左回り):中舞鶴・西舞鶴駅前方面(循環)
東西循環線(右回り):白鳥団地前・西舞鶴駅前方面(循環)
高浜線高浜駅
和田線和田西舞鶴駅
田井・野原線:田井・野原
三浜線:三浜・小橋
朝来循環線:朝来中方面(循環)
常・溝尻循環線:堂の奥・常方面(循環)
長浜循環線:長浜方面(循環)
市場循環線:市場方面(循環)
西大浦バス:瀬崎
杉山・登尾バス:登尾・杉山
多門院バス:多門院・黒部
季節運行連絡バス前島埠頭
備考
  • 多客期は北口より舞鶴フェリーターミナルへ向かう連絡バスが運行される[16]

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道(JR西日本)
L 舞鶴線
特急「まいづる」停車駅
西舞鶴駅 - 東舞鶴駅
小浜線
松尾寺駅 - 東舞鶴駅

かつて存在した路線[編集]

日本国有鉄道
舞鶴線(中舞鶴線)
東舞鶴駅 - 北吸駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 「JR舞鶴・小浜線東舞鶴駅付近 高架化の使用開始」『交通新聞』交通新聞社、1996年7月15日、1面。
  2. ^ a b 東舞鶴駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年3月27日閲覧。
  3. ^ a b c d 石野 1998, p. 320.
  4. ^ a b c 石野 1998, p. 321.
  5. ^ a b c 石野 1998, p. 148.
  6. ^ 「舞鶴線東舞鶴にみどりの窓口 22日にオープン」『交通新聞』交通協力会、1975年7月19日、1面。
  7. ^ 「6月のメモ帳」『鉄道ピクトリアル』 42巻、9号、電気車研究会、1992年9月1日、72頁。ISSN 0040-4047 
  8. ^ 「96年春の完成めざす JR東舞鶴駅付近立交化 9日に起工式」『交通新聞』交通新聞社、1992年6月3日、3面。
  9. ^ 2021年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道福知山支社、2020年12月18日。 オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201218075722/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201218_00_fukuchiyama.pdf2020年12月19日閲覧 
  10. ^ a b ICOCA北近畿に拡大 JR西日本福知山」『両丹日日新聞』両丹日日新聞社、2019年7月10日。オリジナルの2019年7月11日時点におけるアーカイブ。
  11. ^ a b 東舞鶴駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2022年10月5日閲覧。
  12. ^ 舞鶴市立地適正化計画位置図”. 国土交通省. 2023年4月22日閲覧。
  13. ^ 東舞鶴公園”. ツルいい!舞鶴. 舞鶴市 (2022年11月18日). 2023年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月6日閲覧。
  14. ^ 東舞鶴、西舞鶴駅前広場で学生製作のイルミ点灯 京都」『産経新聞』、2016年12月2日。2023年8月5日閲覧。オリジナルの2023年8月6日時点におけるアーカイブ。
  15. ^ 大久保直樹「京都)学生らが光の装飾 JR東舞鶴と西舞鶴の両駅」『朝日新聞デジタル』、2019年12月17日。2023年8月6日閲覧。オリジナルの2019年12月24日時点におけるアーカイブ。
  16. ^ 乗船ガイド詳細”. 新日本海フェリー. 2023年4月22日閲覧。

参考文献[編集]

  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]