本橋哲也

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本橋 哲也(もとはし てつや、1955年 - )は、日本の英文学者翻訳家。 専門はイギリス文学カルチュラル・スタディーズ博士ヨーク大学・1995年)。旧・東京都立大学教授を経て、東京経済大学教授。

人物・来歴[編集]

東京都生まれ。東京大学文学部英文科卒業後、1995年英国ヨーク大学博士の学位を取得。旧・東京都立大学人文学部助教授、教授を経て、2006年東京経済大学コミュニケーション学部教授。2021年より国際演劇評論家協会日本センター会長。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『カルチュラル・スタディーズへの招待』(大修館書店) 2002
  • 『本当はこわいシェイクスピア - 「性」と「植民地」の渦中へ』(講談社) 2004
  • 『ポストコロニアリズム』(岩波新書) 2005
  • 『映画で入門カルチュラル・スタディーズ』(大修館書店) 2006
  • 『ほんとうの『ゲド戦記』 英文で読む『アースシー物語』』(大修館書店) 2007
  • 『侵犯するシェイクスピア 境界の身体』(青弓社) 2009
  • 『思想としてのシェイクスピア 近代世界を読み解くキーワード50』(河出書房新社、河出ブックス) 2010
  • 『深読みミュージカル 歌う家族、愛する身体』(青土社) 2011
  • 『ディズニー・プリンセスのゆくえ 白雪姫からマレフィセントまで』(ナカニシヤ出版) 2016 

共編著[編集]

翻訳[編集]

  • ドラキュラホームズジョイス - 文学と社会』(フランコ・モレッティ新評論) 1992
  • 『敵あるいはフォー』(J・M・クッツェー白水社) 1992
  • 『フランス現代思想 - 1968年以降』(キース・A・リーダー、講談社) 1994
  • 『征服の修辞学 - ヨーロッパとカリブ海先住民 1492 - 1797年』(ピーター・ヒューム、法政大学出版局) 1995
  • 『境界侵犯 - その詩学と政治学』(ピーター・ストリブラス, アロン・ホワイト、ありな書房) 1995
  • 『病気と表象 - 狂気からエイズにいたる病のイメージ』(サンダー・L・ギルマン、ありな書房) 1996
  • ディアスポラの知識人』(レイ・チョウ青土社) 1998
  • 『プリミティヴへの情熱 - 中国・女性・映画』(レイ・チョウ、吉原ゆかり共訳、青土社) 1999
  • 『キャリバンの文化史』(アルデン・T&ヴァージニア・メーソン・ヴォーン、青土社) 1999
  • 『文化理論用語集 - カルチュラル・スタディーズ+』(ピーター・ブルッカー、有元健共訳、新曜社) 2003
  • 『ポストコロニアル理性批判 - 消え去りゆく現在の歴史のために』(G・C・スピヴァク上村忠男共訳、月曜社) 2003
  • 『帝国を壊すために - 戦争と正義をめぐるエッセイ』(アルンダティ・ロイ、岩波新書) 2003
  • 『文化の場所 - ポストコロニアリズムの位相』(ホミ・K・バーバ正木恒夫, 外岡尚美, 阪元留美共訳、法政大学出版局) 2005
  • 『ポストコロニアリズム』(ロバート・J・C・ヤング、岩波書店) 2005
  • 『ニュー・インペリアリズム』(デヴィッド・ハーヴェイ青木書店) 2005
  • 『ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク』(スティーヴン・モートン、青土社) 2005
  • 『ネオリベラリズムとは何か』(デヴィッド・ハーヴェイ、青土社) 2007
  • 『生のあやうさ - 哀悼と暴力の政治学 』(ジュディス・バトラー以文社) 2007
  • テンペスト』(エメ・セゼール, シェイクスピア, ロブ・ニクソン, アーニャ・ルーンバ、編訳、砂野幸稔, 小沢自然, 高森暁子共訳、インスクリプト) 2007
  • 『スピヴァク、日本で語る』(新田啓子, 竹村和子, 中井亜佐子共訳、鵜飼哲監修、みすず書房) 2009
  • 『犬の帝国 幕末ニッポンから現代まで』(アーロン・スキャブランド、岩波書店) 2009
  • 『民主主義のあとに生き残るものは』(アルンダテイ・ロイ、岩波書店) 2012
  • 『いくつもの声 ガヤトリ・C・スピヴァク日本講演集』(星野俊也編、篠原雅武共訳、人文書院) 2014
  • 『標的とされた世界 戦争、理論、文化をめぐる考察』(レイ・チョウ、法政大学出版局、サピエンティア) 2014
  • 『境界を越えて』(C・L・R・ジェームズ、月曜社) 2015
  • 『チョムスキーが語る戦争のからくり ヒロシマからドローン兵器の時代まで』(ノーム・チョムスキー, アンドレ・ヴルチェク、平凡社) 2015
  • 『ポストモダンの50人 思想家からアーティスト、建築家まで』(スチュアート・シム、田中裕介共訳、青土社) 2015
  • 『ポスト・オリエンタリズム テロの時代における知と権力』(ハミッド・ダバシ、早尾貴紀, 洪貴義, 本山謙二共訳、作品社) 2018
  • 『帝国の島々 漂着者、食人種、征服幻想』(レベッカ・ウィーバー=ハイタワー、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス) 2020

論文[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]