望夫石

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座標: 北緯22度21分34.75秒 東経114度10分47.24秒 / 北緯22.3596528度 東経114.1797889度 / 22.3596528; 114.1797889

望夫石
望夫石

望夫石(ぼうふせき、Amah Rock)は、香港沙田区の丘の上にある自然にできた岩である。岩はおよそ15mの高さで、背中に赤ん坊をおんぶしている女性のように見える。獅子山郊野公園中国語版内の獅子山隊道公路中国語版の入り口の上にある。

伝説によると、ある漁師の妻は誠実であった。漁師は海で溺れて死んでしまったが、妻は夫の帰りを見つけるために、息子を背負って毎日この丘に登った。その誠実さが認められ媽祖(海神)により岩となった。そして、妻の魂は夫の魂と結ばれた。同じような伝説は中国全土に数多くあり、その中でも望夫石は有名なものの一つである。何人もの中国の詩人がこのような岩を詠んでいる。

望夫石は人気のある観光スポットで、沙田区全体を見渡すことができる。中国人女性の崇拝の場所でもあり、女性の忠実さと誠実さの象徴でもある。