有馬切手文化博物館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。桂鷺淵 (会話 | 投稿記録) による 2016年3月13日 (日) 13:13個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

有馬切手文化博物館
The Philatelic Culture Museum Arima
地図
施設情報
正式名称 有馬切手文化博物館
前身 郵趣文化センター
専門分野 郵趣
管理運営 一般財団法人切手文化博物館
開館 2005年(平成17年)5月6日
所在地 651-1401 
兵庫県神戸市北区有馬町663-3
位置 北緯34度47分55.5秒 東経135度15分3.3秒 / 北緯34.798750度 東経135.250917度 / 34.798750; 135.250917
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示

有馬切手文化博物館(ありまきってぶんかはくぶつかん)は、神戸市北区有馬温泉に所在する切手関係の専門博物館である。

沿革

2005年(平成17年)5月6日財団法人郵趣文化センターが運営する博物館として開館。同法人理事長で、世界的な切手収集家金井宏之(2012年没)[1]が館長を務めた。博物館の敷地はもともと金井が有馬温泉に所有していた土地で[2]、郵趣文化センターに寄贈されたものである[3]

運営団体は、2007年(平成19年)8月に、財団法人郵趣文化センターから財団法人切手文化博物館に名称変更した。

所蔵品・展示

収蔵品総数は約50万点(2007年時点)[4]。約4000点が常設展示されている(2007年時点)[4]1871年に発行された日本最初の切手「竜文切手[4][5]1894年に発行された日本最初の記念切手明治天皇銀婚記念切手)[4]など、明治時代から現代に至るまでの130余年に発行された普通切手・記念切手を発行年代順・系統的に網羅している[5]。このほか、世界最初の切手であるイギリスの「ペニー・ブラック[5]なども随時展示されている。

また館内には、明治時代に郵便配達夫が実際に使っていた肩掛箱[5][6]や、郵便局で用いられた八角時計[6]駅逓寮が採用し交付したもの)など、郵便事業に用いられていた様々な貴重な資料があり、建物入り口には2つの丸型ポストが設置されている(青い郵便ポストは速達用に用いられたもの[4])。

建物

建物は、岩手県盛岡市で馬事文化博物館「稱徳館」として使用されていた江戸時代の土蔵を移築したものである[6]

もともとは盛岡で呉服・古着などを扱う豪商「糸治」中村家[7]にあった2棟の土蔵である[6]。建設されたのは文久元年(1861年)頃で[3]、一部には300年前のものとされる古材も用いられている[6]。この土蔵は中村家の別邸に移築され[3]、中村家の当主中村七三が集めた馬事資料を展示していた。なお、「稱徳館」所蔵品は青森県十和田市に移管され、十和田市馬事公苑内の「馬の文化資料館 称徳館」(2000年開設[8])で展示されている。

有馬温泉への移築の際、切手図案の瓦を埋め込んだ「なまこ壁」を配するなどの改修を行っている[6]。正面に掲げられたマークは、1887年まで用いられた郵便マークである[4]

利用案内

[9]

交通アクセス

脚注

  1. ^ 金井重要工業株式会社(大阪市北区)とその関連会社の元代表取締役。
  2. ^ 本博物館に近接する温泉旅館「古泉閣」も金井重要工業の関連企業である。
  3. ^ a b c 有馬切手博物館”. 有馬在住(「元湯龍泉閣」公式ブログ) (2007年11月14日). 2016年3月13日閲覧。[信頼性要検証]
  4. ^ a b c d e f 私のミュージアム27 有馬切手文化博物館 収蔵品50万点。珍しい、懐かしい切手が一堂に”. 龍谷 No.63. 龍谷大学 (2007年). 2016年3月13日閲覧。
  5. ^ a b c d 常設展示”. 有馬切手文化博物館. 2016年3月13日閲覧。
  6. ^ a b c d e f 当館について”. 有馬切手文化博物館. 2016年3月13日閲覧。
  7. ^ 国指定重要文化財 旧中村家住宅”. 盛岡市. 2016年3月13日閲覧。
  8. ^ 旧「十和田市」のあゆみ”. 十和田市. 2016年3月13日閲覧。
  9. ^ 来館のご案内”. 有馬切手文化博物館. 2016年3月13日閲覧。

外部リンク