普通

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普通(ふつう)とは、特筆すべき属性を持たない状態のこと。「特別」「専門」と対比される概念である。類義語として、「尋常」「並み」「人並み」「十人並み」「月並み」「凡」「平凡」「平々凡々」「凡庸」「類型」など。

「出る杭は打たれる」ということわざにあるように、社会の中で非凡なものはときにバッシングを受け、普通であることが求められる。しかし、ただ凡庸であることも、「どこにでもありふれている、新鮮味がない」といった意味合いで否定的に捉えられることがある。例えば『さよなら絶望先生』には、「けして良い意味で使われないフツー」にコンプレックスを持ち、普通呼ばわりされることを極度に嫌うキャラクターが登場する(日塔奈美)。

近年の若者言葉において「普通」は、「普通に良い」のように、一定基準を満たしている、または特に問題がないことを表す肯定的な言葉としても使われる[1]。例えば、言葉のジェネレーションギャップを歌い上げる『これってホメことば?』という歌にも「フツーにおいしい」という表現が取り上げられている。また、「平然と-を行う」、「当たり前のように-を行う」という意味として、「普通に-を行う」というように「普通」を使用する者も増えている。(但し、鉄道の「普通列車」や中国における「普通話」に見られるように、「普通」には「普遍的に通じる」という意味もあるので、この用法は歴史的に一概に間違いとはいえない。)

脚注

  1. ^ 加藤主税「携帯の普及に見る若者文化到来――現代若者言葉と老若共同参画の可能性」『國文學』2008年4月号、71頁。

関連項目