昭和町駅 (愛知県)

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昭和町駅
出発を待つ貨物列車
しょうわまち
Shōwamachi
東港 (1.1 km)
所在地 愛知県名古屋市港区昭和町
北緯35度4分39.4秒 東経136度53分59.3秒 / 北緯35.077611度 東経136.899806度 / 35.077611; 136.899806座標: 北緯35度4分39.4秒 東経136度53分59.3秒 / 北緯35.077611度 東経136.899806度 / 35.077611; 136.899806
所属事業者 名古屋臨海鉄道
所属路線 昭和町線
キロ程 1.1 km(東港起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1965年昭和40年)8月20日
備考 貨物専用駅
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昭和町駅(しょうわまちえき)は、愛知県名古屋市港区昭和町にある名古屋臨海鉄道昭和町線貨物駅である。昭和町線の終着駅。定期列車はない。

歴史

駅構造

西側の貨車留置線。奥右手にトップ画像の苛性ソーダ用荷役設備がある(2008年12月)
東側の塩素・苛性カリ用荷役設備(2008年12月)

東亞合成名古屋工場の南側に沿って走る昭和町線のほぼ全線が当駅の構内となっている。工場は愛知県道55号名古屋半田線によって東西に分断されており、当駅も同様に分断されている。駅構内からは、東亞合成が保有する専用線が分岐している。

当駅の出発線・到着線は駅構内西側にあり、貨物列車はすべてここを発着する。出発線・到着線の周囲には貨車留置線が数本敷設されているほか、東亞物流の倉庫へ向かう荷役線が分岐している。東亞物流の荷役線は使用されていないが、1990年代頃までコンテナ車が入線していた。

出発線・到着線の西側、線路の終端には苛性ソーダの荷役設備が置かれている。現在は荷役設備付近で線路が途切れているが、かつてはその先、宇部興産名古屋セメントセンターや石川島播磨重工業名古屋工場[1]まで専用線が伸びていた。

駅構内東側には、液化塩素の荷役設備と苛性カリの荷役設備が設けられ、荷役線や留置線が敷設されている。なお液化塩素の荷役設備に隣接して、タンクローリー用の液化塩素の荷役設備が設置されている。

駅構内の入換作業は、駅まで貨車を牽引した本線用のディーゼル機関車によって行われていた。貨物列車は1日2本発着するため入換作業も1日2回行われていたが、2009年平成21年)3月のダイヤ改正で定期列車は廃止された。無人駅で駅舎は存在せず、入換作業は機関車に同乗する係員が行う。

取扱う貨物の種類

当駅は、専用線発着のコンテナ貨物、専用線発着の車扱貨物の取扱駅である。

取扱品目は荷役設備がある苛性ソーダ・苛性カリの2品目で、いずれも東亞合成名古屋工場で生産される薬品である。苛性ソーダはタンク車で、苛性カリはコンテナ車に積載されたタンクコンテナで発送される。苛性ソーダの発送先は東港駅三洋化成工業名古屋工場)である。苛性カリは川崎貨物駅まで鉄道輸送され、同駅以降はトレーラーに積載され東京液体化成品センター川崎営業所へ輸送される。

2008年(平成20年)12月現在、塩浜駅石原産業四日市工場)への液体塩素の発送は行われていない。 また、かつて存在した宇部興産専用線はセメントを、石川島播磨重工業専用線は鉄鋼品や鉄材を輸送していた[2]

隣の駅

名古屋臨海鉄道
昭和町線
東港駅 - 昭和町駅

脚注

  1. ^ 1979年(昭和54年)に移転・閉鎖され、跡地にはグループの名古屋プラスチックハンドリングおよびグリーンサイクルの施設が建設された。
  2. ^ 名古屋臨海鉄道『十五年のあゆみ』(1981年)による

参考文献

  • 今尾恵介 編『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 7号 東海』新潮社、2008年11月18日、62頁。ISBN 978-4-10-790025-8 

関連項目