日清食品

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日清食品株式会社
Nissin Food Products Co.,Ltd.
大阪本社
大阪本社
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 日清食品
日清食
nissin
本社所在地 日本の旗 日本
532-8524
大阪本社:大阪府大阪市淀川区西中島4-1-1
〒160-8524
東京本社:東京都新宿区新宿6-28-1
本店所在地 大阪府大阪市淀川区西中島4-1-1
設立 2008年平成20年)10月1日
業種 食料品
法人番号 7120001133929 ウィキデータを編集
事業内容 即席袋めん
スナックめんを主とするインスタント食品の製造および販売
その他食品事業など
代表者 代表取締役社長 三浦善功
資本金 5,000百万円
(2008年11月30日現在)
決算期 毎年3月31日
主要株主 日清食品ホールディングス株式会社
主要子会社 関連会社参照
外部リンク http://www.nissin.com/
特記事項:旧・日清食品株式会社(1948年昭和23年)9月4日設立)は持株会社制移行により2008年10月1日に日清食品ホールディングス株式会社に改組。同日に新会社として設立された。
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日清食品株式会社(にっしんしょくひん、Nissin Food Products Co., Ltd.)は大阪府大阪市淀川区東京都新宿区に本社を置くインスタントラーメンを中心とした食品加工会社である。日清食品ホールディングス株式会社(旧・日清食品株式会社)の持ち株会社化に伴う事業会社として2008年10月1日に設立された。

概説

日清食品は1948年9月4日「中交総社」として設立され、1958年「日清食品」として引き継がれた。創業者安藤百福インスタントラーメンの「チキンラーメン」を開発した。

企業理念・創業者精神

  • 食足世平(しょくそくせへい) - 「食が足りてこそ世の中が平和になる」
  • 食創為世(しょくそういせい)- 「世の中のために食を創造する」
  • 美健賢食(びけんけんしょく) - 「美しく健康な身体は賢い食生活から」
  • 食為聖職(しょくいせいしょく) - 「食の仕事は聖職である」

歴史

事業所・工場

営業拠点については日清食品HPの会社情報を参照。

生産工場

関東工場(茨城県取手市)
業態 工場名 記号 所在地
自社工場 関東工場 A 茨城県取手市清水667
静岡工場 F 静岡県焼津市相川17-2
滋賀工場 O 滋賀県栗東市下鈎140-1
下関工場 B 山口県下関市小月小島1-1-12
協力工場 札幌日清株式会社 T 北海道千歳市上長都1042
日清シスコ株式会社 S (東京工場)埼玉県熊谷市妻沼5000
ラミーパスタ工業株式会社 P 群馬県渋川市中村1166
清栄食品株式会社 U 京都府久世郡久御山町大字田井子字東荒見17-1
仁科食品株式会社 M 岡山県岡山市東区東幸西415
鳥取缶詰株式会社 V 鳥取県境港市弥生町206
佐々木食品工業株式会社 K 大分県豊後高田市大字界字牛切276

関連会社

主な商品

現行商品

2015年10月現在

袋入りめん

カップめん

スープ

  • 日清SOUPワンタン
  • 日清の春雨スープ
  • 日清おぼろどうふスープ
  • からだぽかぽかシリーズ
  • スパイスキッチン
  • アンドスシリーズ
  • おいしい北海道シリーズ
  • おとうふ膳シリーズ
  • 純豆腐シリーズ

レンジ調理製品

レンジ製品のブランド名は日清Chinニッチン)。

その他の現行商品

共通(現行商品)

補足(現行商品)

「ごんぶと」「どん兵衛」などの一部商品では、「東日本向け」「西日本向け」などの地方向けバージョンが存在し、パッケージやふたに「W」「E」など判別用の記載があり、見分けることが可能。どん兵衛のバージョンについては「どん兵衛#東西商品の相違点」を参照。

過去に発売された商品

過去の製品については「日清食品アーカイブ」[4]でも閲覧可能。

袋入りめん

ラーメン系
  • 日清ラーメン(チキンラーメンに次いで日本で2番目に発売したラーメン)
  • 日清冷めん
  • 日清ワンタンメン[5]
  • 日清生中華
  • 日清ラーメン家族
  • 日清ドラえもんラーメン
  • ふとめん味助
  • めんくらべ - インスタントラーメンで初めて小麦胚芽を原料に用いた商品で麺の断面が二重構造になっている。二重構造の製法は後の「麺の達人」シリーズに受け継がれた。
  • くおーか(九州とんこつラーメン)
  • めんぐるめ - グルメなラーメンとして登場。紳助・竜介が水・ぬるま湯・お湯それぞれを使った、洗濯洗剤のCMのパロディーCMが話題となった。
  • 日清飯店 棒々鶏 / 豆板醤 / 蠣油湯 / 坦々麺 - 渡辺篤史加賀まりこが共演した「今度は私の当番ジャン!!」などのギャグCMで知られる。「ボーボー鳥時計」プレゼントキャンペーンも行われた。
  • 麺皇(メンファン) - 当時、ハウス食品の『楊夫人(マダムヤン)』などとともに、来客用の高級ラーメンとして登場したが、明星食品の『中華三昧』に敗退し終売。
  • 日清御膳 ほんうどん(太地喜和子がCMに出演)
  • はかたんもんらーめん - 鮎川誠がCMに出演。正式な名称は『はかたんもんな おうどうもん あおたけわって へこにかく ばってん らーめん』。ハウス食品の『うまかっちゃん』に対抗する形の商品だった。
  • あじろべえ - 醤油とんこつ味のラーメン
  • さふらわあ
  • したっけらーめん(はかたんもんらーめんの北海道バージョン) - 味噌バター味のみ。
  • 中華コンソメラーメン うししのし(ビーフコンソメ味) / とりりのり(チキンコンソメ味)月亭八方がCMに出演。
  • 九州熱湯ラーメン お湯かけて - とんこつ味。いわゆるチキンラーメンのスープを別にしたような製品。中途半端な存在と受け取られたためか、定着しなかった。
  • 桃金ラーメン - 『袋のラ王』の前身商品。当時のテレビCMに佐竹雅昭が金太郎、川合千春が桃太郎に扮して登場。
  • チキン菜麺 - チキンラーメンの姉妹品。
  • 日清健多郎 - 速水もこみちがCM出演。
  • 日清 麺の達人 - 『日清ラ王(袋麺版)』の発売に伴い、2012年8月を以って販売終了。
  • 焼チキン
  • 日清中華そば らうめん
  • 日清 行列のできる店のラーメン
うどん・そば系
  • 千金蕎麦(1960年) - チキンラーメンの派生商品。
  • 日清 田舎そば
  • 日清すきそば
  • そば喜利 - 桂歌丸がCM出演。
その他

など

カップめん

など

  • ビッグチャイナ - 「とんこつラーメン」「チャーシューメン」「八宝菜麺」「シーフードわんたん麺」の4種類。CMにはジャッキー・チェンが出演した。演舞編と忍者編が存在する。チャーシューメンを食べるときに「叉焼兩个!」(チャーシュー二枚!)と言っている。

その他

カップフード
  • カップライス
  • カップdeレンジ(レンジフード、1987年)[6]
  • cotto cotto(カップリゾット)
スナック

一時期、日清食品でスナック菓子を製造販売していたことがある。菓子部門は現在日清シスコが請け負っている。

  • コーンチップス(スナック、1980年代末期)
  • ビデオパル(スナック、1980年代末期。レンタルビデオのお供のスナックとして登場するも全く売れず、販売終了となった。)
  • マガジン(スナック、1980年代末期。ビデオパルの姉妹品)

など

地域限定・期間限定・タイアップ商品

現在

全国
  • アイカツ! 推し麺 みそ野菜ラーメン - ゲーム・漫画・アニメ『アイカツ!』とのタイアップ商品。セブンイレブン限定発売。2014年12月25日発売[7]
  • けいおん!! 夏フェス♪屋台風焼そば ムギが食べたかったあの焼そば味 - 劇場版アニメ『けいおん!!』とのタイアップ商品。ローソンとの共同開発にしてローソン専売のカップ焼そば。2011年5月発売(同年6月までの完全限定商品)。
  • 汐留らーめん - 日本テレビ系『ズームイン!!SUPER』との共同開発によるカップ麺。2004年に「汐留味」2006年に「汐留塩味」を発売。2009年には「汐留らーめんたて型(汐留味、汐留進麺)」を発売。
  • JALですかい - 日本航空と共同で開発し、1992年6月1日より同社の長距離路線のエグゼクティブクラスで提供を開始した。気圧が低い機内で調理、提供されることから、普通のカップ麺より低い沸点でも麺が戻るように工夫が凝らされている。同シリーズ品の主力として「うどんですかい」の他、「そばですかい」と「らーめんですかい」もある。
北海道

過去

全国
  • 百福長寿麺(2010年3月1日発売) - 創業者である安藤百福の生誕100周年を記念して、数量限定で発売された。麺は安藤の生涯にちなみ100cmと、カップ麺史上最長。鶏だし塩ラーメン、鴨だしそばの2種類が発売された。
北海道地方
東北地方
中部地方
近畿地方
九州地方
  • 豚骨ロック よかろうもん(2007年4月9日発売) - 豚骨ピストンズのメジャーデビュー曲「よかろうもん」のリリースとタイアップ。二○加煎餅のにわか面に豚の鼻をあしらったデザインのパッケージで本商品と同時にCDもリリースされた。

宇宙食

日清食品における宇宙食開発の取り組みは、創業者・安藤百福の「人間はどこに行っても、どんな環境でも食べなければならない。宇宙に行っても同じ。」という思いから始まった。

宇宙食ラーメン「スペース・ラム」

2005年7月下旬に打ち上げられたスペースシャトルディスカバリー」(STSー114)を使用したミッションに、世界初の宇宙食ラーメンスペース・ラム (Space Ram) 」が搭載された。これは、日清食品が宇宙航空研究開発機構 (JAXA) と共同で開発したもので、宇宙船内という特殊な環境下でもラーメンが楽しめるという画期的なものである(参考)。

特徴は以下の通り。

  • 味はカップヌードルベース - レギュラー(しょうゆ)のほか、乗員の宇宙飛行士野口聡一のリクエストにより、カレー・みそ・とんこつの全4種類を用意。
  • 70度で湯戻し可能 - スペースシャトル内で給湯できる上限湯温である摂氏70度の湯で戻せる麺。
  • 飛散防止 - 微小重力下で、精密機器やスイッチ類が露出した宇宙船内でスープ等の液体の細粒を含む食品の細片が飛散するのは厳禁のため、スープは粘度を上げ、麺は戻しても形状を保つ一口大の塊状麺を採用。これが、3個で1食分として、特製の合成樹脂パックに入っている。量的には、レギュラーサイズの約半分であるカップヌードルミニとほぼ同じである。

このように、麺類ならではの「すする」ような食べ方こそできないものの、味や食感はカップヌードルとほぼ同じで、実際に宇宙で食べた野口も非常に満足であったと語っている。

「宇宙篇」CF

2005年11月2日より放映された、カップヌードルの「NO BORDER」シリーズCFの第7作目「宇宙篇」では、宇宙飛行士が空中に浮遊する塊状麺を食べるシーンがあるが、これは実際に国際宇宙ステーション (ISS) 内のロシア居住モジュールで撮影されたものである[8]

このCF撮影は、JAXAやロシア連邦宇宙庁などの全面協力のもと、約2年間の準備期間を経て実現したもので、2005年10月1日に打ち上げられたソユーズロケットに撮影機材や特製カップヌードルが搭載され、ISSへ送られた。

実際の撮影に当たっては、地上の管制センターとISSの間で連続最長10分の交信が可能な「リアルタイム・ダウンリンク」を使用して撮影の指示を出す等、一企業のCF撮影としては破格の国際協力が行われた。

この撮影に使われたカップヌードルは、上記の「スペース・ラム」をベースに、CF撮影用としてカップヌードルのロゴなどをパックに印刷した特製のもので、ソユーズへの搭載およびISSへの持ち込み許可などの厳しい基準をクリアしたものである[9]

最新鋭の宇宙食

2010年3月には、最新鋭の宇宙食として、世界初の宇宙食ちらし寿司スペース・チラシ」、宇宙食しゃぶスペース・ブタシャブ」、端午の節句用の宇宙食柏餅スペース・カシワ」を開発。これもスペース・ラム同様野口宇宙飛行士のリクエストに応じて開発し、JAXAに提供され、ISSに運び込まれている。なお、これらの宇宙食は2010年3月27日より東京・大阪で行われているイベントにも展示された[10]

その他

  • 水を注いで電子レンジに入れる「e-noodle」を2001年初頭に発売したが、調理時間が6分もかかる(熱量500Wの家庭用電子レンジでの場合)ことや、コンビニエンスストアで一般的に使われている熱量1500Wの業務用電子レンジで調理できなかったことが関係して、すぐに消滅した。しかしこの失敗がのちに200mlの水を容器に注いで電子レンジで調理する電子レンジ調理専用カップ焼そば「UFO NEXT GENERATION」の誕生に繋がる。「UFO NEXT GENERATION」は熱量1500Wの業務用電子レンジでも調理可能で、それで調理した場合は約2分30秒で完了する。
  • 近畿2府4県向けのCMでは、毎年プロ野球開幕直前から「NISSIN GoGo タイガースキャンペーン」CMが放送されている。
  • 地域限定商品などのエリア分けにおいて、特に関東エリアでは、他の食品・飲料メーカーが関東地方・甲信越地方静岡県をひとつの範囲としているのに対し、日清食品では静岡県を除外して西日本(中部東海)エリアとしている。かつて、東西日本を分けて懸賞(プレゼント)を展開していた際には静岡県も東日本として東京本社で応募を受け付けていた。
  • 2008年に、カップヌードルの容器を紙製のECOカップに変更したところ、においの強いもの(例・衣類用防虫剤、家庭用・トイレ用の各芳香剤など)のそばに置くと移り香が起きる場合があることが判明した。現在は、その点を改良した新型ECOカップが順次販売されている。なお同時期には、におい移りを防ぐために、保存方法についての注意喚起を伝える内容の、社告形式のCMが放映された。また輸送用段ボール(24個梱包)にも「臭いの強い物と共に保存しない」と注意書が印刷されるようになった。
  • 2010年には、カップヌードルの限定商品「タイムカン」の包装状態に問題があるため、同製品の自主回収を伝える、お詫びCMが放映された。
  • 2011年3月11日東北地方太平洋沖地震東日本大震災)が発生し、テレビ・ラジオCM及び番組提供を数日間自粛(ACジャパンの公共CMなどに差し替え)およびプレゼントキャンペーンを中止した(当時行われていたキャンペーンも途中で打ち切りとした)ほか、3月22日に発売予定だった「行列のできる店のラーメン 横濱中華街特濃担々麺」「カップヌードルしお」の2品の発売を延期した(その後、前者は4月11日、後者は5月16日に発売されることが決まった[11])。
  • 2010年代より湖池屋と提携して『UNIQUE PROJECT』を実施している。

日本生活協同組合連合会との共同開発

日本生活協同組合連合会との共同開発により「鶏ガララーメン」「コープの焼そば」「コープヌードル」および「コープのラーメン屋さん」シリーズを製造、全国各地の生協へ供給している[12]

  • 「鶏ガララーメン」は、チキンラーメンとほぼ同じ(ただし、麺のつなぎとなる原料にやまのいも粉が含まれていないため食感が若干異なっていた)商品。パッケージも、カラーリングがチキンラーメンと似ており、チキンラーメン同様、たまごポケット麺も採用。しかし2009年10月中旬の出荷分をもって販売終了。
  • 「コープの焼そば」は、袋めんタイプの日清焼そばとほぼ同じ商品。パッケージもカラーリングをはじめ、「焼そば」のロゴや、表面の調理例写真がほぼ同一である等、非常によく似ている[12]
  • 「コープヌードル」は、カップヌードルとほぼ同じ商品。ただし、麺に卵白と卵殻カルシウムを練り込み、カップは紙ベースのエコカップを使用している。「しょうゆ味」「カレー味」「シーフード」のほか、カップヌードルにはない「とんこつ」がある。なお、商品ロゴはカップヌードルのものに酷似している[12]
  • 「コープのラーメン屋さん」は、「日清のラーメン屋さん」とほぼ同じ商品。ただし、麺に卵白と卵殻カルシウムを練り込んでおり、また「旭川しょうゆ風味」のしょうゆ原料の丸大豆には「有機栽培丸大豆」を使用、「札幌みそ風味」のみそ原料の大豆には「非遺伝子組換え大豆」を使用、「函館しお風味」は1食あたりの塩分量を7%カット、また全商品でビーフ由来の原料を使用しない等、コープの理念である「安心原料にこだわった」ものとなっている。通常、5食パックのみでの販売である[12]

災害に対する対応

  • 物流倉庫等には「非常災害時以外使用禁止」指定のカップヌードル100万食がランニングストックとして用意され、現在もその慣習は続けられている(在庫としての保管のため商品は常時入れ替わっている)。社会福祉活動に非常に熱心であった、創業者安藤百福の意を汲んだものである。
  • 阪神・淡路大震災の際、大量のカップヌードルと割り箸を積んだトラック、給湯車のコンビ「カップヌードル号」を被災地に出動させ被災者・避難者に供給。救援活動への協力が評価され感謝状を受けた。
  • 2007年7月17日新潟県中越沖地震の被災地にカップヌードル1万1000食を送ると発表した。また、阪神大震災新潟県中越地震でも活躍したキッチンカー「チキンラーメン号」2台を急きょ現地に向かわせた。
  • 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)においては、「カップヌードル」をはじめカップめん100万食を被災地に救援物資として緊急無償提供したほか、給湯機能付の「チキンラーメン号」7台を現地に派遣した。また、農林水産省の要請で社団法人日本即席食品工業協会に「どん兵衛」など134,400食の商品を救援物資として提供した[13]

小麦売り渡し価格と製品価格の関係

日清は原材料価格の高騰を理由に2008年1月、17年ぶりにカップめんや袋めんを値上げした(カップ麺1つ当たり数十円)。一方2009年4月より輸入小麦政府引き渡し価格が値下げする際、中川晋社長は「既存商品の付加価値向上」や「麺増量の新商品投入」で『小麦の値下がりを消費者に還元する』として、既存商品の値下げは見送る方針を表明し下記の理由を挙げた[14]

  • 小麦売り渡し価格が下がっても、値下げでは1個あたり何十銭の還元にしかならない。
  • 2009年4月値下げ後の小麦売り渡し価格は、2006年時点と比べて36%高い水準にある。
  • 既存商品のコアブランドを汎用品にするわけにはいかない。
  • カップ麺で実売価格が100円前後となる「スープヌードル」「ソース焼きそば」「大盛屋」など数品目揃えて低価格商品のラインナップを充実させて節約志向の消費者需要を満たし、PB商品に対抗可能な状態を完成させた。

ラ王を巡る騒動・問題

2010年7月に「ラ王」を8月で生産終了することを発表し「ラ王追湯式典」と題したイベントを大々的に展開したのち、8月2日に生産終了後、1か月もたたないうちに新「ラ王」を発売したが、その展開と同名新商品に関する情報が公表されないまま旧商品生産終了後の直近時期に新発売された手法には、多くの消費者などから批判も相次いだ[15]

さらに同年9月8日には、新「ラ王」の山頂で男性タレントが新「ラ王」を食べる所作をしているテレビCMが、その撮影において一般登山者の登頂を妨害して撮影したことが露見したため、このCMの放映を自粛することを決定した(後述)。

CM撮影をめぐる問題
槍ヶ岳山頂

2010年(平成22年)9月9日から放送予定だった、日清ラ王テレビCM照英出演)の撮影の際に、登山客らを足止めしたことが問題となり報道された[16][17]。日清食品は8月3日に、槍ヶ岳山頂でヘリコプターを使いラ王のCMの撮影を行ったが、その際に山頂手前の険しい山道で多数の登山客を足止めした。撮影に際して、環境省中部地方環境事務所松本自然環境事務所から、登山者に迷惑をかけないことと、周辺環境に配慮してヘリコプターを飛ばさないことを事前に求められていたが、広告代理店の電通と、製作会社の葵プロモーション(現・AOI Pro.)は日清食品に対し伝えていなかった。

環境省の松本自然環境事務所は、9月の問題発覚後に3社に報告を求め、「非常に遺憾」とする文書を出した。現地の国有林を管理する中部森林管理局中信森林管理署も9月に3社を指導し、謝罪文を提出させている[18]。日清食品は当CMの放送自粛と新たな内容への変更を決定した[19]

放送自粛後、場所を東京スカイツリーに変え、ちゃぶ台、俳優など同じコンセプトで撮影されたものが放送された[20]

CM出演者

出演中

2016年4月現在。本社HPのCM NOW on AIRでも視聴可能。ただし、出演契約中であっても現在放送されていない場合もある。

男性

女性

キャラクター

過去のCM出演者

製品別に列挙。×のついている人は故人。

どん兵衛

麺の達人

☆は「スープの達人」にも出演

ラーメン屋さん

チキンラーメン

UFO

日清焼そば

出前一丁

※は北海道地区のみ「道産子」のCMにも出演

ラ王

ごんぶと

☆は「がんそば」のCMにも出演

Spa王

日清麺職人

太麺堂々

具多(GooTa)

とんがらし麺

ニッチン

その他

※すでに終売となっている製品も含む。

ラーメン系
うどん・そば系
  • 桂歌丸(そば喜利)
  • 三遊亭小圓遊×(そば喜利)※桂歌丸と共演
  • 太地喜和子×(日清御膳ほんうどん)
  • 雛形あきこ(うどんの乱&そばの乱)※後年、Spa王PREMIUMのCMに出演
  • 小池栄子(江戸そば・京うどん)※UFOのCMにも出演
焼そば系
その他

企業CM

キャンペーンCM

  • 小林克也(カップヌードル・ウォーキングカラオケプレゼントキャンペーン)
  • 円広志(チキンラーメン・出前一丁 阪神タイガースキャンペーン)※関西地区のみ
  • 笑い飯(チキンラーメン・出前一丁 阪神タイガースキャンペーン、2011年)※関西地区のみ[25]
  • サバンナ(チキンラーメン・出前一丁 阪神タイガースキャンペーン、2012年)※関西地区のみ[26]

提供番組

太字で記載しているものは一社提供番組(冠スポンサー番組含む)。

テレビ

ここに列挙している番組は代表的なもの。このほか深夜番組や、不定期特別番組スポーツ中継など)の提供をしていることが多い。

日本テレビ読売テレビ
テレビ朝日ABC
TBSMBS
テレビ東京テレビ大阪
フジテレビ関西テレビ
各局

ラジオ

ほか多数

かつての提供番組

★は番組自体現在も継続中。

日本テレビ・読売テレビ系
TBS系 (ABC→MBS)
フジテレビ・関西テレビ系
NET→テレビ朝日系 (MBS→ABC)
東京12チャンネル→テレビ東京・テレビ大阪系
BSデジタル
テレビその他
ラジオ

イベント協賛

太字冠大会

オフィシャルスポンサー

過去

など

関連項目

脚注・出典

  1. ^ 日清の「ラ王」復活 独自の製法で「専門店に迫る味」 - MSN産経ニュース 2010年8月24日
  2. ^ 日清食品「どん兵衛」刷新 めん太さ最大級 - SankeiBiz、2010年10月19日
  3. ^ “「東北地方太平洋沖地震」の影響に関するお知らせ” (PDF). 日清食品ホールディングス株式会社. (2011年3月15日). http://www.nissinfoods-holdings.co.jp/img/show_pdf.php?type=news&image=2189_pdf_1.pdf&pdf=1 2011年4月19日閲覧。 
  4. ^ 日清食品アーカイブ
  5. ^ 日経トレンディネット 「インスタントラーメン大研究 半世紀に渡る進化の歴史と次の商品」 2008年9月24日付
  6. ^ 2013年現在、日本水産から同じブランド名の製品(冷凍即席めん)が発売されているが、こちらとは無関係。
  7. ^ アイカツ!公式サイト『「アイカツ!推し麺 みそ野菜ラーメン」発売★』2014年12月5日発信 - 2015年6月8日閲覧
  8. ^ プレスリリース記事
  9. ^ 参考
  10. ^ 弊社開発 世界初の宇宙食ちらし寿司「スペース・チラシ」等の概要について - 日清食品ホールディングス株式会社
  11. ^ 「行列のできる店のラーメン 横濱中華街 特濃担々麺」 「カップヌードルしお」 発売日決定のお知らせ- 日清食品のリリース、2011年4月19日閲覧
  12. ^ a b c d 詳細は 日本生活協同組合連合会公式サイト「コープ商品」 を参照。
  13. ^ 東北地方太平洋沖地震への弊社グループの対応について - 日清食品ホールディングス、2011年3月28日
  14. ^ カップヌードルの肉が進化? 日清食品、値下げ見送り“価値向上” - 1 / 2 msn産経ニュース 2009年3月26日
  15. ^ “「ラ王」1カ月で“復活”に怒りのファンも「閉店商法だ」”. IT Media News. (2010年8月25日). http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/25/news087.html 2010年9月8日閲覧。 
    “「追湯商法にしてやられた」怒ったり、あきれたり「ラ王」1か月足らずでリニューアル「復活」”. J-CASTニュース. (2010年8月26日). http://www.j-cast.com/2010/08/26074362.html?p=all 2010年9月15日閲覧。 
    “「日清食品『ラ王』 追湯式典&復活」のストーリー”. CNET Japan. (2010年9月8日). http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20419675,00.htm 
  16. ^ 日清、ラ王のCM自粛 撮影で登山者足止めに批判共同通信2010年9月
  17. ^ 「日清ラ王」のCM中止=槍ケ岳で撮影トラブル時事通信2010年9月
  18. ^ ラ王CM強行撮影、環境省が日清・電通を指導asahi.com2010年10月
  19. ^ 弊社商品のCM撮影に関するお詫び - 日清食品 2010年9月8日
  20. ^ 放送自粛で話題となった「日清ラ王」が新CM……今度はスカイツリーで(RBB TODAY) - livedoor ニュース
  21. ^ 西武ライオンズ時代の1993年には、同業者のエースコック「スーパーカップ」のCMに出演していた。
  22. ^ a b “北乃きい&広瀬アリス:高校サッカーマネジャーコンビでCM共演 "やっちゃった"男子にエール”. まんたんウェブ(毎日新聞デジタル). (2011年6月7日). http://mantan-web.jp/2011/06/07/20110607dog00m200005000c.html 
  23. ^ 同業者であるサッポロ一番「塩カルビ焼そば」のCMにも出演していた。
  24. ^ 2009年春には、木村拓哉出演のカップヌードルのCM「コロチャー編」にも写真で出演していた。
  25. ^ “笑い飯:「日清のCMをやるためにM-1優勝しました」関西限定で夫婦コント”. 毎日新聞デジタル. (2011年5月9日). http://mantan-web.jp/2011/05/10/20110509dog00m200054000c.html 2011年5月10日閲覧。 
  26. ^ “サバンナが阪神タイガースキャンペーンを刑事コントで盛り上げる!”. Webザテレビジョン. (2012年4月5日). http://news.thetv.jp/article/29370/ 
  27. ^ 2010年9月まではカウキャッチャーだった。2015年4月よりCMが字幕対応になった。
  28. ^ 福島テレビ制作。フジテレビ、uhb岩手めんこいテレビ仙台放送秋田テレビさくらんぼテレビNST長野放送テレビ静岡山梨放送(日本テレビ系列)、青森テレビ(TBS系列)へもネット(ただし青森テレビは遅れネット)。
  29. ^ 現『金曜ロードSHOW!
  30. ^ 同業者で、現在グループ会社である明星食品も前スポンサーだった。
  31. ^ 2008年10月1日 - 11月21日までの隔日提供しており、この期間の放送番組であった温泉へGo!とのコラボレーションCMを流していた。
  32. ^ 1969年の放送開始時、関東地区ではNET(現:テレビ朝日)系へネットしていたが、その後東京12チャンネル(現:テレビ東京)へ移行し、1975年4月ネットチェンジでTBS系へ移行、1982年まで続く。
  33. ^ 2008年12月に番組とのタイアップで、番組認定による「ラ王」「ごんぶと」の受験生応援商品を発売した。
  34. ^ 当番組に一時期、カップヌードルライトのCMに出ている内田恭子が出演していたが、その内田の酒・清涼飲料の出演CMが番組スポンサーの1つであるサントリーのライバル会社・キリンであるため、ライバル会社の宣伝にならないように取られた措置。
  35. ^ ちなみに2007年8月31日放送に宇多田ヒカルが出演した際、カップヌードルのCMソング「Kiss & Cry」を熱唱した。
  36. ^ 現在は系列企業の日清シスコが提供。
  37. ^ 2010年1月より日清食品と所属契約を結び、日清食品製品のロゴ(「日清のどん兵衛」。ただし一部海外ツアーでは「CUP NOODLE」)入りのウェアーやキャップなどを着用してプレーしている。
  38. ^ 日清食品とスポンサー契約を結び、カップヌードルのロゴ入りウェアーを着用してプレーしている。
  39. ^ 2012年4月より日清食品と所属契約を結び、日清食品のロゴが入ったテニスウェアーを着用してプレーしている。
  40. ^ かつて「カップヌードル」名義でチームスポンサーについていた。

外部リンク

  • 日清食品グループ (日本語) - 2014年4月、旧・日清食品公式サイトを日清食品グループのポータルサイトとしてリニューアル。