悲しくてやりきれない
「悲しくてやりきれない」 | ||||
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ザ・フォーク・クルセダーズ の シングル | ||||
初出アルバム『紀元貳阡年』 | ||||
B面 | コブのない駱駝 | |||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | キャピトル・レコード | |||
作詞・作曲 |
作詞:サトウハチロー 作曲:加藤和彦 | |||
ザ・フォーク・クルセダーズ シングル 年表 | ||||
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「悲しくてやりきれない」(かなしくてやりきれない)は、ザ・フォーク・クルセダーズの2枚目のシングルの表題曲。1968年3月21日に東芝音楽工業 (キャピトル・レーベル) から発売。
解説
2枚目のシングル曲として予定されていた「イムジン河」が発売自粛となったため、それに代わる曲として制作された。加藤和彦が「イムジン河」のコードを反対からつなげて作ったとされる[1]。当時パシフィック音楽出版(現フジパシフィック音楽出版)会長だった石田達郎から「イムジン河」に代わる新曲を急遽作曲するよう強要され、会長室に3時間缶詰にされたときに作ったものである[2] 。加藤曰く「最初はいろいろとウイスキーだとかを物色していたが、残りわずかという時間になって、そろそろつくらにゃ、という気持ちで譜面に向かった。「イムジン河」のメロディを逆に辿っているうちに、新たなメロディがひらめいた、実質的には15分ほどでできた」としている。
ただし、「「イムジン河」のコードを反対からつなげて作った」という点に関して加藤本人は否定している[2]。これに関してはTV番組[3] で、加藤本人が「某放送局の社長室みないなところに、ギターだけ渡され、3時間で作曲を依頼され、部屋に鍵をかけられて軟禁状態だった(笑)。アイデアも湧かず1時間が過ぎ、とりあえず、イムジン河のメロディーを譜面に書き、音符を逆に辿ってみたところ、モチーフが出てきて、ギターで10分間ほどで作曲した。」と、語っている。さらに「その出来立ての曲を持って、そのままサトウハチロー宅へタクシーで向かった。本人とは初対面だったが、とくに曲の打合せはしなかった。1週間ほどで詞が自宅へ送られてきた。歌詞を見ると『悲しくてやりきれない』…。こんな詞で、いいんだろうかと思ったが、歌ってみると、曲に語句がぴたっと合っていて驚いた」と告白している。
B面の「コブのない駱駝」は後に作詞家としても大成する北山修の初の作詞曲である。また、ビートルズの影響を受けた加藤がわざわざシタールをスタジオに持ち込み演奏、イントロでその音が聞ける。
収録曲
作品への起用
1992年の山田太一脚本のドラマ『悲しくてやりきれない』(TBS)の主題歌としておおたか静流の曲が使われている。
2004年の井筒和幸監督製作の映画『パッチギ!』では、「イムジン河」や同曲などの音楽が、物語のテーマの根幹を成している。
2003年度下半期のNHK連続テレビ小説『てるてる家族』(NHK大阪放送局製作)の第122話で、「青年は荒野をめざす」とともに使用された。
2015年5月1日~24日、Zeepブルーシアター六本木で上演されたももいろクローバーZ主演・本広克行演出の舞台『幕が上がる』で橋爪裕子(ユッコ)役の玉井詩織(ももいろクローバーZ)が劇中歌として歌う。
カバーしたアーティスト等
シングル
- 松本伊代 (1989年)
- おおたか静流 (1992年) : 映画『シコふんじゃった。』挿入歌
- 奥田民生 (2002年) : シングル「花になる」カップリング
- 瀧川広志(コロッケ) (2004年)
- 坂本真綾(2010年):シングル『DOWN TOWN/やさしさに包まれたなら』のカップリング
アルバム
- 吉田拓郎 - ぷらいべえと (1977年)
- 矢野顕子 - 愛がなくちゃね。 (1982年)
- 中野律紀 - 風の声 (1993年)
- ハウンド・ドッグ,極楽オールスターズ - PARADISE LUNCH (1995年)
- 鈴木真仁 - 絶対少年 (アルバム)(1997年)
- PUSHIM - COLORS (2001年)
- 奥田民生 - 花になる (2002年)
- 黒川泰子 - Beautiful our LOVE (2002年)
- 渡辺美里 - Café mocha 〜うたの木〜 (2002年)
- 庄野真代&加藤実 - Time Traveller vol.2〜ノスタルジアの樹〜(2002年)
- 石川ひとみ - With みんなの一五一会〜フォークソング編 (2005年)
- 井上堯之 - 井上堯之の世界 (2006年)
- 朴璐美 - 遠い記憶 (2006年)
- 村上ゆき - 夢で逢いましょう (2006年)
- アリヤ・ミハル - ハート トゥ ハート (2007年)
- 斎藤工 - ココロノグルリ (2007年)
- 森昌子 - あのころ (2007年)
- KOKIA - Fairy Dance ~KOKIA meets Ireland~ (2008年)
- 加藤登紀子SONGS - うたが街に流れていた(2008年)
- コトリンゴ - picnic album 1 (2010年)
- 上間綾乃 - 唄者(うたしゃ)(ただし、ウチナーグチ(琉球語)への翻訳歌詞) (2012年)
- 坂本冬美 - Lovesongs V~心もよう~ (2014年)
- やなわらばー - 縁唄 ~フォークソングとやなわらばー~ (2015年)
その他
通販CD
- FOREVER YOUNG
- あの時代にかえりたい(2006年)