念力

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念力(ねんりき)とは、超能力の一つで、意思の力だけで物体を動かす能力のこと。念動力(ねんどうりょく)、観念動力(かんねんどうりょく)とも言う。また、英語名の略称を使い、TKtelekinesis、テレキネシスの略)、PKpsychokinesis、サイコキネシスの略)と呼ぶこともある。

概要

テレキネシスサイコキネシスは、対象物の動かし方によって区別されることがある。テレキネシスは、tele テレ + kinesis キネーシスという構造の語で、英語に直訳すると"distant-movement"などになり、離れて運動を起こす、という意味の表現である。サイコキネシスのほうは psycho + kinesis なので "mind-movement" の意で、心(念)で運動を起こす、という意味の表現である。自分を対象として自身が宙に浮く舞空術も、テレキネシスに含まれるとされる。

また、念力という言葉は、本来の意味を離れて「物体を動かす」という以外の「何かを心のままに操作する」という意味で使われることも多い。

日本では、ユリ・ゲラースプーン曲げ[1]でよく知られるようになったが、それ以前は、SFで知られた概念だった。

自由意志と念力

人間の自由意志を肯定することは、念力の実在を肯定することであるとされる。
なぜなら、自由意志の肯定とは「意思(非物質)によって、身体(物質)を動かすことが可能である」という考えであるところ、これは念力の「意思(非物質)によって、物体(物質)を動かす力」を肯定することと同義だからである。

脚注

  1. ^ スプーン曲げについてはテーブルマジック奇術)でも行なわれている。

参考文献

  • 小久保秀之ほか「念力課題中の脳血流-特異能力者の生物物理的・生理心理的研究-」(PDF)『Journal of International Society of Life Information Science』第26巻第2号、国際生命情報科学会、2008年、223-246頁、ISSN 1341-9226 

関連項目