忠臣蔵 (2004年のテレビドラマ)

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忠臣蔵
ジャンル テレビドラマ時代劇
脚本 古田求
監督 齋藤光正 ほか
出演者 松平健
田中好子
沢村一樹
櫻井淳子
宇梶剛士
寺田農
松重豊
金田明夫
美保純
中原丈雄
萬田久子
高橋長英
戸田恵子
池上季実子
片岡鶴太郎
永島敏行
佐野浅夫特別出演
橋爪功
夏八木勲
村上弘明
江守徹
津川雅彦
藤田まこと
北大路欣也
伊東四朗
ナレーター 奈良岡朋子
時代設定 江戸時代
製作
製作総指揮 早河洋、福湯通夫
プロデューサー 田中芳之、横塚孝弘
制作 テレビ朝日
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2004年10月18日 - 12月13日
放送時間月曜日19:00 - 19:54
放送枠月曜時代劇
放送分54分
回数9
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忠臣蔵[1](ちゅうしんぐら)は、2004年10月18日から12月13日まで「テレビ朝日開局45周年記念企画」作品として放送された、東映制作の時代劇テレビドラマ。全9話。

キャッチコピーは “これは戦である。”

大石内蔵助役は松平健、吉良上野介役は伊東四朗赤穂事件を赤穂浪士の側から描いた、時代劇の定番“忠臣蔵もの”のひとつ。

2005年2月25日にDVD-BOXが発売された。

概要[編集]

浅野内匠頭の勅使饗応役就任から、大石内蔵助たち四十七士による吉良邸討入の顛末までを描く。

古田求の脚本は侍言葉を多く用いて台詞に格調を与えており、内蔵助たち赤穂浪士を中心に個々のエピソードもじっくり描かれている。見せ場を整理して丁寧に綴っていくオーソドックスな『忠臣蔵』に徹したシリーズである。内蔵助を演じる松平の品格十分の演技、また吉良上野介に扮する伊東四朗の憎々しさが好一対を成している。また、核となる役者たちの充実した演技を支える豪華な配役も見どころ。

脚本は古田のオリジナルだが、元々は1991年のフジテレビ系単発時代劇『忠臣蔵 風の巻・雲の巻』で書き下ろされたもので、1996年の同局連続ドラマ『忠臣蔵』や、2003年のテレビ東京系『新春ワイド時代劇 忠臣蔵〜決断の時』でも用いられており、本作が4度目の採用である。ゆえに、それらの作品群と共通する台詞も多い。一方、『仮名手本忠臣蔵』からも多くの挿話が取り入れられている[2]

本作で加筆された部分については、徳川綱吉の恐怖政治(生類憐れみの令)や、幕府から迫害されていた山鹿素行に心服する浅野内匠頭を幕府が牽制した、などの解釈が挙げられる。

なお、第9話(最終話)には1996年版と本作の同時期にNHKで放送されていた『最後の忠臣蔵』で内蔵助を演じた北大路欣也が、吉良家の隣人である土屋主税役でゲスト出演している。北大路は1991年版、1996年版に続き、古田求の脚本が用いられた4作品のうち3作品に出演したことになった。北大路は1996年版を制作するにあたって古田の脚本を採用するよう希望している。本作の主演を務めた松平健は、2010年にテレビ朝日で放送された『忠臣蔵〜その男、大石内蔵助』にて北大路と同様に土屋役でゲスト出演した。

あらすじ[編集]

文化爛熟期を迎えた元禄時代。五代将軍 徳川綱吉による独裁政治が行われ、賄賂が公然と横行し、武士道がもはや時代遅れと軽視された時代。強大な権力にたてつくものなど誰一人いなかったこの時代に亡き君主の無念を晴らすために家族を捨て、恋人を捨て、ただ「武士の誇り」のためだけに立ち上がった男たちと、それを支える女たちがいた。

サブタイトル[編集]

  • 第1話「刃傷 松の廊下」
  • 第2話「赤穂激震」
  • 第3話「赤穂城明渡し」
  • 第4話「静かなる決闘…千坂兵部」
  • 第5話「祇園 遊郭に隠された真意」
  • 第6話「山科 永遠の別れ」
  • 第7話「東下り 垣見五郎兵衛」
  • 第8話「討ち入り前夜 揺れる浪士たち」
  • 第9話「討ち入り…狙うは怨敵・吉良上野介の首でござる!」

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 作中のタイトルは「忠臣蔵」だけのロゴデザインだが、DVDジャケット等では「忠臣蔵 CHUSHINGURA」の様に英名が併記されている。
  2. ^ a b c d 2003年版にあったお軽・勘平の悲恋物語などはカット、歴史上は架空の人物である『仮名手本忠臣蔵』オリジナルの登場人物も登場する、等。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]