常磐線

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常磐線
E531系電車(2009年撮影)
基本情報
日本の旗 日本
所在地 東京都千葉県茨城県福島県宮城県
起点 日暮里駅
終点 岩沼駅
駅数 80駅
開業 1889年1月16日
所有者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者 東日本旅客鉄道(全線)
日本貨物鉄道(日暮里 - 三河島間を除く全線)
使用車両 運行車両を参照
路線諸元
路線距離 343.1 km(日暮里 - 岩沼間)[1]
5.7 km(三河島 - 隅田川 - 南千住間)[1]
1.6 km(三河島 - 田端間)[1]
軌間 1,067 mm
線路数 複々線(綾瀬 - 取手間)、複線(日暮里 - 綾瀬間、取手 - 四ツ倉間、広野 - 木戸間、大野 - 双葉間)、単線(左記以外)
電化方式 直流1,500 V(日暮里 - 取手間)
交流20,000 V・50Hz(藤代 - 岩沼間)
いずれも架空電車線方式
閉塞方式 自動閉塞式(下記以外)
ATC方式(綾瀬駅 - 取手駅間の緩行線)
最高速度 130 km/h
路線図
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常磐線(じょうばんせん)は、東京都荒川区日暮里駅から千葉県北西部、茨城県福島県太平洋側を経由して宮城県岩沼市岩沼駅までを結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線幹線)である。

列車運行上の常磐線は、東北本線区間である上野駅 - 日暮里駅および岩沼駅 - 仙台駅間を含めた、東京都台東区上野駅から宮城県仙台市青葉区仙台駅までである。

また、通常運転系統上の「常磐線」は、中距離列車や特急列車などの列車系統のみを指し、取手駅以南の複々線区間を運転する電車系統の快速電車各駅停車とは区別される。本記事での運転系統としての記述は主に前者について取り上げる。

特急・中距離列車と快速電車は、一部が上野東京ラインを経由して東海道本線(以下、特に必要がない限り東海道線と記す)品川駅まで乗り入れる。なお、本記事では上野駅 - 東京駅 - 品川駅間について、常磐線内に方向に合わせて品川行きを「上り」、品川発を「下り」と記述する。上野東京ラインの運行が開始された2015年3月14日ダイヤ改正以降は、品川駅から仙台駅間を常磐線と称する場合もある[2]

2011年に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)による被害と、それに起因した福島第一原子力発電所事故による帰還困難区域(事故発生当初は警戒区域)設定のため、竜田駅 - 原ノ町駅間および相馬駅 - 浜吉田駅間が運行休止となっている。相馬駅 - 浜吉田駅間では2016年12月まで[3]の運行再開を目処に復旧工事が行われている(詳細後述)。

概要

東京から仙台までを、水戸いわき相馬など太平洋沿岸地域を経由して結ぶ路線である。首都圏と沿線各都市を結ぶ特急列車や、日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車が運行されている。また首都圏側では東京への通勤輸送の役割も担う。綾瀬駅 - 取手駅間は急行線(快速線)と緩行線線路別複々線となっており、緩急分離運転を実施している(運転行態については後述)。

全線が電化されているが、茨城県石岡市柿岡にある「気象庁地磁気観測所」への影響を考慮して、上野駅から取手駅までは直流藤代駅より北はすべて交流でそれぞれ電化され、取手駅と藤代駅の間にデッドセクションが設けられている[4]

名称の由来

名称については、令制国(ひたち)と(いわき)の頭文字を合わせたものである(常磐自動車道も同様)。なお、磐城国は明治令制国(戊辰戦争後の令制国)である。

この経緯に由来して、茨城県と福島県浜通りの県境に当たる勿来近辺(北茨城市からいわき市南半分)は「常磐地区」と呼ばれることもある。また、1954年から1966年のいわき市成立までは、湯本温泉周辺を中心とする常磐市(じょうばんし)が存在していた。また、水戸市では常磐町常磐大学常磐神社といった、同じ字で「ときわ」と読む地名や施設なども存在する。「ときわ」は、常磐線でもかつて急行列車の愛称として使用され、特急「ひたち」への統一後も茨城県北部から福島県浜通りの沿線の観光キャンペーンや茨城県内に有効なフリーきっぷの名称として「ときわ路」が使用されている。なお、列車愛称の「ときわ」は2015年3月14日のダイヤ改正で特急列車として復活するが、大半は以前の急行同様茨城県内発着の列車となる。

常磐線の旧国名と駅の関係は次の通りである。

  • 常陸:茨城県・佐貫駅 - 同・大津港駅 (133.2km)
  • 磐城:福島県・勿来駅 - 宮城県・逢隈駅 (154.6km)
※参考
武蔵:東京都・上野駅 - 同・金町駅 (14.6km)
下総:千葉県・松戸駅 - 茨城県・藤代駅 (27.7km)

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):全長350.4km
  • 軌間:1067mm [1]
  • 駅数:80(本線の起終点駅と偕楽園駅・隅田川駅を含む。支線の終点は除外)
    • 常磐線所属駅に限定した場合、日暮里駅と岩沼駅(ともに東北本線所属[5])が除外され、78駅となる。
  • 複線区間:
  • 電化区間:全線
    • 直流1,500V:日暮里駅 - 取手駅間(藤代駅の直近まで)、三河島駅 - 隅田川駅 - 南千住駅間、三河島駅 - 田端駅間
    • 交流20,000V 50Hz:藤代駅 - 岩沼駅間
    • デッドセクション:取手駅 - 藤代駅間、車上切替式
  • 運転方式
  • 最高速度(電車または気動車):
    • 上野駅 - 日立駅間 130km/h
    • 日立駅 - いわき駅間 120km/h
    • いわき駅 - 岩沼駅間 100km/h
    • 綾瀬駅 - 取手駅間(緩行線) 90km/h
    • 田端信号場駅 - 隅田川駅間(田端貨物線) 95km/h
    • 南千住駅 - 隅田川駅間(隅田川貨物線) 95km/h
  • 運転指令所
    • 上野駅 - 羽鳥駅間 東京総合指令室 (ATOS)
    • 羽鳥駅 - 岩沼駅間 水戸総合指令室 (CTC)
    • 綾瀬駅 - 取手駅間(緩行線) 東京総合指令室 (ATOS)
  • 旅客運賃・乗車券関連

なお、JR東日本の各支社の管轄は以下の通り。

沿線概況

ここでは常磐線の沿線の概況について記す。なお、不通区間については東日本大震災による被災前の状況を記してある。

上野駅から隣の日暮里までは山手線など多くの路線と併走し、日暮里から東北本線と分かれる。北千住駅付近まで、日光街道沿いの下町の中を走り、荒川を渡る手前で地下鉄千代田線と合流し綾瀬駅まで並行する。ここから取手駅までは複々線区間となり、各駅停車は綾瀬駅を出ると亀有駅金町駅といった駅に停車するが、快速電車は松戸駅柏駅我孫子駅といった市の中心駅しか停まらない。

江戸川を渡り、東京都から千葉県松戸市へ入ると、矢切の田園地帯にて緩行線と快速線が交差した後、線路は地上へ降りる。柏では東武鉄道野田線と連絡し、我孫子では成田線が分岐する。我孫子を過ぎると千葉県茨城県の境である利根川利根川橋梁を渡って茨城県に入り、電車特定区間の終点である取手駅へ至る。取手駅と藤代駅の間にはデッドセクションがあり、直流電車は通れない。ここから先は交直流電車のみが走る。

藤代駅 - 取手駅間の交流→直流の接続部分(デッドセクション

土浦市水戸市ひたちなか市日立市など茨城県内の都市を通過し、茨城県と福島県浜通りの境に当たる勿来関を越えて、福島県浜通り内最初の駅、勿来駅に至る。そのまま福島県内を北上し、いわき市の中心駅・いわき駅を経て四ツ倉駅を過ぎると単線になる。竜田駅富岡駅の間で福島第二原子力発電所の脇を通り、福島第一原子力発電所の煙突を背にしながら、双葉駅に到着する。双葉駅、浪江駅小高駅を経て、「雲雀原」の異名を持つ原町の中心駅・原ノ町駅相馬市の中心駅・相馬駅などを経て、新地駅を過ぎると、浜通りから脱して宮城県へ入る。坂元駅山下駅浜吉田駅亘理駅などを経て逢隈駅を過ぎたら阿武隈川を渡る。この川を渡ると常磐線としての終点である岩沼駅に到着し、日暮里駅で分かれた東北本線に合流する。この先、常磐線の列車は、東北本線を仙台駅まで走る。館腰駅名取駅を過ぎ、仙台市内に入る。長町駅付近から高層ビルが目立ち始め、まもなく終点・仙台駅に到着する。

歴史

1896年(明治29年)に東京・田端 - 水戸間が開業する[6]。最初の開業区間は水戸線とひとつながりの区間である[注釈 1]が、実質的な常磐線としての建設は、それまで船に頼っていた常磐炭田から産出される石炭の輸送ルート確保を目的としていた[7]。このため、現在の山手線を経由して東海道本線に抜けられるように田端駅が起点とされた。上野駅への乗り入れは後から行われたため、三河島駅から日暮里駅まで不自然な急カーブを描く線形となっている。効率的な石炭輸送をはかるために、明治時代から複線化工事が開始された[8]。常磐炭田の石炭輸送のほか、日立鉱山日立製作所関連の人員・物資輸送で、常磐線は戦前・戦後を通じて国内経済発展に欠かせない存在となっていった[9]

岩沼駅までの全通後は東北本線のバイパスとして機能した。関東地方と東北地方を結ぶ鉄道路線の中でも海岸沿いを走るため線路が東北本線に比べて平坦である点が蒸気機関車牽引の列車にとって最大の利点であったこと、平駅(現在のいわき駅)までの複線化も早期に行われたこと、さらに、奥羽本線への直通列車設定も必要だった東北本線に比べ、ターゲットを上野と仙台以北との往来に絞れたことから、仙台駅以北に直通する旅客列車が常磐線を経由して走るようになり、1920年(大正9年)に経路特定区間制度が設定された時、日暮里 - 岩沼間が最初の設定区間の一つに指定されている。1958年(昭和33年)に東京以北で初の特急列車として登場した「はつかり」も、当初は常磐線経由で設定された。東北本線の電化・複線化が進むにつれ、まず「はつかり」など昼行の長距離優等列車から東北本線経由への整理統合が進んだが、東北本線が通勤時間帯に混雑することや奥羽本線への直通夜行列車が多数設定されたことから仙台駅以北に直通する夜行寝台列車はなお常磐線経由が主力であった。

石炭輸送を目的とした急行貨物「ひたち号」が1964年(昭和39年)に開始されたが、その後まもなくエネルギー革命によって炭鉱が次々と閉山に追い込まれ、1973年(昭和48年)を最後に常磐線の当初の目的であった石炭輸送の役目は終わりを迎えた[7]。その一方で旅客面では、1969年(昭和44年)10月に上野 - 平間に特急「ひたち」が運転を開始し、1985年(昭和60年)につくば市で開催された科学万博期間中は全国から訪れる観客の輸送を引き受けた[6]。このとき臨時駅(万博中央駅)も設置され、“赤電”のニックネームで親しまれた列車も、白地に青線へ化粧直しされた[6]1987年(昭和62年)4月、当時20兆円の累積赤字を抱えていた国鉄が分割・民営化され、常磐線はJR東日本の一路線として再スタートを切った[6]。しかし、東北新幹線の開業以後は常磐線から仙台駅以北に直通する旅客列車が大幅に減り、東北本線のバイパスとしての存在意義が失われたことから、長らく設定されていた日暮里 - 岩沼間の経路特定区間制度は2001年(平成13年)に廃止された。

年表

水戸鉄道・日本鉄道

国有鉄道

  • 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道国有化。那珂川貨物取扱所を那珂川駅に変更。
  • 1909年(明治42年)
  • 1910年(明治43年)
  • 1911年(明治44年)
  • 1912年(明治45年)5月10日:北小金 - 我孫子間複線化。
  • 1913年(大正2年)
    • 4月19日:金町 - 松戸間複線化。
    • 5月:馬橋 - 北小金間複線化。
    • 11月1日:亀有 - 金町間複線化。
  • 1915年(大正4年)
    • 5月1日:勝田 - 佐和間複線化。
    • 6月1日:吉田駅を浜吉田駅に改称。
  • 1916年(大正5年)11月:下孫 - 助川間複線化。
  • 1917年(大正6年)
    • 4月1日:石神 - 大甕間複線化。
    • 10月1日:川尻 - 高萩間複線化。
  • 1918年(大正7年)
    • 5月25日:助川 - 小木津間複線化。
    • 9月15日:小木津 - 川尻間複線化。
  • 1919年(大正8年)11月20日:佐和 - 石神間複線化。
  • 1920年(大正9年)
  • 1921年(大正10年)
  • 1922年(大正11年)
    • 4月1日:信号所を信号場に改称。
    • 8月15日日立木駅開業。
    • 8月25日:岩間 - 友部間複線化。
    • 9月21日:荒川沖 - 東信号場間複線化。
    • 10月1日:羽鳥 - 岩間間複線化。
    • 10月20日:植田 - 泉間複線化。
    • 11月6日:東信号場 - 土浦間複線化。
    • 11月11日:石岡 - 羽鳥間複線化。
    • 12月1日:牛久 - 荒川沖間複線化。
    • 12月13日:泉 - 湯本間複線化。
    • 12月15日:高浜 - 石岡間複線化。
  • 1923年(大正12年)
    • 2月1日:佐貫 - 牛久間複線化。
    • 4月15日:我孫子 - 取手間複線化。
    • 6月9日:神立 - 高浜間複線化。
    • 6月25日:取手 - 藤代間複線化。
    • 6月30日:下那珂川信号場 - 勝田間複線化。
    • 8月20日:土浦 - 神立間複線化。
  • 1924年(大正13年)6月20日:勿来 - 植田間複線化。
  • 1925年(大正14年)
    • 2月2日:(仮)公園下駅(現在の(臨)偕楽園駅)開業。偕楽園観梅時期のみ営業。
    • 10月28日:藤代 - 佐貫間複線化、日暮里 - 平間複線化完成。
  • 1936年(昭和11年)12月11日:日暮里 - 松戸間直流電化。
  • 1939年(昭和14年)
    • 10月1日:下孫駅を常陸多賀駅に改称。
    • 10月20日:助川駅を日立駅に改称。
  • 1943年(昭和18年)
  • 1944年(昭和19年)
    • 2月15日:浪江 - 小高間に桃内信号場開設。
    • 12月20日:久ノ浜 - 広野間に末続信号場開設。
  • 1945年(昭和20年)2月14日:友部 - 内原間に内原操車場開設。
  • 1947年(昭和22年)6月1日:末続信号場を駅に変更し末続駅開業。
  • 1948年(昭和23年)
    • 3月1日:内原操車場を廃止し小原信号場とする。
    • 8月10日:桃内信号場を駅に変更し桃内駅開業。
  • 1949年(昭和24年)
    • 5月10日:山下駅開業。
    • 6月1日:松戸 - 取手間直流電化。
    • 7月6日:北千住 - 綾瀬間で下山事件が発生。国鉄総裁下山定則が遺体となって発見。
    • 11月1日:小原信号場廃止。
  • 1950年(昭和25年)5月10日:関本駅を大津港駅に改称。
  • 1952年(昭和27年)
    • 5月1日:北松戸駅が松戸競輪場前臨時停車場として開業。
    • 7月10日駒ケ嶺駅開業。
  • 1953年(昭和28年)10月1日:南柏駅開業。
  • 1956年(昭和31年)12月20日:綴駅を内郷駅に改称。
  • 1957年(昭和32年)4月1日:石神駅を東海駅に改称。
  • 1958年(昭和33年)
  • 1959年(昭和34年)10月1日:長塚駅を双葉駅に改称。
  • 1960年(昭和35年)
    • 10月1日:竜田 - 富岡間に金山信号場、亘理 - 岩沼間に逢隈信号場開設。
    • 12月10日:特急「はつかり」をキハ80系気動車に置き換え。日本初の気動車特急となる。
  • 1961年(昭和36年)
    • 3月20日:中村駅を相馬駅に改称。
    • 6月1日:取手 - 勝田間交流電化。
  • 1962年(昭和37年)
    • 5月3日:三河島 - 南千住間で三河島事故が発生。死者160人。
    • 10月1日:勝田 - 高萩間交流電化。
  • 1963年(昭和38年)
    • 4月20日:原ノ町 - 鹿島間に高平信号場開設。
    • 5月1日:高萩 - 平間交流電化。
    • 9月30日:平 - 草野間交流電化。
  • 1965年(昭和40年)
    • 5月25日:平 - 草野間複線化。
    • 10月1日:常磐線経由の上野 - 青森間急行「北斗」の格上げにより、寝台特急「ゆうづる」がブルートレインとして運転開始。常磐線内の停車駅は水戸と平。
  • 1966年(昭和41年)
  • 1967年(昭和42年)
    • 2月1日:(仮)公園下駅を(仮)偕楽園駅に改称。
    • 7月22日:草野 - 四ツ倉間複線化。
    • 8月20日:草野 - 岩沼間の交流電化により、全線電化完成。
    • 12月:103系電車運用開始。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:東北本線の複線電化完成で、特急「はつかり」が東北本線経由に変更。
  • 1969年(昭和44年)10月1日:(仮)偕楽園駅を臨時駅に変更。季節特急「ひたち」新設。
  • 1970年(昭和45年)
    • 4月10日北柏駅が貨物駅として開業。
    • 10月1日:特急「ひたち」定期化。
  • 1971年(昭和46年)4月20日:ダイヤ改正。
  • 1972年(昭和47年)10月1日:内郷 - 平間にいわき貨物駅開業。
  • 1973年(昭和48年)4月1日:新松戸駅開業。
  • 1976年(昭和51年)
  • 1978年(昭和53年)3月31日:営団地下鉄千代田線の代々木上原駅延伸開業に伴い、小田急電鉄小田原線本厚木駅まで直通運転区間が延長(3社線乗り入れは営団車のみ、現在は小田急多摩線唐木田駅まで)。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:我孫子 - 取手間複々線化。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:貨物支線 水戸 - 那珂川間廃止。
  • 1985年(昭和60年)3月14日国際科学技術博覧会(筑波万博)輸送を実施。臨時駅として万博中央駅を開設(9月16日まで)。いわき貨物駅、内郷機関区廃止。急行「ときわ」廃止。

東日本旅客鉄道

  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道に承継。
  • 1988年(昭和63年)
    • 3月13日:普通列車が三河島駅、南千住駅(この2駅は日中のみ)、天王台駅(終日)に停車するようになる。
    • 8月2日:逢隈信号場を駅に変更し逢隈駅開業。
  • 1989年(平成元年)3月11日:651系による特急「スーパーひたち」運転開始。
  • 1991年(平成3年)3月16日:2階建て普通車クハ415-1901号運用開始(2005年(平成17年)7月8日運用終了)。通勤快速運転開始。
  • 1993年(平成5年)
    • 2月1日:金山信号場廃止。
    • 2月10日:高平信号場廃止。
    • 12月1日:寝台特急「ゆうづる」を臨時列車に変更。
  • 1994年(平成6年)12月3日:平駅をいわき駅に改称。寝台特急「ゆうづる」廃止。
  • 1995年(平成7年)12月1日:E501系運用開始。
  • 1996年(平成8年)10月12・13日:常磐線開業100周年記念列車「レトロトレインときわ」運転。
  • 1997年(平成9年)10月1日:E653系による特急「フレッシュひたち」運転開始。
  • 1998年(平成10年)
  • 1999年(平成11年)9月30日東海村JCO臨界事故により水戸 - 日立間にて運転見合わせ。
  • 2001年(平成13年)11月18日[10][11]:当時の東京近郊区間に当たる日暮里 - 勝田間で、ICカード「Suica」サービス開始[10][11]
  • 2002年(平成14年)
  • 2003年(平成15年)
    • 3月29日:小田急線内発着の3社直通準急廃止、朝ラッシュ時の綾瀬発着の準急をのぞき唐木田駅発着の急行・多摩急行になる。
    • 10月26日:当時の仙台都市圏エリアに当たる山下 - 岩沼間で、ICカード「Suica」サービス開始。
  • 2004年(平成16年)
    • 2月14日:東京圏輸送管理システム(ATOS)導入(上野 - 羽鳥間、緩行線は亀有 - 取手)。
    • 3月13日:川尻駅を十王駅に改称。三河島駅と南千住駅に普通列車が終日停車するようになる。
    • 10月16日:普通列車は取手以南に限って快速と呼称される。勝田 - 日立間が東京近郊区間に組み込まれ、同時にICカード「Suica」サービス開始。
  • 2005年(平成17年)7月9日:E531系導入開始。上野 - 土浦間において特別快速運転開始。下り通勤快速廃止。上りの通勤快速も1本が普通列車(取手 - 上野間快速)になる。
  • 2006年(平成18年)3月17日:この日限りで上り通勤快速廃止、103系定期運用終了。
  • 2007年(平成19年)
    • 1月6日:E531系のグリーン車先行導入。この日から3月17日までは普通車扱いでグリーン券なしで乗れた。
    • 3月17日:E721系導入開始。運用は原ノ町 - 仙台。この日を持って415系列の鋼製車は定期運用を終了。
    • 3月18日:E531系のグリーン車が営業運転開始。投入区間は上野 - 高萩。この日から415系1500番台(ステンレス車)とE501系は土浦以北のみの運用に。
  • 2008年(平成20年)
    • 3月15日:日立 - 高萩間が東京近郊区間に組み込まれ、同時にICカード「Suica」サービス開始。
    • 11月12日:天皇皇后とスペイン国王夫妻の茨城県つくば市視察に伴うお召し列車が、上野駅から土浦駅間に運転される(片道のみ)。前年に投入されたE655系がお召し列車としては初めて運用される。[13]
  • 2009年(平成21年)3月14日:高萩 - いわき間が東京近郊区間に、原ノ町 - 山下間が仙台都市圏エリアに組み込まれ、同時にICカード「Suica」サービス開始。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日:東北地方太平洋沖地震東日本大震災)により全線が不通、一部区間で壊滅的な被害を受ける。
    • 3月12日:日暮里・綾瀬 - 取手間で快速電車・各駅停車が運転再開。
    • 3月18日:取手 - 土浦間が復旧。
    • 3月31日:土浦 - 勝田間が復旧。
    • 4月7日:勝田 - 高萩間が復旧。
    • 4月11日:高萩 - いわき間が復旧。
    • 4月12日:亘理 - 岩沼間が復旧。
    • 4月17日:いわき - 四ツ倉間が復旧。
    • 5月14日:四ツ倉 - 久ノ浜間が復旧。
    • 5月23日:相馬駅 - 亘理駅間で代行バスの運行を開始[14]。列車との乗り換えはこの両駅に限られる[15]
    • 10月10日:久ノ浜 - 広野間が復旧。
    • 12月21日:原ノ町 - 相馬間が復旧。
  • 2012年(平成24年)3月17日:特急にE657系導入。特急「スーパーひたち」15往復のうち10往復、「フレッシュひたち」上下41本中9本でE657系を使用する[16]。「スーパーひたち」の運行区間からいわき - 仙台間が外され、全特急列車が上野 - いわき間の運転になる。普通列車に一部のE721系を置き換えて719系を運用開始。
  • 2013年(平成25年)3月16日:浜吉田 - 亘理間が復旧。特急「スーパーひたち」「フレッシュひたち」の全列車をE657系に置き換え[17]
  • 2014年平成26年)
    • 4月1日:原ノ町- 岩沼間が新設の仙台近郊区間となる。
    • 6月1日:広野 - 竜田間が復旧[18]
  • 2015年(平成27年)
    • 1月31日:竜田 - 原ノ町間で途中ノンストップの代行バスを運行開始[19]
    • 3月14日:上野東京ラインが開業し、一部の特急と快速が品川駅まで乗り入れ開始。特急「スーパーひたち」を「ひたち」に、「フレッシュひたち」を「ときわ」に改称。
  • 2016年(平成28年)
    • 春まで:小高 - 原ノ町間が復旧予定。
    • 12月末まで:相馬 - 浜吉田間が復旧予定。
  • 2017年(平成29年)
    • 3月まで:浪江 - 小高間が復旧予定。
    • 12月末まで:竜田 - 富岡間が復旧予定。
  • 2020年(平成32年)3月まで:富岡 - 浪江間が復旧し、全線復旧予定[20][21][22]

東日本大震災の影響

大津波によって列車もろとも流出した新地駅(2011年4月4日)

2011年3月11日の午後に東北地方太平洋沖地震東日本大震災の本震)が発生し、沿線では広範囲で震度5弱から6強の揺れを記録したため当日全線で運転を見合わせた。

また茨城県から宮城県にかけては線路に支障が発生したほか、沿岸ではこの地震による津波の影響を受け福島県・宮城県の一部区間が壊滅的な被害を受けたため、取手駅以北の区間においては翌日以降も不通となった。常磐線の列車も新地駅で普通244M(E721系P-1編成+P-19編成)が、浜吉田 - 山下間で貨物92列車(ED75 1039+コンテナ車)がそれぞれ津波の直撃によって脱線・大破している。

不通区間の復旧と現状

2011年5月14日までに上野 - 日暮里 - 久ノ浜間、亘理 - 岩沼 - 仙台間で列車の運行を再開し、津波の被害が比較的少なかった久ノ浜 - 広野間は広野駅への仮設ホームを設置した上で同年10月10日に運行を再開した[23][24]。また、同じく津波の被害が比較的少なかった原ノ町 - 相馬間では同年12月21日に運行を再開した[14]。運行再開の時点では徐行運転とし、2012年1月10日からは本来の速度で運転している[25]。原ノ町 - 相馬間で留置されている車両[注釈 2]では運用が困難であるため、701系3編成6両を陸送で搬入して使用している[14]。2013年3月16日には浜吉田 - 亘理間[17]、2014年6月1日には広野 - 竜田間の運行を再開した[18]

不通区間のうち、夜ノ森 - 浪江間では福島第一原子力発電所事故の影響により詳しい被害調査ができず、大野駅の駅舎一部損壊や大野 - 双葉間の前田川橋梁崩壊の被害などが確認されている程度だったが、2015年2月までに被害調査が完了した[27]。前田川橋梁については、2015年6月29日から撤去工事を行った後[28]、2016年3月18日に復旧工事を始めた[21]

国土交通省は、小高 - 原ノ町間を2016年春、浪江 - 小高間は遅くとも2017年、竜田 - 富岡間は2018年とする運転再開目標を発表した。2016年2月には竜田 - 富岡間について運転再開時期を2017年末に繰り上げることが明らかにされた[29]。また、帰還困難区域を含む富岡 - 浪江間は、2020年3月までに運転を再開することになった[20][21][22]

一部区間で線路を内陸に移設する工事を行っている相馬 - 浜吉田間も2017年4月ごろの復旧を目指していたが、前倒しして2016年12月末までに運転再開することが正式に発表された[3]

2016年3月現在、竜田 - 原ノ町間・相馬 - 亘理間ではバス代行輸送が行われている[30]。久ノ浜 - 広野・原ノ町 - 相馬間はそれぞれ運転再開日前日までバス代行輸送を行った。

内陸移設計画

JR東日本は被災した路線の復旧について、内陸部への移設も視野に入れているため、復旧に数十年単位の時間がかかることを明らかにしている[31][32]。沿線自治体である宮城県山元町では常磐線の線路と山下駅・坂元駅の移設を含めた都市計画を、福島県新地町では常磐線の線路と新地駅の移設を含めた都市計画をそれぞれ立てている[33]

その後、JR東日本仙台支社及び水戸支社が2012年3月5日に発表したプレスリリース[34]によると、相馬 - 亘理間のうち、駒ケ嶺 - 浜吉田間については現位置より山側に移設させることが発表された。また、当該区間は用地買収後、工事着手してから復旧までに3年を要する見込みであると発表した。

また、水戸支社が2012年9月27日に発表したプレスリリース[35]によると、駒ケ嶺 - 浜吉田間の線路移設工事は用地取得を前提に2014年春に着手すると発表した。2014年5月までに用地買収が完了し、工事に着手した[36]。着工から復旧までに3年かかる見込みは変わらないとしており、2017年春に相馬 - 浜吉田間(震災前22.6 km、復旧後23.1 km予定)が復旧する予定としていたが[37][38]、前倒しして2016年中に再開できる見通しとなった[3]

運行形態

1985年筑波郡谷田部町(現つくば市)で行われた国際科学技術博覧会(科学万博)開催中運転された列車を含む運転状況については「つくば科学万博の交通」を参照。また、「普通列車」とは中距離列車の列車種別としての「普通」列車を指すものとする。

優等列車

優等列車は、特急「ひたち」が品川駅上野駅 - いわき駅間で、「ときわ」が品川駅・上野駅 - 土浦駅勝田駅高萩駅・いわき駅間で運行されている。

東日本大震災発生までは全線で特急列車が運行されていた。当初の計画では、2012年のダイヤ改正よりいわき駅 - 仙台間に新愛称の特急が設定され、いわき駅で同一ホーム乗り換え可能とされる予定であった[39]が、東日本大震災・福島第一原子力発電所事故の影響で同区間の一部が不通となったことから、新愛称特急の運行計画は白紙となった。上野駅 - 仙台駅間で設定されていた「スーパーひたち」は大震災発生以後いわき駅 - 仙台駅間が運休となり、2012年3月17日のダイヤ改正で正式にいわき駅 - 仙台駅間での特急の設定がなくなり上野駅 - いわき駅間のみでの運行となった。2015年3月14日のダイヤ改正で列車名が「スーパーひたち」・「フレッシュひたち」からそれぞれ「ひたち」・「ときわ」に変更され、また同時に上野東京ラインの開業により運転区間が品川駅まで延長された。

地域輸送

普通列車が不通区間を除く全線において運転されている。1982年11月14日までは上野駅 - 仙台駅間全線を通す列車もあった。しかし、それ以降はいわき駅を挟んで南北に運転系統が分かれ、ダイヤ改正を重ねるにつれて上野駅発着でいわき駅を越える列車や仙台駅発着でいわき駅を越える列車は減らされていった。2007年3月18日のダイヤ改正では、グリーン車を連結したE531系電車の運用の都合上、大半の列車が水戸駅・勝田駅を境に分断され(最長で高萩駅まで)、上野駅 - いわき駅間を直通する普通列車は全廃され、いわき駅 - 仙台駅間を直通する列車も大半が原ノ町駅で分断された。この改正以降、東日本大震災発生までは一部をのぞいて上野駅 - 勝田駅間・水戸駅 - いわき駅間・いわき駅 - 原ノ町駅間・原ノ町駅 - 仙台駅・利府駅間の4つの系統に分かれていた。

2015年3月14日のダイヤ改正で上野東京ラインが開業し一部列車が品川駅まで乗り入れるようになった。また、友部駅から勝田駅まで(一部の列車は高萩駅まで)、日中をのぞき水戸線の列車が乗り入れる。乗り入れのない場合は、友部駅で常磐線列車と接続する。

品川駅 - 上野駅 - 取手駅間

常磐線各駅停車に運用されるE233系
常磐線各駅停車に運用されるE233系
常磐快速線のE231系 (2007年1月27日 / 南柏 - 北小金)
常磐快速線のE231系
(2007年1月27日 / 南柏 - 北小金

この区間は電車特定区間に含まれており、以下の3系統に分けられる。

  • 常磐線:交直両用電車を使用して取手駅以北の土浦・水戸方面へ運転される中距離列車。普通と特別快速が運行されている。普通列車は、このエリア内では「快速」と案内される。
  • 常磐線(快速):直流用電車を使用して品川駅 - 取手駅間のみを走行する快速電車。一部列車は我孫子駅から成田線と直通する。
  • 常磐線(各駅停車):直流用電車を使用して綾瀬駅 - 我孫子駅・取手駅間を走行する各駅停車。綾瀬駅から東京メトロ千代田線と相互直通運転を実施しており、上野方面へは乗り入れない。

複々線区間では通過運転を行う中距離列車と快速電車が快速線を、各駅停車が緩行線を走行する。快速線と緩行線はそれぞれダイヤグラムが独立しており、初電終電間近の時間帯以外はほとんど接続を重視したダイヤ編成を行っていない。我孫子駅 - 取手駅間では、快速線が各駅に停車する関係で日中・夜間は緩行線の列車の運行がない。

快速線では、取手駅以北土浦・水戸方面への中距離列車が40%弱を占めており、事実上この区間の輸送を担っている状態にあり、両端の上野駅・取手駅を除いて発車ホームなども区別されていない。快速電車と普通列車は列車の性格の違いから、2004年3月12日まで停車駅が異なっていた。かつては普通列車の方が停車駅が少なく、停車駅に天王台駅が追加された1988年から、日中に限り三河島駅南千住駅にも停車し快速電車と停車駅が同一となった。2004年3月13日のダイヤ改正からは、普通列車も三河島駅と南千住駅に終日停車となり、両者の上野駅 - 取手駅間での停車駅が統一された。また、それに伴い同年10月16日のダイヤ改正より普通列車についても上野駅 - 取手駅間では「快速」と案内するようになった[40]

停車駅表
停車駅表

品川駅 - 上野駅 - 勝田駅間

品川駅の9番線ホームに進入するE531系

品川駅・上野駅 - 土浦駅間は東京への通勤圏に含まれるため運行本数が比較的多い。日中時間帯は1時間あたり上野駅 - 土浦駅間が4本(このうち1本は特別快速)、土浦駅 - 水戸駅・勝田駅間が2 - 3本程度運行されている。この時間帯の土浦駅発着系統(特別快速を含む)は品川駅が始発・終着となる。

特別快速は、2005年8月24日に開業した東京都心とつくば市を結ぶ首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスへの対策として、同年7月9日に行われた常磐線のみのダイヤ改正で新設された種別である。日中時間帯に1日6往復運転される(新設時は下り6本・上り5本の5.5往復)。車両運用は新設時よりE531系電車のみに限定され、最高130km/h運転を実施している。設定時から2015年3月13日までの上野駅 - 取手駅間(通過運転区間)の途中停車駅は日暮里駅・松戸駅・柏駅で、取手駅 - 土浦駅間は各駅に停車していた。2006年3月18日のダイヤ改正より、上りは取手駅で後発快速電車に接続し北千住駅で先発快速を追い抜く(追い抜き前の松戸駅で接続)。下りは松戸駅で先発快速電車と相互接続し追い抜く。2015年3月14日のダイヤ改正より、北千住駅が停車駅に追加された。これにより、上りは北千住駅で先発快速電車と相互接続し追い抜くようになった。

土浦駅以南では、東武野田線関東鉄道常総線などの路線からの乗り継ぎ客などがつくばエクスプレス開業により減少している。

原則としてE531系10両または15両編成(グリーン車連結:15両編成は品川駅・上野駅 - 土浦駅間のみ)での運転となっているが、土浦駅 - 水戸駅・勝田駅間の系統ではE531系付属編成のみやE501系での運転がある。友部駅 - 勝田駅間では水戸線の列車も乗り入れる。高萩駅・いわき駅発着列車とは水戸駅で接続する。

上野駅 - 土浦駅間のE531系統一後は、同系列での130km/hでの運転が本格化し、全区間でスピードアップが図られている。普通列車では、2015年3月14日改正時点で上野駅 - 取手駅間は上下38分、取手駅 - 土浦駅間は23分(上野駅 - 土浦駅間での最速は上り63分、下り62分、特別快速は下り57分、上り58分)、土浦駅 - 水戸駅間は42分(上り。下りは43分)が、それぞれ最速となっている。

グリーン車

かつて普通列車は普通車のみで編成が組まれていたが、2004年より設定された東北本線宇都宮線)・高崎線など他路線での普通列車グリーン車の利用が好調なことから、常磐線でもグリーン車が導入されることとなった[41]。2007年1月6日よりE531系の4・5号車に順次普通車扱いで連結し、同年3月18日から営業を開始した。導入範囲は上野駅 - 高萩駅間で、上野駅・我孫子駅発着の普通列車・特別快速の全列車に導入された(勝田駅 - 高萩駅間は朝夕・夜の一部列車のみ、また土浦駅で切り離しとなる列車もある。上りの土浦止まりの列車にも、平日1本、土休日3本のグリーン車連結車両がある。

ほかの普通列車グリーン車導入線区と同様にグリーン車Suicaシステムも導入された。当初、これに伴うSuicaの区間延長は行われなかったが、2008年3月15日より小木津駅 - 高萩駅間がSuicaエリアに加わり、それに伴いこの区間においてもグリーン車Suicaシステム対応となった。

なお、常磐線内発着のグリーン券は、上野駅を介して東北本線(宇都宮線)や高崎線への乗り継ぎは特例の対象外となるが、2015年3月より東京または品川での大船方向の乗り継ぎは有効となる。「乗り継ぎ料金制度#普通列車」を参照。

水戸駅 - いわき駅間

水戸駅 - いわき駅間の普通列車は、勝田駅始発・終着の上野駅や水戸線小山方面発着列車をのぞき、日中時間帯で1時間あたり2本の普通列車が運転されている。一部は高萩駅発着の区間運転となっている。上野駅 - 勝田駅間の常磐線列車および水戸線直通列車とは水戸駅で接続しており、早朝や夜間以外の時間帯は水戸以南と水戸以北のそれぞれの常磐線普通列車が1:1で列車が運転されている。2016年3月26日のダイヤ改正で、日中のパターンダイヤ化が実施されたものの運転間隔は20分 - 40分前後と幅がある。下りのうち1本は「ひたち」との接続が重視されている。特急は、1時間あたり1本の「ひたち」と高萩駅発着の「ときわ」が1日あたり4往復設定されている。

普通列車は、2007年3月18日の改正で上野駅発着列車の直通が大幅に削減され、大半が水戸駅折り返しとなった。水戸駅を越える系統は、土浦駅発着列車や水戸線直通列車と、朝の上りと夜間下りの上野駅 - 高萩駅間の列車と、我孫子駅発着の列車に限定されている。また、いわき駅を越えて久ノ浜・広野・竜田方面に直通する列車も設定されている(東日本大震災前までは、原ノ町駅発着の直通列車があった)。使用車両は上野駅・我孫子駅発着列車がE531系であるほかはE531系付属編成とE501系で運用されている。2016年3月25日までは3ドア車の415系も使用されていたが、E531系付属編成に置き換えられた。

夜間(下り水戸駅22時台以降、上りいわき駅19時台以降)になると運転頻度は1時間に1本程度になる。区間列車としては、高萩駅で留置される系統が23時台まで設定されているほか、21時台に水戸発日立行き(上野発19時台)と折り返し22時台の日立発我孫子行き、水戸発22時台の大津港行きが設定されている。また、いわき行きの下り終電は、普通列車よりも特急列車の方が遅くまで設定されている(普通列車の終電がある大津港駅以遠では、植田駅・内郷駅に停車しない)。

いわき駅 - 仙台駅間

この区間は東日本大震災以来、暫定ダイヤを実施していたが、2012年3月17日のダイヤ改正により、運転再開区間のダイヤについてはこの暫定ダイヤがほぼそのまま正式な通常ダイヤとなった。

いわき駅 - 竜田駅間では、この区間を往復する列車(朝1本は草野発、一部は水戸駅発着)が1時間あたり1本程度運行されている(時間帯により約2時間間隔)。一部の列車は久ノ浜駅・広野駅発着で運行されている。仙台駅 - 原ノ町駅間では仙台駅 - 浜吉田駅間の列車が20分 - 1時間に1本程度、亘理駅 - 相馬駅間でバス代行輸送(列車との接続保証なし)、相馬駅 - 原ノ町駅間の列車が1時間あたり1本(時間帯により2時間間隔)程度運行されている。

2011年3月11日の東日本大震災発生までのいわき駅 - 仙台駅間での運転本数は1時間に1本程度で、大半の列車が原ノ町駅で乗り換えになっていた。いわき駅 - 富岡駅間の列車(富岡駅で留置)と仙台駅 - 山下駅・新地駅間の区間運転も設定されていた。いわき駅 - 原ノ町駅間では701系電車を使用する日中の一部列車でワンマン運転が行われ、またこの区間は415系1500番台が半数以上運用されていた。

2007年3月17日までは急行形の455・457系を使う列車があり、山下駅 - 仙台駅間の朝夕のラッシュ時はデッキの客用ドア付近まで人があふれ返っていたが、この改正と同時に導入したE721系電車によって改善された。このE721系電車は455・457系より定員数を増加させ、またデッキもなく客用ドアは1か所増えた3か所になっている[注釈 3]

常磐線の正式な終点駅は岩沼駅だが、全列車が東北本線の線路を走り仙台駅まで向かうため、岩沼駅は日暮里駅と同様に事実上の途中駅として扱われる。また、一部列車は仙台駅よりさらに先の東北本線を経由し利府支線利府駅まで直通運転を行っている。

過去の列車

快速
1991年運行開始。それまで運行されていた通勤快速の停車駅整理に伴い、それまでの停車駅に運行される通勤快速を快速とした。
かつて、上野駅 - 水戸駅で運転されていた定期列車であった。上野駅 - 取手駅間で運転される「快速電車」や、同区間を快速として運転される中距離普通列車とは異なる種別の列車である。
  • 停車駅:上野駅 - 土浦駅間の普通列車停車駅(運転当時のもの) - 石岡駅 - 友部駅 - 水戸駅
    • 晩年の下りは神立駅にも停車。
    • 近年、臨時列車として運転される快速列車(後述)の停車駅は、おおむねこれを踏襲している。
通勤快速
1989年運行開始だが、そのルーツは国鉄時代より運行されていた土浦以北を通過運転する普通列車であった。1989年の時点では平日夜の下りと平日朝の上りに1本ずつ設定されていた[注釈 4]。当時は上野駅 - 土浦駅間の普通停車駅と石岡・友部・水戸からの各駅に停車していた。1990年には夜の下り列車が休日にも設定され、停車駅が上野駅 - 取手駅間の普通停車駅と牛久・土浦・石岡・友部・水戸に変更された[45]。1991年には従来の停車タイプに加え、さらに停車駅を減らして上野・日暮里・松戸・柏・取手・牛久・土浦・石岡・友部・水戸からの各駅が停車駅となるタイプが設定された。同時に、1990年に停車駅が変更された前述の夜の下り列車は、停車駅が上野駅 - 土浦駅間の普通停車駅と神立・石岡・友部・水戸に変更された[44]。同年には上野駅 - 土浦駅間で普通停車駅に停車する通勤快速は快速に変更された。後に通勤快速は土浦以北は各駅に停車している。
2005年7月8日の時点では朝夕の時間帯に最大で上り3本(平日のみ、勝田発・高萩発・水戸発それぞれ1本ずつ。土休日ダイヤでは普通列車として運転)、下り1本(毎日、水戸行き)運転されていた。現行の特別快速よりも上位の種別で、上野駅 - 取手駅間は特別快速と同一の停車駅だが、取手駅 - 土浦駅間は牛久駅のみ停車し、土浦駅以北は各駅に停車した。同月9日の改正で下りは特急「フレッシュひたち53号(のちの55号、現・ときわ77号)」(土浦行き)に、上りは普通列車に変更する形で上下1本ずつが削減され(下りはこの時点で廃止)、残った上り2本も2006年3月18日の改正で普通列車(取手駅 → 上野駅間快速)に変更される形で全廃された。
  • 停車駅:上野駅 - 日暮里駅 - 松戸駅 - 柏駅 - 取手駅 - 牛久駅 - 土浦駅(以北各駅)
  • 2005年7月8日までの運転ダイヤ
    • 下り
      • 3445M 上野駅19時03分発→水戸駅20時58分着
    • 上り
      • 3328M 上野駅07時52分着←勝田駅05時45分発
      • 3332M 上野駅08時04分着←高萩駅05時23分発
      • 3344M 上野駅08時46分着←水戸駅06時51分発
おはようライナー土浦・ホームライナー土浦
1989年から1998年まで東京圏の上野駅 - 土浦駅間で運行されていた座席定員制の通勤列車(ホームライナー)。1989年3月11日改正より下り「ホームライナー土浦」、1990年3月10日改正では早朝上り「おはようライナー土浦」の運行が開始された。いずれも平日のみの運行であった。車両は「ひたち」用の485系を使用。1998年12月8日改正で特急「フレッシュひたち」に置き換わる形で廃止された[46]
  • 停車駅:(1997年3月22日改正時点)
    • 土浦駅から藤代駅までの各駅 → 上野駅(おはようライナー土浦)
    •  上野駅 → 柏駅 → 取手駅 → 佐貫駅から土浦駅までの各駅(ホームライナー土浦)
常磐ホームトレイン
2005年12月16日から2007年3月16日まで、仙台都市圏の仙台駅原ノ町駅間で、金曜日臨時列車として運行されていたホームライナー。

臨時列車

水戸支社管内から団体専用列車のほか、東京や栃木県などを結ぶ臨時列車が運行されることがある。

震災前の常磐線が仙台まで通じていたころには、東北本線が大雨や災害で不通になった際に「北斗星」が常磐線経由で走行したことがある。

このほか、沿線で大規模なイベントが行われる場合は、臨時の普通列車・快速列車が運転されることがある。

  • 8月初旬の水戸黄門まつり(水戸市)の際には、勝田駅 - 土浦駅間および水戸駅 - 高萩駅間で普通列車の増発が行われる。
  • 同じく8月上旬開催のROCK IN JAPAN FESTIVALひたちなか市)の際には、上野駅・取手駅 - 勝田駅間で特急・急行・快速列車の運転を行っている。水戸黄門祭りと同日開催となる場合もある。
    快速列車は、2007年までは都心への帰宅の足として夜に上り列車のみ運転していたが、2008年・2009年は朝方に下りでの運転も行われた。2009年は、ROCK IN JAPAN FESTIVAL初日の下りと最終日の上りのみとなり、特急列車(フレッシュひたち。年度により停車駅に差異あり)と快速列車が各1本ずつ運転された。2010年からは特急は初日の下りと最終日の上りの1往復(変更なし)と、快速列車は初日と最終日の上りのみとなった。2012年は、従来の特急フレッシュひたち1往復(変更なし)に加え、新規に下り急行「ロックインジャパン号」をROCK IN JAPAN FESTIVAL初日に運転するほか、初日と最終日運転の上り快速列車は、取手駅以南の快速線ホーム設置駅はすべての駅に停車することとなった。2013年は、前年運転された全列車が上下とも全開催日で運転されることとなった一方、上りの快速列車は取手行きに変更されることとなった。
  • 10月初旬の土浦全国花火競技大会の際には、土浦駅 - 勝田駅・我孫子駅(一部松戸駅)間で普通列車の増発を行っている。なお、2006年には上野駅に回送する特急用車両(651系、7両編成)を、我孫子駅まで無停車の快速列車として客扱いした。なお、4号車のグリーン車はドアを締切り、立入り禁止となっていた。
  • 2011年4月17日に開催予定だった「かすみがうらマラソン」では、上野駅 - 土浦駅間の下り快速列車が2本運転される予定だった。このうち1本は特急車を使用した途中停車駅は柏駅のみの座席指定列車、もう1本は普通列車タイプで快速列車ではあるものの停車駅は普通列車と同一だった。しかし、マラソン自体が中止となり、臨時列車の運転も行われなかった。2012年・2013年は、前者の快速列車には停車駅に松戸駅と取手駅が追加された(2014年は柏駅のみ停車に戻る)。後者の普通列車タイプについても、同じく普通列車と同一停車駅の快速列車として運転された。2015年以降は特急車両による快速列車は特急「ときわ(かすみがうらマラソン号)」に格上げとなり、快速列車は普通列車として運転されている。

貨物輸送

JR貨物の貨物列車は、2014年3月ダイヤ改正時点[47]では、田端信号場駅 - 三河島駅 - 泉駅間で運行されている。田端信号場駅からは東北本線山手貨物線金町駅からは新金貨物線馬橋駅北小金駅からは武蔵野線、泉駅からは福島臨海鉄道線とそれぞれ直通運転が行われている。

馬橋駅以北で運行されている貨物列車は定期で1日3往復となっており、東京貨物ターミナル駅 - 福島臨海鉄道線小名浜駅間のコンテナ高速貨物列車1往復、隅田川駅 - 土浦駅間のコンテナ高速貨物列車1往復、信越本線安中駅 - 福島臨海鉄道線宮下駅(2015年1月13日以降は小名浜駅)間の鉱石輸送の専用貨物列車1往復が運行されている。

東京近郊では、隅田川駅 - 馬橋駅間で隅田川駅発着の武蔵野線・東北本線・中央本線方面などの列車が、また金町駅 - 馬橋駅間では武蔵野線と新金貨物線を経由する千葉地区発着の列車3往復が運行されている。

東日本大震災以前は全線で貨物列車が運行されており、震災前に作成された2011年3月12日改正ダイヤでは、首都圏から水戸駅や東北・北海道方面の列車があわせて5往復設定されていた[48]。2012年3月ダイヤ改正では、これらのうち東北・北海道方面の4往復中3往復が東北本線経由、1往復が高崎線上越線羽越本線奥羽本線経由(日本海側ルート)での運行にそれぞれシフトされた[49]

常磐線における定期貨物列車の発着駅は、隅田川駅・土浦駅・日立駅の3駅となっている[47]

運行車両

取手以南の快速電車・各駅停車で運用される車両については、「常磐快速線」、「常磐緩行線」を参照。以下に示す車両は機関車を除きすべて電車である。

特急列車

勝田車両センター所属の車両で運用される。

E657系
2015年3月14日のダイヤ改正以降、全ての「ひたち」、「ときわ」で使用[17]。2012年3月17日のダイヤ改正より、一部の「スーパーひたち」「フレッシュひたち」で運行を開始した[39]
651系
主に「スーパーひたち」で使用され、一部の「フレッシュひたち」でも使用されていた車両であり、2013年3月15日限りで定期運行を終了した。しかし、E657系が改造工事を行うこととなったため、2013年10月から2015年3月まで再び「フレッシュひたち」1往復に限って定期運行が行われていた[50]
2015年3月14日のダイヤ改正以降は定期運用はなく、「ぶらり横浜・鎌倉号」、「ぶらり高尾散策号」などの臨時列車や波動用として使用されている。

普通列車・特別快速

E531系
勝田車両センター所属。運用範囲は品川駅 - 上野駅 - 竜田駅間である。車体色は415系1500番台と同じ青帯を巻く。後述のE501系と同様に10両編成と5両編成があり、上野駅 - 土浦駅間では15両編成または10両編成で運転されている。上野駅・我孫子駅発着の取手駅以北直通列車はこの系列で統一されている。基本編成の4号車・5号車にグリーン車を連結している。
2005年7月9日のダイヤ改正時点では上野駅 - 大津港駅間で運用され、同時に登場した特別快速はすべてこの系列で運用されている。
2007年1月6日から2階建てグリーン車を連結した編成の運用を開始し、同年3月17日までは普通車扱いとされた。2007年2月頃からは415系運用の置き換えが始まり、同年3月17日まではいわき駅まで運転される列車にも充当された。
2015年2月1日から415系1500番台運用の置き換えも開始され、2月23日には竜田駅まで運用範囲が拡大された(高萩駅 - 竜田駅間は付属編成のみ)。
E501系
勝田車両センター所属。運用範囲は土浦駅 - 草野駅間。元来の運用範囲は上野駅 - 土浦駅間だったが、2007年3月18日のダイヤ改正からの運用変更に伴う準備工事のため同年2月21日に同区間の運用から撤退した。同年3月18日のダイヤ改正に先立ち同年2月27日から友部駅 - 勝田駅間と水戸線で運用を開始し、3月17日には土浦駅 - いわき駅間で運転された。この際、翌日からの運用への送り込みを兼ねた営業運転で上野駅 - 土浦駅間にも入線した。この運用区間変更に伴い、登場当初にはなかったトイレが設置された。上野駅 - 土浦駅間で運用されていた時は15両編成で運転されていたが、現在は10両または5両編成で運転される。
車体は403系・415系・E531系と同じ青帯でなく、快速電車に準じたエメラルドグリーンと白の帯を巻いている。また、方向幕は従来の白地に黒字(前面は逆)から青地に白字に変更された。
E501系の検査・故障時などの際には代走としてE531系が使用される場合がある。
701系
勝田車両センター所属(原ノ町駅常駐)および仙台車両センター所属。前者は原ノ町駅 - 相馬駅間で運用されており、2011年12月21日の同区間運転再開にあたり予め陸送した701系が17往復全便に充当されている。同区間の列車は終日2両編成で運用されており、トイレは閉鎖されている。
後者は浜吉田駅 - 仙台駅間で運用されており、2012年3月17日以降は朝の1往復のみの運用となっていたが、2015年3月14日以降は日中時間帯でも定期運用が行われている。E721系の併結もある。
当初は山形新幹線新庄駅への延長により余剰となった秋田地区から転属した100番台が使われていたが、現在では1000・1500番台も使われている。
E721系0番台
仙台車両センター所属。浜吉田駅 - 仙台駅間で運用。
東日本大震災発生から当面の間は、仙台空港アクセス線専用の500番台も暫定的に使用され、0番台との混合運転も行なわれていた。2012年現在は719系が一部の運用に就くため、500番台は運用されていない。701系の併結もある。
719系
仙台車両センター所属。浜吉田駅 - 仙台駅間で運用。
かつては、東北本線や磐越西線で運用されていたが、2012年3月17日のダイヤ改正から一部のE721系と入れ替わる形で運用開始。

貨物列車

貨物列車の牽引に使用される機関車について解説する[51]貨車については割愛。

EF65形EF64形EH200形直流電気機関車、DE10形ディーゼル機関車
いずれもJR貨物所属の車両。田端信号場駅 - 馬橋駅間を走行する武蔵野線直通列車で運用される。
EF210形直流電気機関車
JR貨物所属。金町駅 - 馬橋駅間を走行する新金貨物線 - 武蔵野線直通列車で運用される。
EH500形交直流電気機関車
JR貨物所属。田端信号場駅 - 岩沼駅間(泉駅-岩沼駅間は運休中)および武蔵野線直通列車で運用される。
EF510形交直流電気機関車
東北本線の寝台特急「北斗星」「カシオペア」との共通運用で、JR東日本田端運転所所属の車両が田端信号場駅 - 泉駅間で運用されていた。2013年3月16日ダイヤ改正で貨物運用から撤退した。

運賃計算の特例

連絡運輸

常磐緩行線と直通する東京メトロ千代田線町屋駅方面との運賃計算の境界駅は北千住駅となっている。

以下の区間には通過連絡運輸の設定がある。いずれも発券範囲に限りがある。普通連絡乗車券の場合、前者は駅自動券売機でのみの取り扱い、後者はみどりの窓口など有人窓口でのみの取り扱いとなる。

特定の分岐区間に対する区間外乗車の特例

常磐線の(戸籍上の)起点である日暮里駅には宇都宮線高崎線列車用のホームが存在しないこと、常磐線用のホームも手狭であること、東北山形秋田上越北陸新幹線との乗り換えの便を図ることなどの理由により、折り返して乗車できる特例が存在する(ただし、折り返す区間内で途中下車はできない)[52]

  • 定期券で乗車する場合、三河島 - 日暮里 - 西日暮里または三河島 - 日暮里 - 尾久の区間を含む定期券で、日暮里 - 上野の在来線に乗車できる(ただし、グリーン定期券にはこの特例が適用されない)。
  • 定期券以外で乗車する場合、三河島以遠 - 日暮里 - 西日暮里以遠(※新幹線や宇都宮線などで赤羽以遠へ乗車する場合も、経路特定区間の特例により西日暮里経由とみなされるので適用される)の乗車券で、日暮里 - 東京に乗車できる。また、三河島以遠 - 日暮里 - 尾久の乗車券で、日暮里 - 上野に乗車できる。

沿線住民による運動など

愛称路線名の提案

1997年、茨城県南常磐線輸送力増強期成同盟会が上野 - 土浦間に東、土のそれぞれ一部に都市を組み合わせた「京浦都市線」(きょうほとしせん)という愛称を付ける提案をした。この愛称は同盟会が公募を行い決定した。しかし、常磐線沿線の千葉県東葛地域松戸市柏市我孫子市など)の各自治体から猛反発を受け、またJR東日本も消極的姿勢をとったため、この愛称は使用されていない。この語の使用を支持しているのは、土浦市牛久市など同盟会加盟自治体である。ただし、各々の自治体の住民には全く浸透しておらず、そもそも、常磐線の名称に対する反発もほとんどない。

特別企画乗車券をめぐる運動

特別企画乗車券(トクトクきっぷ)の「東京自由乗車券」に代わって2006年3月18日に発売を開始した「都区内・りんかいフリーきっぷ」では、常磐線エリアのみが発売対象エリアから外れていた。

これに対し、日本共産党牛久市議会議員団が問題を提起し、9月4日には「都区内・りんかいフリーきっぷ導入に関する要望書」を牛久市議会にて全会一致で議決するなど、常磐線沿線自治体を巻き込んだ要望活動がなされた。 その結果、翌2007年1月15日より「都区内・りんかいフリーきっぷ」を常磐線藤代駅 - 勝田駅間に限定して発売することになった。なお、「都区内・りんかいフリーきっぷ」は、2013年3月31日利用開始分を以って発売を終了することとなった。

つくばエクスプレスとの関係

常磐線とつくばエクスプレス、および周辺の鉄道路線の位置関係

2005年8月24日に開業した首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスは、元々常磐線の混雑緩和を主要な目的に「常磐新線」として計画・建設された[6]。しかし、バブル景気を経た時期より変容し、単純に輸送力の転移だけではなく、同沿線内の住宅開発などを行うなど総合的な計画になった。また、JR東日本が採算上「常磐新線」を断念したこともあり、JR東日本側にとっては、輸送力の転移による協調関係ではなく、競合関係へと変化していった(詳細については首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの建設の経緯も参照)。

このため、2005年7月9日に常磐線単独でのダイヤ改正が行われ、つくばエクスプレスと競合する常磐線上野駅 - 土浦駅間においては、新型車両E531系が投入され、この車両を使用して上野駅 - 土浦駅に限定し130km/h運転を行う特別快速が下り6本・上り5本設定された。都心方面のJR利用促進目的もあり、2006年3月18日のダイヤ改正より北松戸駅 - 南柏駅間と上野方面・土浦方面などの接続が改善され、運転本数も上りが1本増発され6往復となっている。一方で北千住駅については通過扱いとしている。なお、JRでは2007年3月18日のダイヤ改正で、土浦駅以南の中距離列車がすべてE531系へ置き換えられ、取手駅以南のE231系と共にスピードアップがなされた。また、上野 - 高萩間においてはグリーン車の営業も開始した。

反面、実際の利用状況を踏まえて供給調整した面もある。ラッシュ時に運行されていた通勤快速は全廃されて特急列車や普通列車に置き換わったほか、元々輸送過剰気味であった昼間の快速電車が一部減便された。また、特急「フレッシュひたち」は千葉県内で地元からの利用が少ない我孫子駅・松戸駅を通過とし、利用の多い柏駅停車に統一された(朝8時台までの上り列車は、柏駅を含め千葉県内の各駅はすべて通過。スーパーひたち7号の松戸駅停車のみ継続されたが、ひたち3号に改称された2015年3月14日改正で柏駅停車に変更)。

2015年3月14日から常磐線の品川駅乗り入れ(上野東京ラインの節も参照)が始まった。

一方で、つくばエクスプレス開業の当初の目的であった常磐線の混雑緩和については、2005年度の常磐線ラッシュ時混雑率が、快速線(快速電車のみ)は松戸 - 北千住間で約170%、緩行線は亀有 - 綾瀬間で約180%まで減少したが、快速線では快速電車の減便などの要因で、2006年度の混雑率は再び上昇に転じている(その後再び減少している)[53]

上野東京ライン

各都県間鉄道旅客流動状況(2000年)
出発地\目的地 栃木県 群馬県 茨城県 合計 -
埼玉県 642 471 187 1,300 -
東京都 3,075 1,869 1,903 6,847 -
神奈川県 765 243 468 1,476 -
千葉県 336 292 218 846 -
合計 4,818 2,875 2,776 - -
出発地\目的地 埼玉県 東京都 神奈川県 千葉県 合計
栃木県 1,252 2,963 939 595 5,749
群馬県 935 2,027 415 485 3,862
茨城県 172 1,695 477 255 2,599
合計 2,359 6,685 1,831 1,335 -
(単位:千人/年)

東北新幹線の建設に伴い分断されていた上野駅 - 東京駅間の東北本線列車線約3.8km(営業キロ3.6km)が2015年3月14日に「上野東京ライン」として復活し、常磐線が宇都宮線高崎線とともに上野駅から東京駅を経由し品川駅まで乗り入れている[54]

東京駅と直結することで従来の所要時間を約9分短縮でき、つくばエクスプレスの開業による常磐線の利用者減少に歯止めが掛かることが期待されている。

2014年10月30日に直通運転の概要が発表され[54]、常磐線は、朝通勤ラッシュピーク時間帯(東京駅基準8時台)以降の一部列車が品川駅までの直通運転を行う。朝ラッシュ時間帯(東京駅8時 - 9時)は快速電車のみ5本が品川行きとなる(これは同時間帯に5本ずつ東海道線に直通する宇都宮線・高崎線と同数)。それ以降は、データイムは特急列車の全列車と中距離列車の一部列車、夕・夜間は特急列車の一部列車と快速電車がぞれぞれ品川駅まで直通となり、全時間帯・全列車品川駅以南には直通しない。

なお、2014年5月18日付けの茨城新聞では、「上野東京ラインに3線全ての列車が乗り入れることは物理的に困難で、今後の振り分け本数も注目される。ある国土交通省幹部は『利用実績で割り振るのが基本だが、北関東から南関東へ抜ける湘南新宿ラインのような路線がないこともあり、常磐線はかなりの本数が入るだろう』と見通しを明かす」と報じている。

運輸省(現国土交通省)が2000年に実施した都道府県間鉄道流動統計データによると、東京圏東京都神奈川県埼玉県千葉県)から鉄道で茨城県に移動した年間旅客数は277.6万人であり、栃木県の481.8万人より大幅に低く、群馬県の287.5万人とほぼ同程度であった。このことより、常磐線の需要は茨城県と東京圏を結ぶことよりむしろ東京圏内短距離輸送が主体となっていることをうかがわせる。また宇都宮線が神奈川県・東京都・埼玉県から栃木県を結ぶ広域輸送需要が大いに期待され、湘南新宿ラインの充実化や東北縦貫線計画の実現化が求められているのに比較し、常磐線はむしろ東京圏内のみの短距離地域内輸送需要が主体であり、短距離通勤電車の充実化が望まれているとされるが、これは新幹線がないのが最大の理由であると考えられている。

東京圏と北関東各県間の鉄道旅客流動状況(2000年)は右上の表の通り。

駅一覧

品川駅・日暮里駅 - いわき駅間

便宜上、常磐線列車が乗り入れる品川駅 - 日暮里駅間も併せて記載する。

  • 駅名 : (貨)=貨物専用駅、◆・◇・■=貨物取扱駅(貨物専用駅をのぞく、◇は定期貨物列車の発着なし、■はオフレールステーション[47]、(臨)=臨時駅
  • 特定都区市内制度適用範囲の駅 : [山]東京山手線内[区]=東京都区内
  • 品川駅 - 我孫子駅間の駅間距離は普通列車停車駅間のもの。
  • 停車駅
    • 各駅停車(北千住駅 - 取手駅間):括弧で括っている駅を含む各駅に停車。「常磐緩行線」も参照
    • 快速電車(品川駅 - 取手駅間):括弧で括っている駅(快速線上にホームなし)は通過
    • 普通列車:括弧で括っている駅(快速線上にホームなし)は通過、それ以外は偕楽園駅以外の記載駅すべてに停車
    • 特別快速:●の駅は停車、|の駅は通過
    • 特急(ひたち・ときわ):「ひたち (列車)」参照
  • 接続路線 : 品川駅 - 取手駅間の東日本旅客鉄道の路線名は、貨物線をのぞき、運転系統上の名称(正式路線名とは異なる)
  • この区間のうち、北千住駅 - 取手駅間は複々線、他はすべて複線。
電化方式 正式路線名 駅名 駅間営業キロ 日暮里からの
営業
キロ
特別快速 接続路線 所在地
直流 東海道本線 [区][山] 品川駅 - 12.6 東日本旅客鉄道東海道線山手線京浜東北線横須賀線
東海旅客鉄道■ 東海道新幹線
京浜急行電鉄KK 本線
東京都 港区
[区][山] 新橋駅 4.9 7.7 東日本旅客鉄道:東海道線・山手線・京浜東北線・横須賀線
東京地下鉄○ 銀座線
都営地下鉄○ 浅草線
ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線
[区][山] 東京駅 1.9 5.8 東日本旅客鉄道:■ 東北新幹線山形新幹線秋田新幹線上越新幹線北陸新幹線東海道線・宇都宮線東北線)・高崎線中央線山手線・京浜東北線・横須賀線・総武線(快速)京葉線
東海旅客鉄道:■ 東海道新幹線
東京地下鉄:○ 丸ノ内線
東京地下鉄:○ 東西線大手町駅
東京地下鉄:○ 千代田線二重橋前駅
都営地下鉄:○ 三田線 ⇒大手町駅
千代田区
東北本線
[区][山] 上野駅 3.6 2.2 東日本旅客鉄道:■ 東北新幹線・山形新幹線・秋田新幹線・上越新幹線・北陸新幹線(長野経由)・山手線・京浜東北線・宇都宮線(東北線)・高崎線
東京地下鉄:銀座線 銀座線日比谷線 日比谷線
京成電鉄KS 本線京成上野駅
台東区
[区][山] 日暮里駅 2.2 0.0 東日本旅客鉄道:山手線・京浜東北線
京成電鉄:KS 本線
東京都交通局日暮里・舎人ライナー
荒川区
常磐線
[区] 三河島駅 1.2 1.2 東日本旅客鉄道:常磐線貨物支線(田端貨物線隅田川貨物線
[区] 南千住駅 2.2 3.4 東日本旅客鉄道:常磐線貨物支線(隅田川貨物線)
東京地下鉄:日比谷線 日比谷線
首都圏新都市鉄道TX つくばエクスプレス
[区] 北千住駅
[* 1]
1.8 5.2 東京地下鉄:千代田線 千代田線日比谷線 日比谷線
東武鉄道:TS 伊勢崎線(東武スカイツリーライン)
首都圏新都市鉄道:TX つくばエクスプレス
足立区
[区]綾瀬駅)◇ - 7.7 東京地下鉄:千代田線 千代田線
[区]亀有駅 - 9.9   葛飾区
[区]金町駅)◇ - 11.8 東日本旅客鉄道:総武本線貨物支線(新金貨物線
京成電鉄:KS 金町線京成金町駅
松戸駅 10.5 15.7 新京成電鉄SL 新京成線 千葉県 松戸市
北松戸駅 - 17.8  
馬橋駅 - 19.1 東日本旅客鉄道:武蔵野線貨物支線(馬橋支線)
流鉄流山線
新松戸駅 - 20.7 東日本旅客鉄道:武蔵野線
流鉄:流山線 ⇒幸谷駅
北小金駅 - 22.0 東日本旅客鉄道:武蔵野線貨物支線(北小金支線)
南柏駅 - 24.5   柏市
柏駅 11.2 26.9 東武鉄道TD 野田線(東武アーバンパークライン)
北柏駅 - 29.2  
我孫子駅 4.4 31.3 東日本旅客鉄道:成田線 我孫子市
天王台駅 2.7 34.0  
取手駅 3.4 37.4 関東鉄道常総線 茨城県 取手市
交流 藤代駅 6.0 43.4  
佐貫駅 2.1 45.5 関東鉄道:竜ヶ崎線 龍ケ崎市
牛久駅 5.1 50.6   牛久市
ひたち野うしく駅 3.9 54.5  
荒川沖駅 2.7 57.2   土浦市
土浦駅 6.6 63.8  
神立駅 6.1 69.9    
高浜駅 6.5 76.4     石岡市
石岡駅 3.6 80.0    
羽鳥駅 6.5 86.5     小美玉市
岩間駅 5.4 91.9     笠間市
友部駅 6.9 98.8   東日本旅客鉄道:水戸線
内原駅 4.7 103.5     水戸市
赤塚駅 5.8 109.3    
(臨)偕楽園駅 -  [* 2]    
水戸駅 6.0 115.3   東日本旅客鉄道:水郡線
鹿島臨海鉄道大洗鹿島線
勝田駅 5.8 121.1   ひたちなか海浜鉄道湊線 ひたちなか市
佐和駅 4.2 125.3    
東海駅 4.7 130.0     那珂郡東海村
大甕駅 7.4 137.4     日立市
常陸多賀駅 4.6 142.0    
日立駅 4.9 146.9    
小木津駅 5.5 152.4    
十王駅 4.2 156.6    
高萩駅 5.9 162.5     高萩市
南中郷駅 4.5 167.0     北茨城市
磯原駅 4.6 171.6    
大津港駅 7.1 178.7    
勿来駅 4.5 183.2     福島県
いわき市
植田駅 4.6 187.8    
泉駅 7.2 195.0   福島臨海鉄道本線(貨物線)
湯本駅 6.5 201.5    
内郷駅 3.5 205.0    
いわき駅 4.4 209.4   東日本旅客鉄道:常磐線(原ノ町方面)・磐越東線
  • 北小金駅 - 南柏間で、流山市を通過するが、同市内には常磐線の駅はない。
  • ひたち野うしく駅 - 荒川沖駅間、荒川沖駅 - 土浦駅間で阿見町を通過するが、同町内に駅はない。
  • 神立駅構内は一部がかすみがうら市に跨る。また、高浜駅との間で同市を通過する。
  1. ^ 各駅停車の走行する北千住駅の駅施設はJRの管理対象ではないが、緩行線・快速線相互の連絡駅であり、JR(亀有駅以東)・東京地下鉄(千代田線町屋駅・日比谷線南千住駅方面)の運賃計算上の境界駅である(運賃計算については「常磐緩行線#運賃計算の特例」を参照)。
  2. ^ 偕楽園駅は観梅時期の日中の下り列車(特急含む)のみ停車し、それ以外の期間および上り列車は全列車通過。運賃計算は、赤塚駅方面からは水戸駅まで、水戸駅方面へは赤塚駅からの営業キロで計算する。

いわき駅 - 岩沼駅・仙台駅間

便宜上、岩沼駅から全旅客列車が直通する東北本線岩沼駅 - 仙台駅間も合わせて記載する。

  • 全区間交流電化
  • ◆・■=貨物取扱駅(■はオフレールステーション)、[仙]=特定都区市内制度における「仙台市内」エリアの駅
  • この区間の常磐線列車は全列車普通列車で、すべての駅に停車
  • 線路 : ∥=複線区間、|=単線区間(全駅列車交換可能)、∨=これより下は単線、∧=これより下は複線
  • 駅名欄の背景色がの駅(富岡駅 - 磐城太田駅、駒ケ嶺駅 - 山下駅)は東日本大震災による被災、または福島第一原子力発電所事故に関連する帰還困難区域(事故発生当初は警戒区域)設定によって不通(バス代行を含む)となっている区間の駅であることを示す(2014年6月1日現在)。
正式路線名 駅名 駅間営業キロ 日暮里からの
営業
キロ
接続路線・備考 線路 所在地
常磐線 いわき駅 - 209.4 東日本旅客鉄道:常磐線(水戸方面)・磐越東線 福島県 いわき市
草野駅 5.4 214.8  
四ツ倉駅 4.4 219.2  
久ノ浜駅 4.8 224.0  
末続駅 3.6 227.6  
広野駅 4.8 232.4   双葉郡広野町
木戸駅 5.4 237.8   双葉郡楢葉町
竜田駅 3.1 240.9  
富岡駅 6.9 247.8 竜田 - 富岡間 2017年末復旧予定[29] 双葉郡富岡町
夜ノ森駅 5.2 253.0  
大野駅 4.9 257.9 富岡 - 浪江間 2019年度末までに運転再開予定[20][21] 双葉郡大熊町
双葉駅 5.8 263.7   双葉郡双葉町
浪江駅 4.9 268.6 浪江 - 小高間 遅くとも2017年に復旧予定[38] 双葉郡浪江町
桃内駅 4.9 273.5   南相馬市
小高駅 4.0 277.5 小高 - 原ノ町間 2016年春復旧予定[38]
磐城太田駅 4.9 282.4  
原ノ町駅 4.5 286.9  
鹿島駅 7.5 294.4  
日立木駅 6.7 301.1   相馬市
相馬駅 5.9 307.0  
駒ケ嶺駅 4.4 311.4 相馬 - 浜吉田間 内陸移設工事中 2016年12月末までに運転再開予定[3] 相馬郡新地町
新地駅 4.4 315.8  
坂元駅 5.4 321.2   宮城県 亘理郡山元町
山下駅 4.5 325.7  
浜吉田駅 3.9 329.6   亘理郡亘理町
亘理駅 5.0 334.6  
逢隈駅 3.2 337.8  
岩沼駅 5.3 343.1 東日本旅客鉄道:東北本線福島方面) 岩沼市
東北本線
館腰駅 3.7 346.8   名取市
名取駅 3.5 350.3 仙台空港鉄道 仙台空港線仙台空港アクセス線:全列車仙台駅発着)
[仙] 南仙台駅 2.7 353.0   仙台市太白区
[仙] 太子堂駅 2.2 355.2  
[仙] 長町駅 1.0 356.2 仙台市地下鉄 南北線
東日本旅客鉄道:東北本線貨物支線(宮城野貨物線
[仙] 仙台駅 4.5 360.7 東日本旅客鉄道:■ 東北新幹線・秋田新幹線・東北本線(一ノ関利府方面:一部直通)・仙石東北ライン仙山線仙石線
仙台市地下鉄:南北線・東西線
仙台市青葉区

貨物支線

全駅東京都内に所在

駅名 営業キロ 接続路線 所在地
田端貨物線
三河島駅 0.0 東日本旅客鉄道:常磐線(本線・隅田川貨物線) 荒川区
田端駅
田端信号場駅
1.6 東日本旅客鉄道:東北本線(東北貨物線)・山手貨物線
日本貨物鉄道:東北本線貨物支線(北王子線
北区
隅田川貨物線
三河島駅 0.0 東日本旅客鉄道:常磐線(本線・田端貨物線) 荒川区
(貨)隅田川駅 3.2  
南千住駅 5.7 東日本旅客鉄道:常磐線(本線)

過去の接続路線

発車メロディ

発車メロディは基本的に東洋メディアリンクス製の「Water Crown」と「Gota del Vient」が使用されているが、東京支社管内ではユニペックス製・テイチク製・サウンドファクトリー製の発車メロディも使用している。

水戸駅では、1990年1月から独自の発車メロディが使用されている。

  • 1・2番線:「初夏の雪解けの小川のせせらぎ」
  • 3・4番線:「日本庭園の水と草木」
  • 5・6番線:「大都会の雑踏の中で聞こえるチャイム」
  • 7番線:「太平洋の海岸での生命の誕生」

茨城県日立市内の各駅では、2005年11月1日から(日立駅のみ同年10月6日から)発車メロディに地元出身の作曲家吉田正の楽曲を使用している。

以下の駅では、地元ゆかりの童謡作家である野口雨情の楽曲が使用されている。

以下の駅では、1991年からクラシックの曲を編曲したものが使用されている。

その後、2009年から土浦駅上りの発車メロディが土浦市のイメージソング「風の贈り物」に変更され、同時に荒川沖駅神立駅も同じ組み合わせに変更された。

友部駅では、2007年から歌手坂本九のヒット曲を編曲したものが使用されている。曲は下りが「明日があるさ」、上りが「上を向いて歩こう」、水戸線ホームが「幸せなら手をたたこう」である。また、坂本九の曲は2012年から岩間駅でも使用が開始され、曲は下りが「幸せなら手をたたこう」、上りが「LETKIS JENKA」である。

牛久駅では、2007年12月1日から牛久市の観光資源をイメージした曲が使用されている。曲は上りが駅の東側にあるシャトーカミヤ(日本初のワイン醸造場)があることからフランスをイメージして「オー・シャンゼリゼ」、下りが駅の西側にある牛久沼や牛久沼を愛した小川芋銭のアトリエ・記念碑があることから水と緑の豊かな香りをイメージして「グリーングリーン」である。

高萩駅では、2013年11月1日から長久保赤水銅像の建立記念で製作された楽曲「あしたの風とひとつになって」が使用されている。

乗車人員

JR東日本:各駅の乗車人員より

順位 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
1 北千住駅 202,415人 北千住駅 203,428人 北千住駅 198,624人 北千住駅 194,136人 北千住駅 195,260人
2 柏駅 119,671人 柏駅 121,061人 柏駅 119,064人 柏駅 118,611人 柏駅 119,825人
3 日暮里駅 103,809人 日暮里駅 102,817人 日暮里駅 99,875人 松戸駅 98,161人 松戸駅 99,468人
4 松戸駅 98,076人 松戸駅 99,418人 松戸駅 98,287人 日暮里駅 96,747人 日暮里駅 96,633人
5 金町駅 47,484人 金町駅 47,887人 金町駅 44,774人 金町駅 44,053人 金町駅 43,971人
6 亀有駅 40,125人 亀有駅 40,271人 亀有駅 39,483人 亀有駅 38,988人 亀有駅 39,550人
7 新松戸駅 36,911人 新松戸駅 37,285人 新松戸駅 36,288人 新松戸駅 35,784人 新松戸駅 35,834人
8 南柏駅 31,633人 南柏駅 32,187人 南柏駅 31,616人 南柏駅 31,612人 南柏駅 31,831人
9 我孫子駅 29,872人 我孫子駅 30,289人 我孫子駅 29,925人 我孫子駅 29,989人 我孫子駅 30,425人
10 水戸駅 28,782人 水戸駅 29,040人 水戸駅 28,041人 取手駅 28,315人 取手駅 29,563人
11 取手駅 27,410人 取手駅 27,901人 取手駅 27,768人 水戸駅 26,699人 水戸駅 27,109人
12 馬橋駅 24,350人 馬橋駅 24,604人 北小金駅 24,321人 北小金駅 24,625人 北小金駅 25,141人
13 北小金駅 24,112人 北小金駅 24,386人 馬橋駅 24,256人 馬橋駅 24,325人 馬橋駅 24,387人
14 北松戸駅 20,536人 天王台駅 21,343人 天王台駅 21,045人 天王台駅 21,334人 天王台駅 21,571人
15 天王台駅 20,470人 北松戸駅 21,071人 北松戸駅 20,683人 北松戸駅 20,766人 北松戸駅 20,931人
16 北柏駅 19,455人 北柏駅 19,786人 北柏駅 19,243人 北柏駅 19,426人 北柏駅 19,938人
17 土浦駅 15,928人 土浦駅 16,236人 土浦駅 16,233人 綾瀬駅 16,088人 綾瀬駅 16,811人
18 南千住駅 15,902人 南千住駅 15,990人 南千住駅 15,731人 土浦駅 16,055人 土浦駅 16,497人
19 綾瀬駅 14,698人 綾瀬駅 15,311人 綾瀬駅 15,513人 南千住駅 15,305人 南千住駅 15,021人
20 佐貫駅 13,377人 佐貫駅 13,833人 佐貫駅 14,001人 佐貫駅 14,030人 牛久駅 14,691人
21 牛久駅 13,360人 牛久駅 13,826人 牛久駅 13,789人 牛久駅 13,922人 佐貫駅 14,550人
22 勝田駅 12,656人 勝田駅 12,512人 勝田駅 12,173人 勝田駅 11,803人 勝田駅 11,817人
23 日立駅 11,495人 日立駅 11,651人 日立駅 11,693人 日立駅 11,182人 日立駅 11,626人
24 三河島駅 10,373人 三河島駅 10,242人 三河島駅 9,867人 三河島駅 9,763人 三河島駅 10,063人
25 大甕駅 9,412人 大甕駅 9,518人 大甕駅 9,235人 大甕駅 8,883人 大甕駅 9,060人
26 荒川沖駅 8,084人 荒川沖駅 8,391人 荒川沖駅 8,451人 荒川沖駅 8,445人 荒川沖駅 8,674人
27 常陸多賀駅 6,990人 岩沼駅 7,098人 藤代駅 6,984人 藤代駅 7,095人 藤代駅 7,363人
28 岩沼駅 6,978人 常陸多賀駅 7,060人 岩沼駅 6,933人 岩沼駅 6,498人 岩沼駅 6,743人
29 藤代駅 6,520人 藤代駅 6,801人 常陸多賀駅 6,824人 常陸多賀駅 6,454人 常陸多賀駅 6,564人
30 ひたち野うしく駅 6,316人 ひたち野うしく駅 6,439人 ひたち野うしく駅 6,112人 ひたち野うしく駅 5,849人 いわき駅 6,004人
(参考) 上野駅 182,468人 上野駅 181,880人 上野駅 183,611人 上野駅 174,832人 上野駅 172,306人
(参考) 仙台駅 84,951人 仙台駅 83,540人 仙台駅 80,171人 仙台駅 64,498人 仙台駅 74,672人

脚注

注釈

  1. ^ その関係で友部駅付近は常磐線が分岐する線形であるほか、石岡駅から水戸駅にかけては並行する国道6号に比べて大廻りとなっている。
  2. ^ 『日本鉄道旅行地図帳 東日本大震災の記録』[26]などによると、2011年8月現在で原ノ町駅には651系K202編成・415系K534編成・E721系P9+P27編成・701系F2-510編成(原ノ町 - 磐城太田間で停止したものを移送)が閉じ込められていた。このうちE721系と701系については後に陸送で搬出されている。
  3. ^ ただし、置き換えの過程では一部で混乱が生じ、いったんE721系2両に置き換えられた列車が455系電車6両に戻され、その後改めてE721系電車4両に編成変更されるという事態も起きている。
  4. ^ 『JTB時刻表』1989年1月号[42]には記述なし、1989年3月号[43]には記述あり(平日夜下り3441Mと平日朝上り3430M)。なお登場当時『JTB時刻表』には通快マークなし、1991年5月号[44]には当該列車に通快マークあり。

出典

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参考文献

経路図における参考文献

関連項目