巨人の星 (アニメ)

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巨人の星 > 巨人の星 (アニメ)
巨人の星
ジャンル スポーツ漫画野球
アニメ:巨人の星(第1作)
新・巨人の星(第2作) / 新・巨人の星II(第3作)
原作 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画)
音楽 渡辺岳夫
アニメーション制作 東京ムービー
製作 読売テレビ、東京ムービー
放送局 日本テレビ系列
放送期間 巨人の星(第1作)
1968年3月30日 - 1971年9月18日
新・巨人の星(第2作)
1977年10月1日 - 1978年9月30日
新・巨人の星II(第3作)
1979年4月14日 - 9月29日
話数 第1作:全182話
第2作:全52話 / 第3作:全23話
アニメ:巨人の星【特別篇】 猛虎 花形満
巨人の星【特別篇】 父 一徹
原作 梶原一騎(作)、川崎のぼる(画)
音楽 渡辺岳夫
アニメーション制作 東京ムービー
製作 読売テレビ、東京ムービー
放送局 「猛虎 花形満」:WOWOW
「父 一徹」:日テレプラス&サイエンス
放送期間 「猛虎 花形満」:2002年10月 -
「父 一徹」:2007年4月 -
話数 「猛虎 花形満」:全13話
「父 一徹」:全13話
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ポータル アニメ

巨人の星』は、作:梶原一騎・画:川崎のぼるによる漫画作品『巨人の星』、『新巨人の星』を原作としたアニメシリーズである。

本稿では、以下の作品群について述べる。

  • 巨人の星(きょじんのほし)
  • 新・巨人の星(しん・きょじんのほし)
  • 新・巨人の星II(しん・きょじんのほしツー)
  • 巨人の星【特別篇】 猛虎 花形満(きょじんのほし とくべつへん もうこ はながたみつる)
  • 巨人の星【特別篇】 父 一徹(きょじんのほし とくべつへん ちち いってつ)

概要[編集]

野球漫画『巨人の星』、『新巨人の星』を原作として制作された一連のアニメシリーズ。

『巨人の星』、『新・巨人の星』、『新・巨人の星II』いずれも毎週土曜日の19時00分から19時30分までの30分のテレビアニメ番組として、読売テレビ制作、日本テレビ系列で全国放送された。アニメーション制作は東京ムービー。第1作目の『巨人の星』のみが大塚製薬の単独提供番組で、旭通信社広告代理店を務めていた。

当時読売テレビのプロデューサーであった佐野寿七によると、『巨人の星』の放送開始に当たって、まずTBSにアニメ化の話が持ち込まれたが、交渉は不調に終わった。続いて日本テレビ、フジテレビと続けて企画を持ち込んだものの、いずれも話がまとまらず、アニメ化は暗礁に乗り上げる。そして最後に回ってきたのが読売テレビであり、ここでようやくアニメ化が実現する[1]

一方、東映も当時傘下に所有していたプロ野球球団東映フライヤーズパシフィック・リーグ所属。現:北海道日本ハムファイターズ)[注釈 1]にちなんでタイトルを「東映フライヤーズの星」に変え、舞台もパシフィック・リーグに置き替えた上で、傘下の東映動画(現:東映アニメーション)の制作により、東映の資本下にあったNETテレビ(現:テレビ朝日)[注釈 2]での放映を構想していたが、先に読売テレビに放映権を獲得されたために実現しなかった[2]

『巨人の星』は2006年にDVD化されたほか、『新・巨人の星』は2008年に初のソフト化が実現、DVD-BOXが発売された。2013年には、両作品のBlu-Ray Boxがキングレコードから期間限定商品として発売された。

2002年10月には花形満の視点でテレビアニメ『巨人の星』全182話を再構成した『巨人の星【特別篇】 猛虎 花形満』がWOWOWで放送され、2007年4月から日テレプラス&サイエンス(現・日テレプラス)で、星一徹の視点でテレビアニメ『巨人の星』シリーズを再構成した『巨人の星【特別篇】 父 一徹』が放送された。

放映開始前にはモノクロのパイロットフィルム『人気マンガの傾向について 巨人の星』が制作されている。内容は1967年当時の漫画の人気傾向のデータ、原作漫画の原画を使用したあらすじ紹介、飛雄馬の投球を描いたアニメーションで構成されていた。このパイロットフィルムは2013年6月5日発売の『巨人の星 Special Blu-ray BOX 1』に初収録された。

作品解説[編集]

アニメ版は原作の構図や表現方法をほぼ忠実に再現しているが、アニメ版独自のストーリーやダイナミックな表現方法もふんだんに盛り込まれた。特に大リーグボール3号については、花形が専用のピッチングマシンを作らせ、攻略しようとしたものの、マシンがその力に耐え切れず爆発してしまう描写や、飛雄馬が大リーグボール3号を投げた後にあまりの激痛でうずくまり、医者に見せた所、無理な筋肉の酷使により危険な状態になるという描写など、大リーグボール3号がいかに危険な投法なのかを、原作以上に解説している。このほか戦争や後楽園球場のシーンでは、実写映像が使われていたことがある。

当時プロデューサーであった佐野寿七によると、自身は高校球児で野球経験者ではあったが巨人ファンではなく、また「原作者の梶原は『距離を置いて見ているから、作品が書ける』と言っていたため巨人ファンではなかったはず」とも述べたほか、作画担当の川崎のぼるも大阪出身であり連載が始まるまでは野球に関心がなかったなど、『巨人の星』は”非G党”の手で作られたものであった[3]

リテイクの多発[編集]

作画スタッフの大半が野球の知識がない素人だったため、リテイク(作り直し)が頻発した。例えば、相手チームが犠牲バントをするシーン、守備側の巨人は一塁手三塁手長島バント処理に備えてチャージ(前進)するため一塁ベースがガラ空きとなる。この場合二塁手(当時は土井)がカバーして一塁で捕球することになるが、出来上がったものを見ると、三塁線に転がった打球を長島が処理して一塁に送球したあと王が何食わぬ顔して一塁で捕球していた、ということがよくあった[3]

差別用語[編集]

『巨人の星』の再放送第10話「日本一の日やとい人夫」は、DVDでは「日本一の父 一徹」に改題されている。これは、「日雇い人夫」が工事現場の人に対しての業界差別用語に当たるためである。また、同話および第11話「青雲のせまき門」の回で、高校の面接中、伴PTA会長の声が消えているシーン、およびその他の回の一徹の回想シーンや『新・巨人の星』と『新・巨人の星 II』などにも、台詞で「日雇い人夫」と言ったシーンを取り除いたため、時々声が消されているシーンがある。

当時社会問題となり、読売テレビ(ytv)と東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント、キョクイチ(現・トムス・エンタテインメント)の3社が相談し、発言を消す方針を取った。現在「日雇い人夫」という発言は差別用語と解釈されないが、再燃させないために現在も消されている。ビデオ・LDシリーズでも「日雇い人夫」と言っている部分の声が無音となり消されていたが、作品として成り立たなくなった(不自然な表現)などのこともあり、DVDでは「差別用語を使ってはいるが、原作者が差別を助長している意図がない」旨の断りが全DVDの最初に表示された上で復活しているが、TOKYO MXでの再放送では、上記以外の差別用語・放送禁止用語も全て無音処理されている。

2010年10月からtvkで行われている再放送では、上述の「日雇い人夫」の表現が含まれる第10話の放送冒頭に「作中に差別的表現があるが、作者には差別を意図したわけではないこと」や「作品としてのオリジナリティを尊重する」旨の断り書きを表示した。その上で「僕の父は日本一の日やとい人夫です」という飛雄馬のセリフはカットされずに放送された。しかし、他のエピソードでは特に断り書きは表示せずに、一部のセリフが無音処理されている。一例として、飛雄馬のセリフで「父ちゃんは野球キチガイだ」という部分は伏せ字部分をカットされて(無音にされて)放送された。

再放送[編集]

特にメインストーリーである『巨人の星』は人気が高く、何度も再放送された。なお、上記にあるように現在では差別用語や放送禁止用語に当たる言葉の部分については、再放送時には無音処理されている。北海道の系列局札幌テレビ放送(STV)による北海道での再放送ではスポンサーがよつ葉乳業[4]となっていたため、梶原・川崎・講談社などの版権元の了解を得た上で、飛雄馬役の古谷徹や製作元の東京ムービーに依頼して「牧場をバックに飛雄馬が牛乳を一杯飲む」などの内容の独自のCMを展開していた。

巨人の星[編集]

一徹と飛雄馬の父子特訓から、ライバル達と出逢い甲子園での激闘、巨人入団後に大リーグボールを開発して更なる激闘、左腕が崩壊し完全試合を達成、父子の闘いの終焉までが描かれているのが本作のメインストーリーである。本作のアニメ化に際して梶原一騎楠部大吉郎に「この作品をなんとか世に出してください!」と頭を下げたという[5]

原作の最終回は、父・一徹との最後の勝負に勝ち完全試合を達成してから後日、飛雄馬以外の主要な登場人物がみな出席している左門と京子の結婚式を、飛雄馬が一人、教会の窓の外から見届け、何処ともなく去って行く〜そのバックに十字架がかぶるという暗めのラストシーンで終わる。アニメ版のラストは完全試合を終え傷つき倒れた飛雄馬を一徹が背負って、満場の拍手に送られてグランドを去って行くという感動的なシーンに変わっている。最後は太陽に向かって飛雄馬がしっかりとした足取りで歩いて行くイメージシーンで物語は幕を閉じる。

さらに最終回ではエンドマークの後に、飛雄馬、明子、一徹、伴、花形、左門が登場、飛雄馬が代表して視聴者に「3年半に渡りご好評をいただきました『巨人の星』は、今回で終了させていただきます。長い間ご覧いただきまして、ありがとうございました。」と挨拶して番組の終了を告げた後[6]、画面に次作『天才バカボン』のバカボン一家が現れ、飛雄馬がバカボンのパパと握手しながら「バカボン君、僕に代わって来週からよろしく頼みますよ。」と述べるシーンが存在した。DVDにも収録されているが、再放送では一部地域を除いて放送されていない(バカボン一家との共演シーンは著作権の関係でカットされていた)。

作中終盤の改変[編集]

終盤の展開は、原作と比較してかなり改変された。制作サイドは「アニメと原作は別物」という認識で取り組んでおり、また原作者の梶原も「アニメは佐野(寿七。当時読売テレビプロデューサー)ちゃんに任せるよ」と承諾したこともあり、全体の1/3は読売テレビと東京ムービーによるオリジナルであった[1]

原作では、伴が中日に移籍する時の交換相手は特に描かれていなかったが、アニメでは投手の黒松圭一というオリジナルの登場人物を設定し、黒松を中心とした「伴の替りにきた投手」という話が作られている。

原作では、飛雄馬が左門に葉書を送るまで大リーグボール三号の秘密を知るのは、新聞記者から真相を知らされた牧場のみだったが、アニメでは花形(記者の役割は花形の召使の一人)に変えてあり、牧場の出番は激減した。さらに、秘密を知った花形が引退を賭けて最後の勝負を挑むオリジナルストーリーが作られた。

また、左門も大リーグボール三号打倒の特訓を開始し、秘密をこの時点では知らなかったが個人的な勝負を挑んでくる話が描かれ、一徹も8ミリ映像を元に大リーグボール三号のフォームを真似るが、投げた所で腕に激痛が走り、その後の診察で飛雄馬の真相を知る話が描かれた。

最後の試合は、花形がスタンドで観戦し明子とも遭遇しており、左門も手紙を見た後に駆けつけ、原作と違って最後はアウトとはっきりと塁審が宣言し、原作のように完全試合が達成されたのかがはっきりしない結末ではなく、達成したことに改変された。また、原作では伴は一徹から代打に出るように言われた時は弱気な発言をしていたが、アニメでは逆であり、好投する飛雄馬を見て一徹に自分を代打に出せと強く迫る描写があり、断られた後に怒ってバットを破壊し、その時の怪力を見た一徹が逆立ちを命じるに改変された。他にも試合内容は大幅に追加されており、一徹の執拗なバント攻撃に対して、飛雄馬は外野手を内野の守備に就かせて野手の数を増やすという対抗策に出たり、ラスト1球前に飛雄馬は森昌彦捕手に大リーグボール三号の弱点を教えたりするなど、原作になかった場面が多数描かれた。飛雄馬の左門への手紙の内容も「京子と一緒になれ」から、「伴と明子の仲を取り持って欲しい」になった。

最終回の変更[編集]

このアニメ版の最終回では当初、飛雄馬は完全試合を達成し、最後の一球を投げたあとマウンド上で死亡する予定であり、一徹が飛雄馬の墓前で土をかけて泣く、というものだった。そのシナリオも完成し、絵コンテの制作作業も開始されていた。しかし読売テレビ東京支社の営業の最高責任者だった中野達雄はその悲劇的な結末を知って激怒し、「主人公の飛雄馬が死んでもうて、なんで『巨人の星』なんや!?」と猛反対した。プロデューサー以下の制作スタッフがどんなに説得しても、中野は飛雄馬を殺すことを頑として承知しなかった。結局、最終回のシナリオを一から書き直すことになり、飛雄馬は死なないことになった[7]。また、スポンサー大塚製薬からの強硬な反対もあった[1]。飛雄馬役の古谷徹も、後の取材で最終回が変更されたことを初めて知った[1]

このほか、最後の大リーグボール3号を投げた後の判定が、原作では一塁にボールが来るのと伴がベースにタッチするのがほぼ同時で判定が曖昧になっているのに対して、アニメではボールが一塁に来た後に伴がベースにタッチしており完全にワンテンポ伴のベースタッチが遅いため明確にアウトの判定になっている。

視聴率[編集]

人気漫画のアニメ化とあって、放送開始にあたり「視聴率25パーセント以上」という厳命が下ったという[1]。1971年4月には裏番組『宇宙猿人ゴリ』に視聴率を追いぬかれ10パーセント台に落ち込むが、最終回では再び20パーセント台を記録した[8]

以下はビデオリサーチ調べ、関東地区。

  • 初回放送分 - 18.1パーセント[1]
  • 第23話 - 21.4パーセント(初めて20パーセント越え)[1]
  • 第94話(1970年1月10日放送) - 36.7パーセント(最高視聴率。『オバケのQ太郎』と並ぶテレビアニメ歴代5位)[1]
    • なお、再放送でも、1980年2月19日放送分にて28.2パーセント(歴代25位)を記録している。

以下はニールセン調べ、関西地区。

  • 初回放送では16〜7パーセント程度[9]
  • 第22話 - 20.2パーセント(初めて20パーセント越え)[9]
  • 第85話(1969年11月8日放送) - 31.8パーセント[9]
  • 1971年には10パーセント台へと低下。10パーセントを切る回もあった[9]

スタッフ[編集]

プロデューサー:黒川慶二郎
広告代理店旭通信社

主題歌・挿入歌[編集]

オープニング、エンディング「ゆけゆけ飛雄馬」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲・編曲 - 渡辺岳夫 / 歌 - アンサンブル・ボッカ
  • 『巨人の星』のレコードとソノシートは1969年6月までに計42万枚のセールスを記録[10]。また、1972年時点で主題歌の売上は100万枚に達している[11]
  • 「ゆけゆけ飛雄馬」を収録したレコードは数社から発売され[12]、イントロの違い(テレビ版と同じ効果音・歓声が入っているもの、子どもの掛け声が入っているもの、イントロなしでいきなり前奏が始まるもの)によって3種類あるが、歌と演奏そのものは3種類とも同音源が使われた[13]
  • センチメンタル・バスの楽曲「Sunny Day Sunday」はこの曲のイントロをそのまま使用する等、効果音を多くサンプリングしている。
  • 「思い込んだら」の歌い出しを「重いコンダラ」と視聴者が勘違いしたことから、現在では整地ローラーのことを俗称として「コンダラ」と呼ぶことが定着している(整地ローラー#俗称「コンダラ」を参照)。
  • 次作『天才バカボン』の20回Aパート「運動会はパパにまかせろ」で本曲が使われたことがある。また先述の新番組予告編でも、バカボンパパのナレーションで「思い込んだら知らない道を、行くが男のど根性にご勘定に魚釣りなのだ!!」と、歌詞の一部が流用された。
  • 1988年8月に関西ローカルで放送された特番『よみうりテレビ・アニメ30年史』にゲスト出演した番組プロデューサーの佐野寿七の証言によると、当初第一候補として用意されたものはもっと現代的なメロディーと歌詞だったが、スポンサーサイドなどの反応が悪く、現行の歌を「こんな旧制高等学校寮歌のようなイメージの古い歌は採用されないだろう」と思いながら聞かせると圧倒的な支持を得て決まったという。番組で佐野が口ずさんだ「めざせ巨人の星」のほか、ボニージャックスの歌唱による「<仮題>レッツゴー飛雄馬」なる歌も制作されていた。これらの曲は、1996年東芝EMIより発売されたCD『懐かしのミュージッククリップ(5)巨人の星 / アタックNo.1』に収録された。
  • 続編『新・巨人の星』のオープニングではささきいさおが「行け行け飛雄馬」(曲名が漢字表記に)として歌い、ささき版は『新・巨人の星II』のエンディングでも使用された。
  • 1982年公開の劇場版では梅垣達志編曲版がおぼたけし・森みどりによって歌われた。
  • オムニバスCD『超空想ベースボール』では旧・新の両テーマ曲が収録された。
副主題歌「友情の虹」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲・編曲 - 渡辺岳夫 / 歌 - ジ・エコーズ
  • 「ゆけゆけ飛雄馬」のB面収録曲。ソノシートなどで副主題歌として紹介されていたが、番組での使用は少なく、エンディングでも『ゆけゆけ飛雄馬』が使われた(再放送時にエンディングとして使われたことはある)。
  • ジ・エコーズは尾崎紀世彦が在籍したコーラスグループ「ザ・ワンダース」の変名で、『ウルトラセブン』の主題歌なども歌った。
挿入歌
青雲高校応援歌「青雲健児の歌」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲・編曲 - 渡辺岳夫 / 歌 - アンサンブル・ボッカ
紅洋高校応援歌「紅洋の旗」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲・編曲 - 渡辺岳夫 / 歌 - アンサンブル・ボッカ
クールな恋
作詞 - 松島由佳 / 作曲 - 村井邦彦
  • 劇中でオーロラ三人娘のヒット曲として使われた。原曲はゴールデン・カップスの同名曲
  • パチンコ『CR巨人の星2』やバラエティ番組『中井正広のブラックバラエティ』(日本テレビ系列)のオープニングテーマとして使われている。
  • アニメ『巨人の星【特別編】猛虎・花形満』のエンディングにも使われている。三人娘は花形と直接関係ないので、この『特別編』ではエンディングにしか出て来ない。
  • 1993年4月7日に千葉麗子千葉千恵巳、山下玲子、山下真希、橋本市子によって結成されたオーロラ5人娘がカバーしている。

各話リスト[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 コンテ 演出 作画監督
1 1968年
3月30日
めざせ栄光の星 山崎忠昭
松岡清治
長浜忠夫 楠部大吉郎
2 悪魔のギブス 佐々木守
3 王貞治との対決
4 死のノック・アウト打法 伊上勝
5 幻のスイッチピッチャー 松岡清治
6 超人ランナー 伊上勝
7 虚栄のボール 辻真先
8 もえろライバル 佐々木守
9 真実へのピッチング 松岡清治
10 日本一の父 一徹[注釈 3]
11 青雲のせまき門 斉藤次郎
12 鬼の応援団長伴宙太 伊上勝
13 根性のうさぎとび 辻真先
14 あざだらけのミット 松元力
15 嵐のマウンド 松岡清治
16 早すぎた登ばん 斉藤次郎
17 宿命の対決
18 一番恐ろしい敵 松岡清治
19 狙われた左腕 辻真先
20 のこりかす監督
21 テストされる星監督
22 拒否された特訓
23 スケッチブックの秘密 松岡清治
24 謎のへそ作戦 島修司
25 汗と涙の背番号1 松岡清治
26 栄光への第一戦 さわきとおる
27 迷いの失投
28 根性の延長戦 辻真先
29 泥だらけの決勝戦
30 山から来た挑戦者 さわきとおる
31 飛び込んで来た浪速っ子 松元力
32 一本足のホームラン
33 甲子園へのVサイン 辻真先
34 甲子園大会開幕 松岡清治
35 魔球対豪速球 さわきとおる
36 悲運の強打者 辻真先
37 執念の男・左門 斉藤次郎
38 涙のストライク
39 雨の中の闘志 吉田喜昭
40 血ぞめの決勝戦 伊上勝
41 1969年
1月4日
よみがえれ飛雄馬 山崎晴哉
42 怒りのやみうち事件 宇佐美寛
43 友情のやみなべ
44 みがわり退学 吉田喜昭
45 失われた目標 さわきとおる
46 川上監督へのおくりもの 松岡清治
47 押しかけた十一球団 島修司
48 父・一徹のスパイク 松岡清治
49 燃えあがる入団テスト さわきとおる
50 堀内に挑むライバル 山崎晴哉
51 二度目の魔送球 松岡清治
52 栄光の背番号16
53 花形・左門の入団決定 辻真先
54 ゆけ、多摩川グラウンド
55 王・長嶋への挑戦 松岡清治
56 無視された左腕
57 王・長嶋涙の教訓 さわきとおる
58 消えゆく先輩 松岡清治
59 血みどろの千本ノック さわきとおる
60 ばか正直の飛雄馬 斉藤次郎
61 飛雄馬の初月給
62 はじめての勝利
63 限りなき前進の誓い 辻真先
64 雪玉のひみつ さわきとおる
65 盗まれたスコアーブック 松岡清治
66 金田投手のアドバイス
67 落日の中の胴上げ
68 おそるべき予言 辻真先
69 つかみとられたホームラン さわきとおる
70 左門の予告ホームラン
71 かえれ不死鳥[注釈 4] 斉藤次郎
72 めかくしのバッター
73 謎の特訓 辻真先
74 一徹の見た幻 松岡清治
75 大リーグボール誕生
76 宿敵・花形との対決 さわきとおる
77 花形・捨身の挑戦
78 鬼のグランドキーパー 松岡清治
79 オールスターのできごと 辻真先
80 魔の鉄バット
81 破竹の九連勝 島修司
82 巨人・阪神の死闘 さわきとおる
83 傷だらけのホームイン
84 左門の築いた城 松岡清治
85 根性の門限やぶり 斉藤次郎
86 11月15日 秘密兵器との対決 山崎晴哉 吉川惣司 長浜忠夫
87 11月22日 片目の大リーガー 松岡清治 林すみ子
88 11月29日 野球ロボット・オズマ 吉田喜昭 出崎哲
89 12月6日 不吉の背番号13 伊東恒久 斉藤博
90 12月13日 ロボット対人形 松岡清治 富野喜幸
91 12月20日 栄光のピッチング(沢村栄治物語) 林すみ子
92 12月27日 折り合わぬ契約 辻真先 斉藤博
93 1970年
1月3日
新しい年のはじまり 林すみ子
94 1月10日 飛び立つ星 辻真先 林すみ子
95 1月17日 手さぐりの青春 松岡清治 出崎哲
96 1月24日 水原監督と父一徹 吉川惣司
97 1月31日 宮崎キャンプでの噂 山崎晴哉 斉藤博
98 2月7日 姉,明子の道 伊東恒久 林すみ子
99 2月14日 運命の出合 鈴木良武 遠藤正史
100 2月21日 炎の青春 伊東恒久 斉藤博
101 2月28日 美奈のひみつ 山崎晴哉 林すみ子
102 3月7日 落日の悲しみ 竹内泰之 吉川惣司
103 3月14日 飛雄馬よいずこえ〔ママ 山崎晴哉 林すみ子
104 3月21日 おちゆく星 松岡清治
105 3月28日 オズマの執念 伊東恒久 斉藤博
106 4月4日 鬼コーチ一徹の誕生 鈴木良武 吉川惣司
107 4月11日 大リーグボール打倒ギブス 竹内泰之 遠藤政治
108 4月18日 絶望のペナントレース 松岡清治 林すみ子
109 4月25日 飛雄馬立つ!! 伊東恒久 斉藤博
110 5月2日 燃える千本投球 山崎晴哉 林すみ子
111 5月9日 命がけのキャッチ 松岡清治 吉川惣司
112 5月16日 迷いの二軍戦 鈴木良武 出崎哲
113 5月23日 大リーグボール復活 竹内泰之
114 5月30日 見えないスイング 伊東恒久 斉藤博
115 6月6日 巨大な敵.父一徹 山崎晴哉 吉川惣司 長浜忠夫
吉田茂承
116 6月13日 不安の中の四連勝 鈴木良武 小林かおる 長浜忠夫
117 6月20日 不気味な予感 竹内泰之 斉藤博
118 6月27日 吼えろ若獅子 山崎晴哉 石川輝夫 長浜忠夫
吉田茂承
119 7月4日 大リーグボールの死 伊東恒久 吉川惣司 長浜忠夫
120 7月11日 飛雄馬への予告 松岡清治 遠藤正史
121 7月18日 泥まみれの背番号16 小林かおる
122 7月25日 大リーグボール二号のヒント 山崎晴哉
123 8月1日 川上監督の新作戦 竹内泰之 出崎哲
124 8月8日 すばらしい兄・左門 伊東恒久 吉川惣司 長浜忠夫
吉田茂承
125 8月15日 ズックのボール 山崎晴哉
126 8月22日 花形と姉,明子 斉藤博 長浜忠夫
127 8月29日 テストされる川上監督 鈴木良武 出崎哲 長浜忠夫
吉田茂承
128 9月5日 必殺の大リーグボール二号 竹内泰之 吉川惣司 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
香西隆男
129 9月12日 一徹の秘策 松岡清治 小林かおる 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
130 9月19日 左門の挑戦 伊東恒久 斉藤博 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
斉藤博
131 9月26日 消える魔球の推理 鈴木良武 遠藤正史 楠部大吉郎
遠藤正史
132 10月3日 天才・花形の敗北 竹内泰之 小林かおる 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
133 10月10日 大投手・金田の引退 松岡清治 出崎哲 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
香西隆男
134 10月17日 狙われた伴宙太 伊東恒久 吉川惣司 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
135 10月24日 去りゆくオズマ 松岡清治 小林かおる 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
遠藤正史
136 10月31日 親友 伊東恒久 石川輝夫 楠部大吉郎
斉藤博
137 11月7日 消える魔球の手がかり 山崎晴哉 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
138 11月14日 しごかれる伴宙太 鈴木良武 小林かおる 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
香西隆男
139 11月21日 花形・左門の執念 竹内泰之 出崎哲 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
140 11月28日 川上監督の決意 松岡清治 吉川惣司
141 12月5日 大リーグボール二号の危機 山崎晴哉 斉藤博 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
斉藤博
142 12月12日 ひきさかれた友情 伊東恒久 吉田茂承 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
143 12月19日 血涙の別れ 松岡清治 吉川惣司 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
遠藤正史
144 12月26日 鬼の弟子,伴宙太 鈴木良武 出崎哲
145 1971年
1月2日
はばたけ不死鳥 竹内泰之 小林かおる 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
146 1月9日 O.N魔球への挑戦 山崎晴哉 楠部大吉郎
芝山努
147 1月16日 伴の替りにきた投手 松岡清治 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
香西隆男
148 1月23日 グランドの孤独者 山崎晴哉 斉藤博 楠部大吉郎
斉藤博
149 1月30日 起ち上がれ伴! 伊東恒久 石川輝夫 楠部大吉郎
香西隆男
150 2月6日 刺客志願 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
151 2月13日 対決,その前夜 竹内泰之 小林かおる 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
遠藤正史
152 2月20日 対決!!星対伴 鈴木良武 出崎哲 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
153 2月27日 魔球打たる! 金子裕 小林かおる 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
斉藤博
154 3月6日 敗れた鬼 松岡清治 石川輝夫 楠部大吉郎
香西隆男
155 3月13日 花形の奇策 伊東恒久 吉川惣司 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
156 3月20日 大リーグボール2号の敗北 金子裕 出崎哲 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
斉藤博
157 3月27日 傷だらけの負け犬 竹内泰之 斉藤博 楠部大吉郎
遠藤正史
158 4月3日 女番長,お京 山崎晴哉 小林かおる 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
159 4月10日 借りを返せ! 伊東恒久 石川輝夫 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
香西隆男
160 4月17日 左門の恋 松岡清治 小林かおる 楠部大吉郎
斉藤博
161 4月24日 飛雄馬の母 山崎晴哉 吉田茂承 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
162 5月1日 仕組まれた罠 伊東恒久 斉藤望 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
斉藤博
163 5月8日 京子の真心 - 長浜忠夫
出崎哲
楠部大吉郎
椛島義夫
164 5月15日 すべてか! ゼロか! 竹内泰之 長浜忠夫
小林きよ子
楠部大吉郎
香西隆男
165 5月22日 友情のファインプレー 松岡清治 長浜忠夫
小林かおる
楠部大吉郎
遠藤正史
166 5月29日 悪夢のオールスター 楠部大吉郎
椛島義夫
167 6月5日 新たなる門出 鈴木良武 長浜忠夫
出崎哲
楠部大吉郎
遠藤正史
168 6月12日 大リーグボール3号 山崎晴哉 長浜忠夫
斉藤博
楠部大吉郎
斉藤博
169 6月19日 謎のアンダースロー 伊東恒久 長浜忠夫
小林かおる
楠部大吉郎
香西隆男
170 6月26日 覆面魔球 金子裕 長浜忠夫
石川輝夫
楠部大吉郎
椛島義夫
171 7月3日 かえってきたオズマ 山崎晴哉 長浜忠夫
奥田誠治
楠部大吉郎
遠藤正史
172 7月10日 オズマの死 伊東恒久 長浜忠夫
吉田茂承
楠部大吉郎
椛島義夫
173 7月17日 壊れたピッチングマシン 鈴木良武 長浜忠夫
出崎哲
楠部大吉郎
香西隆男
174 7月24日 白い血の秘密 松岡清治 長浜忠夫
斉藤望
楠部大吉郎
遠藤正史
175 7月31日 勝利の若獅子 山崎晴哉 長浜忠夫
小林かおる
楠部大吉郎
椛島義夫
176 8月7日 左門のスピン打法 伊東恒久 長浜忠夫
出崎哲
楠部大吉郎
遠藤正史
177 8月14日 正捕手への道<吉原物語> 竹内泰之 長浜忠夫
吉川惣司
楠部大吉郎
椛島義夫
178 8月21日 生命(いのち)を投げる魔球 金子裕 定形美佐夫 長浜忠夫
御厨恭輔
楠部大吉郎
香西隆男
179 8月28日 青白き炎の挑戦状 山崎晴哉 奥田誠治 楠部大吉郎
遠藤正史
180 9月4日 覚悟の登板 松岡清治 出崎哲 楠部大吉郎
椛島義夫
181 9月11日 決死の完全試合 鈴木良武 石川輝夫 楠部大吉郎
遠藤正史
182 9月18日 輝け! 巨人の星 伊東恒久 斉藤博

放送局[編集]

ゲームソフト[編集]

2002年カプコンからゲームソフト『ジ・アニメ・スーパーリミックス 巨人の星』が発売されている。これはミニゲームをクリアすることで本作のハイライト映像が楽しめるという作品だった。

読売テレビ制作・日本テレビ系列 土曜19時台前半
大塚製薬一社提供
前番組 番組名 次番組
巨人の星

新・巨人の星[編集]

あらすじ(新)[編集]

昭和50年秋、行方不明だった飛雄馬は人里離れた山奥に住み、有料で弱小草野球チームの助っ人打者を引き受ける日々を送っていた。そんな折、探偵を雇うことで飛雄馬の姿を捉えた花形は飛雄馬と再会。花形邸で姉の明子とも再会する。「野球地獄とは縁を切って第二の人生(花形コンツェルンの会社で)を歩むよう」花形より諭されるが、どん底に喘ぐ長嶋監督を救うため、既に引退し伴自動車工業の常務に納まっていた伴と彼がコーチとしてアメリカより呼び寄せたビッグ・ビル・サンダーの協力の下、昭和51年春の宮崎キャンプのテスト生を経て巨人へ再び入団する。すっかり白髪になり老け込んだ一徹は飛雄馬の球界復帰に「大どんでん返し」の秘密があると語る。その秘密とは元々右利きだった飛雄馬を左投げのほうが投手として有利であるという理由から敢えて左利きへと矯正させたこと、さらに大リーグボール養成ギプスは右手にも有効であり、飛雄馬は右投手として不死鳥の如く復活するというものだった。大リーグボール3号の投球が原因で左肩を損傷したために復帰当初は代打専門の打者としてビッグ・ビル・サンダーより授かった殺人スクリュー・スピン・スライディングを武器に阪神の掛布と死闘を繰り広げる。飛雄馬に右投げ投手として巨人のエースへ返り咲くことを願う伴はビッグ・ビル・サンダーを阪神のコーチに就任させることで掛布にスクリュー・スピン・スライディングを破らせ飛雄馬を開眼させる。凄まじい剛速球だがノーコンに悩む飛雄馬を見かねた父・一徹が生み出した大リーグボール養成ギプス右投手用による特訓の成果でノーコンを克服する。昭和52年春、敢えて同じテスト生を経て、しかも阪神ではなくヤクルトで飛雄馬と同じ背番号3番を背負い復帰した花形、そしてビッグ・ビル・サンダーの門下生でブラジルからやって来たロメオ南条ともに飛雄馬は見事勝利する。

前作との設定の違い[編集]

原作の前作最終回で提訴試合に発展した判定は「完全試合達成」という結果になり(アニメでは最初から完全試合達成だった)、左手の指を動かせなくなったはずの星飛雄馬は、復帰のため「左肩を壊した」という平凡な設定に変わっている。飛雄馬が花形の車の中で過去を語る最後の一球の直後の回想シーンでも、飛雄馬が左肩を抑えている場面に変わっている。ただし、第1話後半の回想シーンは前作最終回のシーンがそのまま使われている[24]

また、飛雄馬はアニメでは一徹に負ぶさって球場を後にしたはずが、この続編では「マウンドから担架で、球場出口から救急車で運ばれた」ことになっている。そして同じく回想シーンでは、各球団は当時のユニフォームではなく現行(番組制作時)のユニフォームとなっている。姉・明子の回想シーンでは本来の赤いワンピースから青(紺?)に変更されている。

その他[編集]

一話目の冒頭では、史実の長嶋の引退セレモニーの映像が使われたが、DVDとBlu-rayではカット(公式の動画配信ではそのまま)されている。また、その他にも放送時は史実の映像が使われていたが、いずれもカットされている。

主要人物(新)[編集]

星飛雄馬
巨人軍の危機にテスト生として再入団。代打専門選手から右投手として復活を果す。
伴宙太
飛雄馬の引退と共に中日を引退。現在は家業である伴重工業の専務であるが、飛雄馬のカムバックに協力する。
花形満
引退し、家業を継いで常務として働いていたが飛雄馬のカムバックに刺激され、ヤクルトにテスト生として入団。再び打倒飛雄馬に燃える。
花形明子
飛雄馬の姉で旧姓は「星」。現在は花形満夫人。
左門豊作
星の世代では大洋で唯一現役を継続していた。兄妹とは同居しているが、京子と結婚した。
星一徹
飛雄馬と明子の父。前作と比べ過激さは潜め丸い性格になっているが、野球の事になると鬼を魅せる片鱗を残している。飛雄馬に「大リーグボール養成ギブス・右投手用」を送り、援助した。意外に甘党でお汁粉なども食す。
ビル・サンダー
伴がアメリカから呼び寄せた飛雄馬の専属コーチ。後に阪神のコーチとなり敵となる。
長嶋茂雄
元飛雄馬のチームメイトの先輩で、本作の巨人軍監督。飛雄馬に期待する余り、厳しい要求もすることがある。
王貞治
前作でも共に戦ったチームメイトの先輩。四番で一塁手。右投手に転向した星がコントロールに苦しむのを見かねて、ザトペック投法(ノーワインドアップ投法)を伝授した。これは、実際に王が高校時代に投手をしていた時に使用している。
楠木(くすのき)
巨人のブルペン捕手。右投手として再起した星の面倒をみた。前作での伴宙太の様な役どころ。怪我により、野球生命を断たれた弟がいる。一度は実家の家業を継ぐために引退を決意したが、長嶋監督や飛雄馬の要請もあり現役を続行する事を決心した。
ロメオ・南条
ブラジル出身の日系人。ビル・サンダーの教え子でサンダーが去った後に阪神に入団し星の前に立ちはだかる。他のライバルと同じく、引き続き『新巨人の星II』にも登場する。走攻守揃ったアベレージ・ヒッター(高打率打者)であるが、ホームランを打つ描写も多い。

スタッフ(新)[編集]

楽曲(新)[編集]

主題歌シングル(SCS-377)は1977年10月発売。挿入歌・イメージソングの初出音盤は1977年12月発売のドラマ入りLP(CS-7048)で、そのうち「想い出よ今は…」と「はばたけ飛雄馬このときに」は翌3月にシングルカット(SCS-404)された。

1978年12月25日発売の企画LP「英語盤 ささきいさお アニメヒットを歌う」(CZ-7018)に、「よみがえれ飛雄馬」の英語版「HYUMA COME BACK」(カラオケは同一音源、英詞はDonald P.Bergerによる)が収録された。

1984年11月発売のLP『アニメ・サウンド・メモリアル 新巨人の星』(CX-7192)には、「HYUMA COME BACK」も含む全9曲が収録された。

「想い出よ今は…」「はばたけ飛雄馬このときに」は、ささきいさおの『Single Collection』(COCC-15199〜203、1998年6月20日年発売)で、「姉さんありがとう」、「友情」、「HYUMA COME BACK」は同『DELUXE COLLECTION 〜男の詩スペシャル〜』(COCX-30275〜9、1999年3月20日)で、それぞれCD化されている。一方、こおろぎ'73がメインボーカルの「飛雄馬ひとり往く」「多摩川の四季」は未CD化。

※全曲ともに、作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士

主題歌(新)[編集]

オープニングテーマ - 「行け行け飛雄馬」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 歌 - ささきいさおこおろぎ'73
前作の「ゆけゆけ飛雄馬」と同じ歌だが、アレンジが異なり、明るい曲調になっている。
エンディングテーマ - 「よみがえれ飛雄馬」
作詞 - 梶原一騎 / 歌 - ささきいさお、こおろぎ'73
第6話から静止画像が少し変わる。

挿入歌・イメージソング(新)[編集]

「飛雄馬ひとり往く」
作詞 - 梶原一騎 / 歌 - こおろぎ'73
「姉さんありがとう」
作詞 - 杉山政美 / 歌 - ささきいさお
「友情」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 歌 - ささきいさお、こおろぎ'73
「多摩川の四季」
作詞 - 東京ムービー企画部、杉山政美 / 歌 - こおろぎ'73
「想い出よ今は…」
作詞 - 杉山政美 / 歌 - ささきいさお
「はばたけ飛雄馬このときに」
作詞 - 杉山政美 / 歌 - ささきいさお、こおろぎ'73

各話リスト(新)[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 演出
1 1977年
10月1日
新たなる栄光の星へ 茅麻夫 今沢哲男
2 10月8日 謎を秘めた代打屋 金子裕 岡崎稔
3 10月15日 再会を拒む父と子 城山昇 永丘昭典
4 10月22日 果てなき野球地獄 出崎哲
5 10月29日 伴と星・涙の再会 城山昇 岡崎稔
6 11月5日 謎のビル・サンダー 永丘昭典
7 11月12日 影の友情・左門メモ 出崎哲
8 11月19日 対・エース作戦開始 出崎哲 岡崎稔
9 11月26日 新しい標的・タブチ 今沢哲男
10 12月3日 大どんでん返しの正体 金子裕 岡崎稔
11 12月10日 背番号90との再会 永丘昭典
12 12月17日 右投げ・新たなる波紋 荒木芳久 岡崎稔
13 12月24日 驚異の長島構想 出崎哲
14 1978年
1月7日
電話の謎・明子の迷い 今沢哲男
15 1月14日 冷たい復帰への道 城山昇 岡崎稔
16 1月21日 忍耐のキャンプ・イン
17 1月28日 嵐の中のテスト生 出崎哲
18 2月4日 ビル・サンダーの秘策 金子裕
19 2月11日 鬼のスクリュー特訓 今沢哲男
20 2月18日 必殺のスライディング 永丘昭典
21 2月25日 新たなる決意・背番号3 荒木芳久 岡崎稔
22 3月4日 背番号3への誓い 出崎哲
23 3月11日 無念の初舞台 荒木芳久 今沢哲男
24 3月18日 恐怖の殺人盗塁 井内秀治
25 3月25日 飛雄馬対カケフ 城山昇 岡崎稔
26 4月1日 サンダーの裏切り 永丘昭典
27 4月8日 非情のバント作戦 出崎哲
28 4月15日 血みどろの挑戦 金子裕 岡崎稔
29 4月22日 カケフとの対決 永丘昭典
30 4月29日 オールスター戦の謎 井内秀治
31 5月6日 大遠投の波紋 荒木芳久 岡崎稔
32 5月13日 長島宣告の怪奇 出崎哲
33 5月20日 王貞治ノーコン投法 岡崎稔
34 5月27日 右腕の初勝利 城山昇 永丘昭典
35 6月3日 打倒! タブチ・カケフ 井内秀治
36 6月10日 自滅の死四球 山吉康夫
37 6月17日 決戦! 飛雄馬対左門 金子裕 岡崎稔
38 6月24日 奪還! 栄光のV1 永丘昭典
39 7月1日 逆転! 日本シリーズ 荒木芳久 出崎哲
40 7月8日 驚異! 殺人ライナー 岡崎稔
41 7月15日 真実のカムバック賞 城山昇 川田武範
42 7月22日 父一徹の贈り物 金子裕 井内秀治
43 7月29日 闘志に燃えた友情 荒木芳久 岡崎稔
44 8月5日 始動! 宿命の星・花形 今沢哲男
45 8月12日 喧嘩屋マックの挑戦 金子裕 出崎哲
46 8月19日 輝け栄光! 王貞治 城山昇 岡崎稔
47 8月26日 ミスター虎の正体 荒木芳久 山吉康夫
48 9月2日 試練のテスト生・花形 城山昇 永丘昭典
49 9月9日 華麗なる復帰 今沢哲男
50 9月16日 右投手用ギブスの成果 金子裕 出崎哲
51 9月23日 コンピューター対飛雄馬 山吉康夫
52 9月30日 はばたけ飛雄馬 荒木芳久 今沢哲男

コミカライズ(新)[編集]

井上コオ画でテレビマガジンに連載。読者目線のキャラクターとして、飛雄馬が当初「飛田(とびた)」と言う偽名で下宿していた八百屋の息子・マー坊がレギュラー登場している。

放送局(新)[編集]

※放送日時は、個別に出典が提示されてあるものを除き1978年9月終了時点、放送系列は放送当時のものとする[25]

放送地域 放送局 放送日時 系列 備考
近畿広域圏 読売テレビ 土曜 19:00 - 19:30 日本テレビ系列 制作局
北海道 札幌テレビ
青森県 青森放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
岩手県 テレビ岩手
宮城県 ミヤギテレビ
秋田県 秋田放送 日本テレビ系列
山形県 山形放送
関東広域圏 日本テレビ
山梨県 山梨放送
富山県 北日本放送
福井県 福井放送
中京広域圏 中京テレビ
鳥取県島根県 日本海テレビ 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
広島県 広島テレビ 日本テレビ系列
山口県 山口放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
香川県 西日本放送 日本テレビ系列 当時の放送免許エリアは香川県のみ。
愛媛県 南海放送
高知県 高知放送
福岡県 福岡放送
大分県 テレビ大分 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
福島県 福島中央テレビ 月曜 17:00 - 17:30(第5話まで)[26]
月曜 18:00 - 18:30(第6話から)
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
新潟県 新潟総合テレビ 火曜 18:00 - 18:30
→ 火曜 18:30 - 19:00[注釈 6]
フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
長野県 信越放送 金曜 19:00 - 19:30 TBS系列
静岡県 静岡放送 土曜 18:00 - 18:30 静岡県民放送(現:静岡朝日テレビ)開局後も最後まで放映。
石川県 北陸放送 木曜 19:00 - 19:30
徳島県 四国放送 日曜 18:30 - 19:00 日本テレビ系列
長崎県 長崎放送 火曜 19:30 - 20:00 TBS系列
熊本県 熊本放送 木曜 19:00 - 19:30
宮崎県 宮崎放送
鹿児島県 南日本放送 火曜 19:30 - 20:00
沖縄県 琉球放送 木曜 19:00 - 19:30
読売テレビ制作・日本テレビ系列 土曜19時台前半枠
【当番組よりアニメ枠
前番組 番組名 次番組
新・巨人の星

新・巨人の星II[編集]

あらすじ(新・II)[編集]

右投手として復活した飛雄馬は、ライバルの花形・左門、南米から助っ人として阪神に入団したロメオ・南条らと激闘を繰り広げる。しかし投球フォームのモーションに欠陥があり、投球が見破られるという弱点が見つかったため、二軍で調整をすることになる。

投球モーションの改善には成功したが、飛雄馬は自身の強化のために魔球を編み出すことを決意。F1カーに乗り込み、時速162キロメートルのスピードの中でヒントをつかみ、後輩の丸目太と特訓の末、新魔球「大リーグボール右1号(蜃気楼ボール)」を完成させる。飛雄馬はこの魔球を駆使して一軍に復帰、勝利を重ねていた。シーズン終了間際、花形は「ツバメ返し打法」で「蜃気楼ボール」を打ち破るが、その特訓と魔球を打った時の反動で現役を引退する。

ストーリー終盤では、花形と明子の間に子供ができた。飛雄馬はリーグ優勝した勢いで、これまでの4種類の大リーグボールを駆使して完全試合・日本一を成し遂げたが、その息子の勇姿を見取り、一徹は一人息を引き取る。そして飛雄馬は、野球留学のためアメリカへ旅立つ。

設定の変更[編集]

『新』から半年の空白を開け再開された。正式な続編として制作され、『新』から登場したロメオ・南条、楠木などのキャラクターも序盤では引き続き登場している。加えて新キャラクターも追加され新機軸を試みた意欲作である。 本作では、前2作と大きく異なり、飛雄馬の生活感や人間味が感じられるよう、試合の無い時に寄る「巨人寿司」が新たに舞台として設定された。また、看板娘で飛雄馬を慕う妹的な少女・幸子や、かつての伴を彷彿させる青雲高校の後輩・丸目太などが新たに登場し、野球だけでない飛雄馬の普段の生活が表される事が試みられた。「巨人寿司」では伴も良く出入りしており、飛雄馬を中心とした和気藹々としたやりとりが表現されていた。ただし、その反面、野球のシーンの比重が下がり、比較的あっさりと描かれるようになった。

オリジナルストーリー
初期は原作ベースの展開だったが、中盤以降は、原作を下敷きにしたとは思われるがアニメオリジナルの物語が増え、阪神の難波や、元大リーガーのゴスマンとの勝負、そして飛雄馬と心を通わせた咲坂洋子との恋などが描かれ、最終回では、原作と全く異なる結末となった。
最終回の変更
大リーグボール」の項目にあるように、原作とアニメでは飛雄馬の右腕時代の結末は大きく異なっている。
『新・巨人の星』最終回の舞台は78年だが、現実の巨人はV逸でヤクルトに優勝を明け渡した。原作では花形が魔球を故障せず打ったため漁夫の利でヤクルトが有利になったことが描かれ、シーズン中に飛雄馬の活躍も終了しており、続編の「巨人のサムライ炎」では、現実通りヤクルトが優勝したことになっている。一方、アニメでは原作での「蜃気楼の魔球」から「蜃気楼ボール」へと変更となり、投げ方が原作のオーバースローからサイドスローに変更され、変化の仕方も3つから複数変化へ変更され、原作と異なり終盤に左門と大洋首脳陣たちによって原理が明かされた。
史実ではヤクルトが優勝するはずだったが、巨人を優勝させた。その日本シリーズでは、星飛雄馬が大リーグボール左1号、2号、3号、右1号を織り交ぜ完全試合を達成。巨人が日本一を獲得。
飛雄馬が完全試合を達成した瞬間、明子が花形の子供を産み、伴が見守る中で一徹がその生涯を閉じた。翌年、飛雄馬は巨人を退団し、野球留学のためアメリカへと伴やライバルたちが見送る中、船で旅立っていった。

新登場主要人物[編集]

サチコ
男子に交じって少年野球をする、活発な少女。しかもポジションは投手であり星飛雄馬に憧れている。実家は「巨人寿司」で飛雄馬、伴、丸目などを持て成す事もある。その反面少々ませており飛雄馬を「飛雄馬くん」などと呼び、プロ野球での成績が悪いと非難する時もある。自称、飛雄馬のガールフレンド。
サチコの父
「巨人寿司」の店主。無償で飛雄馬や丸目に寿司を振る舞うが、見返りに伴などに試合のチケットを催促する時もあった。
丸目太(まるめ ふとし)
元青雲高校のレスリング部主将で飛雄馬や伴の後輩にあたる。2年生の頃から番長。後に退学し巨人軍へ入団。「大リーグボール右1号(蜃気楼ボール)」の受け手となり飛雄馬をサポートして行く。少々我が強いところがあり、飛雄馬や伴のみならず監督の長嶋も扱いには手を焼いている。彼の登場により前作『新』の楠木は自然消滅した。最終回で、当時新入団選手だった江川卓のブルペンキャッチャーを務めている。
難波爽
打倒・星飛雄馬の切り札として阪神に入団。実は不治の病に侵されており、余命が長く無い。丸目とは学生時代から因縁がある。飛雄馬のカムバックに感銘を受け、尊敬している。
咲坂洋子
タレントで人気DJでもある。容姿端麗であるが非常に母性本能が強い女性で困った人を放って置けない性格であり、外見よりも飛雄馬は彼女の内面に魅かれる事になる。彼女も飛雄馬の優しい性格に魅かれていたが、自分の中にかつての恋人「日高美奈」を見ていた飛雄馬に決別を決心し、兼ねてから要請があった海外取材の仕事を請け日本を去って行った。

スタッフ(新・II)[編集]

主題歌・挿入歌(新・II)[編集]

オープニングテーマ - 「心に汗を」
作詞 - 山川啓介 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - クニ河内 / 歌 - 水木一郎
エンディングテーマ - 「行け行け飛雄馬」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 歌 - ささきいさお、こおろぎ'73
前作のオープニング曲をそのままエンディング曲として使用。最終話で劇中歌として流れた。
挿入歌 - 「お前がいれば」
作詞 - 山川啓介 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - クニ河内 / 歌 - 水木一郎、こおろぎ'73
「心に汗を」のB面に収録された。

各話リスト(新・II)[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 演出
1 1979年
4月14日
明日の栄光をつかめ! 金子裕 今沢哲男
2 4月21日 対決! 飛雄馬対花形
3 4月28日 吠えろ! 南米の虎 城山昇 永丘昭典
4 5月5日 左門の握った秘密 荒木芳久 今沢哲男
5 5月12日 王貞治の忠告 永丘昭典
6 5月19日 高校球界の暴れん坊 金子裕 今沢哲男
7 5月26日 丸目 野球に賭けろ!! 永丘昭典
8 6月9日 型破りの新入り
9 6月16日 めざせ! 大リーグボール 城山昇 今沢哲男
10 6月23日 大リーグボールへの壁 荒木芳久 永丘昭典
11 6月30日 完成! 大リーグボール右一号 今沢哲男
12 7月7日 驚ろくべき魔球 金子裕 永丘昭典
13 7月14日 蜃気楼ボールの秘密 城山昇
14 7月21日 見えた!? 蜃気楼ボール 今沢哲男
15 7月28日 悲運の天才児、難波 金子裕 永丘昭典
16 8月4日 燃やせ! 青春の炎 山吉康夫
17 8月11日 恐怖・死神ゴスマン 荒木芳久 出崎哲
18 8月18日 飛雄馬の恋 城山昇 岡崎稔
19 9月1日 愛の二死満塁 永丘昭典
20 9月8日 魔球攻略作戦 荒木芳久 今沢哲男
21 9月15日 激烈!! ツバメ返し打法 金子裕 山吉康夫
22 9月22日 蜃気楼ボール破れる!! 永丘昭典
23 9月29日 新たなる出発 今沢哲男

コミカライズ(新・II)[編集]

秋月研二画で月刊少年マガジン1979年5月号から10月号に連載。

放送局(新・II)[編集]

※放送日時は1979年9月終了時点、放送系列は放送当時のものとする[28]

放送地域 放送局 放送日時 系列 備考
近畿広域圏 読売テレビ 土曜 19:00 - 19:30 日本テレビ系列 制作局
北海道 札幌テレビ
青森県 青森放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
岩手県 テレビ岩手
秋田県 秋田放送 日本テレビ系列
山形県 山形放送
宮城県 ミヤギテレビ
関東広域圏 日本テレビ
山梨県 山梨放送
静岡県 静岡県民放送 テレビ朝日系列
日本テレビ系列
現:静岡朝日テレビ。第11話まで放映。
1979年7月に静岡第一テレビの開局に伴い、NNNを脱退。
静岡第一テレビ 日本テレビ系列 第12話から放映。
富山県 北日本放送
福井県 福井放送
中京広域圏 中京テレビ
鳥取県・島根県 日本海テレビ 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
広島県 広島テレビ 日本テレビ系列
山口県 山口放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
徳島県 四国放送 日本テレビ系列
香川県・岡山県 西日本放送 1979年4月1日より岡高地区の民放テレビ相互乗り入れに伴う。
愛媛県 南海放送
高知県 高知放送
福岡県 福岡放送
大分県 テレビ大分 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
福島県 福島中央テレビ 月曜 18:00 - 18:30 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
新潟県 新潟総合テレビ 火曜 18:30 - 19:00 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
長野県 信越放送 金曜 19:00 - 19:30 TBS系列
石川県 北陸放送 木曜 19:00 - 19:30
長崎県 長崎放送 火曜 19:30 - 20:00
熊本県 熊本放送 木曜 19:00 - 19:30
宮崎県 宮崎放送
鹿児島県 南日本放送 火曜 19:30 - 20:00
沖縄県 琉球放送 木曜 19:00 - 19:30
読売テレビ制作・日本テレビ系列 土曜19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
新・巨人の星II

巨人の星【特別篇】 猛虎 花形満[編集]

2002年10月23日 - 10月26日までWOWOWにて4夜連続放送。全13話。2003年10月に阪神タイガースのリーグ優勝記念として再放送された後、CSのアニメ専門チャンネル・アニマックス東京MXテレビなどでも放送された。トムス・エンタテインメントの動画配信サイト「東京ムービーONLINE」でも視聴可能。

飛雄馬のライバル・花形満の視点から旧作アニメの既存の映像を編集し、新作カットを織り交ぜて再構成した再編集版。これまでは原作漫画にしか描かれていなかった花形の生立ち、恋愛や心理描写などを織り込んで仕上げている。大リーグボール1号打倒の際大怪我を負った花形が入院した時明子が見舞いに行ったエピソード、大リーグボール3号の過投のための飛雄馬の再起不能の大怪我が発覚した際のノイローゼに近い苦悩と葛藤、現役引退・花形モータース社長就任の記者会見のシーン等が追加された。また、花形と明子の結婚式に関しては、『新・巨人の星』の原作とアニメでは飛雄馬が祝電をよこしたのみで不在だったことになっているが、このアニメ【特別編】では飛雄馬が正装して式場に現れている。シリーズ全体から見ると、一部、パラレルワールドのような細かい設定の違いがある。

テレビアニメ『巨人の星』全182話の再構成であり、『新巨人の星』以降には触れられていない。

途中、通常のCM代わりに、作品中に登場したスポーツカー「ミツルハナガタ2000」(花形満の項目参照)のCMが流れる。

エンディングは、旧作アニメ中に登場したオーロラ三人娘が歌った「クールな恋」。

出演
  • 花形満 - 井上真樹夫
  • ナレーション - 小早川正昭
  • レポーター - 小形満
主題歌
  • オープニングテーマ「ゆけゆけ飛雄馬」
  • エンディングテーマ「クールな恋」
特別篇スタッフ
  • ディレクター - 矢吹 光正
  • 構成 - 渡邊大輔
  • 構成監修・絵コンテ - 小林治
  • 構成協力 - 伊東恒久
  • 演出 - 原田奈奈
  • キャラクターデザイン・作画監督 - 横手博人
  • 色彩設計 - 伊藤純子
  • 美術監督 - 宮野隆
  • 撮影監督 - 江川信介
  • 録音監督 - 加藤敏
  • アニメーション制作 - 東京ムービー
  • プロデューサー - 松元理人、長谷川徳司
  • 製作・著作 - トムス・エンタテインメント、WOWOW
各話リスト
話数 サブタイトル
1 運命の出会い
2 戦いの序曲
3 甲子園への道
4 決勝戦の真実
5 チャンスを掴め
6 蘇れライバル
7 秘密特訓
8 戦慄のホームラン
9 許されない愛
10 執念の特訓
11 友情のファインプレー
12 最後の対決
13 永遠のライバル

巨人の星【特別篇】 父 一徹[編集]

2007年4月3日 - 6月26日まで日テレプラス&サイエンスにて放送。全13話。『巨人の星【特別篇】 猛虎 花形満』以来、5年ぶりの作品となる。

飛雄馬の父、星一徹の視点から『巨人の星』、『新・巨人の星』、『新・巨人の星II』の旧作アニメの既存の映像を編集し、新作カットを織り交ぜて再構成した再編集版。これまでは原作漫画にしか描かれていなかった、一徹の飛雄馬に対しての虐待に近い猛特訓、心理描写、中日打撃コーチ時代、孤独死までなどを織り込んで仕上げている。

途中、CM代わりに、作品中に登場したアイドルグループ「オーロラ三人娘」の公演情報が流れる。

エンディングは、テレビシリーズ『巨人の星』オープニング『ゆけゆけ飛雄馬』の2番が使用されている。

出演
  • 星一徹 - 加藤精三
  • 星飛雄馬 - 古谷徹
特別篇スタッフ
  • 潤色 - 伊東恒久
  • 絵コンテ - 小林治
  • ディレクター - 矢吹光正
  • 演出・作画 - 小田仁
  • アニメーション制作 - 東京ムービー
  • 製作・著作 - トムス・エンタテインメント
各話リスト
話数 サブタイトル
1 父は子の羅針盤
2 父ちゃんは日本一
3 非常の親獅子
4 親子星へのVサイン
5 ズックのスパイク
6 飛び立つ吾が子
7 火達磨の時代
8 鬼コーチ一徹の挑戦
9 鬼の子の反撃
10 友情の絆を断つ
11 不覚、鬼の泪
12 生命の魔球・3号
13 永遠の星をめざせ!

映画版[編集]

巨人の星(1969年)
初の映画化で、第1話から第33話までの再編集ブローアップ版。
同時上映は『緯度0大作戦[29]
巨人の星 行け行け飛雄馬(1969年)
東宝チャンピオンまつり」の第1回として上映、飛雄馬が高校野球で花形と対決し、巨人に入団するまでの第38話から第52話を再編集ブローアップ[30]。ただし「大造闇討ち→飛雄馬の自主退学」は省かれている。上映時間は70分[30]
同時上映は『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』と『コント55号 宇宙大冒険[30]
巨人の星 大リーグボール(1970年)
「東宝チャンピオンまつり」で上映。飛雄馬がデビュー戦で左門に打たれ、大リーグボール1号(改良前)を誕生するまでを描いた第70話から第77話を再編集ブローアップ[31]。上映時間は70分[31]
同時上映は『キングコング対ゴジラ』(リバイバル)・『アタックNo.1』・『やさしいライオン』の3本[31]
巨人の星 宿命の対決(1970年)
「東宝チャンピオンまつり」で上映。花形が大リーグボール1号(改良前)を打つまでを描いた第79話から第83話を再編集ブローアップ。上映時間は65分[32]
同時上映は『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣』・『アタックNo.1 涙の回転レシーブ』・『みにくいあひるの子』(人形アニメ)の3本[32]
新・巨人の星(1977年)
初期エピソードを再編集。配給は東宝ではなく東映。当時、外部提携(外部活用)[33]を積極的に進める方針を打ち出していた岡田茂東映社長が[33][34]、テレビ局関係との提携として読売映画社との提携作として製作した(同時上映『BIG-1物語 王貞治』も)[34]。東映で東京ムービー作品が公開されるのは、1969年に「東映まんがまつり」で公開された『怪物くん』(アニメ第1作)以来。
同時上映は、この年ホームラン世界新記録を達成した王貞治の活躍を描いたドキュメンタリー映画『BIG-1物語 王貞治』で、巨人軍が舞台の映画が2本上映された事になった。
新・巨人の星(1978年)
「東宝チャンピオンまつり」最終興行で上映。第17話のブローアップ版[35]。上映時間は24分[35]
同時上映は『地球防衛軍』(リバイバル)・『ルパン三世 ベネチア超特急』(第2作。テレビブローアップ版)・『家なき子』(東京ムービー制作アニメ版)・『まんが日本昔ばなし かぐや姫』の4本[35]
巨人の星(1982年)
公開前年に巨人が8年ぶりに日本一になったのを記念して、冒頭部分に当時の巨人の主力選手(原辰徳ら)がリアルなタッチのアニメで登場する場面が追加されている。また、劇伴は全て渡辺岳夫自身の手で現代風なものに書き直され、アフレコも新録されている。
公開2年後の1984年3月31日には、日本テレビ系列で『春休みアニメロードショー』としてテレビ初放送された(土曜19:00 - 20:54。なお19:30 - 20:54は『土曜トップスペシャル』枠だが、本作は『土曜トップスペシャル』扱いはされなかった)[36]
主題歌「マイ・チャンプ」作詞:阿久悠、作曲:渡辺岳夫、歌:おぼたけし・森みどり
なお1982年に、テレビアニメ第1作が日本テレビの『子供映画劇場』(関東ローカル。月 - 木18:00→月 - 木17:30[注釈 7])で再放送された時は、ED映像はテレビ版(ただし短縮版)を使用したものの、BGMは「マイ・チャンプ」のサビ部分に差し替えた。

ネット配信[編集]

トムス・エンタテインメントがYouTubeに開設した「TMSアニメ55周年公式チャンネル」に、2019年4月23日から『巨人の星』の第1話から第3話までが配信、この後同年6月19日から『新・巨人の星』・『新・巨人の星II』・『猛虎 花形満』の3作より、それぞれ第1 - 3話までが配信、更に『巨人の星』から新たに第43話・第92話・第97話が「『巨人の星』誰も知らない星飛雄馬セレクション」名義で追加配信された。各作品とも、第2・3話は2019年までの配信となる。その後2019年6月19日からは第92話が再配信されている。

2020年3月16日からは「TNSアニメ公式チャンネル」(「55周年公式」改名)、同年2月11日に死去した野村克也が登場した第168話が配信した。

2020年10月16日から「TMSアニメ公式チャンネル」で『新』と『新・II』が、共に3話までまとめて再配信、そして2021年、『新』の残りのエピソードが3話ずつ期間限定で配信された。

2021年3月24日からは「ON伝説」と銘打ち、「TMSアニメ公式チャンネル」でONの活躍を描いた第57・67話を期間限定配信、3月31日からは「プロ野球スター列伝」と銘打ち、第1作に登場した巨人軍選手とのエピソードから、堀内恒夫(および飛雄馬・伴・速水の入団テスト風景)を描いた第50・51回、沢村栄治を描いた第91話、金田正一の現役引退を描いた第133話、吉原正喜を描いた第177話の計5本をまとめて期間限定配信した。

2023年8月12日からは『巨人の星』全184話が、隔週土曜19:00(JST)から2週間の期間限定で、6話ずつ配信されている。

なお『猛虎 花形満』以外の3作品の制作クレジットは、初放送と同じ「制作 よみうりテレビ 東京ムービー」でクレジットされている。

バラエティー番組・CMなどでの登場[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 球団自体はかつて東映およびフライヤーズ球団の親会社だった東京急行電鉄(現:東急)との共同保有で、運営を東映傘下の東映興業が全面的に行う形だった。
  2. ^ 当時NETテレビ系列局だった毎日放送は資本関係のあった南海電気鉄道を通じて南海ホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)と、同じく系列局の九州朝日放送は資本関係のあった西日本鉄道を通じて西鉄ライオンズ(現:埼玉西武ライオンズ)と関係が深く、他系列よりもパ・リーグとの関係が近かった。
  3. ^ 本放送時のタイトルは「日本一の日雇い人夫」。
  4. ^ 予告ナレーションでは「よみがえれ不死鳥」と言っている。
  5. ^ 福岡放送は1969年4月1日に開局したが、4月4日放送分のみRKBで放送された[23]
  6. ^ 開始当初から1978年9月までは火曜 18:00 - 18:30に放送、1978年10月よりフジテレビの全国ニュース番組『FNNニュースレポート6:00』開始に伴い、火曜 18:30 - 19:00に変更された[27]
  7. ^ 同年4月の改編で平日18:00にローカルニュース『6時です!4チャンネル』が編成されたため繰り上げ。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 日刊スポーツ大阪本社版2009年4月21日16面。連載コラム・伝説『スポ根アニメの原点 巨人の星』(2009年4月21日 - 5月2日掲載)①
  2. ^ 大下英治『日本 (ジャパニーズ) ヒーローは世界を制す』角川書店、1995年、92頁。ISBN 9784048834162
  3. ^ a b 日刊スポーツ大阪本社版2009年4月22日16面。連載コラム・伝説『スポ根アニメの原点 巨人の星』(2009年4月21日 - 5月2日掲載)②
  4. ^ 同局の夕方アニメ再放送枠全般でスポンサーを務めた。
  5. ^ 『動画王』vol.7 キネマ旬報社、1998年、65頁
  6. ^ フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉〜へぇの本〜 2』講談社、2004年、75-76頁。 
  7. ^ 山崎敬之『テレビアニメ魂』
  8. ^ 河崎実「COLUMN『巨人の星』を終わらせた番組」『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.3、洋泉社、2016年3月13日、pp.87-89、ISBN 978-4-8003-0865-8 
  9. ^ a b c d 『月刊民放』1979年11月号、43頁。NDLJP:3470927/22
  10. ^ 日刊スポーツ』1969年6月25日付。(cf.『月刊民放』1979年11月号、46頁。NDLJP:3470927/24)。
  11. ^ 「ピンポンパン体操の歌のレコード 二週間で三十万枚 視聴率も押し上げる」『読売新聞』1972年1月21日付朝刊、23頁。
  12. ^ 発売時点では、日本テレビ系列において、後の読売テレビエンタープライズ日本テレビ音楽に相当する企業がまだ成立していなかったため、東京放送TBSテレビTBSラジオ)傘下の日本音楽出版(現:日音)が楽曲の出版権を持った。
  13. ^ 「スポ根TVヒッツ!」(テイチク、子どもの掛け声ヴァージョンを収録)のライナーノーツより
  14. ^ a b c 河北新報』1971年8月7日 - 9月18日付朝刊、テレビ欄。
  15. ^ 『河北新報』1971年8月7日 - 9月25日付朝刊、テレビ欄。
  16. ^ 福島民報』1968年4月6日 - 1970年9月26日付朝刊、テレビ欄。
  17. ^ 『河北新報』1970年10月3日 - 1971年9月18日付朝刊、テレビ欄。
  18. ^ 『福島民報』1968年3月30日 - 1971年9月18日付朝刊、テレビ欄。
  19. ^ 読売新聞』1969年9月27日付朝刊、テレビ欄。
  20. ^ 『福島民報』1968年4月6日 - 1971年1月30日付朝刊、テレビ欄。
  21. ^ a b c 北國新聞』1968年4月6日付朝刊、テレビ欄。
  22. ^ 北日本新聞』1968年4月6日付朝刊、テレビ欄。
  23. ^ a b 福岡放送30年史編纂委員会 企画・編集『FBS福岡放送30年史』福岡放送、1999年、103頁。 
  24. ^ アナウンサーは小林恭治から市川治の新録に変更されている。
  25. ^ アニメージュ』1978年10月号、徳間書店、全国放映リスト 47 - 49頁。
  26. ^ 福島民報』1977年10月10日 - 11月6日付朝刊、テレビ欄。
  27. ^ 日刊スポーツ』1978年9月26日、10月3日付、テレビ欄。
  28. ^ 『アニメージュ』1979年10月号、徳間書店、全国放映リスト 70 - 71頁。
  29. ^ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, p. 124, 「プロジェクト東宝チャンピオンまつり 祭り囃子は遠くに」
  30. ^ a b c 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 30–31, 「1969冬期」
  31. ^ a b c 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 32–33, 「1970春期」
  32. ^ a b 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 34–35, 「1970夏期」
  33. ^ a b 山田宏一山根貞男「関根忠郎 噫(ああ)、映画惹句術 第四十八回」『キネマ旬報』、キネマ旬報社、1983年12月下旬号、129頁。 
  34. ^ a b 高橋英一・土橋寿男・西沢正史・嶋地孝麿「映画・トピック・ジャーナル」『キネマ旬報』1977年10月上旬号、キネマ旬報社、205頁。 
  35. ^ a b c 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 64–65, 「1978春期」
  36. ^ 読売新聞 縮刷版読売新聞社、1984年3月31日付ラジオ・テレビ欄。 
  37. ^ 富野由悠季『だから僕は…』
  38. ^ 「CF撮影余話(日本石油)」『近代企業リサーチ 6月10日』第752号、中小企業経営管理センター事業部、1996年6月10日、77頁、NDLJP:2652253/39 

参考文献[編集]

外部リンク[編集]