左門くんはサモナー

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左門くんはサモナー
ジャンル 少年漫画
ギャグ漫画
漫画
作者 沼駿
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2015年43号 - 連載中
巻数 既刊3巻(2016年4月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト プロジェクト:漫画
ポータル Portal:漫画

左門くんはサモナー』(さもんくんはサモナー)は、沼駿による日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社2015年43号[1]より連載中。

あらすじ

登場人物

左門 召介(さもん しょうすけ)
本作の主人公。私立算文高校2年B組に転入してきた、悪魔召喚が趣味と称する「召喚術士」。
誕生日:6月6日 / 身長:178cm / 好きなもの:タコ料理 / 嫌いなもの:己を偽る人 / 特技:フリーハンドで正円が書ける・プロ級のギターの腕前[要出典]
白目部分が黒くなっている右目と、頭のトンガリがトレードマーク。転校早々「趣味は悪魔召喚である」と自己紹介したため、重度の中二病扱いを受けて孤立状態にあった。
世間で言う所の「善人」が大嫌いで、逆に「悪魔に好かれるような欲深い性悪な人物」が好みという捻くれた性格の持ち主。学校レベルで有名な「良い人」である桜に目をつけ、彼女を「地獄に落ちるような人間」へと堕落させる為に、悪魔を用いた嫌がらせをしょっちゅう仕掛けるようになる。
お湯を沸かすため、屋上へ通じる扉の鍵を開ける為、猫と話す為、通学の足代わりなど、非常に私的で些末な理由で悪魔を度々呼び出しており、悪魔側からの評判は最低。魔界ではネビロスを会長に「左門召介被害者の会」が結成されているほどである。
物語開始当初は横暴で傲慢な性格が目立ち、人命すら軽んじる冷血漢といった印象だったが、その後「虫が大の苦手」「猫好き」「体力がまるで無い」「負けず嫌いで非常に子供っぽい」といった数々の弱点が明かされて行き、回を重ねるごとにポンコツぶりを発揮するようになっている。
九頭龍とはカブトムシを捕まえにいく一件で大喧嘩したこともあるが、現在は二人で友情について語るほどの仲であり、彼に見捨てられるとへこんでしまうなど、かわいい一面もある。
天使ヶ原 桜(てしがわら さくら)
本作のヒロイン兼語り手。私立算文高校2年B組。誕生日:10月4日 / 身長:155cm / 好きなもの:甘辛手羽先 / 嫌いなもの:特になし / 特技:全く警戒されずに鳩とか捕まえられる[要出典]
ごく自然に人の世話を焼く無欲で優しい性格の「良い人」である少女。通称「てっしー」。
1年前の社会科見学のバスの中で、酔った下呂の吐いたゲロを手で受け止め、嫌悪の表情も見せずに下呂の心配をしたことでその人格者ぶりが校内中に知れ渡り「天使」「仏」と呼ばれるようになった。
その後学級委員長に推薦されたが、転校直後からクラス内で孤立していた左門に対して世話を焼いたことで逆に目をつけられ、彼から執拗な嫌がらせを受ける羽目に陥る。
ブーシュヤンスタとベヒモスの二人を毎日張り付かされて能力の洗礼を受けるなど、日常生活ではかなりの苦労を強いられているが、それで左門を恨んだり嫌ったりする様子は見せず、普通に友人として接している。ただしあまりに理不尽な目に合わされると、乱暴な男口調でツッコミを入れるようになった。
その優しさと器の大きさから、クラスメイトはおろか学校中から「天使キャラ」として慕われており、非公式のファンクラブすら存在している(会長は下呂)。魔界に行った際には、ネビロスを初めとする悪魔たちすら魅了してしまった。
黒髪ボブカットの美少女で、作者曰く「美人すぎない美人」[要出典]。。胸も大きめでスタイルもいいが、ベヒモスの魔力に堪えたり、ジョギングしたりと体重を気にしている描写がある。学業は左門ほどではないが優秀で、全教科90点台をとるほどである。天使河原家の中ボス。
祓 正義(はらえ まさよし)
祓魔士(エクソシスト)
左門の過去を知っている。元々はエクソシストの名門であった左門の実家で左門にいじめられていた過去を持つ。だが、その分左門の悪魔の使い方には詳しいようで戦った時にも危なげなく悪魔を処理していた。戦う時にはもっぱら体術で悪魔を止める。不幸話の引き出しがすごい。

クラスメイト

嬉村 笑美(きむら えみ)
桜の親友。男勝りな性格で口調も男言葉。ポニーテールで小柄。陸上部に所属しており、運動神経はいい。一方で勉強はかなり苦手で、前期学年順位298/300位。
貧乳で本人もそのことを気にしており、それに触れられると前後の見境が無くなるほど怒る。作中では「胸が可愛い人」、「痩せた大地」などと言われている。
嫌田 悲恋(やだ かなこ)
桜のもう1人の友人で通称「ヤーさん」。眼鏡をかけたおかっぱの少女。一見クールな文学少女風だが、実際は男にモテず普段からイライラしている血の気の多い「超肉食系」武闘派女子であり、口調も男言葉で荒々しい。体もかなり強靱で、彼女の足を引っ掛けようとした下呂が逆に足を骨折したほど。人呼んで「2-Bの毘沙門天」。学業は笑美同様悪く、前期学年順位296/300位。
九頭龍 芥(くずりゅう かい)
誕生日:9月3日 / 身長:169cm / 好きなもの:金、じぶん家 / 嫌いなもの:借金 / 特技:空気を読まない[要出典]
悪魔の力を借りて金儲けをする目的で、左門に近づいてきた少年。考えが浅いうえに金に汚く、楽に金を稼ぐためならプライドも容易に捨ててしまえる欲の塊の様な性格で、左門いわく「のび太君から将来性を差し引いたような人間」。毎度のように悪魔絡みでひどい目に合うが、全く懲りない。アンリや下呂など第三者が左門と桜を観察している際には、「※やわらかいゴミ」「※お馴染みのゴミ」などと表現され、背景のごとく扱われている。
カブトムシ取りの際に喧嘩してから左門と仲が悪かったが、笑美のランニングの妨害の為に手を組んで以来馬が合い、なにかと左門と行動するほど仲が良くなる。左門と同様に体力はない。学校の成績もやはり悪く、前期学年順位287/300位。
下呂(げろ)
校外学習の移動のバスで気分を悪くした生徒。隣席の桜が吐瀉物を素手で受け止めてくれた。そんな彼女に惚れ込み、ファンクラブの会長を務めるようになった。

悪魔系

ウィルオウィスプ
下級の悪霊。敵を爆破させて攻撃する時に召喚される。
ブーシュヤンスタ
人を惰眠に誘う力を持つ、ネグリジェを着た女性のような外見の悪魔。通称「ブーやん」。目と歯を剥き出した恐ろし気な形相をしており、基本的に「二度寝するでヤンス」としか喋らない。能力は「起きなきゃいけない時に布団を優しく被せてくるなど」と説明されている。
ベヒモス
暴食を司る悪魔。象の頭部に太った体の、獣人の様な外見が特徴。能力は「満腹中枢を破壊して胃腸が破裂するまで食べ物を食わせる」という、迷惑を通り越して危険なレベルなもの。
外見に拠らず、冷静沈着でハードボイルドな大人の性格の持ち主であり、お金がなくて腹を空かしている芥にホットドッグを渡したりするなど、紳士的で優しい面もある。通称「ベヒモス先輩」。「左門召介被害者の会」会員No.14。
グラシャ=ラボラス
透明化することができる有翼の猛犬。ネビロスの直属の部下だが、左門の登下校に使われている。
パリカー
隕石を操る能力を持つ魔女。
ガープ
テレポーテーションを得意とする悪魔。
アバドン
巨大な口と目だけの悪魔。ベヒモスを止めるさいに召喚された。
クロケル
「左門召介被害者の会」の一員の悪魔。温度を操る能力を持つ。
カイム
動物・風・水の会話ができる能力を持つ、剣と長靴を履いた鳥の様な外見の悪魔。「左門召介被害者の会」の一員である一方、桜には懐いている。
サブナック
建築を得意としているライオンの頭の獣人の様な外見をした悪魔。「左門召介被害者の会」の一員。
シェイプシフタ
変身を得意としている悪魔。
ネビロス
誕生日:? / 身長:190cm / 好きなもの:熟成牛 / 嫌いなもの:不規則なもの / 特技:節約術
地獄でNo.8の少将をつとめ、悪魔を取り仕切る総監督官。長髪で眉のない、三白眼の男性の姿をしている。生真面目な性格で、勝手に部下たちを召喚する左門とは非常に仲が悪く、たびたび衝突しているライバル。「左門召介被害者の会」の会長でもある。
悪魔と思えないほど正義感が強く、左門に虐げられている桜を救おうと左門を魔界に招き決闘を挑むが、「左門に召喚されないように受肉しているせいで、食欲や睡眠欲に訴える魔法が普通に効いてしまう」という弱点を突かれ敗北。その際、桜に気遣われたことで、彼女に好意を抱くようになった。
人間界では段ボールを布団代わりに橋の下で寝泊まりをするというホームレス同然の生活を強いられていたが、喫茶店「カフェKITAZAWA」のマスターに拾われ、ネビ山ネビ夫という偽名で働くようになった。
アンリのことは立場的に頭が上がらないが、実際には内心で「ババア」、「インフルババア」と呼ぶほど煙たがっている。
サルガタナス
鍵を開ける能力を持つ悪魔。シルクハットを顔まですっぽり被ったスーツ+スカート姿の女悪魔。ネビロスの部下で地獄ではNo.9。得意技はテレポーテーションと鍵開け。快活だが間の抜けた性格で、大のスイーツ好き。
アンリ=マユ
誕生日:? / 身長:154cm / 好きなもの:ネガティブなもの / 嫌いなもの:声のでかいヤツ / 特技:大概のものに嫉妬できる
ゾロアスター教悪魔のトップである悪神。褐色肌の美少女の姿をしている。一人称は「余」で古風な喋り方が特徴。疫病を撒き散らす力を持ち、近年はもっぱら新型インフルエンザを流行らせている。その能力のせいで魔界では常に独りぼっちであり、やさぐれた生活を送っていた所を幼少時の左門に召喚され、優しくされたことで彼に好意を抱くようになり遂に召喚されなくとも勝手に会いに来るようになった。左門と一緒にいる桜を恋敵と思い込み(左門と一緒に)攻撃を仕掛けたが、ある一件で仲良くなり友達同士になる。
アカ=マナフ
ベレー帽の様な外見をした悪魔で、洗脳などを得意としている。アンリの部下。潜入もしくは店などにいる人物を洗脳に呼び出されることが多い。
サキュバス
淫魔。見た目は人間の女性とほぼ同じ。ボディコン姿で、まるでバブル時代を彷彿とさせる出で立ちである。召喚には3時間を要し、アポなしで召喚した場合はノーメイクの化物が出てくるらしい。男を誘惑する能力を持つが、その手段は話術とテクニックのみであり、超常の類はない。桜いわく「実質ただあだ名が淫魔の人」。桜と嫌田にモテテクと称した安い合コンテクを授けた。
ブエル
自然哲学、倫理学、論理学を知り尽くしている悪魔。「地獄の辞典」の絵を可愛らしくしたような外見をしている。

妖怪系

グレムリン
機械いじりを得意としている西洋の妖怪。
おばりよん
体重増加を得意としている狐の様な外見の妖怪。笑美の妨害のため左門が召喚した。
茨木童子
いわゆるヤンキーの姿で、算文一帯を仕切っている。桜を人質にしてネビロスと対決するが、ネビロスと左門の共闘によって敗れる。

その他

天使ヶ原環
桜の母。おおらかな人物のようで、ブーシュヤンスタのことは「ぶーやん」と呼んで可愛がっている。天使ヶ原家のラスボス。
天使ヶ原輪
桜の妹。中学生。金髪で桜よりも嫌田に近い性格。「仏血霧」の頭目。桜と環には頭が上がらない。左門と九頭龍にはモンスターと言われている。天使ヶ原家のザコ。
マスター
カフェ「KITAZAWA」の店長。ビザのない外国人同然のネビロスを店員として雇うなど、人情味あふれる人物。また詳しい事情を知らないにも関わらず、ネビロス自身がカフェで働くことを内心恥じていたことを見抜くなど人を見る目もある様子。彼に店員としての誇りを授け、研修を卒業させて正式なバイトとして雇う。
橋下っちゃん(はしもっちゃん)
橋の下で捨てられていた黒猫。名前は左門が命名。外見とは裏腹に冷静沈着なハードボイルドな性格で桜からは「橋下ちゃんというより橋下さんだよ」とツッコミを入れられている。当初は毎日橋の下で左門が餌の缶詰を持って行き可愛がられていたが、最終的に2人の親子に拾われていった。

書誌情報

脚注

出典

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク