山田稔 (小説家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山田 稔
誕生 (1930-10-17) 1930年10月17日(93歳)
福岡県北九州市門司区
職業 小説家フランス文学者
国籍 日本の旗 日本
主題 小説フランス文学
代表作 『スカトロジア・糞尿譚』
主な受賞歴 芸術選奨文部大臣賞、日本エッセイスト・クラブ賞
テンプレートを表示

山田 稔(やまだ みのる、1930年10月17日 - )は、日本小説家フランス文学者

来歴・人物[編集]

福岡県門司市(現:北九州市門司区)出身。1953年京都大学文学部卒業。1954年京都大学人文科学研究所助手、1965年京都大学教養部講師、助教授、教授。1994年定年退官し名誉教授の称号を辞退する[1]

「日本小説をよむ会」[2]や同人誌「VIKING」の活動に参加し、1982年「コーマルタン界隈」で芸術選奨文部大臣賞、1997年「ああ、そうかね」で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。小説・エッセイ・翻訳などの著書が多数ある。

著書[編集]

  • 『スカトロジア 糞尿譚』未来社 1966 のち講談社文庫福武文庫
  • 『幸福へのパスポート』河出書房新社 1969 のち講談社文庫、編集工房ノア
  • 『選ばれた一人』河出書房新社 1972
  • 『教授の部屋』河出書房新社 1972
  • 『ヴォワ・アナール 山田稔エッセー集』朝日新聞社 1973
  • 『旅のいざない』冬樹社 1974
  • 『ごっこ』河出書房新社 1976
  • 『旅のなかの旅』新潮社 1981、白水Uブックス 2002、新編・編集工房ノア
  • 『コーマルタン界隈』河出書房新社 1981、編集工房ノア
  • 『生命の酒樽』筑摩書房 1982.6
  • 『詩人の魂』福武書店 1983.5
  • 『影とささやき』編集工房ノア 1985.7
  • 『特別な一日 読書漫録』朝日新聞社 1986.9、平凡社ライブラリー 1999
  • 『再会・女ともだち』新潮社 1989.9 のち編集工房ノア
  • 『生の傾き』編集工房ノア 1990.8
  • 『シネマのある風景』みすず書房 1992
  • 『太陽の門をくぐって』編集工房ノア 1996.6
  • 『ああ、そうかね』京都新聞社 1996.10
  • 『北園町九十三番地-天野忠さんのこと』編集工房ノア 2000
  • 『リサ伯母さん』編集工房ノア 2002
  • 『あ・ぷろぽ-それはさておき』平凡社 2003
  • 『残光のなかで 山田稔作品選』講談社文芸文庫 2004
  • 『酒はいかに飲まれたか』編集グループSURE 2004
  • 『八十二歳のガールフレンド』編集工房ノア 2005 - 表題作は久保文について
  • 『富士さんとわたし-手紙を読む』編集工房ノア 2008
  • 『マビヨン通りの店』編集工房ノア 2010
  • 『別れの手続き――山田稔散文選』みすず書房 大人の本棚 2011
  • 『天野さんの傘』編集工房ノア 2015
  • 『こないだ』編集工房ノア 2018
  • 『門司の幼少時代』ぽかん編集室 2019
  • 『山田稔自選集』全3巻、編集工房ノア 2019-2020
  • 『某月某日 シネマのある日常』編集工房ノア 2022

共編著[編集]

翻訳[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『残光のなかで 山田稔作品集』講談社文芸文庫、年譜
  2. ^ 國重裕「日本小説をよむ会」のこと