尾張旭駅
尾張旭駅* | |
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尾張旭駅(2015年3月) | |
おわりあさひ OWARI ASAHI | |
◄ST14 旭前 (1.6 km) (1.4 km) 三郷 ST16► | |
所在地 | 愛知県尾張旭市東大道町原田2591-3 |
駅番号 | ST 15 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 瀬戸線 |
キロ程 | 14.7 km(栄町起点) |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 島式 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
7,676人/日 -2013年[1]- |
開業年月日 | 1905年(明治38年)4月2日 |
備考 | ** 1994年に移転後の所在地。 |
尾張旭駅(おわりあさひえき)は、愛知県尾張旭市東大道町原田にある、名鉄瀬戸線の駅である。
尾張旭検車区が隣接することから、普通には、当駅にて、始発、折り返し、終着の運行設定があり、平日朝には準急1本にも栄町発当駅行きの設定がある。
本項では尾張旭検車区についても記述する。
歴史
瀬戸線開業時に、当時東春日井郡新居村に設置されたことから、新居駅として開業した。
1970年(昭和45年)の尾張旭市発足を受けて、翌1971年(昭和46年)尾張旭駅に改称した。
古くから、現在の駅の位置の西側1つめの踏切の東隣にあり、相対式2面2線ホームの地上駅で、無人駅だったが、1994年(平成6年)7月3日、100mほど東の現在の場所に移転した。
- 1905年(明治38年)4月2日 - 新居駅として開業。
- 1922年(大正11年)2月24日 - 旭新居駅に改称[2]。
- 1971年(昭和46年)11月1日 - 尾張旭駅に改称。
- 1984年(昭和59年)9月5日 - 駅舎改築[3]。
- 1994年(平成6年)7月3日 - 現在地へ移転、橋上駅化[4]。
- 1994年(平成6年)10月7日 - 駅前広場完成[4]。
- 1995年(平成7年)- 急行停車駅に昇格。
- 2006年(平成18年)12月16日 - トランパス対応開始。
- 2007年(平成19年)6月30日 - 尾張旭検車区供用開始。
- 2009年(平成21年)3月25日 - バリアフリー化等工事完成
- 2011年(平成23年)2月11日 - manaca導入。
- 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。
駅構造
中央の1線は大曽根・栄町方面への折り返し用で、両側に2番・3番の両ホームがある。この線の尾張瀬戸寄りに車止めがあり、線路は東にある踏切の手前で途切れている。 2番ホーム側は降車専用で、隣りの1番ホームが尾張瀬戸方面ホームなので、当駅止まりの電車から、階段を使わずに尾張瀬戸方面に乗り換えができるようになっている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■瀬戸線 | 下り | 新瀬戸・尾張瀬戸方面 | |
2 | ■瀬戸線 | - | 降車専用(当駅止まり) | |
3 | ■瀬戸線 | 上り | 喜多山・大曽根・栄町方面 | 当駅始発 |
4 | ■瀬戸線 | 上り | 喜多山・大曽根・栄町方面 |
エレベータ2基及び多目的トイレが設置され、いわゆるバリアフリー化がなされている。
列車案内については、LED表示によるものほか、自動放送により行われている[注釈 1]。
配線図
← 尾張瀬戸方面 |
→ 大曽根・ 栄町方面 |
|
凡例 出典:[5] |
尾張旭検車区
尾張旭検車区は、瀬戸線車両の保守・検査を行う瀬戸線唯一の検車区である。尾張旭駅の西方(尾張旭市向町4-8-1)に位置する。元々は輸送力増強に伴う6000系の増備の為、2000年のダイヤ改正時に夜間滞泊用留置線4本で発足した。瀬戸線では60年以上に渡り喜多山駅隣接の喜多山検車区が保守・検査を担ってきたが、施設の老朽化と喜多山駅の高架化事業の影響により、代替として2006年(平成18年)8月より本検車区の整備が開始され、2007年(平成19年)6月30日から供用を開始した。
敷地面積は約18,000平方メートルであり、検修棟(平屋建、3,735平方メートル)、管理棟(3階建、227平方メートル)、土木・電気総合詰所(2階建、175平方メートル)などを擁する。構内には4両編成対応の検査線4本と留置線6本、洗浄線1本(自動洗車機付き)、保線車両用留置線1本があり、4両編成9本の留置が可能である。検修棟では全般検査や重要部検査も行われるが、台車や床下機器は取り外して岡崎市の舞木検査場へ陸送の上検査される。検査線4本のうち2本は仕業検査や交番検査用、残り2本には車体を吊り上げることなく台車を取り外すリフターなどが設置されており、全般検査や重要部検査に対応している。
当検車区では在来車向け揮発性塗料の車体塗装設備が設置されておらず、検査の際に当該車両へ塗装する場合は水性塗料が用いられる。今後、当線の車両をステンレス車体の4000系に統一する計画があるためと、周囲の環境に影響を与えにくいため。ちなみに、現在尾張旭検車区のある土地では、同検車区開設以前に、6000系が瀬戸線へ搬入される際のトラックから線路へ下ろす作業や、3730系・3770系・3780系の解体作業が行われたことがある。2008年の4000系の搬入はここで行われた。
構内入換用にアント工業製の車両移動機(機械扱いで無車籍)が配置されている。喜多山検車区だった頃はデキ370形電気機関車が構内入換用に配置されていたが、検車区移転の際に廃車され、置き換えられた。
利用状況
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は7,676人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中54位、瀬戸線(20駅)中8位であった[1]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は6,800人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中65位、瀬戸線(19駅)中10位であった[6]。
- 「尾張旭市の統計」によると、当駅の一日平均乗降人員は、以下の通り推移している。
- 2003年度 7,283人
- 2004年度 7,386人
- 2005年度 7,495人
- 2006年度 7,454人
- 2007年度 7,637人
- 2008年度 7,827人
- 2009年度 7,782人
路線バス
隣の駅
脚注
注釈
- ^ 自動放送は、1・2番線が女声、3・4番線が男声である。中線に電車が到着すると、2番線と3番線の放送が同時に流される。
出典
- ^ a b 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 官報では4月1日「地方鉄道停車場名称変更」『官報』1922年3月2日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1012頁。
- ^ a b 尾張旭市の統計 2006年(平成18年)度版 (pdf) 付録8-9(pdfのページでpp.214-215)- 愛知県尾張旭市
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。