小笠原清忠
小笠原 清忠(おがさわら きよただ、1943年(昭和18年)10月 - )は小笠原流の31世宗家。現在神奈川県在住。
略歴
30世宗家・小笠原清信の長男として東京神田に出生。1966年に慶應義塾大学商学部を卒業後、医療金融公庫(現在の福祉医療機構)に勤務。
1992年の父・清信の死去に伴い、弓馬術礼法小笠原流31世宗家を襲名した。襲名式は鎌倉の鶴岡八幡宮で行われた。現在は嫡男の清基も携えて、全国各地の神社などで神事を奉納している。「靖国神社三々九手挟式」「明治神宮成人の日祝賀元服式」「日光東照宮流鏑馬神事」「鶴岡八幡宮流鏑馬神事」「熱田神宮百々手式」「鹿島神宮百々手式」など、その数は年間40回以上を数え、さらには各地で礼法稽古場も開催している。また、アメリカ、フランス、イギリス等、海外各国に赴いて流鏑馬神事などを催行。フランスではエッフェル塔を背景に流鏑馬を披露した。また、イギリスではウェールズ公チャールズと皇太子徳仁親王が名誉総裁を務めた英国日本協会100周年記念イベント「ジャパン・フェスティバル」[1]で、両国皇太子の台覧を得ながら流鏑馬を執行した。
その他、東京都学生弓道連盟会長、財団法人姿勢研究所評議員、日本古武道振興会常任理事、儀礼文化学会常務理事、慶應義塾大学非常勤講師、國學院短期大学客員教授、池坊短期大学客員教授[2]を務める。
著書
- 『小笠原流礼法入門:美しい姿勢と立ち居振る舞い』アシェット婦人画報社、2007年4月 ISBN 978-4-573-14003-5
- 『小笠原流弓と礼のこころ』春秋社、2008年2月 ISBN 978-4-393-33274-0
- 『小笠原流礼法で強くなる日本人の身体』青春出版社〈青春新書インテリジェンス〉、2008年4月 ISBN 978-4-393-33274-0
- 『一流人の礼法』日本経営合理化協会出版局、2008年6月 ISBN 978-4-89101-224-3
- 『図解雑学 小笠原流日本のしきたり』ナツメ社、2008年6月 ISBN 978-4-8163-4502-9
- 『小学生のときに身につけたい礼儀と作法』監修(青木庸漫画)〈集英社版・学習漫画〉、2009年12月 ISBN 978-4-08-288091-0
- 『武道の礼法』日本武道館、2010年2月 ISBN 978-4-583-10238-2
出典
- ^ London's Screen Archives: Japan Festival 1991(英語)
- ^ “池坊短期大学|大学概要|教員・客員教授”. 2011年8月20日閲覧。