小栗まち絵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小栗 まち絵
生誕 (1948-04-12) 1948年4月12日
出身地 日本の旗 日本大阪府
学歴 桐朋学園大学
ジャンル クラシック音楽
職業 ヴァイオリニスト
担当楽器 ヴァイオリン

小栗まち絵(おぐり まちえ、Machie Oguri、1948年4月12日 - )は、大阪生まれのヴァイオリニストである。夫は、同じくヴァイオリニストの故工藤千博である。

経歴[編集]

桐朋まで[編集]

6歳から相愛音楽教室に入室し、東儀祐二江藤俊哉に師事する。1964年、桐朋女子高等学校音楽科に進み、1968年、同高校を卒業して桐朋学園大学に進んだ。その間、斎藤秀雄に師事。大学1年生の時の1968年第37回日本音楽コンクールで第1位、レウカディア賞を受賞、大学3年生の時の1970年第10回海外派遣コンクールで安宅賞を受賞した。1971年、桐朋学園大学を卒業し、11月に小倉朗ヴァイオリン協奏曲』を初演[1]。翌年の1972年ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第10位、特別賞を受賞した。

アメリカ留学[編集]

1973年、インディアナ大学に留学し、ジョーゼフ・ギンゴールドフランコ・グッリに師事、アーティスト・ディプロマを取得した。1974年、工藤千博らとインターナショナル弦楽四重奏団を結成し、1976年、エヴィアン国際室内楽コンクールで第1位大賞、1977年、ミュンヘン国際音楽コンクール・弦楽四重奏部門で第3位を受賞した。

演奏活動[編集]

アメリカ[編集]

1977年、ニューヨークでデビュー、その後、欧米を中心に演奏活動を続けると共に、インディアナ大学サウスベンド校助教授を経てブラウン大学アーティスト・イン・レジデンスを務めた。

日本帰国後[編集]

1986年に帰国し、活動拠点を国内に置いた。1994年、貴志康一作曲のヴァイオリン曲「竹取物語」をCDリリースした。現在、相愛大学教授、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバー、いずみシンフォニエッタ大阪コンサートミストレスとして活動している。2004年、エクソンモービル音楽賞洋楽部門本賞を受賞。2009年3月31日、小松一彦指揮大阪フィルハーモニー交響楽団による「貴志康一生誕100年記念コンサート」(会場ザ・シンフォニーホール)において、貴志康一のヴァイオリン協奏曲を演奏。

2016年に行われたいずみシンフォニエッタ大阪第37回定期演奏会における演奏が認められ、翌年大阪文化祭賞最優秀賞を受賞[2]

教授活動[編集]

相愛大学で教える傍ら、夫の工藤千博とともに多数の優秀な門下生を輩出している。教育者としての知名度も非常に高い。 門下には、神尾真由子長原幸太木嶋真優太田雅音清永あや黒川侑中山裕一などがいる。

共演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “現代日本の管弦楽作品表〈1912-1980〉”. フィルハーモニー = Philharmony 53 (9): 120-121. (1981-9). https://dl.ndl.go.jp/pid/2258841/1/63. 
  2. ^ 平成28年度大阪文化祭賞 受賞者”. 大阪府府民文化部 (2016年). 2022年7月8日閲覧。

外部リンク[編集]