小学館
小学館本社(3代目小学館ビル、2012年11月撮影、現在工事中) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
100-8001 東京都千代田区一ツ橋一丁目2番2号 住友商事竹橋ビル (旧本社ビル新築の為の仮移転) |
本店所在地 | 東京都千代田区一ツ橋二丁目3番1号 |
設立 | 1945年(創業は1922年8月8日) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 6010001018919 |
事業内容 | 出版業 |
代表者 | 相賀昌宏(代表取締役社長) |
資本金 | 1億4700万円 |
売上高 | 1065億円(2013年2月期)[1] |
従業員数 |
737名 / 男子486名・女子251名 (2013年8月1日現在)[1] |
決算期 | 毎年2月末日 |
主要子会社 |
小学館集英社プロダクション 小学館パブリッシング・サービス 小学館クリエイティブ 小学館アジア 照林社 ネットアドバンス 昭通 |
関係する人物 | 相賀武夫、相賀徹夫 |
外部リンク | http://www.shogakukan.co.jp/ |
株式会社小学館(しょうがくかん)は、東京都千代田区にある日本の総合出版社。系列会社グループの通称「一ツ橋グループ」の中核的存在である。
概要
社名の由来は創設時に小学生向けの教育図書出版を主たる業務としていたことに起因する。特に学年別学習雑誌は長らく小学館の顔的存在として刊行され続けている。1926年に娯楽図書部門を集英社として独立させたが、太平洋戦争後は娯楽図書出版に再進出し、総合出版社へ発展した。
2006年度の総売上高で、それまで国内出版業界で最大手だった講談社を抜き、小学館が最大手となった(講談社は1,456億円(2006年11月期)、小学館は1,470億円(2007年2月期))が[2]、2007年度の決算では講談社は売上高1443億100万円、小学館は売上高1413億4400万円となり、業界最大手の座を講談社に奪還された。
歴史
- 1922年(大正11年) - 相賀武夫により創設。
- 1926年(大正15年) - 娯楽雑誌部門を分離し、集英社設立。
- 1927年(昭和2年) - 社員章「ひよこのマーク」を制定。
- 1928年(昭和3年) - 学習雑誌・児童書用の商標「勉強マーク」を制定。
- 1938年(昭和13年) - 創設者の急死により息子の相賀徹夫、第2代社長に就任する。
- 1945年(昭和20年) - 株式会社小学館設立。
- 1967年(昭和42年) - 3代目本社屋である小学館ビルが完成[3]。
- 1992年(平成4年) - 相賀昌宏、第3代社長に就任。
- 2016年(平成28年) - 4代目本社ビルが完成予定[4]。
小学館ビル
3代目本社屋は「小学館ビル」と呼ばれ、1967年1月に完成。地上9階、地下3階建ての鉄筋コンクリート構造で、当初は屋上に駐車場を有し地上からエレベータで運ばれる構造でもあった。『オバケのQ太郎』(藤子不二雄)の大ヒットにより「オバQビル」とも呼ばれたが、東日本大震災を機に耐震強度の見直しで建て替えが決定。2013年9月から取り壊しが行われたが、直前の8月9日に取り壊しを惜しんで漫画家25人が白山通りに面した1階応接ロビーの壁面や窓ガラスに落書きを行った[4]。その後、落書きの一般公開が決定し、8月22日に漫画家84人が地下1階の通路も加える形で更なる落書きをした上で、8月24日・25日に落書きされた場所が一般に開放され、約8000人が来場した[5]。来場できなかった人にも配慮し、公式サイトでも公開されている[6]。
4代目本社ビルも「小学館ビル」の名称で、2014年3月1日着工、2016年5月16日竣工予定。地上10階、地下2階建て、鉄骨鉄筋コンクリート造(地上)、鉄筋コンクリート造(地下)。
完成までの間、200メートルほど南に位置する住友商事竹橋ビル(パレスサイドビルディング向かい)を仮本社としている(住所上は同じ一ツ橋)。
決算
決算期(期間) | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 税引前当期利益 | 当期純利益 |
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第76期(2013年3月1日 - 2014年2月28日) | 1025億5000万円 | 7億3600万円 | 4億6300万円 | ||
第75期(2012年3月1日 - 2013年2月28日) | 1064億6600万円 | 16億4900万円 | 12億8200万円 | ||
第74期(2011年3月1日 - 2012年2月29日) | 1079億9100万円 | 17億4400万円 | ▲1億4400万円 | ||
第73期(2010年3月1日 - 2011年2月28日) | 1111億1300万円 | ▲6億7900万円 | ▲25億6200万円 | ||
第72期(2009年3月1日 - 2010年2月28日) | 1177億2100万円 | ▲37億9100万円 | ▲18億0200万円 | ▲44億9300万円 | |
第71期(2008年3月1日 - 2009年2月28日) | 1275億4100万円 | ▲75億7700万円 | ▲63億7000万円 | ▲63億7000万円 | |
第70期(2007年3月1日 - 2008年2月29日) | 1413億4400万円 | ▲11億9900万円 | 9億6300万円 | 15億2900万円 | 2億9300万円 |
第69期(2006年3月1日 - 2007年2月28日) | 1469億5100万円 | 46億6900万円 | 21億2300万円 | ||
第68期(2005年3月1日 - 2006年2月28日) | 1481億5700万円 | 41億2700万円 | 42億3900万円 | 19億8500万円 | |
第67期(2004年3月1日 - 2005年2月28日) | 1545億4400万円 | 54億8500万円 | 54億2200万円 | 23億0300万円 | |
第66期(2003年3月1日 - 2004年2月29日) | 1502億5600万円 | 39億5800万円 | 17億8700万円 | ||
第65期(2002年3月1日 - 2003年2月28日) | 1519億円 | 16億1400万円 | ▲4億4000万円 | ||
第64期(2001年3月1日 - 2002年2月28日) | 1582億円 | ▲9億0800万円 |
雑誌
少年・男性向けコミック誌
児童向け
- 月刊コロコロコミック(毎月15日発売)
- 別冊コロコロコミックSpecial(偶数月30日発売)
- コロコロイチバン!(毎月21日発売)
少年向け
青年・一般向け
- ビッグコミック(毎月10日・25日発売)
- ビッグコミックオリジナル(毎月5日・20日発売)
- ビッグコミックスペリオール(毎月第2・第4金曜日発売)
- ビッグコミックスピリッツ(毎週月曜日発売)
- 月刊!スピリッツ(毎月27日発売)
- 月刊サンデーGX(毎月19日発売)
少女・女性向けコミック誌
少女向け
女性向け
- プチコミック(毎月8日発売)
- 月刊flowers(毎月28日発売)
- 姉系プチコミック(隔月26日発売)
- プチコミック増刊(毎月27日発売) - でもそれはコミックス。最終日発売になるのかな?
- Cheese!増刊(隔月12日発売)
学習誌
- ベビーブック(毎月1日発売)
- めばえ(毎月1日発売)
- 幼稚園(毎月1日発売)
- てれびくん(毎月1日発売)
- ぷっちぐみ(毎月15日発売)
- おひさま(2010年3月より奇数月15日発売、従来は毎月1日発売)
- 学年別学習雑誌 - 学年誌も参照のこと。
教育誌
文芸誌
情報誌
一般誌
女性誌
その他
かつて発行していた雑誌
コミック誌
学習誌
- 良い子の友と少國民の友
- 小学館BOOK
- よいこ
- テレビといっしょ
- いたずら・ぶっく
- マミイ
- 学年別学習雑誌
- 小学三年生
- 小学四年生
- 小学五年生
- 小学六年生
- GAKUMANplus
文芸誌
情報誌
- 女学生の友
- マドモアゼル
- プチセブン
- GORO
- 写楽(しゃがく)
- TOUCH
- ワンダーライフ
- FMレコパル
- サウンドレコパル
- ポプコム
- 月刊PCエンジン
- ゲーム・オン!
- DENiM
- Telepal f(首都圏版・関西版)
- キャラデパ
- 駱駝
- sabra
- DiaDaisy - 小学館スペシャル増刊として発行
分冊百科
- 週刊 古寺をゆく
- 週刊 日本の美をめぐる
- 週刊 日本の天然記念物
- 週刊 四季花めぐり
- 週刊 やきものを楽しむ
- 週刊 名城をゆく
- 週刊 中国悠遊紀行
- クラシック・イン
- ぼく、ドラえもん
- もっと!ドラえもん
- わしズム
漫画単行本
ウェブコミック
書籍
文庫
かつて発行していた文庫
新書
ベストセラー
- 飯島愛『プラトニック・セックス』(2000年)
- 宮部みゆき『模倣犯』(2001年)
- 片山恭一『世界の中心で、愛をさけぶ』(2001年)
- 市川拓司『いま、会いにゆきます』(2003年)
- 加島祥造『求めない』(2007年)
- 東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』(2010年 - )
- 池井戸潤『下町ロケット』(2010年)
辞典・事典
漫画表現の特色
小学館発行の漫画のセリフには、句読点が多用されている。これは『小学一年生』をはじめとする学年誌の影響である。『ちゃお』など少女向け雑誌の一部例外を除き、青年向け雑誌の『ビッグコミック』や『ビッグコミックスピリッツ』などにもこの特色が見られる。ただし、青年向け雑誌にはルビは用いられていない。
なお、小学館以外のすべての社の漫画では、セリフには句読点は用いられない。
関連会社・団体
- 小学館パブリッシング・サービス
- 小学館集英社プロダクション
- 小学館ミュージック&デジタル エンタテイメント
- 小学館クリエイティブ
- 小学館メディアプロモーション
- 小学館イマージュ
- 小学館スクウェア
- 数理計画
- 昭和ブライト
- ネットアドバンス
関連会社(海外)
- VIZ Media,LLC(アメリカ合衆国) - 1986年設立。集英社・小学館集英社プロダクションとの共同出資。
- VIZ Media Europe, S.A.R.L.(フランス) - 2007年設立。上記VIZ Mediaのヨーロッパ法人。
- VIZ 上海(上海碧日咨詢事業有限公司)(中華人民共和国上海市) - 1995年設立。上海美術出版社との共同出資。
- 台湾小学館(台灣小學館股份有限公司、中華民国高雄市) - 2010年5月設立。小学館集英社プロダクションとの共同出資[8]。
- 小学館アジア(シンガポール) - 2013年9月設立。100%子会社[9]。
脚注
- ^ a b “小学館 2015 定期採用情報”. 小学館 (2013年8月1日). 2014年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月18日閲覧。
- ^ “小学館、総売上高で講談社抜く 初めてトップに”. asahi.com (朝日新聞社). (2007年6月19日) 2007年6月19日閲覧。
- ^ “小学館ビル:人気マンガ家の豪華な“落書き”出現”. MANTANWEB (MANTAN). (2013年8月13日) 2013年8月13日閲覧。
- ^ a b “小学館ビル:漫画家25人が落書き…建て替え、別れ惜しみ”. 毎日jp (毎日新聞社). (2013年8月13日). オリジナルの2013年9月12日時点におけるアーカイブ。 2013年9月12日閲覧。
- ^ “小学館ビルの「ラクガキ」が一般公開、約8000人が来場”. ナタリー (ナターシャ). (2013年8月25日) 2013年8月25日閲覧。
- ^ “ありがとう! 小学館ビル ラクガキ大会”. 小学館 (2013年). 2014年3月30日閲覧。
- ^ “ニュース特集「決算」”. 新文化 (新文化通信社). (2015年) 2015年5月21日閲覧。
- ^ “アジアから世界へ 台湾に教育事業の新会社設立”. 小学館集英社プロダクション. 小学館 (2010年5月19日). 2010年5月19日閲覧。
- ^ 小学館 (2013年9月27日). “「小学館アジア」設立” (PDF). 小学館. 2013年9月27日閲覧。
関連項目
- 音羽グループ(講談社・光文社)
- 小学館漫画賞
- 12歳の文学賞
- 全国こども電話相談室(TBSラジオで1964年から2008年まで長期に渡って続いた提供スポンサー番組。長らく小学館一社スポンサーであったが、2000年より朝日新聞との複数スポンサーとなる。)
- 太陽神戸銀行(旧・神戸銀行時代から、「小学一年生」の裏表紙に広告が掲載されていた)
- テレビ朝日(2000年代初めまで、朝日新聞社、東映に次ぐ第三位の大株主だった)
- 日本テレビ(初のテレビCM放送開始)
- おはスタ(テレビ東京系列の子供番組)
- 任天堂(同社から発売されるゲームの公式ガイドブックを発行)
- 百ます計算
- 自然のめぐみ教室
外部リンク
- 小学館公式サイト
- 小学館広告局 AD Pocket - 雑誌別の詳細な対象読者・年齢は、この外部リンクを参照。
- 小学館フォトサービス
- 小学館の公式Twitterアカウント一覧
- 小学館 公式チャンネル SHOGAKUKAN CHANNEL - YouTubeチャンネル