富士由比バイパス

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一般国道
国道1号標識
富士由比バイパス
路線延長 21.4 km
開通年 1972年
起点 静岡県富士市
主な
経由都市
富士市
終点 静岡県静岡市清水区
接続する
主な道路
記法
沼津バイパス
静清バイパス
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
高浜IC入り口の標識

富士由比バイパス(ふじゆいバイパス)は、静岡県富士市の市街地を迂回し、同市今井から静岡市清水区興津東町に至る国道1号バイパス道路である。1993年に旧道の国道指定が解除され、現道となった。

概要

薩埵峠から望む富士由比バイパスと駿河湾越しの富士山、左側に東海道本線、右側に東名高速道路
  • 起点:静岡県富士市今井
  • 終点:静岡県静岡市清水区興津東町
  • 全長:21.4 km
  • 車線数:平面供用部4 - 6車線、立体供用部4車線

段階的に細切れで開通し、それぞれ「由比バイパス」や「蒲原バイパス」という名称であったが、全線開通以降この名称になった。2000年初頭までは蒲原西IC付近に「由比バイパス」や「蒲原バイパス」という看板が残されていた。

富士市内は概ね平面交差。新富士川橋から清水区蒲原地区内まで立体交差である。清水区由比地区内の区間は平面交差ではあるものの信号が少なく、線形がよい。

自動車専用道路ではないので、50 cc以下の原付も通行可能(自転車・歩行者は不可)。

富士市内においては平面交差部が続いており、特に宮島東交差点を先頭にした渋滞が慢性化している。2008年2月に上り線が同交差点 - 道の駅富士まで3車線に拡大したものの、さほど改善されていない。

歴史

  • 1969年昭和44年)4月 : 建設着工。
  • 1972年(昭和47年)4月26日 : 富士市前田(前田暫定IC) - 由比町寺尾間が開通(暫定2車線)。ただし鮫島 - 新富士川橋間は暫定平面4車線。
  • 1975年(昭和50年)4月1日 : 富士東IC - 鮫島間が暫定2車線で全通。新富士川橋が24時間営業(有料化)。
  • 1982年(昭和57年)12月 : 新富士川橋 - 由比町寺尾の区間が4車線化。由比町寺尾以西は現道を拡幅して4車線化。
  • 1992年平成4年)4月1日 : 新富士川橋無料化。
  • 1993年(平成5年)4月1日 : 本線に昇格(旧道は静岡県道396号富士由比線および国道139号線に降格)。
  • 1999年(平成11年)7月 : 田子の浦高架橋の全区間4車線化工事のために、前田暫定ICは廃止されスロープ部撤去工事開始。
  • 2003年(平成15年)3月20日 : 田子の浦高架橋が4車線で完成し、これをもって全線4車線で完成
  • 2007年(平成19年)4月 : 江川交差点 - 蓮沼交差点までの平面部が6車線に拡幅。
  • 2008年(平成20年)2月20日 : 宮島東交差点 - 道の駅富士までの平面部が上り線のみ3車線に拡幅[1]
  • 2013年(平成25年)11月 : 「倉沢漁港」信号使用停止。横断歩道撤去。
  • 2014年(平成26年)
    • 1月26日 : 寺尾交差点が立体化。静岡市方面の流入ランプを供用開始。[2][3]
    • 2月 : 和瀬川橋下り線の架け替え開始。

接続するバイパスの位置関係

(東京方面)沼津バイパス - 富士由比バイパス - 静清バイパス(大阪方面)

地理

通過する自治体

交差する道路

宮島東交差点で県道174号(富士見大通り)が接続する
静清バイパスが接続する興津IC
施設名 接続路線名 備考 所在地
国道1号沼津バイパス沼津三島方面
富士東IC 国道139号県道76号 富士市
宮島東交差点 県道174号(富士見大通り)
(この間平面交差) 信号機あり
早川交差点 富鷹線(富士大橋通り) 信号機あり
道の駅富士
蒲原東IC 静岡市
清水区
高浜IC 新蒲原駅入口
蒲原西IC
(この間平面交差) 信号機あり
寺尾IC[4] 県道396号
(この間平面交差) 信号機あり
興津IC[5] 国道52号
国道1号静清バイパス清水静岡方面


主なトンネルと橋

富士川に架かる新富士川橋
  • 田子の浦高架橋((沼津バイパスより直通)富士東IC - 鮫島IC)
    • 田子の浦高架橋は、計画段階では港湾の工業地帯を通る都合上、用地買収に相当な時間がかかることが予想され、また東海道新幹線に沿う形で計画されていたために、暫定平面化するほどの用地も確保できないことから、用地が容易に確保でき、かつ現道と最も接続しやすい前田暫定ICまでの約1kmの区間を暫定2車線の暫定高架橋I期線が開通した。この前田暫定ICは岳南電車岳南線の西側までである。
    • 当時の国道1号線(現・国道139号線)左富士交差点から前田暫定ICまでの連絡路を4車線で建設し、高架橋がスロープとなって地表に降りてこの連絡路と平面で交差していた[6]
    • 1975年に、用地が確保できたこと、並びに接続する沼津バイパスとの建設進捗具合からめどが立ち、このI期高架橋の山側にII期高架橋が富士東ICまで暫定2車線で開通し、これが現在の上り線となる。これ以降、I期高架橋は前田ICから静岡方面のみの入口専用になり、同ICから鮫島までの下り線専用の2車線道路となったことで、同区間は下りがI期2車線、2期1車線の合計3車線、上り1車線となる。
    • 1999年、田子の浦高架橋の全4車線化に先駆けて前田ICは廃止。I期線の地表に降りるスロープ部分は解体され、富士東ICから新規で建設されたIII期線とこのI期線の平坦部が接続された。このため富士東ICから下り線を走行した際、東海道本線との交点部分以西が先行開通したI期高架橋である。
  • 新富士川橋(道の駅富士 - 蒲原東IC)
    • 過去に有料区間として供用されていた。道の駅富士は、同有料道路の料金所跡地を利用して完全無料化から1年後の1993年4月に建設された。
  • 蒲原高架橋(高浜IC - 蒲原西IC)
  • 由比川橋(蒲原西IC - 寺尾交差点)
  • 和瀬川橋(蒲原西IC - 寺尾交差点)

道の駅

脚注

  1. ^ “[http://www.cbr.mlit.go.jp/shizukoku/press/h19/pdf/1219_2.pdf 国道1号「道の駅」富士〜宮島東交差点 上り線2 車線→3車線に拡幅]” (PDF). 国土交通省中部地方整備局静岡国道事務所. 2013年12月16日閲覧。
  2. ^ 国道1号 富士由比バイパス 寺尾交差点立体” (PDF). 国土交通省中部地方整備局静岡国道事務所. 2012年12月22日閲覧。
  3. ^ “国1バイパス寺尾交差点 立体橋供用開始、通り初め”. 静岡新聞. (2014年1月27日). http://www.at-s.com/news/detail/911084060.html 2014年2月13日閲覧。 
  4. ^ 国道1号富士由比バイパス寺尾交差点立体化(工事状況写真)” (PDF). 国土交通省中部地方整備局静岡国道事務所. 2014年5月9日閲覧。
  5. ^ 通常は両方向共に「興津IC」と称されているが、西行きの出口には「松原IC」の標識が道路横に設置されている。
  6. ^ 国道1号富士由比バイパス道路事業” (PDF). 国土交通省中部地方整備局静岡国道事務所. 2013年12月16日閲覧。

関連項目

外部リンク