安井至
安井 至(やすい いたる、1945年2月23日 - )は日本の工学者。東京生まれ。国際連合大学名誉副学長。東京大学名誉教授。製品評価技術基盤機構(NITE)理事長。
履歴および役職
- 東京大学大学院工学研究科博士課程修了、工学博士(1973年)
- 米国レンセラー工科大学博士研究員(1975~1977年)
- 東京大学工学部助手、講師を経て、東京大学生産技術研究所助教授、教授(1990年)
- 東京大学国際・産学共同研究センター教授(1996~2003年)、同センター長(1996~1999年)を経て、国連大学副学長(2003年~2007年)、同名誉副学長(2008年~)、科学技術振興機構研究開発戦略センター上席フェロー(2008年~2009年)。
- 2009年4月より製品評価技術基盤機構(NITE)理事長。
- 日本LCA学会副会長(2007年〜)
専門分野、活動
セラミックス分野(非晶質構造論、材料設計、計算機材料科学)、人間地球環境系の研究の他、一般市民に対して判りやすく環境問題を解説するホームページを運営している。
マイナスイオンについての、疑似科学的な宣伝活動についても批判している。
ダイオキシンについて東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター教授遠山千春と論争をしている。[1]
太陽光発電や風力発電に否定的。本命は地熱、次点は中小水力という持論。[要出典]
著書
単著
- 『光材料―アモルファスと単結晶』 (大日本図書、1991年5月) ISBN 978-4477001036
- 『市民のための環境学入門』 (丸善、1998年9月) ISBN 978-4621071038
- 『21世紀の環境予測と対策』 (丸善、2000年7月) ISBN 978-4621047743
- 『環境と健康―誤解・常識・非常識 信じ込んでいませんか?』 (丸善、2002年8月) ISBN 978-4621070734
- 『続・環境と健康―誤解・常識・非常識』 (丸善、2003年2月) ISBN 978-4621071410
- 『リサイクル―回るカラクリ止まる理由』 (日本評論社、2003年6月) ISBN 978-4535048263
- 『環境問学』 (ナツメ社、2008年7月4日) ISBN 978-4816345517
共著
- 『高機能性ガラス』 共著者:川副博司 (東京大学出版会、1985年12月) ISBN 978-4130641647
- 『リサイクルのすすめ』 共著者:遠藤剛、高月紘、中村恒夫 (丸善、1995年6月) ISBN 978-4621040676
- 『マンガ先端科学入門―ビジネスマン必読 !!』 共著者:川合知二、榊佳之 (日経ホーム出版社、2003年10月) ISBN 978-4931421431
- 『国連の将来と日本の役割』 共著者:川口順子、村田俊一、弓削昭子、佐藤行雄 (関西学院大学出版会、2005年4月) ISBN 978-4907654740
翻訳
- 『リスクメーターではかるリスク!―アスベスト、水銀、…の危険度』 著:David Ropeik、George Gray 共訳:原美永子 (丸善、2005年11月) ISBN 978-4621076231
編集
- 『ガラス工学ハンドブック』 共編者:小川晋永、国分可紀、近藤敬、寺井良平、山根正之、和田正道 (朝倉書店、1999年7月) ISBN 978-4254252385
- 『リサイクルの百科事典』 (丸善、2002年3月) ISBN 978-4621049563
- 『ガラス工学ハンドブック―普及版』 共編者:国分可紀、寺井良平、山根正之、和田正道 (朝倉書店、2010年10月25日) ISBN 978-4254252651
監修
- 『ごみとリサイクル』 (ポプラ社、2006年4月) ISBN 978-4591090480
家族
- 息子…安井佑輝(元CHARCOAL FILTERのベーシスト)