天願大介

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てんがん だいすけ
天願 大介
生年月日 1959年
出生地 日本の旗 日本 東京都
職業 脚本家映画監督
活動内容 映画
著名な家族 今村昌平(父)
主な作品
脚本・脚色
うなぎ
カンゾー先生
オーディション
十三人の刺客
 
受賞
日本アカデミー賞
優秀脚本賞
1997年うなぎ
1998年カンゾー先生
2010年十三人の刺客
その他の賞
高崎映画祭
若手監督グランプリ

2002年AIKI
特別賞
1991年アジアン・ビート アイ・ラブ・ニッポン
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天願 大介(てんがん だいすけ、本名:今村 大介、1959年12月14日 - )は、日本脚本家映画監督日本映画大学映画学部長を経て2017年より学長。「天大介」という表記は誤りである。三池崇史監督とのコラボレーションで知られている。

経歴・人物[編集]

映画監督今村昌平の長男として東京都に生まれる。今村昌平が設立した日本映画学校で専任講師をし俳優科担任も受け持つ。

東京都立秋川高等学校卒業後、琉球大学法文学部に入学。卒業後の1983年寺山修司監督の『さらば箱舟』に美術スタッフとして参加する。高校時代の同級生にミュージシャンの直枝政広、先輩に浅野祥之がいる。

1984年新潮社に入社後は、雑誌編集などをしていたが、1990年、初めて脚本・監督をつとめた『妹と油揚』でPFF(ぴあフィルムフェスティバル)審査員特別賞などを受賞し、バンクーバー国際映画祭などから招待を受け、高評価を受ける。

1991年、新潮社を退社し、『アジアンビート/アイラブニッポン』で脚本・監督をこなし、長編映画デビューをする。その後、林海象監督の『私立探偵・濱マイク』シリーズの脚本を担当する。

1993年障害者プロレス団体、「ドッグレッグス」を追った長編ドキュメンタリー『無敵のハンディキャップ』を製作し、大きな反響を呼ぶ。

また、父・昌平監督の『うなぎ』、『カンゾー先生』、『赤い橋の下のぬるい水』の共同脚本も手がけた。

1995年アスキーより雑誌メディアとして初めてのCD-ROMを使ったドラマ連載『12 twelve ~ 天願大介の12幕~』を発表。出演は阿部寛ルビー・モレノ宙也三上寛佐野史郎髙嶋政宏ら。月刊誌「TechWin」付録CD-ROMに収録。

2002年アメリカ同時多発テロ事件とその後の世界について世界の映画監督が短編を競作した『11'09''01/セプテンバー11』に日本から参加した父・昌平の作品の脚本を担当した。

同年、中途障害者になった青年が合気柔術に魅せられ自分の道を見つけていく姿を描いた『AIKI』を「日活創立90周年記念作品」として発表し、高い評価を得るとともに、興行的にも大成功を収めた。

2006年11月、乙一原作の小説を映画化した『暗いところで待ち合わせ』が公開。

佐藤友哉原作の『デンデラ』が、2011年6月公開された。主演は浅丘ルリ子。この映画は姥捨伝説をもとに描かれており、父・昌平監督の代表作『楢山節考』と通じるところがある。

主な作品[編集]

監督[編集]

脚本・脚色[編集]

受賞[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 東映. “東映 バックナンバー”. 2022年7月1日閲覧。

外部リンク[編集]