大樹町

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たいきちょう ウィキデータを編集
大樹町
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道十勝総合振興局
広尾郡
市町村コード 01641-1
法人番号 3000020016411 ウィキデータを編集
面積 815.67km2
総人口 5,325[編集]
住民基本台帳人口、2024年2月29日)
人口密度 6.53人/km2
隣接自治体 河西郡中札内村更別村
中川郡幕別町豊頃町
広尾郡広尾町
日高郡新ひだか町浦河郡浦河町
町の木 かしわ
町の花 コスモス
町の鳥 ひばり
大樹町役場
町長 黒川豊
所在地 089-2195
北海道広尾郡大樹町東本通33番地
外部リンク 北海道大樹町

大樹町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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大樹町多目的航空公園

大樹町(たいきちょう)は、北海道十勝総合振興局南部にあるである。

「宇宙のまちづくり」を標榜し、航空宇宙分野での実験や飛行試験を積極的に誘致している。カントリーサイン滑走路を背景とした宇宙往還機らしきものとなっている。

町名の由来は、アイヌ語の「タイキ・ウシ」(が多いところ)から[1]

ミニバレー発祥の地。

地理

歴舟川

十勝総合振興局の南部に位置。 西部は日高山脈に由来する山岳地帯、東部は平地太平洋に接する。 沿岸部にはいくつかのが点在する。

気候

太平洋に面しているものの、季は非常に寒冷で1月の平均気温は氷点下10度前後、連日氷点下20℃以下の冷え込みが続く。歴舟川ではしばしばダイヤモンドダストが見られる。厳冬期には短時間での気温の変動差が非常に大きい。

大樹町
雨温図説明
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気温(°C
総降水量(mm)
出典:[1]
インペリアル換算
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38
 
 
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34
11
気温(°F
総降水量(in)

隣接している自治体

人口


大樹町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


歴史

  • 1928年昭和3年)10月1日 - 広尾郡広尾村(現広尾町)から大樹村、歴舟村、当縁村の3大字が分村、広尾郡大樹村成立。
  • 1930年昭和5年)10月10日 - 国鉄広尾線延伸、大樹駅開業。
  • 1949年昭和24年)8月20日 - 大字当縁村の一部(上当縁、下当縁各地区)を以って、広尾郡忠類村が分村
  • 1951年昭和26年)4月1日 - 町制施行、大樹町
  • 1955年昭和30年)4月1日 - 十勝郡大津村の一部(大字当縁村の一部)を編入
  • 1956年(昭和31年)- 町内の3大字を以下の各町・字に再編。
    • 大樹村 → 東本通、南通、新通、北通、仲通、柏木町、双葉町、1条~3条通、萌和、下大樹、大樹、尾田、拓進、日方、振別、光地園、大全、幸徳、相川
    • 歴舟村 → 東本通、西本通、松山町、1条~3条通、高校通、寿通、栄通、緑町、幸町、鏡町、暁町、浜大樹、美成、萌和、下大樹、大樹、芽武、拓進、旭浜、中島、日方、石坂、振別、開進、光地園、大全、相川
    • 当縁村 → 浜大樹、美成、芽武、萌和、大樹、尾田、晩成、生花苗太字は旧大津村の区域)
  • 1987年昭和62年)4月1日 - 広尾線廃止。

経済

基幹産業酪農漁業である。

雪印乳業(現・雪印メグミルク)大樹工場が置かれている。なお、2000年雪印集団食中毒事件はこの大樹工場で発生した。

農協・漁協

金融機関

郵便局

  • 大樹郵便局(集配局)
  • 尾田郵便局
  • 生花郵便局
  • 石坂郵便局
  • 旭浜簡易郵便局
  • 大樹駅前簡易郵便局

公共機関

警察

自衛隊

北海道の機関

独立行政法人

姉妹都市・提携都市

教育

交通

空港

鉄道

かつては広尾線が通っていたが、1987年(昭和62年)2月2日廃止されている。町内には十勝東和駅大樹駅石坂駅が設置されていた。

バス

道路

ショッピングセンターコスモール(道の駅コスモール大樹)

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

文化財

  • 大樹遺跡出土の遺物(北海道指定有形文化財)(大樹町図書館蔵)
  • 十勝ホロカヤントー竪穴群(北海道指定史跡)

観光

祭り

  • 歴舟川清流鯉のぼり(4月最終日曜から5月5日)
  • 歴舟川清流まつり(8月第1日曜日)
  • 柏林公園まつり(9月第3日曜日)
  • カムイコタン公園まつり(10月第1日曜日)

その他

  • 1998年平成10年)に名前に「大樹」がつく人に対して特別住民票を発行した。
  • 国土庁「水の郷百選」認定。
  • コスモスの「コスピー」というイメージキャラクターが、大樹町のホームページに登場している。
  • 2011年に東京都江東区にあるLIXIL住生活財団(住宅・建材産業に関する調査・研究や人材育成等の事業に対し助成・支援する公益財団法人。理事長・潮田洋一郎)により、町内の芽武地区にあった競走馬の牧場(旧「大樹ファーム」跡地)を利用して、次世代住宅の研究を大学などの団体と共同で進める研究施設「メム メドウズ(Memu Meadows)」が設立された。大樹町は-30度にもなる寒冷地であり、2016年現在、6棟の寒冷地用実験住宅が敷地内に建てられている[2]

出身有名人

ゆかりのある人物

脚注

  1. ^ 山田秀三著 『北海道の地名』より。町のホームページには「『大木が群生するところ』を意味する『タイキ・ウシ』が由来」と書かれているが、アイヌ語で大木は「ポロ・ニ」であり、文法的に疑問が残る。
  2. ^ 実験住宅公益財団法人LIXIL住生活財団

外部リンク