売国 (小説)

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売国
著者 真山仁
発行日 2014年10月30日
発行元 文藝春秋
ジャンル ミステリ
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判 上製
ページ数 368
次作 標的
公式サイト books.bunshun.jp
コード ISBN 978-4-16-390142-8
ISBN 978-4-16-790694-8文庫判
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売国』(ばいこく)は、真山仁社会派長編小説である。文藝春秋の「週刊文春」に2013年5月2・9日号から2014年8月7日号まで連載され、大幅に削ったうえでさらに加筆・修正されたのち、作家生活10周年記念の第1弾として2014年10月30日に文藝春秋から刊行された[1]

2016年9月2日には文春文庫版が発刊された。

2016年10月5日にテレビ東京系でテレビドラマ化された。

あらすじ[編集]

東京地検検事・冨永真一は、幼児誘拐事件の裁判員裁判での功績が認められて東京地検特捜部に異動の辞令を受ける。そんな頃、大学の同窓会で幼馴染の左門と会い、東京での再会の約束をするが、左門はそのまま失踪する。

東京地検特捜部に登庁した真一は、政界官僚の不祥事を立件する特殊・直告班に配属され、今年度中に国会議員を1人逮捕しろと言われ驚愕する。翌日から、大物政治家の闇献金疑惑に関する脱税裏金リストだと疑われる手帳の解読を担当することになる。手帳の持ち主の妻・本郷登紀子を聴取するが、亡き祖母によく似た強情な性格に手こずり、実家の父の助けを借りることにする。

登場人物[編集]

検察庁[編集]

冨永真一(とみなが しんいち)
東京地方検察庁公判部検事 → 東京地検特捜部
同志社大学法学部卒。2年浪人の後、2001年、司法試験合格。2003年、検事
実家は老舗京菓子司「冨永」。
藤山あゆみ(ふじやま あゆみ)
真一の同期で、東京地検特捜部に真一と同時に異動になった。
五十嵐鉄夫(いがらし てつお)
公判部立会事務官。真一を補佐する。
岩下希美(いわした のぞみ)
東京地検特捜部部長。
羽瀬喜一(はせ きいち)
東京地検特捜部副部長。
小松一平(こまつ いっぺい)
最高検察庁・次長検事。

冨永の家族[編集]

冨永一雄(とみなが かずお)
真一の父。老舗京菓子司「冨永」の当主で菓子職人。
冨永智美(とみなが ともみ)
真一の妻。

宇宙航空研究センター[編集]

八反田遙(はったんだ はるか)
鹿児島大学航空宇宙工学研究所 → 宇宙航空研究センター
寺島光太郎(てらじま こうたろう)
宇宙航空研究センター教授。
門田(もんた)
博士課程1年生で寺島研究所所属。

その他[編集]

近藤左門(こんどう さもん)
真一の幼馴染み。老舗のお茶屋の御曹司。同志社大学法学部卒後、文部省の高級官僚。
本郷登紀子(ほんごう ときこ)
脱税容疑で告発され自殺した、本郷土木の会長・本郷五郎の妻。
中江信綱(なかえ のぶつな)
官房長官
鷹取章(たかとり あきら)
橘の私設秘書。
橘洋平(たちばな ようへい)
副総理

書誌情報[編集]

テレビドラマ[編集]

巨悪は眠らせない
特捜検事の逆襲
ジャンル テレビドラマ
原作 真山仁『売国』
脚本 金子ありさ
監督 若松節朗
出演者 玉木宏
相武紗季
萩原聖人
羽田美智子
東幹久
滝沢沙織
松澤一之
田中健
勝村政信
鈴木浩介
草笛光子
田村亮
西村雅彦
奥田瑛二
仲代達矢
製作
プロデューサー 田淵俊彦(テレビ東京)
藤尾隆(テレパック)
石井満梨奈(テレパック)
制作 テレビ東京
放送
音声形式解説放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2016年10月5日
放送時間水曜 21:00 - 23:08
放送分128分
回数1
公式サイト

特記事項:
20:58 - 21:00にみどころ枠も別途放送。
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巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲』(きょあくはねむらせない とくそうけんじのぎゃくしゅう)のタイトルで、2016年10月5日21時 - 23時8分[2]テレビ東京系で放送された。主演は玉木宏[3]。テレビ東京の本社が六本木に移転を記念したプロジェクト「六本木3丁目移転プロジェクト」の特別企画ドラマスペシャルとして制作された[4]

2017年10月4日に、続編となる『巨悪は眠らせない 特捜検事の標的』が放送された。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]