増山麗奈

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増山 麗奈
2015年撮影
生誕 (1976-12-25) 1976年12月25日(47歳)
千葉県千葉市[1][2]
別名 増山 れな
教育 東京芸術大学中退[3][2]
職業 画家映画監督ジャーナリスト[3]
芸術家パフォーマー作家市民活動家[2]
活動期間 2001年 -
親戚 増山直太郎(祖父)
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増山 麗奈(ますやま れな、1976年12月25日[4])は、日本の女性画家映画監督ジャーナリスト[3]芸術家パフォーマー作家反戦反原発市民運動家と、様々な肩書を持つ[2]

2016年参院選出馬の際の肩書は「映画監督」としていた[4][3][2][5]

一般社団法人「ユーラシア国際映画祭」代表理事(東京都日野市多摩平2丁目5-1)[1]、「氷河期ネット」代表[6]。映像・アート制作「アースアートファクトリー」代表[1]。雑誌『ロスジェネ』『月刊タイムス』元編集委員[1]

人物[編集]

千葉県千葉市出身[2][1]東京都日野市在住[7]1989年千葉大学教育学部附属小学校卒業。1992年千葉大学教育学部附属中学校卒業。1995年3月、日本大学習志野高等学校卒業。同年4月、東京芸術大学入学。2002年東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻中退[3][2][8][9]

アーティストとしては、過激な路上パフォーマンスや、女性性(特に的な面)を全面に押し出した作品群などで話題を呼ぶ。自伝『桃色ゲリラ』(社会批評社刊)を原作とした、子供時代からの再現ドラマを含めたドキュメンタリー映画『桃色のジャンヌダルク』(鵜飼邦彦監督)を制作。「人前で乳房をさらして行う母乳アートや、セクシャルな女性の肢体を描くネオ春画などで有名」とある[10][11]Yahoo!ショッピングに「増山麗奈ショップ」を開き、自作の絵画などの作品をインターネット上で販売している[12]。 挿絵を担当した絵本『幼なじみのバッキー』(月曜社刊、企画・原作・作画指示・編集:澤田サンダー)が第10回岡本太郎現代芸術賞に入選。

増山は「ちんどん屋の玉三郎」こと吉野繁[13]と結婚し長女を出産したが離婚[14]、その後に戦場・環境ジャーナリスト志葉玲と再婚し[15]次女を出産したが、2022年6月に離婚[16]

2011年東日本大震災福島第一原発事故を契機として、ロサンゼルスへ避難しようとカンパを募ったが、結局関西へ自主避難[17]2015年12月まで兵庫県神戸市北区に在住していた[18]

2016年第24回参議院議員通常選挙東京都選挙区から立候補するため、2015年12月に東京都日野市へ転居[6][19]2021年現在、日野市に在住している[7]

祖父は日本社会党富山県本部書記長などを務めた増山直太郎[2]。自身も2016年の参議院選挙に社会民主党公認で立候補したが[4][3][2]、落選した[5]。得票数は93,677票(1.51%)[5]。増山は出馬時、前回の参院選で東京選挙区から初当選した「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎の政治活動を評価していた[2]

略歴[編集]

主な作品・出演[編集]

著作[編集]

雑誌編集[編集]

映画[編集]

  • 桃色のジャンヌダルク(鵜飼邦彦監督)
  • サダコの鶴~地球をつなぐ~(増山麗奈監督、アジア国際映画祭招待作品)
  • はじまりの日~ベーシックインカム元年~(増山麗奈監督、ロシア・アムールの秋映画祭 日本シネマデイズ参加作品)

ラジオ番組[編集]

インターネット・SNSにおける言動[編集]

「プルトニウム米」発言[編集]

Qアノンへの傾倒[編集]

扶桑社が運営するニュースサイトHARBOR BUSINESS Online2021年2月3日付にて、増山はQアノン陰謀論に傾倒していたことを自ら告白[25]ドナルド・トランプ2020年アメリカ大統領選、翌年の議事堂襲撃事件などについて「ひょっとして、私は真実ではない情報をSNSなどで積極的に拡散し、暴力を肯定・拡散する側に回っていたのではないだろうか……」と述べた[25]。また増山はその中で「陰謀論はサスペンス映画のように刺激的だった。深夜にネットサーフィンして陰謀論の動画を見ることが習慣化し、楽しみになっていた」「陰謀論を信じて期待していたが、何も起こらなかった。睡眠時間を削って情報を集めていた自分が虚しく詐欺に遭ったような気持ち」とも述べている[25]。なお増山は、自身のこうしたQアノンの陰謀論への傾倒について「やらかした」と表現している[25]

反精神医学的主張[編集]

向精神薬、特にベンゾジアゼピン睡眠薬抗不安薬や、発達障害の治療に使用されるアトモキセチン(商品名ストラテラ)などについて「薬物依存になる」「投薬が逆に精神疾患を生む事実を隠蔽している」などと主張して、精神科薬物治療に反対している[26]。しかしそのことについて書いた記事中で、ベンゾジアゼピン系向精神薬とオピオイド鎮痛薬を混同していたことを指摘され、謝罪して訂正した[26]

政策[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 増山 麗奈 世界を楽園にする映画監督・アーティスト プロフィール PlanT 日野市多摩平の森産業連携センター(事業主体:日野市
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 【岡田浩明の野党ウオッチ】社民党公認の増山麗奈氏って… 「桃色ゲリラ」で母乳パフォーマンス 過激な言動もネットで炎上中! 産経新聞、2015年12月22日、2021年7月21日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 2016参院選 候補者一覧 増山 麗奈 朝日新聞デジタル
  4. ^ a b c 参院選2016 立候補者情報 東京選挙区 増山 麗奈(ますやま れな) JIJI.com、時事通信社
  5. ^ a b c d 2016参院選 選挙区開票速報:東京(改選数6) 朝日新聞デジタル、2021年7月21日閲覧。
  6. ^ a b 増山れな Facebook
  7. ^ a b 歳三の刀を彩る三味線 劇中で演奏 6人ユニット結成 東京新聞、2021年3月14日、2021年7月21日閲覧。
  8. ^ PROFILE”. 増山麗奈公式Webサイト RENAART. 2016年2月19日閲覧。
  9. ^ Rena Profile
  10. ^ 愛ある過激な芸術家・増山麗奈に密着したドキュメンタリー『桃色のジャンヌ・ダルク』”. cinra.net. 2010年1月27日閲覧。
  11. ^ 桃色のジャンヌ・ダルク”. 増山麗奈公式Webサイト RENAART (2011年3月9日). 2016年2月19日閲覧。
  12. ^ 増山麗奈ショップ Yahoo!ショッピング
  13. ^ ちんどん屋は【チンドンよしの】へ! 〜東京の本格女形ちんどん〜”. チンドンよしの. 2016年2月19日閲覧。
  14. ^ 街とアート”. 増山麗奈の革命鍋!. エキサイトブログ (2007年2月8日). 2016年2月19日閲覧。
  15. ^ 広島の原爆犠牲者サダコさんの映画を制作し命の尊さを伝えたい”. READYFOR? (2015年6月16日). 2016年2月19日閲覧。
  16. ^ https://twitter.com/reishiva/status/1536188875449974785
  17. ^ 画家・増山麗奈の放射能パニック体験 ロスに避難しようとカンパを募る” (日本語). 日刊SPA!. 扶桑社 (2011年11月27日). 2016年2月19日閲覧。
  18. ^ ママの約束上映会情報など” (日本語). 増山麗奈の革命鍋!. エキサイトブログ (2015年3月11日). 2016年2月19日閲覧。
  19. ^ 増山れな Twitter
  20. ^ “「花を咲かせ」若者が歩く - ニッポン人脈記”. asahi.com. (2006年2月20日). http://www.asahi.com/jinmyakuki/TKY200602200191.html 
  21. ^ 画家・増山麗奈の放射能パニック体験 ロスに避難しようとカンパを募る” (日本語). 日刊SPA!. 扶桑社 (2011年11月27日). 2016年2月19日閲覧。
  22. ^ 2015年12月11日 22:27のツイート - @sdp_tokyo(Twitter
  23. ^ “参院東京に新人=社民” (日本語). 時事ドットコム (時事通信社). (2015年12月16日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201512/2015121600671 2016年2月19日閲覧。 
  24. ^ “社民党公認・増山麗奈氏の過去ツイートが物議「てめえら豚はプルトニウム米でも喰ってな!」”. BIGLOBEニュース (BIGLOBE). (2015年12月14日). http://news.biglobe.ne.jp/trend/1214/blnews_151214_0994530376.html 2016年2月19日閲覧。 
  25. ^ a b c d アメリカ大統領選の「陰謀論」にハマってしまった私~やらかした当事者が振り返る~ 増山麗奈、HARBOR BUSINESS Online、扶桑社、2021年2月3日、2021年7月21日閲覧。
  26. ^ a b 薬物依存や副作用が危惧されるベンゾジアゼピン系薬剤、世界的な注意喚起アクションが行われる 増山麗奈、HARBOR BUSINESS Online、扶桑社、2019年7月24日、2021年7月21日閲覧。
  27. ^ 2016年参院選候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査)、朝日新聞、2016年6月23日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]