埼玉県立川越高等学校

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埼玉県立川越高等学校
過去の名称 埼玉縣第三尋常中學校
埼玉縣第三中學校
埼玉縣立川越中學校
国公私立の別 公立学校
設置者 埼玉県
学区 埼玉県全域
設立年月日 1899年4月
共学・別学 男女別学(男子校)
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学期 3学期制
高校コード 11103B
所在地 350-0053
埼玉県川越市郭町二丁目6番地
外部リンク 埼玉県立川越高等学校
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埼玉県立川越高等学校(さいたまけんりつ かわごえこうとうがっこう)は、埼玉県川越市郭町(くるわまち)二丁目にある男子校の県立高等学校。通称は、川高。埼玉県立川越工業高等学校の略称と区別するため、付近住民、在校生とも『かわたか』と表現する。しかし生徒同士や学校内、応援歌や同窓生では『かわこう』と呼ぶ場合も多い。

概要

2006年度スーパーサイエンスハイスクール指定校で、研究テーマは「知の融合」。私服での通学が認められている。最寄駅は、西武新宿線本川越駅徒歩20分、東武東上線川越市駅徒歩25分。

生徒憲章

1969年、いわゆる70年安保の社会潮流を背景として、生徒有志によって従来の「生徒心得」を見直そうとする動きが起こり、これがきっかけとなって翌1970年に生徒憲章が制定された。以来、集会への参加やサークル結成の自由、掲示・印刷物の発行等の表現の自由、各自の自由意志に基づく服装(私服校)などを保障している[1]

授業

埼玉県下初の試みとして、2004年度から従来以上の年間取得単位数を確保しながら、休日や行事日、放課後の部活動の時間を犠牲にしない70分授業を展開していた。しかし2008年からは、再び50分授業となり、隔週の土曜授業になっている。体育の授業では、1学期はほぼ1500メートル走を行うことになる。学年別で基準タイム(1年生は5分40秒・2、3年生は −5、−10秒)が設けられている。

国際交流

オーストラリアケアンズのセント・オーガスティン・カレッジとの姉妹校提携を締結。隔年で交互に夏季休業中に希望者を募り、ホームステイ・短期留学を行っていた。

強歩大会

毎年11月頃に行われる行事。かつては夏前に行われていたが、1980年5月、数名が熱中症で病院に搬送となったことが報道されたこともあり、翌年からは十分に涼しくなった季節に行われるようになった。1969年にそれまでの10kmマラソン大会に代えて、おおむね現在の入間川越辺川左岸に設置された森林公園自転車道に沿って、高坂神社までの約21kmのコースを在学生全員で歩いたり走ったりした大会に端を発し、その後奥武蔵ハイキングコースを軸に各々30km程の3コースが設定され、在校生は3年で全コース歩くこととなった。2006年の大会から2コースに削減された。

くすのき祭

文化祭に該当する行事であり、毎年9月に行われる。高校創立当初から生えているといわれる正門前の2本のクスノキに由来するもので、1969年にそれまでの川高文化祭の名称に代わる名称を生徒会が学内公募し、在学生が投票して名付け、同年秋に初めて用いられた。

進路

すべての生徒が国公立大学、難関私立大学を目指す。 東京大学への進学者は1950年から2012年までの63年間に454名で、埼玉県内の高校では県立浦和高校(2407名)に次いで2番目に多い。 2015年度の東京大合格者は6名、北海道大学7名、東京工業大学9名、東北大学17名である。また私立大学にも多数の合格者を送り込んでおり、慶應義塾大学に35名、早稲田大学に110名、東京理科大学に131名、明治大学に162名が合格している。

沿革

部活動

部活動に全員が加入することになっている。野球部は1931年春と1959年夏に甲子園に出場し、夏に1勝している。特に1931年の第8回選抜中等学校野球大会(現在の選抜高等学校野球大会)出場は春・夏を通じ、埼玉県の学校の甲子園出場の最初となった。音楽部(男声合唱)は、1964年にNHKコンクールで全国優勝。翌1965年には同コンクールで2位の成績を残し、65年秋の定期演奏会では会場の定員約1300人の川越市民会館大ホールの前売り券が瞬く間に売り切れ、2回入れ替え制で行い、聴衆はのべ2500人強であった。

近年は、弓道部、放送部、音楽部、新聞部、古典ギター部、弦楽合奏部、陸上競技部などが全国大会に出場している。特に弓道部の活躍にはめざましいものがあり、第23回全国高等学校弓道選抜大会(平成17年3月東京・明治神宮)で男子団体準優勝・技能優秀賞を受賞している。

水泳部の「男子シンクロナイズドスイミング」

「くすのき祭」では、水泳部の男子シンクロナイズドスイミングが話題となっている。1999年にニュースステーションで取り上げられた特集を、映画会社のプロデューサーが目にしたことによって2001年『ウォーターボーイズ』として映画化、さらにその後にテレビドラマ化され、全国的に大きく脚光を浴びることとなった。

この男子シンクロナイズドスイミングは、それまでは県の新人戦と日程が重なっていたために参加できなかった当時の3年生が、1988年に「何か学生時代に心に残る面白いことをしよう!」と試みたことがきっかけである。ドキュメンタリーが「にんげんドキュメント」(NHK総合)や「スーパーテレビ情報最前線」(日本テレビ)で放送され、ウォーターボーイズの映画が公開されたころから入場者数も数万人単位となり、2002年度には過去最高の30690人を記録した。しかし、それ以降は減少傾向にあり、2008年には約1万1000人程となった[2]

SSH

2006年(平成18年)、初めて SSH (スーパーサイエンスハイスクール)指定校(5年間)となり、研究テーマを「知の融合」として全国トップ評価を得るなどして実績を上げた。その結果、2011年(平成23年)2度目のSSH指定(5年間)を受け、研究テーマに「知の継承」を加えて現在に至る。

著名な出身者・関係者

学術研究
文学
マスコミ
スポーツ
政界・官界・財界
芸術
その他
関係者

脚注

  1. ^ 朝日新聞連載「政治の季節のあとに」[1][2][3][4][5][6]
  2. ^ くすのき祭ホームページ

関連項目

外部リンク